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*源氏物語 千年の謎*

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絢爛豪華な平安王朝の時代。一条帝の心を娘の彰子(蓮佛美沙子)に向けさせようと企む時の権力者・藤原道長(東山紀之)は、紫式部(中谷美紀)に物語を書くよう命じる。その物語の題名は『源氏物語』。主人公は今上帝と桐壺更衣(真木よう子)の間に生まれた光源氏(生田斗真)。だが、帝の寵愛を受ける桐壺更衣は、嫉妬心に燃える帝の正妻・弘徽殿女御(室井滋)によって殺害される。          gooより
 
有名な『源氏物語』を、大胆な解釈で映像化したもので、主人公・光源氏と
作者・紫式部の執筆する様子を並行して描いた歴史絵巻。
 
女優さんが多く登場する歴史モノというとどうしても『大奥』を思い出してしまうし、
前半、ホラーチックなシーンが多かったのでむむ・・と思っていたのですが
中盤以降、静かなシーンが多く、それぞれの人たちの内面に迫る作りに・・
見ごたえある、素敵な作品でした。
 
誰もが知ってる源氏物語ですが、紫式部についてはいつ生まれたかも本名もわかっていません。
物語を書くきっかけになったのはダンナさんである藤原宣孝が結婚後、3年で病死してしまったことで
それをきっかけに人の生死や世のはかなさを和歌に詠んでいました。
彼女が若いときにお母さんを亡くしたので光源氏も同じ人物設定にしたようで、
その母の面影を追うように霧壺に似てる藤壺に、そして六条御息所に・・と追い求めていったのです。
 
しかし源氏のお相手はその二人だけだったのではありません。
移動中、籠の中から見た真っ白か昼顔を観たのがきっかけで知り合った、その名も夕顔。
そしてまたそのころ、彼は葵の上と正式に結婚しました。
 
もう〜。こういう人、困りますよね。
でも本人としては悪気はなくて女性に根っからやさしいだけのようで、自分の足の爪が伸びていて
痛くありませんでしたか?とかお会いしない時もひたすらあなたのことを想っておりました
なんていくらでも言えちゃう人なんですね。
ところが言われた相手はどんどん彼にのめりこんでいってしまいます。
 
特に六条の怨念はすさまじく、ホラー映画かと思うほど迫力ありました。
でもただホラーチックで終わらなかったのは、年上の彼女の哀しみが丁寧に描かれていたから。
老いも自覚しつつ、若い女性に嫉妬してしまう・・
自分でもコントロールができなかったのでしょうね。
 
ところでこんな物語を書いてるうちに、紫式部にもそんなドロドロとしたものが乗り移って
いってしまいます。彼女が想いを寄せるのは藤原道長。
このあたりは新解釈ですが、なるほどこれも面白いですよね。
またそこに陰陽師も絡んできて膨らみをもたせています。
 
遠い時代のことでありながら、女の嫉妬には共感できるし、美しい男性の宿命みたいなものも
わかります。だからこそいつまでも色あせず、それどころか益々の人気を誇っているのでしょうね。
 
この作品が好みであったのは、映像によるところが大きかったと思います。
春のさくらに梅雨時の雨や嵐の日、秋の紅葉シーンなど季節感たっぷり。
また当時の建物は板戸やすだれがあったものの、それらを取り払えば外と一体化して
自然をすぐそばに感じることができます。
コオロギの鳴き声ややちょろちょろと流れる川の音
ろうそくの時代だからこそ愛でられた月の夜。
外と室内があいまいで、自然と一体化したこういう建物ってもしかしたら
今最先端の建築の考え方であるかもしれませんね。
室内の屏風やしつらい、衣装に至る美術全般が素晴らしかったです。
 
中谷美紀さんの紫式部は上品で知的で・・でもふとしたときに道長に見せる複雑な表情は
彼女ならでは・・ですね。
桐壺と藤壺の二役は真木よう子。彼に対してはお母さん的存在なのに、でも恋してしまう・・
そういう戸惑いがとってもお上手。
怖ろしい六条御息所は田中麗奈さん。かなりホラーなシーンがあるのですが
丸顔の彼女だから怖くなりすぎないので良かったです。
・・と女優陣は完璧なのですが、私、肝心の源氏役の生田斗真 さんがどうも・・
美しいのでそういう意味ではぴったりですが、ちょっと頼りないかも・・。
でのその分、藤原道長の東山さんがクールにきりりと締めてくれました。
 
監督 鶴橋康夫 
監修 朧谷寿 
脚本 川崎いづみ
高山由紀子 
原作 高山由紀子 
製作総指揮 角川歴彦 
撮影 藤石修 
美術 今村力 
音楽 住友紀人 

生田斗真 (光源氏)
中谷美紀 (紫式部)
窪塚洋介 (安倍晴明)
東山紀之 (藤原道長)
真木よう子 (桐壺/藤壺)
多部未華子 (葵の上)
芦名星 (夕顔の君)
蓮佛美沙子 (中宮彰子)
室井滋 (弘徽殿)
田中麗奈 (六条御息所)

閉じる コメント(18)

うーむ、カルさんならではの分析と嗜好(生田絡み)ですねぇ.
今週末に観ようかと思ってます.これ読んで、ますます楽しみになっちゃいました♪.

2011/12/15(木) 午後 9:43 チャコティ副長

やはり美しい作品なのですね。
しかし、あらら斗真君、ちょっと頼りなさ気でしたか。確かに源氏ってもう少し肉食系なイメージがあります。でもでも、あの美しさ。映像美に映えるのでしょうね〜。気になっている作品です。

2011/12/15(木) 午後 11:59 + kuroneko +

『源氏物語』にホラー描写って
とても食い合わせがいいとお見受けします(笑)
田中麗奈はでも
物凄くコワイときがありますよね?
なんたって猫娘だもんw

2011/12/16(金) 午前 11:42 [ HK ]

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チャコティさん。あはは・・生田クン系がどうも苦手でして・・
これ一般的な評判は良くないですが私は好きです。

2011/12/16(金) 午前 11:50 car*ou*he*ak

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くろねこちゃん。映像がとてもきれいで好みでした。
元々生田くん系、苦手なだけでして・・
絵的には合ってると思いますが・・

2011/12/16(金) 午前 11:51 car*ou*he*ak

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HKさん。そうそう。田中さんって丸顔だけれど
ちょっとした目つきがコワイことがありますよね。
でも後半問いついたので良かったです。

2011/12/16(金) 午前 11:52 car*ou*he*ak

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光源氏のキャスティングと云うのは難しいですね。
前に映画自体はトホホでしたが(^_^;天海祐希さんを光源氏にした映画の「源氏物語」があって、男性にするのは誰にしても妙な役なので、女性にすると云うのはナイスだなぁ、って思った記憶があります。まぁ、内容も良ければよかったのですが、ほんと変な映画でした(笑)。
「源氏物語」は全てを映像化するのは難しいでしょうから、この映画みたいな切り口もありですね。

2011/12/16(金) 午後 8:10 [ miskatonic_mgs_b ]

なかなか良かったようですね。
役者さんも斗真君以外はOKだったようで(o^−^o)いつも役者さんはあまり言わないカルさんが^^;
源氏物語は高校生の時大好きで読みました。当時現代文学よりドキドキ読んだのを思い出します(〃^ー^〃)
一番解りやすいあたりのお話なので楽しめそう♪来週あたり観てきます。

2011/12/17(土) 午前 6:16 ひかり

現在でも誰にでもやさしく女性に愛される源氏のような人はいますからね。女たらしとは少し違うのでしょうが。現実と小説の中の話をゴッチャにしているのがあまり受け入れられてないようですね。トラバしたいのですがこの記事はなぜか出来ないのですみません。

2011/12/23(金) 午後 11:47 いっちー

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miskatonic_mgs_bさん。えーー天海祐希さんを光源氏にした
源氏があったのですか
知りませんでした。彼女ならキリリとしていてお似合いでしょうね
そうなんですよね。どちらにしてもむずかしいので
こういうのもアリです。

2011/12/23(金) 午後 11:55 car*ou*he*ak

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ひかりさん。そうなんです。どうも彼が好もじゃなくて・・
でも映画自体はなかなか良かったと思います。

2011/12/23(金) 午後 11:56 car*ou*he*ak

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いっちーさん。そうそう。単にみんなにやさしい人なのかも
しれませんね。
そうですね。両方描いたのがむずかしいかも・・
TBどうしてのでしょうね。残念です。

2011/12/23(金) 午後 11:58 car*ou*he*ak

私も季節感たっぷりなところとか、
室内の装飾とか、すごく楽しめました。
中谷さん、良かったですね。
田中麗奈さんも。キャストも豪華だし、映画館に行ってよかったです。TBさせてくださいね。

2011/12/24(土) 午前 7:08 iruka

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irukaさん。これそういう意味でも楽しめましたよね。
映像がこだわっていてとても素敵でした。
中谷さん、美しい〜
田中さんの化けぶり、怖かったーーけどうまいですね。

2011/12/24(土) 午前 9:47 car*ou*he*ak

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紫式部自身がミステリアスですよね。まぁ1000年も前の人ですから詳しくは解からなくて当然ですが。^^;
現実の世界と創作の世界が交錯する作りは面白かったです。
そそ、映像が綺麗でしたね〜豪華な衣装も見応えがありました。
遅くなってすみません。TBさせてくださいね♪

2011/12/27(火) 午後 8:23 choro

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Choroさん。そうですよね。1000年も昔のことですものね。
ふたつの世界が交錯しますが混じらず、うまく進行していたと
思います。
映像がとってもきれい〜

2011/12/27(火) 午後 10:20 car*ou*he*ak

季節感あふれる映像は確かに素敵でしたねぇ。あと、最後のシーンで藤壺の部屋に行くところで、藤壺のお庭には藤があって、障子の絵柄が藤の花が描かれていたような気がしたんです。扇子の上の夕顔もそうですが、草花の取り入れ方が「和」の美しさがあって、良かったです。ストーリー的には、うまく纏まっていたのかなぁ?^^;
TBさせてくださいね!

2012/1/6(金) 午前 0:50 [ - ]

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男と女の愛と嫉妬がうずまく恋愛物語ですが、
平安時代とはいえ、現代に通じる部分がありそうでしたね。
セットは衣装など、美術にはかなり金をかけているようでしたが、
女優陣も華やかさで、みなそれぞれに個性を見せてくれたと思います♪。

2012/1/6(金) 午後 11:57 ffa**77

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