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      ***STORY***                     1969年  アメリカ  
ジョー・バックは、カウボーイのいでたちでテキサスからニューヨークに出て来た。彼は自分の肉体と美貌を武器に、孤独なニューヨークの夫人達を慰めようと考えていた。そして富と栄光を……。彼の商売の皮切りはキャスであった。だが彼女は街娼上がりのパトロン持ちだったため、逆に金を巻きあげられてしまった。そんな時、彼は足の不自由なペテン師ラッツオと知り合った。彼の紹介でジョーはオダニエルにひき会わされた。彼は狂言者であった。ラッツオにだまされたと知ったジョーは、必死に彼を探し歩いた    gooより
 
 
あ〜もう何ていい映画!
見たあとずっとズキズキ、ドキドキしてしまいます。
ミョーな映画はたくさん見てるけれど、”人には言えない名作未見シリーズ”も多く抱える私。
・・でこれもその1本でした。
 
先ごろ亡くなられたジョンバリーの曲をバックに始まるこの作品はアメリカン・ニューシネマの代表作。
因みにこれは、1960年代後半 - 70年代にかけてアメリカで製作された、反体制的な若者が主人公の
映画たち。フランスのヌーヴェルバーグみたいなものですね。
 
しかしこの邦題! 『真夜中のカウボーイ』 なのに、某有名評論家さんが都会的な雰囲気を
出したいからと自動車=都会でカーボーイにしてしまってそのままです。
ああ・気になる・・
 
テキサスでうだつの上がらないジョー・バックはニューヨークでひと花咲かせようと長距離バスに
乗りこみます。彼は自分がカッコいいという自信があり、それでひと儲けしようともくろんでいるのです。
バスを乗りついで、NYが近くなったとき、彼の愛用してるラジオがキャッチした電波は
NYからの放送で、その時の喜びようったら!
 
憧れの大都市についてルンルンしていると、もう危ない危ない・・
ちょっとおトシの女性を引っかけようとしてるのですが、実は向こうが一枚上手。
それどころかタクシー代がないのよって言われて20ドル渡してしまうのですが、
当時の20ドルがどんなに高価・・というか彼の生活にとって大きかったのか後でわかることになります。
 
もうとにかくこの辺りでものすご〜く彼が心配。
カフェに入って、隣の席の人からスープについてくるクラッカーをもらい
それにケチャップかけようとしてズボンを汚してしまうところなど、もう・・悲しい・・
そのうち又また今度はオダニエルという男性にしてやられるのですがその彼と友達になり・・
 
その友達をは脚が悪いばかりか肺を患ってるのですが、生き抜く力は強く、たくましい。
そんな彼と暮らしていき・・
 
テキサスからニューヨークを目指して来たのですが、そのNYは冷たく、厳しいです。
有閑マダムがゴロゴロといるのかと思いきやプライドの高い女性ばかり。
そしてオダニエルの部屋に貼ってあるポスターは”フロリダ”。
つまりジョーバックはテキサスから逃れて来たけれど、NYに住むオダニエルはフロリダへ
 
ふたりとも今居る所から逃れれば何か新しくて、幸せなことがいっぱい待ってると思っていたのでした。
オダニエルの妄想シーンが楽しい〜
太陽がさんさんと照ってるきれいなプールサイドでたくさんの熟女に囲まれてモテモテのふたり。
う〜ん。夢見ることは悪いことではないのですけれどね。
でも都合のいいこととか幸運って降ってわいてきたりはしませんし場所を変えても同じことなのです。
 
それにそんなに貧乏するなら掃除夫でも何でもすれば?って思ってしまうのですが
そこはツッコミどころではありません。
こういう若者たちを描きたかったのでしょうね。
 
そしてこの映画がうまいのは、ジョーバックがただやたらに夢見て来たのではないところ。
何度か過去の回想シーンが入るのですが
”あなただけよ、ジョー”
って言われながらもその二人はある時・・
はっきりとは描かれていませんが、それはとても辛いことだったのでしょう。
 
ところでこれはなんといってもダスティンホフマン!
『卒業』で一躍有名になったものの、その後続かないでいたところにこれの出演でした。
脚が悪く、猫背で肺病で・・それなのにみじめになりきってないのは整った顔立ちと目のきらめきですね。
ジョーバックが”お仕事”に行くのを見送るシーンがあるのですが、そのときなんとも言えない
羨ましそう〜〜なお顔をするんです。
それは健康でカッコいい彼への嫉妬。でも友人として誇らしげでもあり、その微妙なところが
なんともうまく、アカデミー賞でノミネートされました。
 
第42回アカデミー賞
受賞 - 作品賞/監督賞/脚色賞
ノミネート - 主演男優賞(ホフマン/ヴォイト)/助演女優賞/編集賞
 
 
監督: ジョン・シュレシンジャー 
製作: ジェローム・ヘルマン 
原作: ジェームズ・レオ・ハーリヒー 
脚本: ウォルド・ソルト 
撮影: アダム・ホレンダー 
メイクアップ: ディック・スミス 
美術: ジョン・ロバート・ロイ 
音楽: ジョン・バリー
 ジョン・ヴォイト ジョー
 ダスティン・ホフマン *ラッツォ
 シルヴィア・マイルズ* キャス
 ジョン・マッギーヴァー* オダニエル
 ブレンダ・ヴァッカロ *シャーリー
 ギル・ランキン *ウッジー・ナイルズ
 

閉じる コメント(27)

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邦題は当時の日本ユナイト映画宣伝部支配人、水野晴郎さん
の命名は有名でしたね。舞台がニューヨークだから
都会派センスが必要だから泥臭いカウボーイじゃなくて
カーボーイにしたとか。(車を運転するシーンは無いけど)
今年の12月になりますが「午前10時の映画祭」で
上映するんで是非行きたいと思っています。
『卒業』のダスティン・ホフマンよりこっちの肺病を病み
社会の底辺でドブネズミのように生きるラッツォの演技が好きです。
「カウボーイなんてみんなホモなんだよ!」
「ジョン・ウェインはカウボーイだぜ!じゃあジョン・ウェインもホモか?」

2011/2/23(水) 午前 10:36 GH字幕 返信する

20代のはじめ、一度見ただけの映画ですが、忘れられない一本です。ダスティン・ホフマン、すばらしい名演技。ジョン・ボイトも今では悪役のおじさんですが、このころは泥臭さとかっこよさが混ざった、ぴったりの役どころでした。
午前10時で上映されるときには、ぜひまた行きたい映画です。
当時、たまたまラジオから流れたこの映画の主題歌をラジカセに録音して、繰り返し聴いていたものです。

2011/2/23(水) 午後 0:15 [ 鉄砲弥八 ] 返信する

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こんにちは。。
なんか、すごいな。
私の、知らない映画、知らない世界が、いっぱいあって。
これ、絶対、見てみようって思いました。
ありがとうございます♪

ここに来れば、新たな発見もあるし、
思い出に浸れたりもして・・・・
もう、素敵すぎるぅ☆彡
通いつめますっ(笑)

2011/2/23(水) 午後 1:07 emi 返信する

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HKさん。なるほど!私監督さんについて調べてなかったのですが
イギリス人なのですね。
そしてゲイ。オダニエルがうっとりと眺めていたのはもしかしてそのういうこと?色々にとれますね。

2011/2/23(水) 午後 10:14 car*ou*he*ak 返信する

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ふぁろうさん。これはテレビの〇〇ロードショーでたびたび
放映されていたのですね。
私は初見でした。
そうですね。バスで段々弱ってしまって・・
でも行けて幸せだったかもしれませんね。

2011/2/23(水) 午後 10:15 car*ou*he*ak 返信する

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サムソンさん。そうですね。『卒業』とはまるで違う作品でした。
あ〜この頃の作品っていいですね。
あまり見てないのでこれから楽しみ

2011/2/23(水) 午後 10:16 car*ou*he*ak 返信する

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字幕さん。そうですね。あの方がこの題名をつけたのですね。
まあ当時はよかれと思ってのことでしょうが、なんだか不自然で
気になってしまいます。
午前10時の映画祭でこれ上映されるのですか〜
あ〜大きなスクリーンでも見たいです。
そうですね。私もこちらのダスティンの方が好き!
脚が悪いながらも身のこなしが軽いし、演技力の高さが
発揮されてますね。
カウボーイってやはり・・多かったのでしょうか
BBMを思い出してしまいました。

2011/2/23(水) 午後 10:21 car*ou*he*ak 返信する

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鉄砲弥八さん。20代のころにもうご覧になっていたのですね。
ジョン・ボイトは今は悪役が多いのですか
この時にはカッコいい役でしたね。
この曲はすごく知っていたのですが、今回この映画のサントラだと知ってオドロキました。

2011/2/23(水) 午後 10:54 car*ou*he*ak 返信する

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emikoさん。ありがとうございます。
これからもどうぞいらしてくださいね〜
この映画はお薦め!
といっても私このジャンルはかなり落としているのですが・・

2011/2/23(水) 午後 10:55 car*ou*he*ak 返信する

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この映画は冒頭の感じが特に印象的です。
もちろんラストもですが。
しかし、カウボーイでゲイ(と云うかこの映画はゲイネタと云う感じですが)には「ブロークバック・マウンテン」の時、保守派はこぞって反発したそうです。
アメリカ=カウボーイ的な発想もまだまだ今でも生きているのに、この当時では更に勇気ある決断だったでしょうね。
アメリカ人が監督だったらできなかったかも。

2011/2/24(木) 午前 6:57 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

この頃のこんな映画が大好きで筋書きよりも
そんな奴らを見るのが好きです。なんか昔の自分と重なるようで
いいんですわ〜 TBしま〜す

2011/2/26(土) 午前 0:07 pony 返信する

私も〜w インディーズ系のあまり知られてない映画は観るのに、こんな有名なものとか、もっと凄い名作もまだ観てないのがいっぱい(笑)
明るいフロリダを夢みながら、ついにアロハシャツを捨てるところが切なすぎました。
ニューシネマものは胸に沁みます。TBさせてくださいね。

2011/2/26(土) 午前 4:22 pu-ko 返信する

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miskatonic_mgs_bさん。アメリカは自由の国と言っておきながら
ゲイ差別は深いものがありますものね。
やはりカウボーイというのはアメリカの象徴ですから
そこを汚してほしくないという気持ちが大きいのでしょう。
そうですね。イギリス人監督さんだから・・という意味が
色々ありますね。

2011/2/26(土) 午前 11:24 car*ou*he*ak 返信する

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ポニーさん。そうそう彼らのこと見てるだけで楽しいですよね。
私もこの60〜70年代の感じって懐かしさも手伝い、とても好きです。

2011/2/26(土) 午前 11:25 car*ou*he*ak 返信する

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PU-KOさんもかなり渋い作品ご覧になってますものね〜
でもみなさんけっこうそういうものかもしれませんね。
あ・そうそう。あのバスの途中で、着替えるシーン。
とってもいいですね。
全部で10ドルだった・・って言うところも意味が深そうです。
これとってもいいわ〜〜

2011/2/26(土) 午前 11:27 car*ou*he*ak 返信する

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この映画も好きです♪
昔、あまり知らずに、西部劇だと思って映画館に行った記憶があります(笑)。フロリダに行っても何も変わらないことはわかっているのにそれでも行くんですよね。バスの中でオシッコしてしまうダスティン・ホフマンと優しく見守るジョン・ヴォイトに涙します。

2011/2/27(日) 午後 11:22 シーラカンス 返信する

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シーラカンスさん。
私もこれ西部劇だとばかり思って見ましたら、現代もので
すごく面白い!!
そうそう。どこに行っても結局は変わらないのですよね。
自分が変わらない限り・・
それがわかっていても行くところがいいですね。
そのシーン。私も涙・・

2011/2/27(日) 午後 11:27 car*ou*he*ak 返信する

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↑コメの予告通り劇場で観てきました。
やはり、屈折してるが男二人の友情は胸に熱いものが
こみ上げてきますね。ラッツォの死に顔の手前の
バスの窓ガラスに映るマイアミの風景が哀しい・・・

2011/12/8(木) 午後 6:49 GH字幕 返信する

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字幕さんほかみなさんのコメのおかげで
監督さんジョン・シュレシンジャーが英国人で、
生のアメリカを描いたことが重要だったのですね
ってことがわかってきました。
ああ・あのシーン。ぐっときますよね。

2011/12/8(木) 午後 8:59 car*ou*he*ak 返信する

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はじめまして。
この映画のダスティン・ホフマンの役名は
「ラッツォ」ではなかったでしょうか。
「オダニエル」は彼が主人公を騙して紹介するおっさんの名前です。 削除

2012/3/26(月) 午後 6:00 [ nosy ] 返信する

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