Cartouche

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*ラビット・ホール*

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郊外の閑静な住宅街に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウイー(アーロン・エッカート)のコーベット夫妻。彼らの幸せな生活が一変したのは8か月前。一人息子ダニーが道路に飛び出して交通事故に遭い、わずか4歳でこの世を去ってしまったのだ。それ以来、2人の心には埋めようのない欠落感が生まれていた。ダニーとの思い出を大切にして前に進もうとするハウイーとは対照的に、亡き息子の面影に心掻き乱されるベッカ。                                                 gooより
愛するものを失った悲しみ。それが愛する自分の子だったら、その喪失感は限りなく大きいだろう。
本作はそんな夫婦の物語。“
 
*全体にまんべんなくネタばれしてますので未見の方はお気をつけください*
 
この世で一番悲しいことは小さな子供を亡くすことではないでしょうか
私は最近母を亡くしましたが、親を亡くすことは順当であるし、母は長く意識もなかったので
覚悟できてたせいか、思っていたほどではありませんでした。いえ・これから??
 
でも小さな、それもかわいいさかりの4歳の男の子を亡くしてしまうなんて・・
あまりにも辛い設定です。
しかも突然の事故。
殺人だったらまた違う痛みだけれど、相手を”憎む”ということができるし
罰が下されることによって少しは気持ちが落ち着くかもしれません。
でもこの場合は運転者に大きな過失がないので彼を恨むこともできないのです。
 
明確に描かれているのは男女でその悲しみの表し方が違うことです。
ダンナさんは夜、彼の残した貴重な動画を何度も何度も眺め、思い出の残る家に住み続けようとします。
それに対して奥さんは思い出の残る品をどんどんと処分したり、家を売ってしまおうとさえします。
しかも突然、たとえばスーパーでヒステリックな行動にでてしまったり・・予測不可能です。
 
そんな二人はアメリカ特有の同じ悲しみを持つ人たちのシェア会?とでもいうべきものに
参加します。そこで出会った夫婦は参加してから8年目。これまた辛すぎます。
 
こうして少しづつ外とのふれあいを求めていこうとするのですが奥さんの方は閉ざしたまま・・
そんなときある人物に出会い、彼女はその人と、悲しみをシェアすることが慰めとなりました。
 
ラストは思いもかけない奇跡が起こるのではなく、絵にかいたようなハッピーエンドが
待ってるわけでもありません。
でも夫婦のきずなが強ければ立ち直れるということを現実的に描いてあって、
見てる者の気持ちに沿うものでした。
 
地味ですが心にしみる素敵な作品になっているのは脇を支える人たちがしっかり丁寧に
描かれているからでもあります。
ベッカの実家が近くにあって度々帰るのですが、この一家もまたベッカにとってはお兄さんを
亡くしています。ですからお母さんと同じ立場なわけですが、4歳の子と30歳のオトナを亡くした
悲しみは違うってベッカが言うと、お母さんは彼はいまも私の息子よって言う時。
名わき役であるダイアンイーストが発したその言葉はこの作品の中で一番重く、悲しくなってしまいました。
もちろん主人公のにコールキッドマンは迫真の演技。
静かに、でも時にヒステリックに・・その揺れ幅がうまいです。
 
 
帰りながら思いだしてしまったのは、東日本大震災の津波で多くの児童が流された
宮城県石巻市立大川小学校の近くで 重機の資格を取り、自ら子供さんのことを
探し続けたお母さんのことです。
結局海で遺体の一部が見つかったので少しはほっとしましたが、重機の免許を取った
というニュースを聞いたときの衝撃というか悲しみはこの震災で聞いたり見たりした中でも
一番辛いものでした。
これ以上、そんなお母さんが増えませんように・・
 
 
 
 
**ジョン・キャメロン・ミッチェル監督(John Cameron Mitchell, 1963年 - )**
アメリカの映画監督・俳優・脚本家・プロデューサー。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ Hedwig and the Angry Inch (2001) 監督・脚本・主演
 ターネーション Tarnation (2004) エグゼクティブ・プロデューサー
 ショートバス Shortbus (2006) 監督・脚本
 ラビット・ホール Rabbit Hole (2010) 監督
 
 
監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル 
脚本 デヴィッド・リンゼイ=アベアー 
原作 デヴィッド・リンゼイ=アベアー 
撮影 フランク・デマルコ 
音楽 アントン・サンコ 

ニコール・キッドマン (Becca)
アーロン・エッカート (Howie)
ダイアン・ウィースト (Nat)
タミー・ブランチャード (Izzy)
マイルズ・テラー (Jason)
ジャンカルロ・エスポジト (Auggie)
ジョン・テニー (Rick)
サンドラ・オー (Gaby)
 
 

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全体にまんべんなくネタバレ!(笑)
観てから来ますね

2011/11/7(月) 午後 10:40 [ HK ]

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HKさん。これメタばれなしに一行も書けなくて・・(笑)
HKさん向きではないですが監督さんがヘドウィグ・アンド・
アングリーインチの人です。

2011/11/7(月) 午後 11:00 car*ou*he*ak

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これは観たいと思っています。
そういうお話だったのですね。
友人に子供を亡くした夫婦がいるのですが、5年経った今も夫婦ともに苦しんでいて、観ているのがつらいです。
この映画をみて、考えてみたいな。

2011/11/8(火) 午後 8:17 megmynおまけ

何とも辛いお話でした。夫婦の苦しみがヒシヒシと映像から伝わってきて・・・ニコールキッドマン、アーロエン・エッカートの演技が素晴しかったから尚更だったと思います。
そう!周りの人の描き方も丁寧でしたね〜それもあって余計感情移入しちゃったのですね。最後は明るく終わったって思えましたがそれでも・・・そうなんですよね〜地震で子供を亡くされた人達の思いって似てるかと思います。私もそれも想像して辛かったです。
記事を書いたらまた伺います。

2011/11/8(火) 午後 8:48 ひかり

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おまけさん。あ〜5年経っても何年経っても癒えないかも
しれませんね・・
完全に忘れることはできないでしょうが、ほかの希望を
持って生きていけたらいいですね。

2011/11/8(火) 午後 9:48 car*ou*he*ak

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ひかりさん。そうそうこのふたりだからこそ、悲しさが
倍くらい伝わってきましたよね。
お母さんとかけっこうキツイ妹さんとかとてもうまっく、丁寧に
描かれていました。

2011/11/8(火) 午後 9:49 car*ou*he*ak

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うんうん、そうですね〜あのお母さんの思いはせつなくて私もジンと来ました。
重い話でしたが、残された者の悲しみと心の葛藤、そして生きていく上での希望など観客も一緒にその気持ちに沿って観ていく作品でしたね。
描き方がみごとでした。
遅くなってごめんなさい。TBさせてくださいね♪

2011/11/14(月) 午後 11:07 choro

本当に素晴らしい作品でしたね。おっしゃるように、脇役の人々の気持ちまで丁寧にリアルに描けていたからこそ、引き込まれちゃうのでしょうね〜。私、涙涙でした。
こんな悲劇は想像だけでも胸が張り裂けそうですが、夫婦の絆が描かれたラストは素敵でした。重くて地味だけど後味がいいからか、珍しく好みの作品で、ベスト入れるかも!TBさせてくださいね。

2011/11/18(金) 午前 10:53 + kuroneko +

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Choroさん。お母さんは同じ思いを抱えていたのですよね。
年齢は違っても痛みは同じでした。
重くて暗いけれど、でもラストに希望があって良かったです。

2011/11/18(金) 午後 6:05 car*ou*he*ak

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くろねこちゃん。脇役や彼女の実家の人たちのことまで
丁寧に描かれていましたね。
そこがこの映画の良さだと思います。
かなり好みだったのですね。

2011/11/18(金) 午後 6:06 car*ou*he*ak

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悲しみを乗り越える展開と思ったら、その悲しみを取り込んでいく話だったのが意外でした。全体を流れるひんやりとした空気感がラストでも変わらないのは痛々しいところもありましたが、ちょっとだけ光の射して来るのが見えるところがよかったです。TBさせてください。

2011/11/27(日) 午後 8:54 [ einhorn2233 ]

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einhorn2233さん。まさにそうですね。
悲しみを取り込んでいく・・が正解だと思います。
変にベタに安易なラストにしなかったところがいいですよね。

2011/11/27(日) 午後 10:45 car*ou*he*ak

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まだ、Cartoucheさんの後を追ってますね(苦笑)….
昨日観てきました.記事を書いたのでトラバしますね.Cartoucheさんの言う通りで、ほとんどネタばれにしないと書けませんでした.

2012/4/2(月) 午後 10:22 チャコティ副長

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