Cartouche

肺炎で入院中。リコメ・ご訪問遅れております。

全体表示

[ リスト ]

*アジャストメント*

イメージ 1
 
選挙で敗れた上院議員候補デヴィッド・ノリス(マット・デイモン)。敗戦会見の準備をしていた彼は、見知らぬ女性エリース(エミリー・ブラント)と出会い、たちまち意気投合する。さらに、会見を無事に切り抜けたデヴィッドは全米一のベンチャー企業に役員として迎えられ、次回上院選の有力候補として再浮上する。だが、そんな彼の行動を逐一モニターする謎の集団があった。社会の裏で超人的な能力を駆使して、人間の運命を操作する運命調整局のエージェントたちだった。                  gooより
 
SF作家フィリップ・K・ディックの短編が原作。
彼の作品は『ブレードランナー』、『トータル・リコール』、『スキャナー・ダークリー』、
『マイノリティ・リポート』など多数映画化されています。
 
マット・ディモンがイエローキャブに乗ろうとジャンプしてるシーンがメインに出回っていますが、
どちらかというとこれはラブ・ロマンス。
上に貼った写真の方が内容に合ってるかもしれません。
サスペンスやスリリングなシーンを期待して見ない方がいいでしょう。
 
若くしてとんとん拍子に出世し、上院美議員候補にまでなったデヴィッド。
ところがあるスキャンダルで危機に立たされています。
そんなとき偶然出会ったのがエリースという女性で、お互いひと目ぼれしてしまいます。
 
ところが・・
彼はある集団から監視されてることがわかります。
世の中の筋書きはあらかじめ決められており、そこから外れそうになると“アジャストメント・ビューロー
(調整局)”のエージェントたちが現れ、微調整していく。そこでは運命に逆らうことはできない
そうなんです。彼はこんなエージェントたちから常に見張られ、人生の軌道修正されているのでした。
彼らによって二人は引き離されてしまうのですが、3年経ったある日、偶然二人は再会。
今度こそ離れない・・とお互い誓うのですが、どんどんと運命は変えられてしまい・・
 
人生というのは普段あまり意識してないけれど、あらゆる偶然と選択の積み重ねです。
最近見た『ミスター・ノーバディ』でも3人の女性との結婚によって変わる人生が鮮やかに
描かれていましたがこれは他人によって修正されていってしまうことに抗う作品です。
 
でもそれと共に、私はこの作品ってもしかしたら”上院議員候補として仕立てられていくことに
逆らう物語”というメッセージとしても受け取りました。
というのは、エリースはダンサー。
いえ、彼女はダンサーとしても人間としても立派です。
でも上院議員夫人とかそれ以上になると奥さんも上流の出で、有名大学卒業がほとんどのことでしょう。
そしてもし当選すれば公私ともにダンナさんを支え、文化的、人道的なボランティア活動したり
パーティに同伴出席したりしなければなりません。
 
現にデヴィッドは演説の内容も、方法も、ネクタイの色から社員のポーズまでスタッフによって
デザインされてましたから、政治の世界で出世していくためにはそういう奥さんと結婚するよう
”周りから”軌道修正されていってしまうこともある”というようにも解釈できました。
 
でも・・どんな状況にあってもデイヴィッドはそれに立ち向かおうとします。
大体彼自身、スラムの出だし、大学もカトリック系では一番と言われてるものの、フォーダム大学卒業。
決してハーバードやイェールではありませんでした。
 
そんなことから考えても、これからは”常識”というものを変えていける時代なのかもしれませんね。
・・と思いきり私なりの解釈。
映画はそこまで描いていないので深みに欠けましたが、ふたりの恋は切なくて
恋愛映画と思えば楽しめました。
 
監督さんはタイムライン 、オーシャンズ12 、ザ・センチネル/陰謀の星条旗 、
ボーン・アルティメイタム などいずれの作品でも脚本を書かれてた人で
これがデビュー作です。
 
 
監督 ジョージ・ノルフィ 
脚本 ジョージ・ノルフィ 
原作 フィリップ・K・ディック 
撮影監督 ジョン・トール 
音楽 トーマス・ニューマン 
キャスト(役名)
マット・デイモン (David Norris)
エミリー・ブラント (Elise Sellas)
アンソニー・マッキー (Harry)
ジョン・スラッテリー (Richardson)
マイケル・ケリー (Charlie Traynor)
テレンス・スタンプ (Thompson)
 

閉じる コメント(15)

好きなP.K.ディック原作なので純粋SFを期待していたら…見事な恋愛ドラマでしたね.でもそれはそれで“有り”だと思いました.トラバさせて下さいね.

2011/5/30(月) 午後 9:35 チャコティ副長 返信する

アバター

なるほど、確かに上院議員とダンサーの組み合わせというのは政治の世界ではNGなのかもしれませんね。
でも、これからはそういう殻を破っていく時代でもあるのでしょうね。
いろいろ書いてますが、基本的には楽しめました(笑)。
これは恋愛映画として観た方が納得できますよね。(^^ゞ
TBさせてくださいね♪

2011/5/30(月) 午後 9:37 choro 返信する

昨日レイトで観ました
ディックの小説とは違うけど
すごい面白かったです
ミルトン『失楽園』を巧みに織り込んでますね
その意味で『ダークナイト』と
北風と太陽の関係にあると思いました・・・
云々
記事にしたいと思います〜

2011/5/31(火) 午前 8:39 [ HK ] 返信する

顔アイコン

チャコティさん。あ・やはり原作ファンなのですね。
恋愛ものでしたが、でもこの一生懸命さがとてもいいですよね。

2011/5/31(火) 午前 9:52 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

Choroさん。まあ勝手な解釈なのですが、普通だと政治家とダンサーという組み合わせはあまりありませんね。
でもこれからはそんなのは破っていってほしいですね。
ヨーロッパではOKだし。

2011/5/31(火) 午前 9:53 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

HKさん。ミルトンの『失楽園』読んでないのでわからないのですが
きっとHKさんはすごい感想持たれてるのでしょう。
記事楽しみにしています。

2011/5/31(火) 午前 9:56 car*ou*he*ak 返信する

お〜カルさんっぽい解釈〜
確かにそれも作者はいいたかったのかもですね。
政治家とダンサーの組み合わせありえないですよね〜
強い思いで運命さえもっ変えようって事なのかもですね。
とにかく私は最初から最後まで十分楽しんじゃったのでお得でした。

2011/5/31(火) 午後 0:20 ひかり 返信する

顔アイコン

あっ!TBお願いします。

2011/5/31(火) 午後 0:23 ひかり 返信する

顔アイコン

ひかりさん。思いきり自分なりの感想書いてしまいました。
でもこんな解釈もアリですよね。多分・・
強い思いがあれば運命が変えられるってけっこう素敵ですよね。

2011/5/31(火) 午後 6:55 car*ou*he*ak 返信する

エミリー・ブラントは年齢不詳の感がありました(笑)
で、ディックの映画化をここまで
思い切って別作品にした試みは評価したいと思います
カルト作家でファンが多いので

TBさせてください

2011/6/3(金) 午後 11:26 [ HK ] 返信する

運命捜査局という設定も面白かったですし、運命に立ち向かい自らの手で道を切り開いていき、愛を求める描写も美しかったと思います!

2011/6/4(土) 午後 9:58 ken 返信する

顔アイコン

HKさん。あはは。。そうですね。
彼女は年齢不詳
ディックの小説のことは知らないのですがカルト作家なのですね。

2011/6/11(土) 午前 10:39 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

kenさん。そうですね。運命って定められたものと
思いがちですが、実はそうではない
というのがとっても大切なことだと思います。

2011/6/11(土) 午前 10:41 car*ou*he*ak 返信する

アバター

あっさりしてましたが、ロマンスを軸にしたのが却って良かったかなと思いました(^^ゞ
レトロ感と現代感覚がうまくマッチしていた気がします。
TBさせてくださいね。

2011/6/25(土) 午後 10:41 木蓮 返信する

顔アイコン

もくれんさん。そうそう深く重くないけれど、ロマンティックて
SFで、いいですよね〜

2011/6/25(土) 午後 11:39 car*ou*he*ak 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(16)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事