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   ***STORY***
1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラだが、新生国家の船出には多くの問題があった。ある日、ラグビー南ア代表の試合を観戦したマンデラの頭の中で何かが閃いた。南アではラグビーは白人が愛好するスポーツで、黒人にとってはアパルトヘイトの象徴。しかし、1年後に南アで開催されるラグビーのワールドカップで南アのチームが勝てば、それが人種間の和解につながるかもしれない…と。   gooより

今や監督さんとしても巨匠となられたイーストウッド監督の記念すべき30作目の作品で
南アのアパルトヘイト直後のことが舞台。
これまでの作品でも一貫してテーマになっている”人種差別”、”赦し”が
また違う角度から撮られていて、これまた大変な感動作でした。

マンデラ氏が大統領に就任直後のことから始まります。
彼がまずしたことは、”去ろうとする白人スタッフを受け容れたこと。”
事務方はもとより、SPはそれまで彼をテロリストや囚人として扱ってきました。
そんな彼らを責めることなく、自分の部下として迎え入れることはどれほどの勇気が
いったことでしょう。
でも彼はまず”自分から”始めたのです。

しかし彼がやるべきことは山積み!
まずは住宅や雇用、教育問題・・と誰もが考えます。
ところが彼がまずしたのはラグビーチームのキャプテンを呼ぶことでした。
ラグビーというのは英国発祥で白人文化の象徴ですし、しかもこのチームは何年も
国際試合してませんから弱小チームだったのです。
でもまずそこを舞台に全国民が協調することこそが、一体感を高めることだったのですね。

そして彼の狙い通り・・

実際これはあったことですが実は記憶にありません。。。
でも覚えてる人でもこんないきさつがあったことに驚くことでしょう。
バルセロナオリンピックを見て思いついたそうですが、国際的なスポーツを通して
国民の一体感を高めることこそまず必要だったのですね。

イーストウッド監督作はいつもムダなく、わかりやすく、それでいて深いです。
それには映像や音楽によるところも大きく、ダイナミックな空撮あり・・かと思えば
地面すれすれから撮ってます。
また音楽担当のカイル・イーストウッドの手腕でネイティブがうまく取り入れられていて
とても効果的でした。



ところで・・

冒頭、南アの置かれてる状態のことがテロップで簡単に流れるし、背景のことに
詳しくなくてもちゃんとわかるような作りになっています。
とはいえちょっと知識があると理解も深まると思うので、事前にさらっと目を通していってください。

まず、南アというのはずっと植民地支配されてきた国で・・
17世紀半ばにオランダ人がオランダ東インド会社によるケープ植民地が成立しました。
その後フランス、ドイツ、ベルギー、スカンディナヴィア諸国の人たちが移住してきて
現地の人たちと交わり、彼らが《アフリカーナー》の最初の源流となります。
ボーア人とも言われ、これがラストのポイントにもなります。

そしてケープ植民地がオランダからイギリスに割譲され、イギリスからの移民が流入し、
英語が公用語となると、彼らは英語があまり理解できないためにイギリス当局から二級市民扱いされ
アフリカーナーはイギリスと対立していくのです。

イギリス系が19世紀末から現在に至るまで金とダイヤモンドの鉱山経営によって
経済面で主導的立場を担い、1910年の南アフリカ連邦成立後、アフリカーナーは政治面で
主導的立場を担っていました。
1960年代から1980年代にかけて強固なアパルトヘイト政策が敷かれます。

*つまりこの映画は単純にネイティブ対白人ではないところが肝心です。

《ネルソン・マンデラ氏》
1918年  テンブ人の首長の子として生まれる
1952年  弁護士事務所設立
1961年  軍事組織を作り最初の司令官になる。
1962年  逮捕される
1964年  国家反逆罪終身刑となりロベン島に収監される
1982年  ケープタウン郊外のポルスモア刑務所に移監。
1990年  釈放されANC副議長に就任する。
1991年  ANC議長に就任。
ノーベル平和賞受賞。
          〜〜Wikipediaより

またマンデラ氏の27年間に渡る収監生活を描いた作品がマンデラの名もなき看守なので、
時間がある人はまずこれを見てください。
ロベン島では狭い所に閉じ込められて絶望的な状態であったこと、英国人の中にも
心ある人たちがいたこと・・などがよくわかります。
それが下地にないとこの大統領就任の意味の大きさがわからないかも・・。
他にそれ以降まだまだ問題を抱えてることを描いたのが『ツォツィ』。
リチャード・アッテンボローの『遠い夜明け』もお薦めです。


06 組曲(惑星)より(木星ジュピター)
ホルストの名曲。3分以降お聴きください。
映画ご覧になった方はああ・・と思われることでしょう。

**追記**
題名にもなっているインビクタスは元々ラテン語で不屈という意味です。
詩の全文を載せた、とてもいい記事がありますので興味がある方はご覧になってください。
インビクタスの詩
虹の国

監督: クリント・イーストウッド
原作: ジョン・カーリン
脚本: アンソニー・ペッカム
撮影: トム・スターン
衣装デザイン: デボラ・ホッパー
音楽: カイル・イーストウッド
マイケル・スティーヴンス
出演:
モーガン・フリーマン
マット・デイモン
トニー・キゴロギ
パトリック・モフォケン
マット・スターン

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展開がわかっていても素直に感動できる作品になってましたね。
マンデラ氏の人柄がよくわかり好感が持てました。
深いけれど重くない爽やかで良かったです。
TBさせてくださいね。

2010/3/7(日) 午前 10:30 木蓮

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てぃんどんさん。ほんとモーガン・フリーマンはマンデラさん
そのものでしたよね。『マンデラの名もなき看守』はこの前の
ことを描いているので、機会があったら是非!

2010/3/7(日) 午前 11:08 car*ou*he*ak

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SEIさん。南アってアフリカの中でも一番複雑かもしれません。
でもそれだけに魅力ある国でもありますね。
マンデラ〜はとてもいい映画なので見る価値があります。

2010/3/7(日) 午前 11:10 car*ou*he*ak

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もくれんさん。ほんと筋はわかってしまうのにすごくわくわく。
マンデラさんの寛大な気持ちはすごいです。
ほんとけっこう重い映画のはずなのにさわやかですよね。

2010/3/7(日) 午前 11:15 car*ou*he*ak

やはり、イーストウッドは外しません!!
モーガン・フリーマンのマンデラ大統領、マット・デイモンのラグビー主将、素晴らしかったです^^
アカデミー賞授賞式での、ティム・ロビンスの(モーガンに対する)スピーチもとっても良かった♪

2010/3/22(月) 午後 2:33 やっくん

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やっくんさん。ほんとイーストウッド作品ってどれもこれも
ハズレがないですよね。
モーガンフリーマンがそっくりでした。

2010/3/22(月) 午後 11:41 car*ou*he*ak

これほど簡潔に描いた実話ってないと思います
まさに名人芸
個人的には政治家としてのマンデラがきちんと
描かれているのがよかったです
選手の名前をひとりひとり覚えて鼓舞するところとか

ところでイーストウッド、今度SF撮るんだって!
パワフル〜

2010/3/26(金) 午前 9:04 [ HK ]

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この映画の原作本を読みました。
背景知識がわかる、どころではなくって、
ノンフィクションとしても大変に優れています。
この映画を見て泣けた人だったら全員読んでみてほしい本ですね。
映画の名場面を思い浮かべたら絶対に泣けますよ。

2010/3/27(土) 午前 1:02 [ 鉄平ちゃん ]

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最近上映された「マンデラの名もなき看守」も実話で投獄されていたマンデラを描いているのでセットで見るとより入り込めますね!
TBさせてください☆

2010/4/6(火) 午前 11:41 かず

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久々に映画館でグッとくる映画を見せてもらいました。
ラグビーの迫力を映画館で見たのは初めてです。
マンデラさんの「許し」はキリスト教の教えとしてこの映画を支えていますね。
感動しました。

2010/5/1(土) 午後 5:54 [ dalichoko ]

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HKさん。ほんとムダがないですよね。名人芸という言葉が
ぴったりです。
え〜そうなんですか今度はSF!
どういう風になるのでしょう。楽しみです。

2010/5/1(土) 午後 7:01 car*ou*he*ak

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鉄平ちゃんさん。そうなのですか!
それは読まなくてはいけませんね。
映画で色々と知ることができましたあやはり活字でないと
わからないこともたくさんです。

2010/5/1(土) 午後 7:02 car*ou*he*ak

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かずさん。そうですね。やはりマンデラさんの投獄時代の
ことがわかってないといきなりこの設定ではわからないと思います。

2010/5/1(土) 午後 7:03 car*ou*he*ak

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chokoboさん。そうでうsね。この赦しって結局はキリスト教に
基づくもの。日本人としてはわかりにくいですが、そこに
ポイントがありますね。
ラグビーのシーンも迫力ありました。

2010/5/1(土) 午後 7:05 car*ou*he*ak

これは名作でしたね・・・。
あらゆるシーンで奥深いメッセージを感じました。
TBさせていただきます!

2010/8/9(月) 午後 11:21 takutaku!

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たくたくさん。これぞ名作です。
イーストウッド監督、どこまで行かれるのでしょうか!!

2010/8/9(月) 午後 11:26 car*ou*he*ak

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そうそう、無駄がなくてわかりやすくて、深いですよね。
イーストウッド監督の世界観、よい心地で酔いしれることができました。
TB、お願いします。^^

2010/10/12(火) 午後 11:40 サムソン

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サムソンさん。ムダがなくでもちゃんとわかりやすく・・
そして世界観があるこの作品すごいです。

2010/10/13(水) 午後 0:44 car*ou*he*ak

結局劇場鑑賞を逃してしまったのですけど、放送してくれたのでやっと観れました〜^^
そうそう、音楽もとっても効果的でした。ラストで流れた、あれは実際の試合の後にも流れたのかな?ジュピターのカバー曲は感動的でした。
昨年末のじゅり部屋でもお届けしたですよ(^ー^)
こちらからもトラバさせてくださいね♪

2011/1/10(月) 午後 9:35 じゅり

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じゅりさん。さすがイーストウッド。
安定感もあるし感動的です。
実際の試合のときに流れたのでしょうか?
そうなのですか。じゅり部屋伺えなくてすみません。

2011/1/10(月) 午後 10:40 car*ou*he*ak

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