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   ***STORY***              2008年  アメリカ
ロサンゼルス、移民・関税執行局(I.C.E.)のベテラン捜査官マックス・ブローガンは、不法滞在の移民たちを取り締まりながらも、彼らの境遇に同情していた。メキシコから不法入国してきた若い母親のミレヤは、息子をアメリカに残したまま、メキシコに強制送還されてしまう。女優を目指しオーストラリアから観光ビザで入国クしたクレアは、グリーンカードを手に入れるため、偶然出会った移民判定官の男に身を任せる…。      gooより


これ『クラッシュ』に似てるのですが、最高に良かったです!!
今年のベスト入り。
・・が又しても邦題が紛らわしくて、『告発の行方』も『真実の行方』もありますから
最初から混同してしまいます。正義とつくとアクション映画と間違える人もいるかもしれません。
原題は『CROSSING OVER』ですから、さまざまな人種の交差点というような意味でしょうか。

アメリカという国はそもそも原住民が暮らしていたところにイギリス・アイルランド・
オランダ中心のヨーロッパ人が入植してきました。
そしてその後、19世紀末は南に下り、イタリア・ユダヤ・スラブ系
戦後はアジアやラテンアメリカ。東欧、ソ連と世界中の人が移住しました。
またはインドシナをはじめとして大量に難民も受け容れてきましたね。

それらの人たちは宗教や民族的な迫害から逃れてきたことのほかアメリカン・ドリームを夢見て・・
も多いかもしれませんね。

でもその夢を実現できる人はごくわずかで、ほとんどの人たちは安い賃金で働かなければ
なりませんし、その労働力がアメリカ経済を下支えしてるとも言えます。
ですから社会保障制度などむずかしい面がありつつも受け容れる方向でいました。

ところが!
9.11が起こり、そういう姿勢を厳しくしなければならなくなったのです。
もちろんそれは仕方ないことでもありますが、最近見た『扉をたたく人』でもそうであったように
一般の、善良な人たちまで巻き添えを食うようになってしまいました。

これはそんな人たちの身に最近起こったこ7つのケースが同時に描かれていますが
わかりやすく出来ているので、混同することはないと思います。
ただそれぞれの背景が充分に説明されるわけではなく、国はオーストラリア、南アフリカ、
ナイジェリア、メキシコ、韓国などさまざまなのである程度移民事情を知った上で
見ることをお薦めします。

その7つのケースについて本当は全部書きたいくらいなのですが、長くなるので、ピックアップ。
まずマックスの相棒ハミード。
彼はイラン系アメリカ人ですが、多分お父さんが相当ヤリ手と見えて成功組。
ロスの夜景をひとり占めできるような高台に豪華な家を持ち、子供たちはBMWを乗りまわせる
くらいの豊かな生活をしています。
でも成功してるからこそ、この一家は奔放な生活をする妹に頭を痛めていました。
あるときその妹が不倫相手と共に死体で見つかり・・
確かに不倫はいけませんが、しかしどうしてそんなにこの一家は彼女のことを恥と思っていたかと
いうと、イランではいまだ不倫や同性愛などは立派な犯罪とみなされているから。
そこのところを理解してないとこのエピに共感できません。

『扉をたたく人』のように強制送還のお話も辛かったです。
バングラデシュ出身の女子高校生タズリマは授業中「9.11の実行犯の声に耳を傾けるべき」と発言。
彼女としては政治的な色あいなどなく、ただ正義感が強かっただけなのでしょう。
でもそれが校長先生の耳にも届き、そしてFBIに危険人物と判断され逮捕されてしまいます。
まだ高校生ですよ!
そして家族と引き離され強制退去させられ・・
これもなぜ家族と離され?って思いますが、アメリカの国籍は日本と違って出生地主義だから。
ですからたとえ違法移民でもアメリカで子供を生めばその子は自動的にアメリカ人になれるので
弟クンたちだけアメリカ人だったのですね。
タズリマは多分かなり小さなころ、アメリカに渡ってきているので、もうバングラデュのことは
知らないも同然なのに、帰らなくてはいけないなんて・・

ほかオーストラリアだともっと簡単かと思いましたが、全然そうではなくハリウッド女優を夢見て
入国したクレアはグリーンカード欲しさに・・とか
冒頭のメキシコからのミレヤの話にもあまりのことに涙・・

もうひとつひとつすごく練られていて、悲しくて・・

あ・ところで”I.C.E”.のことも知っておく必要があります。
これって耳なれないですが、ただ移民局と訳すとちょっと違うみたいで国土安全保障省の傘下組織。
9.11以降に出来たものでなんと職員が2万人以上もいて、日々、厳しい取り締まりをしています。
こことFBIも絡んで、おおがかりにやってるのですね。
しかしアメリカには1,100万人の不法滞在者がいるそうですからこれは大変なこと。
でも不法だからといって犯罪を犯してるわけではなく、ほとんどの人たちが真面目に働いて
いるわけですから、一体どこまで取り締まるべきか、どこまで見逃すべきか
むずかしいところでしょう。 〜〜一部、Wikipediaより

映画に戻りますが、この映画はそれぞれの人たちが不法であることを理由に
就労許可をエサに悪徳役人につけ込まれたり、強制送還によって家族がバラバラになったり
といった悲劇に見舞われます。
でもそういう悲しいことばかりでなく、取り締まる方や彼らを取り巻く人たちがふと見せる善意!
これがとっても効いていて見る側に感動をもたらしてくれます。
やはり人間も社会も、いい面も悪い面もあるのですね。

少々むずかしく書いてしまいましたがエンタメ度が低いわけではなく、南アフリカ出身のユダヤ人
学校の講師、ギャビンを演じてるのが『アクロス・ザ・ユニバース』のジム・スタージェスくんで
歌も披露してくれます。



監督・製作・脚本: ウェイン・クラマー
製作: フランク・マーシャル
撮影: ジェームズ・ウィテカー
衣装デザイン: クリスティン・バーク
音楽: マーク・アイシャム
キャスト
ハリソン・フォード
レイ・リオッタ
アシュレイ・ジャッド
ジム・スタージェス
クリフ・カーティス
サマー・ビシル
アリシー・ブラガ
アリス・イヴ
ジャスティン・チョーン

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これ気になってます〜〜
題材はシビアなものでしょうけど、やっぱり良さそうですね。
なんとー!スタージェスくん、お歌披露っすか!益々観たくなっちゃって困ります〜

2009/9/26(土) 午後 8:50 じゅり 返信する

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CROSSING OVERという題は、確かにボーダーを表していて内容に沿っていますね!見てみたいです!
9・11以前にアメリカに住んでいましたが、その頃でさえ人種差別に加え、移民への意見(税金の使い道等)は議論の課題でした・・移民の国ならではの光と影、これは是非見てみたいです!

2009/9/26(土) 午後 10:16 [ - ] 返信する

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じゅりさん。これはとってもおすすめ!!
背景は少々むずかしいですが人間ドラマは最高です。
スタージェスくんの歌もいいですよ〜

2009/9/27(日) 午後 9:46 car*ou*he*ak 返信する

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カミフロさん。すごいアメリカに住んでいたこともあったのですね。
移民の人の労働力に頼ってますが、税金をそのために使うとなると
やはり論議されてしまうのですね。むずかしいです。

2009/9/27(日) 午後 9:48 car*ou*he*ak 返信する

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いや〜、これはよさそうですよね。
たしかに邦題見ると、アクション映画かと思ってしまいますね。
『クラッシュ』みたいな感動作ですか。 観てみたいです。^^

2009/9/28(月) 午後 11:25 サムソン 返信する

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サムソンさん。これかなり単館なのですが、とってもおすすめ!!
『クラッシュ』と『扉をたたく人』に似てました。
しかしこの邦題って???

2009/9/28(月) 午後 11:32 car*ou*he*ak 返信する

ハリソン・フォードファンとしては、必ず見る予定なのですが、なかなか忙しく映画館へ行けません。さらと読みましたが、おススメとのこと。絶対行きますね♪

2009/9/30(水) 午前 10:41 + kuroneko + 返信する

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くろねこさん。そうそうハリソン・フォードファンでしたよね。
これ単館なのが残念ですがとってもいいのでお薦め〜

2009/10/1(木) 午後 9:51 car*ou*he*ak 返信する

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こんばんは。
胸が痛いですが、考えさせられる作品でしたね。
全ての人が、自分の思うように生きられたらと、思わずにはいられませんでした。 削除

2009/10/8(木) 午後 7:56 [ rose_chocolat ] 返信する

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rose_chocolatさん。夢を持ってアメリカにやってくる人たちの
現実がけっこう厳しく描かれていましたね。
ほんとそうですね。みんなが自由に自分の思うように生きられたらいいですね。

2009/10/10(土) 午後 9:38 car*ou*he*ak 返信する

タズリマちゃんは、確か3歳の時にアメリカへやってきたと思います。だから、強制送還されても、バングラディッシュの言葉を話せないのですよね〜。。。
あ、私もオーストラリア人ならもっと簡単にグリーンカードを取得できると思ったのですが、そうでもないようですね。最後に彼女は、リベンジしたと思うので、相手が捕まったときは、なんだか嬉しかったな(笑)
そうだ!クラッシュですね。映画の名前が出てこなくて、、、バベルもそうですが、違う場所なのに、最後には繋がるって、面白い見せ方ですよね。TBさせてくださいね。

2009/10/13(火) 午前 0:16 [ - ] 返信する

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SHIMAさん。ダズリマちゃんが来たのは3歳のときでしたか。
それじゃもう覚えてないですよね。
まだ高校生なのにあんなに厳しいとは・・
『クラッシュ』や『バベル』のような感じで、ラストのつながり方も
良かったし、細部もすべて良かったですね。

2009/10/13(火) 午前 9:41 car*ou*he*ak 返信する

移民の問題は難しいですね。日本でも実はもっと厳しいはずです。
国民の安全性を重視しなければならない国の姿勢も当然。
なのでこの映画の人間の善悪の描きかたには甘さを感じてしまい、共感出来ないと言うのが正直なところです。
ただ様々な問題をリアルに描いている点でとても興味深い作品でした。
TBさせてくださいね。

2009/10/16(金) 午後 1:14 pu-ko 返信する

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PU-KOさん。そうですね。日本に住んでいると移民問題など
身近でないためわかりませんが、私たちの想像以上にむずかしく
答えの出ない問題ですね。
それぞれのケースがとてもリアルに描かれていました。

2009/10/16(金) 午後 1:23 car*ou*he*ak 返信する

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この作品を観て、日本の国際的立場を再確認出来ました。合衆国のグリーンカードや市民権が欲しいと本気で思ってる日本人はごくわずかだと思います。不況で失業が大変な今でも、外国に仕事を求める人はそんなに多くはいません。映画を観て、日本の底力を感じました…^^♪。

2009/10/18(日) 午後 5:46 shin 返信する

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Shinchanさん。そうですね。日本も不況ですが、といってどこかの
国に移民しようと思う人はあまりいないでしょう。
やはりまだまだいい国だし恵まれていると思います。

2009/10/18(日) 午後 10:29 car*ou*he*ak 返信する

これはホントに分かりやすい作品でしたね・・・。
最近この手の良い作品が多いですね。
遅ればせながらTBさせていただきます。

2010/7/1(木) 午後 11:28 takutaku! 返信する

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たくたくさん。エンタメ性もあり、わかりやすい作品ですが
あまりみなさん見てないですね。
しかし移民問題はむずかしいです。

2010/7/2(金) 午前 9:13 car*ou*he*ak 返信する

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なにげにタズリマのくだりが印象深いですかね〜。
テロを受けたアメリカの敏感さというか、うまく表現されてましたよね。
でも家族が引き裂かれるのは悲痛な感じでした〜。
TB、お願いします。

2010/9/5(日) 午後 1:40 サムソン 返信する

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サムソンさん。あ・そうそうタズリマのエピが良かったですよね〜
アメリカに住む色々な人たちの気持ちが表現されていました。
そうですよね。家族が引き裂かれるのは見たくないですね。

2010/9/5(日) 午後 5:24 car*ou*he*ak 返信する

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