Cartouche

肺炎で入院中。リコメ・ご訪問遅れております。

ロードショー*2011

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全28ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 前のページ | 次のページ ]

*ハンナ*

イメージ 1
 
 
雪深いフィンランドで父親のエリックと二人きりで暮らしている16歳の少女・ハンナ。元CIA捜査官の父親から戦闘技術や語学を学んだ彼女は、初めて父親のもとを離れる。それはCIAのマリッサという女性捜査官を殺すためだった。わざとCIAの基地に囚われたハンナは、マリッサを殺し基地を難なく脱出する。父が待っているドイツを目指すハンナ。しかし、実はマリッサは生きていて、ハンナを殺すため、追っ手を差し向けるのだった。gooより
『つぐない』でキーラ・ナイトレイの妹を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされた
シアーシャ・ローナンが、再びライト監督と組んだ作品。
 
卓越した能力や身体力を持った少女が活躍する作品は『ニキータ』や最近では『キック・アス』など
色々ありますがこれまた面白い〜
 
 
ハンナはブロンドの美しい16歳の少女。
北極に近いフィンランド森林地帯小屋に父エリックとふたりきりで住んでいて、毎日特訓を受けています。
またアウトドア的な能力のほか英語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語も・・
 
この小屋にはラジオもテレビも、そればかりか電気すらありませんし、この毎日のサバイバルな特訓は
ケタはずれのもの。外の人との接点もないのでよく耐えてるな〜と感心してしまいます。
 
そんなある日、ついにハンナは家の中にある、ある装置のスイッチを押します。
するとそれはたちまちCIAエージェントのマリッサのもとへと通報され、たちまち彼らの乗った
ヘリコプターが・・
ハンナは応戦するのですが、とらえられて、モロッコの基地へ・・
 
ここでいきなりすごくモダンでハイテクな基地で彼女はDNA検査を受けます。
そこに入ってきた女性をマリッサと間違えていきなり殺害。
いや・・もうこういうシーン、コワイけれど見事です。
 
そこから逃走して、キャンピング・カーで通りがかったアメリカ人家族に拾ってもらい、マラケッシュまで
連れていってもらいます。
そこで別れてひとり宿に泊まるのですがそのときのシーンが面白い〜
つまり彼女は電気というものを見るのが初めて。
蛍光灯がつくのも、テレビを見るのも、ポットでお湯を沸かせるのも一気に知って大混乱。
 
この後またアメリカ人一家と会って旅を続けるのですが、私はこのあたりが一番好き。
この家族の、特にお母さんはお化粧してなくて自然のままに生きるのが一番という人。
家族4人でこうしてお金かけずに旅行していることが一番の幸せだというところに
やたら共感してしまいました。
 
その後追っ手につかまり・・
 
実は肝心な動機とか背景とかよくわからない部分もあるし、決して感動作ではありません。
でも私的にはトーンが激変するところが好き。
冒頭森の中でのサバイバル生活に続き、基地の中でもスリリングでハラハラドキドキ。
その後モロッコからスペインへの旅では映像がエスニックで普通の家族とのふれあいが描かれていて
こういう部分がとっても好み。
ラストの童話の家のインテリアと雰囲気もよく出来てます。
あ・ちょっとバイオレンス度が高いので要注意です。
 
 
監督 ジョー・ライト 
シアーシャ・ローナン 
エリック・バナ 
ケイト・ブランシェット 
オリヴィア・ウィリアムズ 
トム・ホランダー 
ジェイソン・フレミング 
ミシェル・ドッカリー 
ジェシカ・バーデン 
 

 

*ゴーストライター*

イメージ 1
 
元英国首相ラングの自伝執筆のために出版社より選ばれたゴーストライターの“僕”は、ラングが滞在するアメリカ東海岸の孤島に向かう。その矢先、ラングがイスラム過激派の逮捕や拷問に加担した疑いがあるというニュースが流れる。このスキャンダルは国際刑事裁判という大騒動になっていく。一方、“僕”は溺死した前任者の部屋から、ある資料を見つける。それはインタビューで聞いたラングの経歴を覆すものだった…。gooより
 
2002年公開の『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞を受賞したロマンポランスキー監督の作品。
全編にわたり、グレーの雲が重くたちこめた東海岸の孤島での出来事で
舞台もお話もかなり暗いです。
といって重すぎず、見やすく、好みのタイプの作品でした。
 
元英国首相ラングの自叙伝の執筆者を決めるインタビューから始まります。
自信なさげな彼ですが、友人が激しくプッシュしたし、”ハートで書きます”という彼の言葉が効いて
見事そのポストを得ます。
 
決定してすぐイギリスからアメリカ、東海岸にある、ラングが今住む家に招かれます。
これがなんというかすごくモダンで、スタイリッシュ。
海岸際に建っていて眺望がいいのはいいのですが、砂浜の穏やかな海ではなく
ごつごつとした岩場が続くキビシイ海。
時として嵐のこともあるこの海がこの映画のもうひとつの主人公かもしれません。
 
彼の前任者の書いた草稿をまず読むよう言われるのですが、それはあまりにもつまらないものだったので
大胆に加筆していくことになります。
するとそのうち前任者の死に疑問が・・
 
中盤以降、サスペンスとしてぐいぐいと惹きつけられます。
元々ライターですが、彼は知性とともに行動力やとっさの判断力運動神経もあって迫りくる
”敵”と戦っていくことになります。
フェリー乗り場でのシーンは見事!!
でもスパイでも警察でもない彼は、人柄からか
”ああ・もう〜そんなことわざわざ言わなくても・・”っていうことがたくさん。
 
最後も詰めてカッコよくキメたのはいいけれど・・
 
・・と後半は突っ込みどころが多いかもしれません。
でも私は全然推理できなくて、最後の謎とその解き方になるほど〜!!。
でもこれ明らかないブレア首相のことだと思うのでこんな描き方しちゃっていいのでしょうか??
 
またこの作品はサスペンス以外にもどころがたくさんです。
 
たとえばラングの奥さんと女性秘書の関係。
四六時中、ラングと行動をともにしているのだしどうも怪しい〜
知性的でクールな奥さんですが、嫉妬に狂い、雨でも海岸を散歩する姿は
見ていてかわいそうでもありました。
 
しかしなんといっても映像と音楽が素晴らしい!!
音楽はアレクサンドル・デプラ
2009年の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』や2011年の『英国王のスピーチ』でも
アカデミーにノミネートされています。
ミステリアスで暗めの音楽ですが、重すぎず、マイナーすぎず・・
 
映像はパヴェル・エデルマン。
ポーランド出身の撮影監督で1991年より撮影監督として活躍。
ポーランドだけでなくアメリカでも活躍している。2002年の『戦場のピアニスト』でセザール賞の撮影賞を受賞。
ダイアナの選択やカティンの森 も撮られています。
 
ロマン・ポランスキー監督(Roman Polanski, 1933年 - )
ポーランドの映画監督。ユダヤ教徒のポーランド人の父親とカトリック教徒でロシア生まれの
ポーランド人の母親の間にフランスの首都のパリで生まれる
母親はアウシュビッツでドイツ人に虐殺され、父親はドイツ人により採石場で強制労働をさせられ、
終戦まで生き残った。
 
また自身も、ドイツに占領されたフランスのヴィシー政権下における「ユダヤ人狩り」から逃れるため
転々と逃亡した。この体験がポランスキーの作品に深く影響を与えることとなった。
2002年公開の『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞を受賞
それぞれのシネマ「エロチックな映画」(2007)
オリバー・ツイスト(2005)
戦場のピアニスト(2002)
ナインスゲート(1999)
死と処女(1994)
赤い航路(1992)
フランティック(1988)
テス(1979)
チャイナタウン(1974)
ローズマリーの赤ちゃん(1968)
 
 
監督 ロマン・ポランスキー 
原作 ロバート・ハリス 
ユアン・マクレガー 
ピアース・ブロスナン 
キム・キャトラル 
オリヴィア・ウィリアムズ 
 
 
イメージ 1
 
 
       ***STORY***                        2010年  チェコ
しがない中年男のエフジェンは、口うるさい妻ミラダの愚痴を聞かされ辟易している。ある夜、夢の中で出会った美しい女が気になる彼は、精神分析医のホルボヴァーを訪ねる。カウンセリングを受ける過程で、幼い頃に両親を亡くし児童養護施設で育った経験が関係しているらしいことがわかってくる。彼は、夢の操作法に関する書物を探し、自分の意志で夢の世界に入る方法を見つける。そして毎日、会社に行くふりをして夢の中へ出掛けるように……。
チェコのシュールレアリストとして知られ、映画人やクリエイターたちに多大な影響を与え続けるアートアニメーションの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエル監督による5年ぶりの長編作品。
昨年ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されました。
 
チェコの映画監督さんってカレル・ゼマンしか見たことがないのですがすごく気になってまして、
そのひとりがこのヤン・シュヴァンクマイエル監督です。
しかもこの方、映画監督さんである前にシュール・レアリストの芸術家。
つまりダリやルネ・マグリットと同じで、ちょっと映画寄りというとわかりやすいかもしれません。
 
その彼の久しぶりの作品はある中年男性が夢の中を第二の人生としてさまようというものです。
始まりはある日偶然に見た夢の中で出会った美しい女性に恋してしまいます。
彼はまたその女性に会いたいがために、夢の中にどうやって入るかという本を探してトライします。
 
まず小さな隠れ家であるアパートを契約し、そこに行ってヨハンシュトラウス?のワルツの音楽をかけて
パジャマ着て、その女性とのひとつのつながりであるバックを口に加えて、”その時”を
待ちます。
もう〜このシーン、最高。
こうやって自由に自分の夢に入れたら面白いでしょうね。
 
その夢の中で彼はずっとパジャマ姿なのですが、赤いスーツを着たその理想の女性と再会します。
そのとき背景であるモノクロの写真から人の手が出てきてパチパチパチ・・
あ・そうそう。終始上の写真のようなモノクロ写真のコラージュが背景で、人間はカラーですが
どこかデフォルメされていて全員人形のような動きをします。
 
しばらくすると夢は覚めてしまうのですが、それでも翌日、続きの夢に入り・・
 
ずっと通奏低音的にモチーフとなるのは、卵、にわとり、すいか、赤い色
あ・そしてもうひとつは宝くじ=ロトで、これまたまさに”夢”ですね。
 
またけっこう重要な役がらは精神科医のホルホヴァー。
ちょっと太めの女性でこの人が彼の夢を分析していきます。
この部屋に掛けられている肖像画がフロイトで、そのユーモラスな動きも楽しいです。
 
最初、あまりストーリーはないのかな・って思っていたらラストでああ〜なるほど!
人間って、男性って・・
 
つまりこの作品はすべて男性の理想を描いているのかもしれません。
 
 
 
**ヤン・シュヴァンクマイエル監督**
チェコスロバキア・プラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、アニメーション作家・映像作家。
 
アニメーション作家・映画監督としての業績で著名だが、シュルレアリストとしてドローイングやテラコッタ、
オブジェなどの分野でも精力的に活動している。また、妻のエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーも、
アニメーションをはじめとした各種の表現活動で共同作業を行っていた。
 
監督・脚本 ヤン・シュヴァンクマイエル
キャスト
ヴァーツラフ・ヘルシュス 
クラーラ・イソヴァー 
ズザナ・クロネロヴァー 
エミーリア・ドシェコヴァー 
ダニエラ・バケロヴァー 
 
 
 

開く トラックバック(1)

*日輪の遺産*

 
イメージ 1
 
終戦間近の昭和20年8月10日。帝国陸軍の真柴少佐は、阿南陸軍大臣ら軍トップに呼集され、ある重大な密命を帯びる。山下将軍が奪取した900億円(現在の貨幣価値で約200兆円)ものマッカーサーの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ……。その財宝は、敗戦を悟った阿南らが祖国復興を託した軍資金であった。真柴は、小泉中尉、望月曹長と共に極秘任務を遂行。勤労動員として20名の少女たちが呼集される。御国のため、それとは知らず財宝隠しに加担するが、任務の終わりが見えた頃、上層部は彼女らに非情きわまる命令を下す。果たして少女たちの運命は?そして財宝の行方は…?   gooより

日本を代表するベストセラー作家・浅田次郎氏の1993年発表の「日輪の遺産」が原作。
 
200兆円もの財宝のゆくえ
すごいサスペンスでわくわくしてしまいますが後半どちらかというと少女たちを軸にした
ドラマ性が強く、もう〜涙・・
けなげに働く少女たちの姿が目にやきついてしまiいます。
そしてまた並行して描かれるのは日本が戦争に負けるとわかった人たちの混乱と
志高らかに亡くなって行った人たち。
この3つの要素がそれぞれ丁寧に描かれているのにうまく融合していて見事な作品でした。
 
 
汽車で、ある駅に着いたマッカーサーの財宝を防空壕に隠すため人手が必要でした。
でも普通のオトナの男性ならその中身を推測したり他言してしまう可能性があります。
そこで軍部が思いついたのは少女たちに手伝わせること。
何も知らされず送りこまれた少女たちですが、宿舎で寝泊まりし、白米のおにぎりを
おいしい〜って言って食べて規律正しい生活をしつつ黙々と働く様子に心打たれます。
 
そんなある日、空から舞い落ちてきたのは終戦を告げるビラ。
彼女たちは気づかないふりをしますが、そのころ真柴少佐に与えられた任務とは・・
 
七生報国
七回生まれかわってもお国のために戦います
という鉢巻きをした少女たちのけなげさ。
中盤からの展開に『ひめゆりの塔』を思い出してしまったのですが、でもちょっと意味合いが違い
未来への明るい想いが込められたものだったと思います。
 
彼女たちばかりでなく、戦争に負けても屈しない精神を最後まで見せた軍の人たちで
ラストに向かって描かれたのは戦後の復興につながることでした。
戦争末期、原爆が2か所で落とされ東京も焼け野原となったのに5年、10年であんなに目覚ましい復興が
達成できたのはなぜかってずっと疑問に思っていましたが、この映画を見てわかりました。
戦場に行った兵士さんたちだけでなく、国民全員が志を胸に秘め地道にがんばったからこそ
だったのですよね!!
 
この映画が撮られたのは震災前だと思いますが、今の私たちに一番必要なことを
語りかけてくるような作品でした。
金平糖とたくあんを見るたび、この映画を思い出すことになりそうです。
 
**佐々部清監督**
1984年より映画及びテレビドラマの助監督。
主に崔洋一、和泉聖治、杉田成道、降旗康男などの監督に師事。
 2002年に『陽はまた昇る』日本アカデミー賞 優秀作品賞受賞)で監督デビューする。
以降、2003年『チルソクの夏』(日本映画監督協会 新人賞受賞、新藤兼人賞受賞)、
2004年『半落ち』(日本アカデミー賞 最優秀作品賞受賞)
2005年『四日間の奇蹟』、
2006年『カーテンコール』(日本映画批評家大賞作品賞受賞)、
『出口のない海』と立て続けに作品を発表した。
 『チルソクの夏』、『四日間の奇蹟』、『カーテンコール』は下関三部作。
 
原爆のことを間接的に、でも深く静かに描いた『夕凪の街、桜の国』も撮られています。
『ツレがうつになりまして』がこの秋公開されます。

監督 佐々部清 
原作 浅田次郎 
堺雅人 
福士誠治 
ユースケ・サンタマリア 
八千草薫 
森迫永依 
麻生久美子 
塩谷瞬 
八名信夫 
       ***STORY***               2010年         フランス            1959年、カンヌ国際映画祭で一本の映画が話題をさらい、監督賞を受賞した。トリュフォーの長編第一作『大人は判ってくれない』だ。その数年前から若手映画批評家たちを中心に、従来の仏映画の枠にはまらない映画が作られ始めていた。トリュフォーの受賞は、この“ヌーヴェル・ヴァーグ”の評価を確固たるものにした。その後、ゴダールが『勝手にしやがれ』を発表。二人は60年代を駆け抜けるが、やがて政治に接近していったゴダールは、トリュフォーを批判するようになる。 gooより

多くの信奉者を生み出し、映画ファンからアイドル的人気を得たトリュフォーとゴダール。
本作は当時の貴重なニュース映像や、作品からの抜粋映像を使い、ヌーヴェル・ヴァーグの
誕生から、二人の作風の変化を追っていく
 
ヌーヴェル・ヴァーグの作品はけっこう見てはいるものの、それぞれの監督さんや
このムーブメントの動きなどについてはまだまだわかってないので、こうして映像によって
見せてもらえてとっても勉強になりました。
 
ヌーヴェルヴァーグについて一からここで書くと大変なことになってしまうのでやめておきますが
一言で言うと映画の新世代です。
元々彼らはものすごいシネフィル。
そして若くして批評家になり、監督さんになっていきました。
ほかにもたくさんの監督さんがいて、最近ハマったシャブロルもまたそのうちのひとりなのですが、
この映画ではふたりに焦点を当てて撮られています。
 
でもまずはどうしてもふたりの略歴から始めないと・・
**トリュフォー**
1932年2月6日、フランス生まれ。
生後まもなく祖母のもとに預けられ、祖母の死後、母親と義父のもとに引き取られる。
両親との関係は必ずしも良好ではなかったが、彼らの影響で少年時代から本や映画に親しむ。
16歳でシネクラブを設立するも、その運営のために盗みを繰り返し、鑑別所や刑務所へ送られる。
1949年頃、シネクラブでロメール、リヴェット、ゴダールらと知り合い、「ガゼット・デュ・シネマ」に参加。
軍隊への入隊、脱走を経て、1953年から、アンドレ・バザンが編集長を務める「カイエ」や「アール」誌などで
辛辣な映画批評を発表し始める。
その後、短編映画の制作を開始し、初の長編映画『大人は判ってくれない』がカンヌ映画祭でグランプリを受賞。その後も、「アントワーヌ・ドワネル」シリーズなど数々の作品を監督した。
1957年、製作会社〈レ・フィルム・デ・キャロッス〉を設立、自身の監督作の大半を製作した。
1984年10月21日、52歳で死去。

 
**ゴダール**
1930年12月3日、フランス生まれ。
スイス人の医師である父とパリの銀行家の娘である母を持ち、幼少時代はスイスのレマン湖のほとりにある 裕福な家庭で育つ。国籍はスイス。
ソルボンヌ大学中退後、シネマテーク通いを始め、トリュフォー、ロメールらと出会う。
「ガゼット・デュ・シネマ」「カイエ」誌などに映画批評を執筆、長編『勝手にしやがれ』で鮮烈なデビューを飾る。
その後も作品を発表続けるが、1967年の『中国女』から政治への傾倒が強まり、同年8月には商業映画への 決別宣言を発表。
1968年の5月革命以後、ジャン=ピエール・ゴランらとともに「ジガ・ヴェルトフ集団」(72年に解散)を名乗り、 政治的実験作品に専念し、70年代後半から活動拠点をスイスに移す。
1980年公開の『勝手に逃げろ/人生』で商業映画に復帰、最新作は『ゴダール・ソシアリスム』。
結婚歴は2回(アンナ・カリーナ、アンヌ・ヴィアゼムスキー)、現在のパートナーはアンヌ=マリー・ミエヴィル。
ゴダールの方がトリュフォーより2歳年上ですが、活動を始めたのはトリュフォーが先で
冒頭出てくる1959年5月のカンヌ映画祭でセンセーショナルを起こし、監督賞を受賞しました。
その後、トリュフォーはプロヂューサーを紹介し、脚本をあげて出来たのが『勝手にしやがれ』。
ラストシーン。手持ちカメラでパリの舗道をよろよろと駆け抜けるシーンは今でも鮮烈ですね。
 
上の略歴を見てもらうとわかるのですが、トリュフォーは貧しい生まれで、その少年時代を
描いたのに対して、ゴダールはブルジョアらしい撮り方でした。
この出発点からして大きく違うのですが、でもこの違いがふたりの良さでもあり、友情を
育んでいったのでしょう。
ふたりの合作『水の話』というのがあるのですが、撮影をゴダールが
編集をトリュフォーが主にやり、それが”ふたり”の絶頂期でした。
 
ところがトリュフォーはその後『突然炎のごとく』のヒットなどあったものの停滞気味。
それに対して、ゴダールは時代の寵児としてもてはやされていったのです。
 
そして1968年の5月革命がふたりにとっての決定的な岐路でした。
ゴダールは映画をブルジョアといって否定し、反逆的ヒーローとなりました。
一方、トリュフォーは保守的な道を歩みます。
そしてトリュフォーの『アメリカの夜』をめぐって大喧嘩。
この時の手紙がパンフに載っているのですが、えーーっていうほど、キツイです。
 
そのまま和解することなく1984年にトリュフォーは52歳で亡くなってしまいます。
 
・・でそのふたりにはさまれたのが・・
**ジャン・ピエール・レオー**
1944年、フランス生まれ。俳優。父親は映画脚本家で母親は映画女優。
14歳のとき、オーディションで『大人は判ってくれない』の主人公アントワーヌ・ドワネル役に抜擢される。
以後、トリュフォーとゴダールそれぞれの映画に多数出演。
トリュフォー作品には、「アントワーヌ・ドワネル」シリーズ4作(『アントワーヌとコレット』『夜霧の恋人たち』『家庭』『逃げ去る恋』)の他、『柔らかい肌』『恋のエチュード』『アメリカの夜』に出演。
トリュフォーの分身的存在でありつつも、監督としてのゴダールを尊敬し、『男性・女性』『メイド・イン・USA』『中国女』『ウイークエンド』などに出演した他、『アルファヴィル』『メイド・イン・USA』で助監督も務めた。
トリュフォーとゴダールのどちらの作品いも出ていたのですが1968年以降、不和に悩まされ、
一時は精神的に不安定な状態に陥ってしまいました。
70年代後半頃から映画への出演が減っていたのですが、トリュフォーが亡くなってから
1985年の『ゴダールの探偵』出演後、再び活躍し始めます。
 
彼が14歳で見出されるオーディションのフィルムもはさまれるので、これはヌーヴェル・ヴァーグフリークには
たまらない〜〜ですよね。
 
ああもう大分長くなってしまいましたが、これまで本や雑誌で読んでいたことが
なんとなく整理されてわかってきました。
ちなみにこの作品にはもうひとり”現代”の出演者がいて女優のイジルド・ベスコが過去に
思いをはせるという形式をとっています。
過去の部分がほとんどが男性ばかりなので、これはいいアイデア!。
 
             〜〜これからもちょっとづつヌーヴェル・ヴァーグについての記事をアップしていく予定。
 
 
 
監督・製作 エマニュエル・ローラン 
脚本 アントワーヌ・ド・ベック
フランソワ・トリュフォー 
ジャン=リュック・ゴダール 
ジャン=ピエール・レオー 
イジルド・ベスコ
 
 

開く トラックバック(1)

全28ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 前のページ | 次のページ ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事