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   ***STORY***           2009年  アメリカ
1944年6月、ドイツ占領下のフランス。映画館主のミミューはドイツ軍の英雄フレデリックに言い寄られ、挙げ句にナチスのプロパガンダ映画をプレミア上映させられることになった。その事実をつかんだイギリス軍はナチス諸共映画館を爆破すべくアルド中尉率いる“イングロリアス・バスターズ”を動員し、スパイのブリジッドと接触を図らせる。一方ナチスでは“ユダヤ・ハンター”の異名をとるランダ大佐が動き出し…。

ヴァイオレンス度が高いシーンがあるものの、全体に重すぎずユーモラスなシーンもあり
ナチスドイツのことを今までとは違う角度から撮った、とても楽しめる作品でした。

第一章から五章にまで分けられていて第一章は1941年、のどかなフランスの郊外のある酪農家の
家での出来事から始まります。
ユダヤ人をかくまっているかどうかのチェックなわけですが、このとき私たちはナチスのハンス・
ランダ大佐という人がどれだけ洞察力が鋭くて、カンがいいかということと、彼の語学力の高さを
まず知らされることになります。
このとき生き延びたのが後に映画館主となるミミューでふとしたことからこの映画館でナチスの
プロバガンダ映画がプレミア上映されることになることが中心となってお話が展開していきます。

以降中心となるのは44年のことで第4章、5章は特にハラハラドキドキ・・
これは史実ではありませんが、ヒトラー暗殺はわかっているだけでも43回企てられているので、
こういうこともあったかもしれません。

ネタばれにならないよう、プロパガンダ映画と語学についてにしぼって書いていきます。

それにしてもプロパガンダ映画ということをメインにもってきたということは大きな意義が
あると思いました。
終戦近くになると疑問をもつドイツ国民も多くなりますが、それまでヒトラーを信じてしまった
ことのひとつにこういう映画の存在が大きかったと思われます。
最近プロバガンダ映画が大きな要素となっていたのは『縞模様のパジャマの少年』
オトナでさえ信じてしまう部分もあるでしょうから、純粋な少年にとっては100%の効果があり、
信じてしまうことが痛々しかったです。
<ナチのしていたことを正当化して映画化してしまう。>
これは洗脳といってもよくてとっても卑怯なやり方です。
映画を愛するタランティーノ監督にとってそれはより一層赦しがたいものであったのでしょう。


もうひとつカギとなったのが語学力でした。
44年ともなると色々な国からのスパイが入り込んでいたり、はたまた二重スパイだったり・・と
もうメチャクチャに入り組んでくるわけですが、こういうときにカギとなるのが語学だったのですね。

日本語はあまりに遠いいのでむずかしいですが、ヨーロッパの原語は文法や単語が似てることが多い
こともあり、数ヶ国語を話せる人というのが存在します。
そして上級のスパイや将校にとってそれは必須条件でした。
そのひとりが先ほどのハンス・ランダ大佐。彼は耳が良かったとみえて、そのアクセントや
単語の使い方などからその人が本当は何人であるかなど推測することができ、どこの国に生まれか?
スパイかどうか見抜くことができました。
『マイ・フェア・レディ』ヒギンズ教授並みですね。

そしてラスト。
映画ファンならおわかりになると思いますが、
イタリア、シチリアの小さな村にある映画館のお話、『ニュー・シネマ・パラダイス』に出て来る
映画館パラダイス座のことを思い出すとああ・・と思うことがカギになってました。

ミミュー役のメラニー・ロランは、ユダヤ人の家系で、実際祖父はナチスの迫害を受けました。
出演作は日本未公開作が多いのですが『真夜中のピアニスト』に出ていたのですね。
とってもきれいでキュートです、
また最近はご自分で監督・脚本をこなした短編映画がカンヌ国際映画祭の短編コンペティション部門で
上映されました。

クリストフ・ヴァルツは出演作も少ないし、今まで見たことなかったのですが、この役にぴったり!。
スマートで冷酷でありながらもユーモラスなところも感じられました。
第62回カンヌで男優賞を受賞。

監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
製作:ローレンス・ベンダー
撮影:ロバート・リチャードソン
衣装デザイン:アンナ・B・シェパード
VFXデザイナー:ジョン・ダイクストラ
ブラッド・ピット
メラニー・ロラン
クリストフ・ヴァルツ
ダニエル・ブリュール
イーライ・ロス
ダイアン・クルーガー
ジュリー・ドレフュス

閉じる コメント(69)

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re_reさん。ほんと緊張感あふれるシーンが多くて
ハラハラドキドキしっぱなしであっと言う間でした。
数ヶ国語話せたらすごいでしょうね〜

2009/12/9(水) 午前 10:52 car*ou*he*ak 返信する

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ランダ大佐は語学にも優れ、ひとを見抜く目もすごかったですね。
言葉、あれ面白かったです。
確かにスパイになるためには数ヶ国語が話せないと使い物になれなさそうです。TBさせて下さいね!

2009/12/9(水) 午後 7:59 iruka 返信する

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冒頭のランダ大佐の言った、ユダヤ人殺しの論理が
ずっと心にひっかかったまま、観終わったあとも
その後味の悪さが残りました。
強烈な映画で、考えさせられることが多かったです。

2009/12/10(木) 午後 1:15 [ オランピア ] 返信する

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メラニー・ロランは、pariにも出てましたよ。女学生で教授と不倫する役でした。そりゃあれだけの美貌があれば誰でも落ちますよ(笑)ランダ大佐はピットを喰ってましたね。TBお返しさせて下さいね。

2009/12/12(土) 午前 11:50 dance 返信する

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irukaさん。ランダ大佐って語学力ばかりでなく、洞察力も
すごかったですね。
スパイに語学力は必須なのですね。

2009/12/12(土) 午後 10:45 car*ou*he*ak 返信する

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臆病なDREAMERさん。私も冒頭のランダ大佐の話が気になっていて
そちらでくわいい記事拝見してなるほどと思いました。
そうですね。まだまだ見落としたことがありそうです。

2009/12/12(土) 午後 10:46 car*ou*he*ak 返信する

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danceさん。そうですか。メラニー・ロラン、Paril? Parisかしら?
これはブラピが主役で、ポスターにもなってますが、実際は
ランダ大佐でしたね。

2009/12/12(土) 午後 10:48 car*ou*he*ak 返信する

メラニー・ロランは初でした。いい女優さんですよね。
ダイアン・クルーガーは久々でした。

ヨーロッパは戦争を繰り返し、占領したり占領されたりしているので、言語が影響されあっていると、英国人の人から聞いたことがあります。
英語でも沢山ありますよね。
ブラット・ピットのイタリア語には笑いました(^O^)

2009/12/16(水) 午後 10:39 sei 返信する

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seiさん。メラニー・ロラン。かわいいですね〜
そうですね。ヨーロッパはラテン語を中心に影響しあって
発展していきました。
英語でもイギリスとアメリカでかなり違いますしね。
それを聞き分けるのがスパイであり、大佐でした。

2009/12/16(水) 午後 11:09 car*ou*he*ak 返信する

思っていた感じと違ってましたが、タランティーノの真面目さが出た巧い作品だったと思います。映画が権力側に寄るなんて許せないという強い気持ちが出てましたね。映画がフィクションだということも認識させられました!びっくりしましたが、感心しました。
でも、いつものユーモアもあり、ブラピと大佐のイタリア語のくだりは爆笑でした。ダイアン・クルーガーも面白かったですね。
TB遅くなりましたがm(__)mお返ししますね。

2009/12/30(水) 午前 5:15 かりおか 返信する

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かりおかさん。そうですね。タラちゃんのマジメな部分が出た作品でした。ほんとプロバガンダ映画って許せません。洗脳ですよね。
そうそう。語学に関するネタも多くてイタリア語のところは
面白かったですね。

2009/12/30(水) 午前 10:03 car*ou*he*ak 返信する

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タランティーノらしい内容でしたね〜!
ユダヤとナチスの問題をこういう風に描けるんだから度胸あるな!
でも確かにその裏には戦争によって起こった悲劇というかメッセージも込められていましたね。
TBさせてください。

2010/2/9(火) 午前 11:37 かず 返信する

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かずさん。ほんとユダヤ人とナチスの問題をちょっと風刺っぽく
描ける監督さんってなかなかいませんよね。
戦争の悲劇など想いをこめて描かれてました。

2010/2/12(金) 午後 9:55 car*ou*he*ak 返信する

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クリストフ・ヴァルツやメラニー・ロランなど、
この作品で初めて見ましたが
演技力に光るものがありました。
ただ残虐なだけでなくて
ブラピの訛りなど
随所にユーモアがあって興味深い作品でした。
TBさせてくださいね

2010/4/28(水) 午後 10:00 ディンドン 返信する

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でぃんどんさん。私もクリストフ・ヴァルツがこんなに
魅力的だということこの映画で初めて知りました。
そうそう残虐なだけでなく色々皮肉が込められていました。

2010/4/28(水) 午後 10:32 car*ou*he*ak 返信する

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クリストフ・ヴァルツの演技は抜きんでていましたね。ハラハラさせられる映画でした。

2010/6/21(月) 午後 6:24 mossan 返信する

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もっさんさん。そうですね。ブラピよりクリストフ・ヴァルツの印象が強かったです。

2010/6/21(月) 午後 6:56 car*ou*he*ak 返信する

タランティーノの世界が分かりやすかったように感じました。
エンタメ性も高くて引き込まれましたね。
TBさせていただきます!

2010/7/19(月) 午後 9:45 takutaku! 返信する

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たくたくさん。バイオレンス度が高いタラちゃん映画は苦手なのですがこれはユーモラスで、しかも風刺が効いていて、とても
楽しめました。

2010/7/19(月) 午後 9:47 car*ou*he*ak 返信する

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これ、なかなかおもろかったですよ〜
タランティーノ作品 やっぱ好きかも

TBおねがいします

2012/1/21(土) 午後 10:20 る〜 返信する

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