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アリエッティはとある郊外の古い屋敷に住んでる小人の女の子。小人の一族は、自分たちの暮らしに必要なモノを必要なだけ人間の世界から借りて生活する、借りぐらしの種族だ。アリエッティが初めて借りに出たその夜、借りの最中に病気の静養でこの屋敷にやってきた少年・翔に姿を見られてしまう。人間に姿を見られたからには、引っ越さないといけない。掟と好奇心の間でアリエッティの心は大きく揺れるのだった…。                                                      gooより
 
実生活では非常に現実的で、占いなどもまったく信じないのですが小さなときから・・そして今なお
信じているのがコロポックルの存在。
アイヌ伝説の小人たちで「蕗の葉の下の人」という意味です。
記憶にはないのですが多分、佐藤さとるさんのコロポックルをテーマにした『だれも知らない小さな国』を
読んでいたようで、その”世界”は今でも頭の中にあります。
 
その”世界”を見事に表現してくれたのがこの映画。
彼らの住む家はちゃんとした家なのですが、植物のプリントの壁紙でそのうえ、生花が
ところどころに活けられていて、自然豊かというか自然の中のようです。
そのうえ、心地良さそうな、リビング。手入れの行き届いたキッチン用品もきちんと
揃えられていて、きれいな水の泉まであり、とても暮らしやすそうです。
 
ただ・・彼ら用のスーパーマーケットはありませんから、人間の世界から食糧やモノを
”借りて”生活しなければならないのがむずかしいところ。
人間に見られないよう、深夜にキッチンに忍び込んで、角砂糖など借りてこなければならないのです。
 
アリエッティが初めてその”仕事”に挑戦するところから始まるのですが、釘を足がかりにして
ぽんぽんと飛んでいったり、登山するときのようにヒモを頼りに上り下りしたり・・
そしてキッチンに忍び込んだときの彼女の驚きようったら!
私たちが日常見慣れてるものですが、彼女たちの視線になるととても新鮮でそれだけでも
面白かったです。
 
しかし人間に見つかってしまったことから・・
 
見た目も言葉も生活も変わらないのに、ただ”小さい”というだけで別の人種になってしまい
共存できないことの悲しさ。
深読みすると現在中東などで起こっている戦争と同じかもしれません。
人間みんなが翔クンのように温和で、異人種を受け容れようとする人間であればいいのですが、
そうではないから一緒に住めないのですよね。
 
生物界の絶滅種と同じような運命を小人たちは担っていて、滅びていくかもしれません。
でも武器も持たずただ人間に見つからないようにして生きる
弱いけれど弱さを認め、それでもたくましく生きていこうとする姿が感動的でした。
 
全体に静かで静寂と音がひとつの主人公。
雨の音、さわさわとした風の音・・
それに対して、いくら温和で静かな翔っくんでも彼の立てる音は大きくて暴力的。
それも仕方のないことで、人間と小人たちの関係でもありました。
 
最近のアニメはどんなものでも闘いのシーンがあるものですが、この作品にはなく
見る人によってはそれが退屈に思えるかもしれません。
でもこの静けさの中にあるオドロキや自然の豊かさを充分に味わってほしいと思います。
 
また家の中も想像通りだし、人間の住む別荘のような豪邸のインテリアもグッド。
そしてそこに這うツタの葉脈や葉の裏の虫食いまでも描き尽くした美しさ!!
実は私、ジプリ作品って苦手なのですが、これは好き〜
とても素敵でした。
 
 
 
監督:米林宏昌
声の出演:

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閉じる コメント(46)

けっこう辛い反応が多いようですが、わたしは もうホロホロ ワクワク 大事にしたい好きな映画になりました(^^♪「耳をすませば」も 大好きなジプリものでしたねぇ、そういえば(^_^;)
また 少年もお手伝いさんも 彼らにとってはゴーマンそのものの人間だったようにも。

2010/7/25(日) 午後 4:36 たんたん 返信する

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アリエッティが始めて仕事するシーンは、なかなか見応えがありました。普段我々が生活している場所も、小さないきものたちにとっては、命懸けの大冒険になりますね。
確かに闘いは全くありませんでしたね。ネズミやゴキブリと闘うかと思いました。
内容的には僕は物足りなかったですが、宮崎監督がほれ込んだアニメーターさんの初監督作だけあって、それぞれの描写は楽しめました。

2010/7/27(火) 午後 0:42 出木杉のびた 返信する

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女の子は一般的にドールハウスのような「細かモノ」が大好きとか(笑)。この映画はどこかそんな女心をくすぐる感じがしますよね。(^^)
細かな描写に目が行くのも女性の方が得意かもしれませんし、とにかく小人の目線での表現が素晴らしかったです。
おっしゃるように、地味な中にも自然の美しさや尊さ、命をつないで行く生き物の性(さが)など、いろいろなことを感じ取れる作品でした。(^^)
TBさせてくださいね♪

2010/7/27(火) 午後 1:03 choro 返信する

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たんたんさん。私もそうです。この静かで繊細な世界を
楽しみました。これを好きと言う方は必ずその”耳をすませば”を
挙げられますね。見なくては・・

2010/7/27(火) 午後 9:35 car*ou*he*ak 返信する

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のびたさんは物足りなかった派ですね。
確かに他の作品と比べるとそうなのでしょう。
私はほんの数本しか見てないのでわからないのですが
この世界に浸りました。

2010/7/27(火) 午後 9:36 car*ou*he*ak 返信する

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Choroさん。確かにドールハウスが好きなように女性が小さなときに
持っていた世界なのかもしれませんね。
とても地味ですが、自然の美しさ、生存競争など含みのある
テーマでもあり、とても良かったです。

2010/7/27(火) 午後 9:37 car*ou*he*ak 返信する

いつもだと、声が合ってないと感じることが多い、ジブリ作品ですが
今回は、そういう違和感なかったです。
いつもだと、これから盛り上がるかなって、ところで終わった感じで、それで、物足りないって感じる人が多いかも知れないですね。

2010/7/28(水) 午後 3:01 [ ティルク ] 返信する

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ティルクさん。樹希さんの怪演というか怪声というかもバッチリでした。やはりそういう意見が多数ですね。
でも私はこの静かな終わり方が好きでした。

2010/7/28(水) 午後 8:22 car*ou*he*ak 返信する

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繊細な絵と効果的な音の使い方で、さすがに丁寧なアニメ作品でした。
小人の世界の掟は絶対なのか、僕なら共存の道を選びたいと感じました♪。

2010/7/31(土) 午前 11:05 ffa**77 返信する

絵や音楽等が本当に素晴らしかったです。
あのガスまで完備されたドールハウスを作った先代は、あの家で小人達と共に暮らすことを夢見てたのかな?と思うと、ちょっとせつない終わりでした。でも実際問題、それはとても難しい事ですものね。
あの後引く感じも含めて、素敵な映画だったと思います。
TBさせてください。

2010/8/4(水) 午後 7:54 daisygips 返信する

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ふぁろうさん。葉脈まで描かれたとても丁寧な絵。
そうそうそして静かな音楽・・
そうですね。どうにかして共存してほしかったです。

2010/8/4(水) 午後 11:36 car*ou*he*ak 返信する

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デイジーさん。あ・そうですね。あのドールハウスは
あそこに住んでほしくて作ったのでしょう。
でもそういう人間ばかりでないところが悲しいし、でも現実なのですよね。ラストが後引く感じでとても良かったです。

2010/8/4(水) 午後 11:38 car*ou*he*ak 返信する

ほんと、ほんと!!
人間たちが、みんな翔くんみたいに優しかったら、共存できるのになって思いました。翔くんは病気だから、弱い側の気持ちがわかるのでしょうね。冷たいことも言ってましたが、アリエッティに自分の弱さをさらけ出したのですね。
ラストの二人の心の歩み寄り、感動しました。
大好きな映画です〜。
TBさせていただきますね〜。

2010/8/5(木) 午前 8:14 iruka 返信する

宮崎駿作品とは別物と言う意味で普通に楽しめました。
絵はジブリらしくよかったですね。
終わり方も良かったと思います。
TBさせて下さいね♪

2010/8/22(日) 午前 11:28 marr 返信する

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irukaさん。人間がみんな彼のような人だといいのですが
そうではないのが人間の世界。
そんなことも含めて色々なメッセージがぎゅっと詰まった
作品だと思いました。
私もこれ大好きな作品となりました。

2010/8/26(木) 午前 10:09 car*ou*he*ak 返信する

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marrさん。同じジブリ作品でも宮崎作品と違う路線を確立して
がんばっていってほしいと思います。
あの終わり方は中途半端なようですが、私にはあれで良かったです。
これマイナー映画の範疇ですね。

2010/8/26(木) 午前 10:11 car*ou*he*ak 返信する

子供向き、女性向きと言われているようですが、私が見ても充分満足できましたよ!
素敵な世界観を見せてもらいました♪

2010/9/19(日) 午後 4:05 やっくん 返信する

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やっくんさん。それは良かったです。
私もこの世界観が大好き!
ロングランになってますが、それもうなずけますね。

2010/9/19(日) 午後 7:08 car*ou*he*ak 返信する

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人間がいつ小人たちの境遇に陥るか。
決して可能性はゼロじゃない。
そういう目線で見ると深いと思いました。
だって人間だって借りぐらしのようなものですからね。
TBさせてください!

2010/10/26(火) 午後 8:48 かず 返信する

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かずさんほんとですね。
人間だって地球と借りて生きてるようなもの。
そう考えると深いですよね。

2010/10/26(火) 午後 11:19 car*ou*he*ak 返信する

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