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*フレンジー*

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   ***STORY***             1972年  アメリカ
ロンドンを流れるテムズ河岸に、首に縞柄のネクタイをまきつけた全裸の女の死体が打ちあげられた。その頃、リチャード・ブラニー(ジョン・フィンチ)は勤め先の酒場をクビになり、友人のラスク(バリー・フォスター)のところにやってきた。それから2年前に離婚したブレンダ(バーバラ・リー・ハント)の経営する結婚相談所にきて、自分の不遇を訴えた。翌日、ブレンダのオフィスにロビンソンという偽名を使ってラスクがやってきてブレンダを凌辱し、ネクタイで絞殺した。ラスクが帰って数分後、ブラニーが訪れたが、鍵がかかっていたため引き返そうとする姿をブレンダの秘書が目撃した。そのために彼は殺人犯として追われる身になった。ブラニーは酒場で一緒に働いていたバブスを誘ってホテルに泊まったが、支配人に通報され危機一髪で脱出した。その途中、戦友のポーターに会いパリ行きを持ちかけられ、翌日ビクトリア駅で落ちあうことにした。                   gooより



怖がりゆえヒッチコック作品ってほんの数作しか見てないのですが、いや〜これほんと面白い!
ストーリーは極めてわかりやすく、無駄がなく、それでいて主人公はじめ登場人物たちひとりひとりの
キャラまで見事に描かれてます。

これは彼の最後から2番目の作品で、評価を落としつつあったヒッチコックの復活作と評されました。
舞台は久々に故郷のイギリスに戻ってのもので、青果市場や近隣の街並み、パブの様子なども楽しいです。


オープニング。
小型ヘリによる壮大で楽しい〜テムズ川に架かる橋の数々、水上を走る船から立ちのぼる煙・・
・・が川に浮かんでいたのはネクタイを巻かれた絞殺死体で・・

かつて空軍で英雄だったということですが、現在、ブレイニーはうらぶれた生活を送っています。
だからプライドだけは高くて、文無しなのに人からなかなか友人たちから施しのお金を受け取れません。
性格も基本的にはいい人そうなのに、怒りっぽくて・・
善良とはいえず、いい面と悪い面を合わせもった人なのですが、ある日運悪く、殺害現場で
目撃されたことから容疑者となってしまいます。

映画のほとんどが冤罪事件となりそうな彼の様子とそれでもまだ次々に起こる殺人が並行して
描かれていくのですが、ヒッチコックの映画の殺人の様子の怖さって独特です。
すべて絞殺なので、刃物を使ったコワサとは全然違うのですが、最初のはゆっくりゆっくりと
息絶えていき、目が見開かれていく様子なdやたらリアル。

でも彼の映画のスゴサは2度目のもの。
酒場で一緒に働いていた、まあ恋人?のバブスが標的なのですが、彼女がその殺人鬼の部屋に
消えていき、その後カメラはす〜〜っと引いて、階段を下りていくのです。
カットなしでその時間がけっこう長く、あ・きっと今頃彼女の首にネクタイがかけられて・・って
1番目に見たシーンを回想しながら階段を見つめてしまいます。
ほんとスゴイ!!
この映画で最高のシーンですね。

それからその殺人鬼がじゃがいもと共に死体を乗せたトラックで奮闘するシーンも見もの。
夜で暗くて、走行してるトラックの荷台で死体が握る”あるもの”を探そうとするのですが
アセってるものだからなかなか見つからないし、ぎゅっと握られていてとれないし・・
主人公の恋人だったバブスですから、好きな人の嫌疑を晴らすための証拠をしっかりと
にぎりしめていたのです。
これは彼に対する最後の愛ですね。


もうともかくどこにも1秒たりとも無駄がなく、それでいて丁寧に時間をかけて撮られてるシーンも
多く、またシーン的には怖くないのに恐怖を感じさせるところなどうなってしまいます。

また脇を固める人たちも良くて、オックスフォード警部もどことなく終始ユーモアが漂う人物。
最初からブラニーが犯人ではないのでは・とギモンを持つのですが、この奥さんが最高!
10年も連れ添って別れた奥さんを殺すはずがないって言うのですが、彼女の作るお料理が
??なもので・・
魚のあらの煮込み、いわゆるブイヤベース、豚足やウズラや臓器の煮込みもの。
その他フレンチやイタリアンが主で、一日中お料理してるのではないかしら?ってほど
一生懸命なので警部も文句を言えないようなのです。

でも彼は警視庁では典型的なイングリッシュ・ブレックファストをこっそりと食べて
おいしい〜って言ってるから、単純に普通のイギリス料理がお好きなのでしょうね。
捜査の結果を報告に来た巡査にもテキーラベースのマルガリータを作ったのに、一口だけで
退散して行く様子もおかしかったです。

他にもイギリスらしさ満開で、友人の働く青果市場はコヴェント・ガーデンなのですね。
今ではアンティークマーケットやおみやげ屋さんが立ち並ぶ、オシャレな、いわゆる
ショッピング・モールでしたが、当時は青果市場として機能していたそうです。


監督 アルフレッド・ヒッチコック
製作 アルフレッド・ヒッチコック
脚本 アンソニー・シェーファー
音楽 ロン・グッドウィン
撮影 ギル・テイラー
出演 ジョン・フィンチ、バリー・フォスター

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