Cartouche

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*白夜行*

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    ***STORY***                      2011年  日本             昭和55年。とある廃ビルの密室で、質屋の店主が殺された。すぐに妻の桐原弥生子(戸田恵子)と従業員で弥生子の愛人、松浦勇(田中哲司)に嫌疑がかかるが、所轄の担当刑事である笹垣潤三(船越英一郎)に10歳になる息子の桐原亮司(今井悠貴)が母親のアリバイを証言する。一方、捜査本部は、被害者が事件の直前、西本文代(山下容莉枝)という女の家を訪ねていたことを突き止める。だが、笹垣の職務質問に嘘で答えようとした文代を制したのは、10歳の少女・西本雪穂(福本史織)だった。その後、文代の若い恋人が事故死、質屋殺しの決定的証拠品も発見され、その後を追うかのように文代がガス中毒死、事件は被疑者死亡のまま解決を見る。          gooより
 
原作未読、ドラマ未見、情報は一切入れないで見て正解で、幸せでした。
あ〜これは素晴らしい!
(→原作読んでるかどうかで大きく評価が違うと思います。
こういう作品の場合、いつもむずかしい問題ですね)
ただこれどうやって書いていいのやら・・
大きくネタばれしませんが、未見の方はご注意ください。
 
暗くて長いダクトの中=トンネル=あるふたりの人生
あるひとつの事件の背後には長い歴史と原因が
 
 
冒頭から怖い・・
凄惨なシーンがあるということではなく、モノトーンに近いような色彩で全体にトーンが低く、
じわじわっとくる感じ。
ああ・もう次に何が起こるのっていう恐怖でいっぱいになります。
 
最初の事件が起きたのは1973年。
川向こうと呼ばれる地域の貧しさ、その町の持つ閉塞感にまず驚かされることになります。
そして起こったのは・・
そのまま解決したかのように見えたのですが、脈々として続いていき1973年から
1992年までの19年間に渡ることになります。
その間に起きたことはすべて復讐であり、階段を上がっていくためのもの。
そのしたたかさと冷酷さに身ぶるいしてしまいます。
 
一方でそれはまた原点を考えると共感できる部分もありますし
またその後の男性と女性の差も考えてしまいます。
結末はあまりにも違いますし、だから○○○ってコワイのですよね(笑)。
 
でもなんといってこの作品を感動作にしているのは担当刑事である笹垣です。
最初の事件から違和感を感じ、執拗に調査していくのですが警察の上層部からやそういう執拗さが
うとまれてる感じがします。
穏便に解決して終わりにしてしまいたい警察のやり方と真相をつきとめたいという
逆の生き方がまず鮮やかに描かれているのですが、そのうち彼に見えてくるのはある人を
”支えてあげたい”という気持ちで、これがラストの感動に大きくつながりました。


結局はオトナたちの身勝手さでした。
でもその背後にあるものは環境とも言えるわけで舞台は特定されていないのですが、ある町の空虚さが
ひとつの原因であるようにも思いました。
大きな繁華街があるでもなく、観光地でもなく、行き場がなくて、行き詰ってしまうような所。
だからそれらが屈折した形で最初の原因となることをしていたのだと思います。
でも彼らはひとつのハケ口としてしていたことにすぎなかったのにそれは当たり前のことですが
子供には大きな大きな傷となっていきます。
こういうことの”コトの重大さ”に大人だちは気づくべきなのですよね。
 
 
73年からの19年間の時代考証も面白く・・
いわゆる喫茶店やパスタでなくスパゲッティ。
本田美奈子さんのコンサートなども出てきますが、本田さんは2005年に亡くなっていますから
そういう意味でも暗示的なのかもしれません。
 
深川 栄洋監督は1976年生まれなのでまだお若い!
1999年に製作した『ジャイアントナキムシ』、2000年に製作した『自転車とハイヒール』が
PFFアワードで入選し、注目を集めました。
2004年に『自転少年』で商業監督デビューし、2005年に『狼少女』で劇場用長編映画監督デビュー。
2009年『60歳のラブレター』でメジャー監督デビュー。
また今年はあと2本『洋菓子店コアンドル』と『神様のカルテ』も封切られます。すごいですね。
 
また主演のおふたりの演技力ったら!
暗い過去を背負い、誰にも心を開かずに生きて行くことの辛さを黙々と、そしてここぞと言う時に
爆発し演じています。
特に堀北さんって今までかわいい〜路線でしたが、こんな悪女を徹底的に演じられるとは。
 
第61回ベルリン国際映画祭パノラマ部門への出品が決定
 
 
監督・深川栄洋
脚本 深川栄洋  入江信吾  山本あかり 
原作 東野圭吾 
撮影 石井浩一 
美術 岩城南海子 
装飾 松田光畝 
照明 椎原教貴 
音楽 平井真美子 
堀北真希 (唐沢雪穂)
高良健吾 (桐原亮司)
船越英一郎 (笹垣潤三)
戸田恵子 (桐原弥生子)
田中哲司 (松浦勇)
姜暢雄 (篠塚一成)
 
 

閉じる コメント(22)

ある意味、原作とかは読んでいないほうが楽しめたのかもしれませんね。私にはあまりにも映画用に変えられたストーリーが馴染めませんでした。トラバさせてくださいね。

2011/1/30(日) 午後 8:46 いっちー

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私もこれは、原作未読、ドラマ未見、なので、いいかもしれませんね?

2011/1/30(日) 午後 9:03 紫桜

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なんか、本格的なサスペンス、って感じですね。
こういうのって、ヒットするんですよね〜、最近。
んん〜、これは劇場で観ちゃおうかな〜。

2011/1/30(日) 午後 9:52 サムソン

ネタバレを回避していながらも観たいと思わせる記事で
予定なしだけど
行きたくなってきました
主役の女優に若干の不安があるのですが(笑)
いいんですね

2011/1/31(月) 午前 0:40 [ HK ]

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なるほど、面白いのですね。
この映画は見るのを迷っていましたが、
Cartoucheさんの記事を読んで、俄然観てみたくなりました。

2011/1/31(月) 午前 3:07 ☆7☆

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hitomiさん。あ・舞台版の人たちがそのおふたりなのですね。
戸田恵子さんは重要人物なのですが、普通の主婦をバーのマダムのふたつの顔を見事に演じてらっしゃいました。

2011/1/31(月) 午前 9:47 car*ou*he*ak

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もっさんさん。ちゃんと原作お読みなのですね。
私は未読なので、面白かったのですが、読んでる方はどうなのでしょう

2011/1/31(月) 午前 9:47 car*ou*he*ak

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いっちーさん。こういう作品だといつも原作を読んでるかどうかで映画の感想が違って来てしまうな〜って思います。
どちらがいいとか悪いとか言えないのですが。。

2011/1/31(月) 午前 9:49 car*ou*he*ak

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紫桜さん。私同様、そういう人が一番楽しめると思います。
ちょっと暗めですが・・

2011/1/31(月) 午前 9:49 car*ou*he*ak

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サムソンさん、私はですが、まったく先が読めなかったので
すごく面白かったです。
東野さんの作品の映画化はヒットしてますね。

2011/1/31(月) 午前 9:51 car*ou*he*ak

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HKさんにお薦めできるかというと自信ないのですが
私はとにかく展開が読めなかったので楽しめました。
堀北さん、私実は苦手だったのですが、この作品ですごいな〜・・と

2011/1/31(月) 午前 9:52 car*ou*he*ak

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お☆JOさん。原作未読だととても楽しめると思います。
暗くて長いのでちょっと覚悟が必要ですが・・

2011/1/31(月) 午前 9:53 car*ou*he*ak

多くのコメントで、原作やドラマのデキの素晴らしさを耳にしますが、どっちも観てなきゃ、この作品は純粋に引きこまれますよね〜
特に、序盤の子供時代でグッといかれたな。中盤は微妙にテンポも早く、きっと端折ってる部分も多かったんでしょうが、いくつも残される謎が気になりました。
そして、ラストはやっぱ切ないですねぇ。そして、怖い!それ以上に、事件の真相がまったく予想してなかっただけに、衝撃的でした。
TBさせてくださいね〜(。・ω・)ノ゙

2011/2/2(水) 午後 4:46 ハイダウェイ

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hideawayさん。こういう作品って原作読んでるかどうかで
大きく違ってきますよね。原作が良いとどうしても比べて
突っ込んでしまいがち。映画は映画として初めて見ると
一番いいかもしれませんね。
確かにちょっと??なことも・・
私もまったく予想してなかったのでびっくりでした。

2011/2/2(水) 午後 8:54 car*ou*he*ak

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原作面白く読んだ口ですが(笑)それでも私もとっても楽しみました♪
これってとっても原作長いのですが上手くまとめてました。
笹垣さんの支えてあげたいは、映画のオリジナルでした。
前半と上手く繋げてましたね。
それに高良君も良かったですから♪(*^_^*)
TBお返しさせて下さい。

2011/2/9(水) 午後 7:09 ひかり

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ひかりさん。原作読んでる人ってツッコミたくなるみたいですが
そうですか。良かったのですね。
はは・・メジャーになりつつあることが心配な高良クン
とっても良かったですよね。

2011/2/9(水) 午後 11:12 car*ou*he*ak

原作未読、観たので、ストーリーには引き込まれました。
人物の掘下げが、もう少ししてると評価も違ったかなと思いましたが。

2011/2/11(金) 午前 11:55 [ ティルク ]

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ティルクさんも原作未読だったのですね。
そうですか。もう少し人物描写が欲しかったのですね。

2011/2/11(金) 午後 0:27 car*ou*he*ak

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こういう暗い感じの映画好きです。
欲を言えば、桐原亮司の苦悩するシーンを
もうちょっと入れても良かったかなぁなんて思いました。
ホマキの同級生役は 彼女の過去とは直接関係ないのに
ちょっとかわいそうでしたね・・

2011/2/13(日) 午後 11:56 [ Jumpin' Jack Boy ]

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原作もドラマも知りませんでしたが、この映画版は、シナリオといい演技といい、
よくできていたと思います。っていうか、僕がうれしかったのは、本田美奈子.のところ。
僕も大ファンだったので、ファンの気持ちはよくわかります(笑)。
堀北真希の悪女ぶりは、さりがないながらも凄かったと思います♪。

2011/2/16(水) 午前 0:43 ffa**77

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