Cartouche

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*コクリコ坂から*

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       ***STORY**                  2011年   日本
東京オリンピック開催を目前に控えた1963年の横浜。女系家族の長女である松崎海(声:長澤まさみ)は高校二年生。父を海で亡くし、仕事を持つ母・良子(風吹ジュン)をたすけて、下宿人もふくめ6人の大世帯の面倒を見ている。そんな海は、同じ高校に通う新聞部の部長・風間俊(岡田准一)に心を寄せるのだが……。
高橋千鶴・佐山哲郎の同名コミックを原作に、「崖の上のポニョ」の宮崎駿が企画・脚本、「ゲド戦記」の宮崎吾朗が監督を担当するスタジオジブリ作品。
 
メインとしての恋愛・青春映画としては品行方正で頭のいいふたりが恋する
きわめて清々しくて見ていて気持ちのいい作品でした。
特に冒頭の人が恋に落ちる瞬間は素敵で
見ていて恥ずかしくなってしまうほど・・
ただこれネタばれはよくないのでこのあたりにしておいて
私が特に感じたことを書いておきます。
 
それはお父さんの宮崎監督が息子に撮っておいてほしいと思ったのは
63年という時代感だったのかもしれないということです。

戦争が終わって20年弱。
日本は見事に復興し、ほとんどの人が飢えや寒さとは無縁の暮らしになりました。
ところがこれ以降になると学園紛争〜高度成長時代、バブルに突入し
どんどんと便利さを得て、今の生活に至ります。

でも当時の人たちの暮らしぶりは”人間の手でしていたこと”がいっぱい〜
たとえば一番印象的だったのは
朝、前日に研いで浸水させておいたお釜を火にかけるシーンです。
マッチをしゅっとすってコンロに火をつけ、沸騰したら弱火にして炊き上げ
おひつに移します。
また印刷物はガリ版でした。
ロウ紙にペンで文字を書き、一枚一枚刷っていきます。
 
今や炊飯器で炊き、そのままジャー機能なので私たちが何か加減することはありませんが、
沸騰してきたな〜という音を聞き火を弱める見極めることは人間として大事なことだったと思うのです。
ちなみに私は鍋炊きです。
また印刷の世界ではコピー機が出来たり、ワープロが登場し、そしてPCでネット。
どんどんと”人間の手”そのものから離れていってしまっています。
 
当時の街並みもいい感じ。舞台は横浜か横須賀あたりだと思うのですが、下の方にお肉屋さん、お魚屋さん・・。
色々な個人商店街があってお買い物をし、きつい坂をてくてくと登るのは大変そうだな〜と
思うけれど、でも眺望は素晴らしく、そよ風が吹き抜けています。
 
 
もう今となっては私たちケイタイやPC、クーラーのない生活は考えられません。
でもそれに伴って原発や公害も生んでしまいました。
もしかしたらこの時代のまま科学がストップしてしまったら
人間一番幸せなのかもしれません。
 
また背景として描かれているのが朝鮮戦争です。
文字としては知っていても日本がこういう形で参加し、死傷者を出していたとは・・
かろうじて、最近になって『M★A★S★H マッシュ』と『トンマッコルへようこそ』を見たのですが
近代史って知らないものですね。
 
あ・それからカルチェラタンという名。
パリの左岸にある地域で、ソルボンヌ大学をはじめ大学がたくさんあって昔から学生街として有名。
カルチエは「地区」、ラタンとは「ラテン語」のことで、「ラテン語を話す(=教養のある)学生が集まる地区」と
いう意味です。
この彼らのクラブの集まりもその匂いがしましたね。

・・で1968年5月にここから五月革命が起こり、これは日本の学生運動にもつながっていきます。
この作品の直談判もその走りのようですから、そこまでの意味を込めたかったのでしょうか。
 
子供さんにはピュアな恋物語
オトナにとっては当時の様子を懐かしんだり、今の便利な暮らしを顧みたりする
素敵な映画でした。
 
 
 
 
監督 宮崎吾朗 
企画 宮崎駿 
プロデューサー 鈴木敏夫 
脚本 宮崎駿
丹羽圭子 
原作 高橋千鶴
佐山哲郎 
音楽 武部聡志 
長澤まさみ (小松崎海)
岡田准一 (風間俊)
竹下景子 (小松崎花)
石田ゆり子 (北見北斗)
風吹ジュン (小松崎良子)
内藤剛志 (小野寺善雄)
風間俊介  (水沼史郎)
大森南朋 (風間)
香川照之 (徳丸社長)
 

閉じる コメント(25)

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kunkun193さん。確かにこうして見るといいですが、当時は
いいものではなかったかもしれません。
上を向いて歩こうを始めとして懐かしい曲もたくさんでした。

2011/8/2(火) 午後 3:36 car*ou*he*ak 返信する

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たっち。さん。あ・元町から山手のあたりですか
あ・私も氷川丸乗りましたよ〜
そうですか信号旗が掲げられているのですね。
いいな〜横浜市民って。

2011/8/2(火) 午後 3:38 car*ou*he*ak 返信する

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オールドノリタケさん。異常気象で、突発的な雨などが
多いのはやはり人間が自然をいじめてしまったからですよね。
原発がなくても暮らせた時代に戻りたいです。

2011/8/2(火) 午後 3:39 car*ou*he*ak 返信する

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便利な世の中に慣れすぎた日本人、今、その便利さを有り難く感じる国にならなきゃね。脱原発賛成です。

2011/8/2(火) 午後 7:55 mossan 返信する

良かったんですが、ジブリ作品としては物足りなさを感じましたが。
劇場で流れてた、予告編では思いっきりネタばれしてたので、本編でもやはり重要なシーンでしたの、チョット驚きました。

2011/8/2(火) 午後 7:58 [ ティルク ] 返信する

1963年…日本が原発稼働させる数年前という微妙な時代設定でしたね.
およそ2年前の着手でしたから予測していたわけではないでしょうが.
数日前の宮崎吾朗のドキュメンタリーが秀逸でした.父親、駿の脚本に無かったシーン(父親達が写真撮影するシーン)を追加して、初映写の際のそのシーンで駿が涙したこと.最後に息子へのコメントは?と問われた駿は「未熟者っ!」と言ってのけました.
この作品は主題、父と子の背景を制作者達も背負ってます.
トラバさせてくださいな.

2011/8/2(火) 午後 8:47 チャコティ副長 返信する

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もっさんさん。その通りですね。
今までその便利さに感謝することを忘れていたと思います。

2011/8/2(火) 午後 10:42 car*ou*he*ak 返信する

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ティルクさん。私予告編見てなかったのですが
そうですか、ネタばれなんですね。
最近そういうのって多い・・見せ場全部編集しすぎですよね。

2011/8/2(火) 午後 10:43 car*ou*he*ak 返信する

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チャコティさん。あ・なるほど原発開始の数年前なのですね。
あ!ドキュメンタリーの放送があったのですか
あはは・・お父さん。らしいというか
なるほどそういう父と子の背景が色濃く反映された作品なのですね。
色々と意味深いです。

2011/8/2(火) 午後 10:45 car*ou*he*ak 返信する

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古きよき日本、って感じなんですかね〜。
女学生が総動員して、大掃除するシーンが印象的でしたね。
なんか、青春だな〜! って。^^;
TB、させてくださいませ。

2011/8/2(火) 午後 10:57 サムソン 返信する

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買い物に行って、食事の支度にとりかかる姿は、丁寧に描かれてましたね。
コメもマスで測ってましたもんね。幼いころは、実家にも大小のマスがありました。
ノスタルジー感あふれる青春映画として、さわやかな仕上がりだったと思います♪。

2011/8/2(火) 午後 11:10 ffa**77 返信する

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サムソンさん。そうそう大掃除シーンもリアルで面白かったです。
青春っていいな==

2011/8/2(火) 午後 11:43 car*ou*he*ak 返信する

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ふぁろうさん。夕食も朝食も丁寧に描かれていました。
あそうそう。マスで測ってましたね。
ドラマティックではないけれどこれはこれで好きです

2011/8/2(火) 午後 11:44 car*ou*he*ak 返信する

cartoucheさんの記事をまた拝見して、早速またまた見に行ってしまいました。63年という自分の生まれていない背景ながらなぜか懐かしい感じがしました。
お母さんが見たらもっと共感してもらえたかもと思いました♪

2011/8/3(水) 午後 10:02 ☆☆ななこ☆☆ 返信する

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ななこさん。すご〜く昔でもなくかといって生活スタイルは
今とはぜんぜん違う63年という時代設定が良かったですね。

2011/8/3(水) 午後 11:03 car*ou*he*ak 返信する

これね…懐かしく観られました〜^^;
横浜の昔は知りませんが、海辺で育っていますし…
私が子供の頃、実家の離れの2階に高校生が間借りしてて(笑)
その頃とちょっとダブりまして、、
ラストシーンにほっこり〜かなり好きですv
TBお願い致しますね〜♪

2011/8/6(土) 午後 10:38 ふぇい 返信する

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フェイさんも懐かしくご覧になりましたか〜
海辺育ちなんですか。いいな〜
うふふ・・その高校生にほのかな?なんて。
ラストシーンも良かったですよね。

2011/8/6(土) 午後 11:15 car*ou*he*ak 返信する

そうそう!そうなんです!なにがって…昔の暮らしが観ていて何ともよかったんですね〜マッチをシュッとすったり・・・ああいう暮らしの何がいけないんでしょうね。便利になり過ぎてしまいましたね。
とっても素敵な作品でした。TBお願いします。

2011/8/8(月) 午後 7:33 ひかり 返信する

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ひかりさん。昔の暮らしのままでよかったのかもしれませんね。
文明が進みすぎたがために私たちは余計なものを背負ってしまったのかもしれません。

2011/8/8(月) 午後 8:38 car*ou*he*ak 返信する

その当時を体験している方々にはもちろんですけど、そうでない僕が見ても当時の雰囲気がすごく伝わってきて良い作品だと思いました。
手島さんの主題歌もとても作品にマッチしていたのもGOODでした!

2011/8/9(火) 午後 11:33 ken 返信する

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