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              ***STORY***           2011年  日本   
太平洋戦争末期。1944年6月。陸軍歩兵第18連隊、大場栄大尉(竹野内豊)は、日本から2000キロ余り離れた北マリアナ諸島サイパン島へ送られる。当時日本の統治下にあったこの島は軍司拠点としても重要な位置を占めており、島を死守することが大場たち日本陸軍43師団守備隊に課せられた最大の使命だった。だが、この時点で既に日本の劣勢は明らかになりつつあり、サイパン島でも圧倒的な兵器・兵力差のもと、日本軍はアメリカ軍の上陸を簡単に許してしまう。サイパン守備隊幹部は日本軍玉砕命令の後自決。
                                               gooより
 
太平洋戦争の激戦地サイパン島で、わずか47人の兵力で4万5,000人ものアメリカ軍を翻弄し続け、
敵軍から畏れられた実在の日本人兵士、大場栄大尉の実話をもとにした戦争ドラマ。
 
サイパン島玉砕のことは知っていたけれどそれは単に一行の文章としてのことでありましたし
その後、500日以上に渡り、このようなことがあったのは知りませんでした。
つくづく映画というのは色々なことを教えてくれます。
 
44年6月から行われたアメリカ軍による攻撃が激しくなり、7月7日、日本軍は完全に追い詰められました。
そしてバンザイ突撃が行われたのですが、攻撃の情報は漏れていたため日本軍はほぼ全滅しました。
その攻撃の後、死体の山を歩き回って生き残りがいないかとチェックするのですが
からくも逃れたのが大場大尉で、彼はこのとき”生きる”ということがどういうことか実感したのでしょう。
 
その後島内での生き残りの人たちが集まり、元々いた入植者の人たちとの逃亡生活が始まります。
私ここに入植者たちがいたことすら知らなかったのですが、日本への帰国船がアメリカ軍に
爆破されたこともあって、ここに残っていた人たちが2万人もいたのですね。
ただその後バンザイクリフから自殺してしまう人も多く、この映画の時点で残っていた人たちは
わずかになってしまっていました。
 
大場大尉の引率の元、彼らもジャングルの中を逃げ回るのですが、大尉がとても冷静で
地図を深く詠みこめたので、上空の飛行機からも見つからず、徒歩で彼らを追う米兵たちを
うまくかわすことが出来ました。
このシーンは非常ににスリリング。
 
そして終戦。
でも何しろ情報がないですからそれを知ることはできないし、、それまで残虐非道な鬼畜米英
と教えられていたので、おいそれとそれを信じるわけにはいかず・・
 
民家にひとり残された赤ちゃんのエピ
すでに捕虜になって収容所にいる人たちと山のこもる兵士たちとの考え方の違い。
あっさりと負けを認めるわけにはいかないという誇りを持った兵士たち。
これらのことが丁寧に描かれ、積み重ねられていって、ラストへとつながっていきます。
 
重要なのはアメリカ軍の中にいたハーマンルイス大尉の存在です。
この方ただ単に日本語がしゃべれるだけでなく、日本の文化というものをきちんと
理解されていたのですね。
ですから負けが明らかだったのに日本の大場大尉と対等の目線で応じてくれたから・・
そして日本人のサムライ魂をリスペクトしてくれたから・・
以降、平和的な歩み寄りとなったのでした。
 
この作品は全編に渡ってかなりアメリカ軍の美しい行為が描かれていますが
実際は滑走路で火を放たれたり、女性だけトラックで連れて行かれたり・・と蛮行もありました。
ほんの少しでも描いた方が良かったのかな?。
ただ私はこういう場合、いいことは1.5倍に、悪いことは半分にして描いた方がいいと常々思っているので
映画として、これはいいと思います。
 
映画の中で2カ所、”歌”が効果的に使われています。
物資も情報源もない中で歌の果たす役割の大きさを思いました。
 
全体に色調もドラマも抑えられています。
これが好きか嫌いか大きく分かれると思いますが、私はあまり煽って描くより
この位の方が好みです。
 
特に抑えめの演技だったのが竹之内さん。
ちょっとこの役には甘すぎかな〜とは思うものの、冷静さを強調させたかったのでしょうから
ちょうど良かったと思います。
 
その彼の冷静さと対極にあったのが堀内一等兵です。唐沢さんが演じてますが
刺青入れちゃってるしヘルメットかぶってなくて奇想天外な感じ。
冷静な大場大尉とのバランスがちょうど良かったと思います。
また同じテンションだったのが青野役の井上さん。
家族を殺された憎しみをたぎらせているのですが、ラストで憎しみが未来への希望に
変わるところが良かったです。
また元木役に阿部サダヲさん。こういうしっかり芸達者な方が、もの静かな竹之内さんを
鮮やかに浮かび上がらせていたのかもしれません。
 
 
監督 平山秀幸 
監督補 蝶野博 
製作総指揮 宮崎洋 
原作 ドン・ジョーンズ 
撮影 柴崎幸三 
美術 中澤克巳 
照明 上田なりゆき 
音楽 加古隆 

竹野内豊 (大場栄)
ショーン・マッゴーワン (ハーマン・ルイス)
井上真央 (青野千恵子)
山田孝之 (木谷敏男)
中嶋朋子 (奥野春子)
岡田義徳 (尾藤三郎)
阿部サダヲ (元木末吉)
唐沢寿明 (堀内今朝松)

 

閉じる コメント(28)

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先日、潤んだ目をして話をする竹之内さんを見ました。
バンザイクリフの映像を撮っていたのもショック!
そのフイルムを見ただけで、私は堪らなくなってしまいます。
同じく、史実に基づいた戦争映画「戦火の中へ」見て来ました.

2011/2/13(日) 午後 10:28 sanae 返信する

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sanaeさん。冒頭の切腹シーンとバンザイクリフのシーン
日本人の誇りゆえですが、見ていて辛いですね。
あ・来週から封切られる韓国映画。
試写会でご覧になったのですね。

2011/2/13(日) 午後 11:10 car*ou*he*ak 返信する

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こんばんは。
冷静な竹野内くんにインパクトのある唐沢さん、そのキャスティングがよかったですね。
どちらの側からも平等にで、少し届かないものがあった気もしますが
軍歌と整列して行進する姿には胸がいっぱいになりました。
ぽっち☆
TBさせてくださいね。

2011/2/13(日) 午後 11:26 きたのこみち 返信する

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きたのこみちさん。この冷静さがとても良かったと思いますが
そうですね。あともう少し踏み込んでもらいたかったです。
でも平等な目線が良かったですね。
キャスティングも私も好きです。

2011/2/13(日) 午後 11:45 car*ou*he*ak 返信する

唐沢氏の奇想天外さは
ポスターからも漂っていますね
で、いいことは1.5倍に
悪いことは半分という辺りに
Cartoucheさんらしさが炸裂して
ますますファンになりましたよ
事実はあとから調べれば分かるしね
今のところ予定はなしですが(風邪も治らないので)
いつか必ず観たいです

2011/2/14(月) 午前 10:55 [ HK ] 返信する

少ししんどいかなと思い観るのを考えてました。
キャスティングがぴったりはまったようですね。
サイパンでは色々あったと想像はしてましたが、やはり知らないと始まらないので観る事に意義がありそうですね。
明日みてこようかな〜

2011/2/14(月) 午後 7:37 ひかり 返信する

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今回、この映画が公開されるにあたり、竹之内さん達がプロモで出ておられるのを
見てみて、初めてサイパンでの生き残った人々の存在やサバイバルなど、
恥ずかしながら、ようやく壮絶な事実を知ることが出来ました。
戦争映画を今更?ととらえる人が多い中、あえて今だからこそ、なのかも
知れませんね。

2011/2/15(火) 午後 7:10 な〜が 返信する

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HKさん。静かで重くなりがちなこの映画をコミカルにしてくれたのが唐沢さんの奇想天外さでした。
そう考えるとバランスとれてますよね。
ありがとうございます!
人生全般にそうでして・・でもこれが甘さの原因でもあるのですが・
DVDになったら見てください。

2011/2/16(水) 午前 9:43 car*ou*he*ak 返信する

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ひかりさん。どうしても戦争モノって重いかもと思って
引いてしまいますよね。
サイパンは今やバカンス地ですが、当時こんなだったなんて・・
それを知るだけでも価値があると思います。

2011/2/16(水) 午前 9:44 car*ou*he*ak 返信する

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な〜がさん。やはりそうですよね。
私もそうですが、サイパンでこんなことがあったなんて
みんなあまり知らないと思います。
ほんとですね。戦争映画って今更?って思ってしまいますが
知らないことがたくさん。
ヒトラーものもそうですが、今だからこそ描けることも多いし
今だからこそ残しておかなければいけないのかもしれません。

2011/2/16(水) 午前 9:46 car*ou*he*ak 返信する

2万人も日本人がいたのですか。
ほんと映画で知ることってありますね。
>抑えられた色調
大場大尉の人柄にもぴったりな感じでしたね。
TBさせてくださいね。

2011/2/17(木) 午後 11:22 iruka 返信する

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irukaさん。私も2万人もいたとは知りませんでした。
映画は色々なことを教えてくれますよね〜
抑えた色調で、静けさのある作品。
もしかしたらこれは狙いだったのかもしれませんね。

2011/2/17(木) 午後 11:34 car*ou*he*ak 返信する

昨日だったか、テレビの「奇跡体験アンビリバボー」でこの大場大尉の特集をやってたようだね。
なんかそっちの方が詳しく掘り下げられてて勉強になりそうだなぁ〜と興味があったけど、結局観れなかった。
そういう前知識を持ってこの映画を観たら、大場の偉大さを抜きにして人間ドラマの面だけに注目して観れて楽しめたかも〜
TBさせてね(。・ω・)ノ゙

2011/2/18(金) 午前 9:48 ハイダウェイ 返信する

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hideawayさん。ああ・そうだったのですか
この映画って確かに事前にそういう知識を入れておくことが
大切かもしれませんね。
大場大尉の偉大さがイマイチ伝わってこなくて・・
もったいなかったです。

2011/2/18(金) 午前 9:53 car*ou*he*ak 返信する

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見てきましたよ。井上真央、怒ってましたね。怖かったですよ(笑)竹野内豊の真摯な取り組みが感じ取れる作品でした。
米軍は自国の勝利を確信した余裕を感じる態度でしたね。このサイパン玉砕を詳しく知っていたら、日本側の視点を知っていたら怒りが込み上げたでしょう。でも日本兵は勇ましかったです。
TBお願いします。

2011/2/25(金) 午後 9:50 dance 返信する

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danceさん。はは・井上真央さんけっこうお怒りでしたね。
竹之内さん。静かですが内に込めた演技でした。
私もサイパン玉砕のことがイマイチわからなかったので
もったいなかったです。

2011/2/25(金) 午後 10:20 car*ou*he*ak 返信する

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歴史上の真実として、語り継がれるべき戦いの一つですね。
日本の文化を理解してくれたルイス大尉の存在は大きかったですが、
アメリカ人の手による原作だからでしょうか。
スリリングながら美しく描かれているという意見もあるかもしれませんが、
そこはドキュメンタリーではなく商業映画ですから、許されるでしょうね♪。

2011/3/23(水) 午後 10:06 ffa**77 返信する

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生き残ることを前提に闘い、そして仲間を全員とはいかないまでも仲間を守り切った大場大尉は、当時からしたら異常だという見方をされたりしたこともあるだろうけれど、彼のような人間がちゃんとこの時代にいたことが、なぜだか僕も勇気づけられました。
TBさせてください!

2011/5/14(土) 午後 0:10 かず 返信する

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ふぁろうさん。そうですね。だんだん私たちの記憶から薄れつつありますのでこうして映画にしてもらうことが大切ですね。
確かにちょっと美化されてますが、まあそこは許される範囲でしょう。

2011/5/14(土) 午後 4:58 car*ou*he*ak 返信する

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かずさん。そうですね。当時は死が美化されていましたが
そうではないという意見を持った大場大尉は素晴らしかったです。
私たちも勇気づけられますね。

2011/5/14(土) 午後 5:01 car*ou*he*ak 返信する

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