Cartouche

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*母なる証明*

イメージ 1

   ***STORY***       2009年  韓国  
漢方薬店で働く母は、早くに夫を亡くして以来、子供の心を持ったまま純粋無垢に育った一人息子トジュンと静かに暮らしていた。ある日、街で女子高生が惨殺される事件が起こり、トジュンが第一容疑者になってしまう。事件の解決を急ぐ警察は、乏しい物証にも関わらずトジュンを犯人と決めつける。無能な弁護人も頼りにならない中、母は自分の手で真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとするのだが…。gooより

いつも割合するするっと記事書いているのですが、年にほんの数本、何からどう書いたらいいのか
まとめきれないことがあります。
この作品がまさにそれ。
う〜ん。思わぬ展開だし、感動的で深い。
でも複雑でつかみきれません。

ダンナさんを早くに失くした母と息子はひっそりと、でも平和に暮らしていました。
ところがある日、お母さんの働く漢方薬店の目の前でその息子がベンツに
当て逃げされたことからこの物語は始まります。
それがひとつの伏線となって、その後、女子高生が殺害されるという事件が起こり、
最愛の息子トジュンが容疑者として逮捕されてしまいます。

そして始まるのが無実の罪を着せられた息子を救うための真犯人捜しです。
というのも警察も証拠不十分なのにトジュンのことをさっさと逮捕してしまうし、
頼んだ弁護士さんもちゃんと話を聴いてくれようとはしないので、母が
動かざるを得なくなるのです。

結局、物証より何より、被害者の女子高生のことを地道な聞き込みによって
知っていくしかないのですね。
そこで浮かび上がってくるものはこれまた悲しいもの。
ちゃんと捜査してもらえなかったことも、殺された女子高生の背景にあるものも
すべては貧しさゆえでした。
この女子校生には両親がなく、痴呆のおばあさんとの二人暮らし。
その生活を支えていたのは彼女だったこと。その方法を知ると胸が痛みます。

そして・・ついに真犯人がわかり。
しかしその後二転、三転し、深みを増していくのがこの映画のすごさで
母の愛は本当に深くてまさに盲目の愛。
でもここまでのものって日本人の母の愛とは違うものを感じます。
そして連想したのが[『ボルベール<帰郷>』]で、韓国とスペインに共通するのが
濃さと激しさでした。

しかしものすごく感動する一方で、ギモンというか後味の悪さも同時に襲ってきます。
多分こういうのはきっと狙ってのことで絶妙なバランスでした。

この映画は展開もスゴいけれど、映画としての作りも又素晴らしいっていうか怖い〜〜。
例えば冒頭薬草を切るところとクルマが接触するシーンのリンク
そのクルマがまたぶつかる時の音の迫力
母が犯人と思って潜入した家でのスリリングな展開に私など震えあがってしまいます。
そういう意味でもエンタメ度的にもレヴェルがとても高いです。


監督さんはポン・ジュノ(1969年 - )。
韓国の映画監督、脚本家で手がけた3本の作品のうち『殺人の追憶』(2003)と『グエムル-漢江の怪物-』(2006)が韓国内で記録的なヒット。
作品性も評価が高く、国際的にも期待と注目の集まってますが
これでまたより一層評価が高まることでしょうね。
韓国の独自の文化のひとつである鍼灸を大きなキーワードにするところなども
”世界”を意識してのことで、すごいです。


監督・原案・脚本:ポン・ジュノ
出演
キム・ヘジャ
ウォンビン
チン・グ
ユン・ジェムン
チョン・ミソン

閉じる コメント(44)

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りーめいさんはアジア映画にお詳しいですよね。
これは重いですが、緻密でスゴイ作品。
あ・ちゃんとグエムルもご覧になっているのですね。
単館で、しかももう終わりそうで残念です。

2009/12/5(土) 午後 7:10 car*ou*he*ak

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YAZさん。私もいまひとつ消化しきれてないところがあります。
そうですね。溺愛するのも彼が5歳のときのことがあるからだし
息子の方も正気になることもしばしば・・。
なるほど。ドラマの作り方も、そして社会性の反映の仕方も
どちらも一流ですね。
他の作品もご覧になっているのですね。

2009/12/5(土) 午後 7:13 car*ou*he*ak

Cartoucheさんの『ボルベール』との比較はなるほどなと納得してしまいましたよ。
いわゆる「いい人」はまったく出てこなかったとこにポン・ジュノの凄さを感じてしまいました。
短編の『シェイキング東京』はイマイチでしたけどポン・ジュノからは目が離せませんね。
TBさせて下さいね♪

2009/12/5(土) 午後 9:49 marr

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marrさん。ネタばれギリギリですが、ボルベールを思い出して
しまいました。法より母の愛が強し。
あ。ほんどそうですね。”いい人”って出てこなかったです。
『シェイキング東京』はまあまあでしたね。
他の作品も見ないと・・。

2009/12/5(土) 午後 10:05 car*ou*he*ak

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ウォンビンちゃんもキムヘジャさんも大好きだし
監督もあの顔でえらい映画を撮る人なので(笑)見たいとは思っているのですが・・・。
劇場に行かなくなって久しいこの状況。なんとかしなくては!

2009/12/5(土) 午後 11:35 セニャ

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ポン・ジュノ初体験でしたが、すごい作品でした。
ココまで母子関係を描ききり、危険なレベルまで掘り下げるとはさすがです。韓国映画恐るべし!
TBお願いします。

2010/1/3(日) 午後 0:38 オネム

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セニャさんはアジア映画にお詳しいですよね。
これは重くて力のある作品なので是非とも!

2010/1/3(日) 午後 2:08 car*ou*he*ak

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オネムさん。ほんとそうですね。母子の関係も人との関わりも
キケンレヴェルです。実際生理的にむずかしいところがありますが
映画としては素晴らしいですよね。

2010/1/3(日) 午後 2:09 car*ou*he*ak

本当にレベルの高い映画でしたね〜。
暗い内容ですが、所々にユーモラスなシーンもあって、重苦しさだけではない内容です。
そして、ストーリーも、ミステリー的で、飽きさせません。
良くできた映画だなぁと思いました。

2010/1/9(土) 午後 8:48 kuu

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kuuさん。ほんとこれは映画として最高の出来ですよね。
確かに暗く重いだけでなくてユーモラスなシーンもありました。
最後までぐいぐいと引っ張られましたね。

2010/1/9(土) 午後 9:51 car*ou*he*ak

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ようやく観てきました。
ホントにいろんな意味で韓国らしさが出ていて、日本では同じものは作れないよな〜と思いました。
子のためなら何もかも投げ捨てどこまでも・・・情念の深さは底知れず、でしたね。
TBさせてくださいね。

2010/1/12(火) 午後 10:50 Swan

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Swanさん。これほど濃い作品は日本では作れませんよね。
子供のためというのはわかるけれど・・
でも映画としては見ごたえあってほんと素晴らしいと思います。

2010/1/13(水) 午前 0:29 car*ou*he*ak

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ようやくこの作品を観ることが出来ました。昨年観ていたら、僕は自分のベストテンに入れていたと思います。
確かにこの作品のレビューは難しいですね。
冒頭からエンディングのダンスまで、ちゃんと登場人物の気持ち的には繋がっているとは思うのですが、あの踊りの意味を、僕はうまく言葉で表現しきれないでおります。
ただ、気持ちとしては、伝わってるような気分にさせられてしまうのです。
韓国にも、凄い監督がいますね。次回作以降も期待したいです。

2010/1/31(日) 午前 9:04 出木杉のびた

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のびたさん。このレビューはむずかしいですよね。
私も感覚的にはわかっていても言葉にできない部分が
まだまだたくさんです。
韓国映画の濃さを感じた作品でした。

2010/2/1(月) 午後 10:07 car*ou*he*ak

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後半の後味の悪さがこの監督の狙っていた点かな?殺人の追憶でもそうでしたもんね。

2010/4/30(金) 午前 11:31 mossan

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もっさんさん。そうですね。狙ってのことだと思います。
その作品は見てないのですが・・

2010/4/30(金) 午後 6:22 car*ou*he*ak

本当にレヴェルの高い作品だと思いました。
でも、個人的には、うわ〜〜感が強くって、
好きか?といわれれば、あんまり・・と答えてしまうかもしれません。そこは好みの問題なので。

鼻血のシーンが効果的でしたよね!
TBさせてくださいね!

2010/5/6(木) 午前 8:39 iruka

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irukaさん。はは・・そうそう私も好きか?と聞かれると困ります。
でもこれは傑作。韓国映画って深いですよね。

2010/5/6(木) 午後 4:15 car*ou*he*ak

また、凄い韓国映画を観たな〜という感じです。
内容も、演出も、演技も、衝撃的かつ秀逸でした。
監督のほかの作品もぜひ観ようと思っています!
TB,させてください☆

2010/8/14(土) 午後 11:47 A☆co

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これも?記事にはしませんが(すみません)
見る人によっては色々な解釈が出来る深い深い作品ですよね。
親子なんだけど・・常識では考えられない行動をとる母・
2度ほど語られるセリフが妙に気になりました・
“お母さんと一緒に寝てる”と
そういう目線で?再度視聴してみようかなと・
ポン・ジュノ監督よりイ・チャンドン監督作品が好みです。

2010/8/15(日) 午前 0:01 sanae

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