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肺炎で入院中。リコメ・ご訪問遅れております。

ロードショー*2011

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スペイン・バルセロナ。その華やかな大都市の片隅で、厳しい現実と日々対峙して生きているウスバル(ハビエル・バルデム)は、離婚した情緒不安定で薬物中毒の妻を支えながら、2人の幼い子供たちと暮らしている。決して裕福とはいえず、生活のためにあらゆる仕事を請け負っていたウスバルは、ときには麻薬取引、中国人移民への不法労働の手配など非合法な闇の仕事も厭わない。しかし、争いごとの絶えない日々のなか、ウスバルはしばしば罪の意識を覚えていた。ある日、ウスバルは末期がんであることがわかり 
                                                        gooより
 
バルセロナの闇社会で生きる男が余命2ヶ月と知らされ、子供たちのために奮起する姿を描く感動の人間ドラマ
 
バルセロナは私にとって常に行きたい街ベスト3にランクイン。
特にガウディのユニークな曲がりくねった建造物は必見だし、ピカソ美術館には行かなくっちゃ・・
なんて思っているのですが、あれ〜想像してるバルセロナとはまるで違うダーティーな光景が次々と
映しだされます。
 
主人公ウスバルはバルセロナの闇の世界い生き、中国やアフリカからの移民や不法滞在者への
仕事の斡旋そしてドラッグの売買までもしていています。
違法スレスレなのですが、ワイロを使ったりしてなんとか納めてる状態。
しかもふたりの子持ちで、彼ひとりで面倒見てるのですが、どうしてかな〜と思っていたら
奥さんは薬物依存、そう鬱のため既に離婚していたのですね。
大人びて見えるけれどまだ小学生の長女アナと長男マテオを育てています。
 
ある日の食卓ではアジ?をただ焼いたものとシリアルだけ。
きっと毎日同じような味気ないごはんなんでしょうね。
食事中足でコツコツ貧乏ゆすりをやめない息子を叱り飛ばしますが
子供の立場にたってみればそれはそんなごはんに対する抗議だったのでしょう。
どちらの気持ちもわかって悲しくなります。
 
またある時戻ってきた奥さんとのシーンもリアル。
テーブルの上に足乗せて、タバコ吸いながら目撃した交通事故の状況をペラペラ・・
ああ・食事中に足乗せるのやめろと言いますが、ごもっとも。
でも久しぶりに帰って来た奥さんもこれでは萎えてしまいますね。
彼女は親権を持ってないため子供に会いたいのにこれでは・・
大体彼女は子供を愛しつつも、自分の楽しみも捨てたくないような人で
そのうえ、薬物に走ってしまったりしています。
でも必死で更生しようとしてる姿もあり
ふつうの時と錯乱したときの差が痛々しい・・
 
どうしてこんなことになっちゃうのでしょう。
それはやはり根底にあるのは貧困と教育のレベルの低さとしかいいようがありません。
 
またこのどうしようもない家族と共に描かれていくのが2つの移民問題です。
フランスやイギリスの移民問題は今まで何度か映画で見てきましたが、スペインでも同じようなもの。
かつては移民としてアメリカに渡ったものですが、今では中国やアフリカのセネガルなどから
来ているのですね。
一日16時間の労働を強いられ、狭い一つの部屋で雑魚寝している中国人移民たち。
毎朝早朝にたたき起こされるシーンが何度か出てきますが、眠そうで、疲れていそうで痛々しい・・
給料の多くは元締めに搾取されているのですが、それでも、祖国だと一日50セントにしかならないから
ここの方がまだマシと言われています。
もうひとつはセネガルからやってきた若い女性のこと。
赤ちゃんを抱えてますが、ダンナさんは違法薬物の売買で警察に捕まってしまったため
セネガルに帰りたいと願っています。帰ったところで改善しないと思うけれどでもここにも居場所は
ないのでしょう。
 
また主人公ウスバルとその兄に暗い影を落としているのは「フランコ独裁政権」です。
ふたりが小さい頃に父親はその圧制から逃れるため海外に逃亡し、その後母親とも死に別れたから、
彼らには父親の記憶もないし、こんな貧困生活をしなければならない羽目になってしまったのかも
しれません。
 
色々な負が、また次の負を産む
そんな悪循環の毎日
しかも自分は余命宣告され
 
それなのに彼はできるだけ人に親切にし、みんなの幸せを常に考え精一杯行動していきます。
何の救いもないけれど、でもそれでも陽は昇る
希望はある
そんなことを教えてくれた作品でした。
 
あ〜でもこれは重いわ。
映画ファンにはいいですが、一般の人にはどうかな・・
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 監督の『21グラム』は「心臓移植」をテーマに3組の男女の人間模様を
『バベル』はモロッコ・アメリカ・メキシコ・日本で展開される4つの物語を描いたものでした。
そして今回はそういう意味では登場人物は少なく、 メインはウスバルとシンプル。
でも移民は薬物中毒の奥さんなど他の登場人物の背景も重くて、これまた濃い作品でした。
 
この作品は1952年に製作されたクロワサ監督の『生きる』の意思を継いで、50年後にスペインで
生まれました。エンドクレジットにIkiruプロダクションってあったので??って思っていたら
そういうことだったのですね。うれしいことです。
 
 
 
スタッフ
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 
脚本 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
アルマンド・ボー
ニコラス・ヒアコボーネ 
原案 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 
撮影 ロドリゴ・プリエト 
美術 ブリジット・ブロシュ 
音楽 グスターヴォ・サンタオラヤ 
ハビエル・バルデム (Uxbal)
マリセル・アルバレス (Marambra)
エドゥアルド・フェルナンデス (Tito)
ディアリァトゥ・ダフ (Ige)
チェン・ツァイシェン (Hai)
ギレルモ・エストレラ (Mateo)
ルオ・チン (Liwei)
 
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     ***STORY***                       2011年  アメリカ
フィル(ブラッドリー・クーパー)、スチュ(エド・ヘルムス)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)、ダグ(ジャスティン・バーサ)の4人は、スチュの結婚式に出席するためエキゾチックな国、タイに向かう。ラスベガスでの忘れ難い悪夢のようなバチェラー・パーティーを経験したスチュは、トラブルを回避するために、結婚式前には控え目で慎ましいブランチを計画していた。しかし……。
 
 
フランス映画づいていたのにいきなり・・ですが
だーい好きだったんです。
ある友人仲間の男性4人がバチェラーパーティのためラスベガスへ向かい、
翌朝ひどい二日酔いで目覚めると、部屋はメチャクチャで、なぜか赤ちゃんと
トラがいて、新郎が行方不明に。
残された人たちで新郎を探すうち、何が起こったのか段々と明らかになっていく・・というもの。
特に有名は俳優さんも出てないこともあってか前作はあやうく未公開になるところ。
・・とそのくらいマイナーだったのですが、今度はメジャーで、舞台もタイ。
全体にパワーアップしてました。
でもこの映画の持ち味は失われてなくて面白かった〜
 
さて今回は無事タイに着けるのかしら・って思っていたらひとまず到着。
前祝い的なパーティーも行われたので安心していたら、ああ・やっぱりーー
翌朝起きると、いつ殺人事件が起こってもおかしくない、こわーいアパートで彼らは目を覚ましました。
そのうえ、ワインクーラーの中には指が!
ラスベガスと違って今度はちょっと怖めに始まりました。
そして今回いないのは花嫁の弟くん。
お父さんコワイし、ああ・それも困ります。
 
タイというのはとても魅力的な国で、高級リゾートやホテルは思いっきり豪華だけれど
ローカルなエリアはダーティーで、事件発生率といったらとんでもないことでしょう。
彼らは弟くんを探すためそんな地域に足を踏み入れていくのですが、そうすると
とんでもなく壊れたお店があり、あろうことか周りの人たちは彼らが破壊した・・と。
 
しかも隣りのタトゥのお店にはスチュの写真が・・
 
今回は迫力満点のカーチェイシングシーンなどもあり、見ごたえ度アップー。
裏社会のボス?なども登場したり、サルくんが活躍したりと飽きさせません。
 
でも結局探していた弟くんはアナログな感じのところでみつかるところなんかが
この作品の持ち味でしょう。
お金かけられるようになった弊害もなくはないけれど、
あ〜全編に渡ってすごく面白かったです。
エンドクレジットで写真が全部明かされるところは前回同様で、うなずきながら
見てしまいました。
 
因みに彼らが朝食に呼び出されて出向くところは
レブア アット ステート タワー LEBUA AT STATE TOWER 65階のバー・ドームです。
ウチの専属カメラマン氏、去年行ったのですが、本当に柵とか何もないそう。
日本じゃ絶対許可下りないでしょうし、間違って落ちちゃう人いることでしょう。
ただ直に落ちないよう下にバルコニー?はあるようです。
今、ネットで検索したら1泊130USドルくらい。
朝食つきでふたりのお値段ですよ〜行きたい!
 
またウェディング会場はクラビのリッツカールトン。
緑の小さなぽこんと島がたくさんある景色が面白いですね。
どちらも去年の夏に行ってるからロケしてたかも・・

 
 
監督 トッド・フィリップス 
脚本 クレイグ・メイジン
スコット・アームストロング
トッド・フィリップス 
キャラクタ創造・原案 ジョン・ルーカス
スコット・ムーア 
撮影 ローレンス・シャー 
美術 ビル・ブルゼスキー 
音楽 クリストフ・ベック 
ブラッドリー・クーパー (Phil)
エド・ヘルムズ (Stu)
ザック・ガリフィアナキス (Alan)
ケン・チョン (Mr. Chow)
ジェフリー・タンバー (Sid Garner)
ジャスティン・バーサ (Doug)
ポール・ジアマッティ (Kingsley
 
 
 
 
18歳のヴィオレットは、狭いアパートで厳しく彼女を監視する親のもとで暮らすことに息苦しさを感じ、カルティエ・ラタンで自由に過ごすことを夢見、ある日、両親を殺してしまう。

30年代、実際に起きた事件を題材にしたクロード・シャブロルの代表作の1本で、イザベル・ユペールと最初にコンビを組んだ作品。この事件は当時、シューレアリストのアーティストたちの作品の題材になるほどフランス社会に大きな反響を呼んだ。
ますます私の中で加熱するシャブロル熱。
世間的にもアツくて、きのうはユーロスペースで13時から上映があったのですがチケット完売。
立ち見も出て、館内は静かながら、騒然としてました。
 
これは最初からずっと娼婦まがいで虚栄心の強いヴィオレッタがイヤで、遠くから眺めていたのですが
ラストでぐぐっと共感。まったくシャブロルってうまい!!
 
 
 
これまた冒頭階段のシーンから始まるのですが、壁はカビててぼろぼろ・・
ところが夜中、家を抜け出して街に向かうヴィオレットは濃いめのお化粧で、黒のファーコートに
高価なバック。一見娼婦のようでもあるし、ただのきれいな女性にも見えます。
そして友人とバーへ行って男性を物色。
 
ところがお化粧落として家に帰ると、ただの女学生で、住んでる家はアパートの上層階。
すごく狭くて玄関入ってすぐにダイニング。ご両親のベッドルームはあるけれど
彼女のスペースはそのダイニングと仕切りのないほんのわずかです。
あんまり大きなお屋敷というのも意味ないけれど、これではあまりにも窮屈だし
プライヴァシーも何もあったものではありません。
お父さんは機関士で、きれいめなお母さんとの3人家族。
少々過干渉ではありますが、温かないい家族です。
 
そんな彼女がある日出会ってしまったのはキケンなプレイボーイ。
しかもヒモ的な生活してるようで、以降、自分の両親は資産家だとか言って
彼にどんどん貢いでしまいます。
 
私、こういう人って最高にキライなのでずっと不快感を抱えたまま見ていくことになります。
そのうえ、あろうことか・・そのご両親を・・
 
もうこうなってくると最悪。
 
反転します。
 
ところが最後の最後で激しく彼女に共感することになります。
それはお母さんに秘密がありました。
最初から機関士のお父さんなのになぜお母さんがステファン・オードランなのかしら?
きれいすぎてなんだか不釣り合いで、それがなんとなーく心に引っかかってました。
そこがポイントだったのですね!
お母さんの過去が・・
となるとプレイボーイに貢いでしまっていたことへもちょっと理解できてきます。
 
そして感じたのは『愛の勝利を』と同じく、男性社会への悲しい抵抗です。
シャブロル作品ってブルジョア批判は常にありますがこの作品では男性社会批判も
同時に描かれていて、ラストでそれらに翻弄された彼女が哀れで、すごく共感。
感動してしまいました。
 
この家にはシャワーもなくて、いつも身体をタオルで念入りにふいています。
それがラスト近くで共同シャワーに入って気持ち良さそうにしてる姿に、涙・・。
 
この頃の時代背景もなんとなく描かれていて、最初のバーではヒットラーとムッソリーニのこと
そして彼女の以降の人生についてはペタンとドゴールさんの話も出てきます。
 
 
監督 クロード・シャブロル 
キャスト
イザベル・ユペール 
ステファン・オードラン 
ジャン・カルメ 
リサ・ラングロワ 

 

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*石の微笑*

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フィリップ(ブノワ・マジメル)は、ロマンチストで繊細な青年だ。母と、妹二人という環境の中で暮らすフィリップにとって、最も愛すべきものは、家の庭に置かれている“フローラ”という石の彫像だった。しかし、“フローラ”は、母の恋人へのプレゼントとなり、フィリップは最愛の存在を失ってしまう。ある日、妹の結婚式でフィリップは、センタ(ローラ・スメット)という女性に出会う。フィリップは、センタにフローラを重ねるが、自分からセンタを誘うことなどできるはずもない。一人結婚式会場を後にするフィリップ。 gooより
原作は、人気ミステリー作家ルース・レンデルの小説で、サスペンスの名手といわれる
シャブロル監督が、情熱的な愛がもたらす恐ろしい結末を描く。
 
フィリップは母と妹2人の4人家族。
お母さんは美容師さんで、女手ひとつで3人の子供を育ててきましたが、今でもかわいらしくて、お美しい。
そんなお母さんに恋人が出来たらしくてるんるん・・
みんなで食事に行くことになるのですが、お母さんは彼へのプレゼントとして亡くなったお父さんからの
大事な贈りものである、女性の顔の彫像をプレゼントしてしまいます。
 
フィリップはじめみんなにとってそれはオドロキだったけれど、まあお母さんの持ちものなので
仕方ありませんし、他にあげられそうなものがありません。
その男性の家は明らかにブルジョアの立派な家。
訪ねていくと、近くにおいしいイタリアンがあるからそこに行こうということになります。
5人で食事するのですが、彼はこの家族をなんだか小馬鹿にしてるような気がしました。
 
数日してフィリップは妹の結婚式に出席。
そこでダンナさんの従姉妹であるセンタと出会います。
その場では彼女はツレない感じだったけれど、その後すぐ彼の家へ・・
その後のふたりの恋愛がこの映画の主題となっていきますが、きまぐれなセンタにフィリップは
ぞっこんだけれど、振り回されっぱなし。
そのうち
木を植えて
詩を書いて
同性と寝て
誰でもいいから人を殺して
え〜〜?人を殺して??
そしてそれからは不可解な殺人事件が次々と・・
 
まあセンタの気持ちはわからなくないけれど、あまり彼女に共感できないし、展開はすごく
スリリングだったけれど、意外な結末でもありませんでした。
 
 
でもその分面白かったのが、フィリップとお母さんの絆と存在。
このふたりは一番まともで、美ししく、性格も良いです。
お母さんクリスティーヌはとにかく働き者。出張でヘアカット行っても特別な料金とれないし
ダイニング?でも髪染めするような毎日。
それなのにせっかく知り合った人に結局ふられてしまう感じなのですがこれまた不可解。
そういえば最初に訪ねたとき、彼の家のダイニングにはキャンドルもセットされていたのに
そこは”閉められました”。
 
つまり、ブルジョアにはなれないということだったのでしょうか
まあ大体にしてこのジェラードの家はすぐ売りに出されたし、彼の存在そのものも?だったから
いいのですけど。
 
またフィリップも真面目で、インテリアデザイナーとしてきちんと働いています。
ところが恋するセンタはこれまた不可解。
そして朽ちてるとはいえ豪邸に住んでいますがそこにはある隠されたものがありました。
 
結局今回、ふたりが愛する人はブルジョアっぽいけれどすでに破たんしていたのですね。
 
今回は題名どおり、モチーフになっていくのが石の彫像です。
フィリップにとっては大事なものだったのに、ジェラードの家へ
そしてまた戻り・・次は・・
 
またこの作品で気になったのが色です。
結婚式のときフィリップが挿していたのコサージュはブルーのカメリアで、センタが着ていたのは
ブルーのドレスでした。
また彼のベッドもワイシャツも同じブルー。
何か特別意味が込められていたような気がします。
 
フィリップを惑わすセンタ役のローラスメットは1983年パリ生まれ。
お父さんが歌手のジョニー・アリディでお母さんはなんと女優のナタリー・バイ!!。
ジョニー・アリディのヒット曲「Laura」は、まだ2歳だった彼女に捧げられた曲だそう。
 
お母さん役のオラール・クレマンが素敵。おトシだけれどかわいらしくていつも笑みを絶やしません。
あ・『パリ・テキサス』では弟ウォルトの奥さん役だったのですね。
あの映画からこれは20年後ですが、今の方が魅力的かも・・
 
 
監督 クロード・シャブロル 
製作 パトリック・ゴドー
アントニオ・パッサリア
アルフレッド・ウルマー 
脚本 ピエール・レシア
クロード・シャブロル 
原作 ルース・レンデル 
撮影 エドゥアルド・セラ 
音楽 マチュー・シャブロル 
ブノワ・マジメル (Philippe Tardieu)
ローラ・スメット (Stephanie "Senta" Bellange)
オロール・クレマン (Christine)
ベルナール・ル・コック (Gerard Courtois)
ソレーヌ・ブトン (Sophie Tardieu)
ミシェル・デュショソワ (Le clochard)
シュザンヌ・フロン (Madame Crespin)
エリーク・セーニュ (Jacky)
 
 
 

*デンデラ*

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雪が積もった貧しい山村。70歳を迎えた斎藤カユ(浅丘ルリ子)は村の掟に従って息子に背負われ、姥捨ての場所であるお参り場へと向う。一人お参り場に残された彼女は、極楽浄土へ行けると信じながら体力が尽きて倒れる……。カユが見知らぬ建物の中で目を覚ますと、周りにはカユよりも前にお参り場へ捨てられた老女たちがいた。すでに亡くなったと思っていた彼女らはデンデラという共同体を作って今も生きていたのだ。
 
“姥捨山”の物語を描き、1983年のカンヌ国際映画祭にてグランプリを受賞した、
今村昌平監督の映画『楢山節考』。
本作は、その今村昌平の息子である天願大介が監督を務めた、捨てられた老婆たちの“その後”を描いた物語。
 
私、あまり辛口感想書かない方なのですが、これはダメ・・
思いきりホラーっていうかスプラッター映画です!!
館内かなり満席状態で、おばちゃんたち始まる前に映画は何年ぶりかしら?楽しみ〜って
言ってたのに帰る時みんな”気持ち悪ーーい”って言ってました。同感。
 
冒頭、70歳を超えてカユが山に捨てられるシーンから始まります。
背負いカゴ?みたいなのに乗せられて、彼女目線で雪山が映し出され、周りの人が
彼女を拝むようにして送り出す・・
なんて美しく、悲しく、素敵な始まりなんでしょう〜
 
捨てられて、夜寒い中、寝てしまったからああもうダメと思ったら、翌朝、ちゃんと
寝かされていて、周りにはもうすでに死んだと思われた村の女性たちがいました。
それでも幽霊なの?と思うのも当たり前。
まさか彼女たちが生きてるなんて思わないですよね〜
そこには立派なデンデラと言う共同体がありました。
 
・・とここまでものすごくいい感じ。
彼女たちはとってもたくましくて、狩猟をしたりして食べ物調達しています。
そして仕切ってるのはメイ。推定100歳でもう死なないと思うと言いながら教祖様風です。
(昔、人生50まで。60歳で棄てられましたし100までい来るのは無理だと思うけど)
 
そして彼女たちはある”企て”をしていました。
以下反転
 
この企ては自分たちを捨てた村への復讐。
けっこう社会的なものでもあり、賛成と反対の人がいて
この部分はとてもいいと思います。
 
ところがですよ。
その後それを阻止するかのようにクマに襲われます。
この描写があまりにもひどくてこれ完全にホラーですね!
しかも長い・・
しかも二度・・
しかもクマはちゃち・・
ホラー&怪獣映画ですか、これは
 
捨てられ、生きる望みもない彼女たち。
でもイザをいうときやはり生きようという気持ちが働いたり、仲間のためを思って犠牲になったり・・
そういう部分はとてもいいですから、この辺りをもう少し掘り下げてほしかったです。
 
あともう少しツッコミ書かせてもらうと・・
日本人は元々農耕民族ですからそんなに肉ばかり食べていたのではありません。
寒冷地の山奥なのでお米がとれないのかもしれませんが、それなら畑を作っておイモとか
大根とか作って保存食にしたり、山菜摘んだり、蛋白源として川で魚を取って燻製にしたり・・。
経験積んできた主婦たちですからたくさんの知恵があったはず。
ああ。そうやって生き延びたのね〜とうなずかせてほしかったです。
 
そしてこの姥捨て山って言うこと自体、案損女卑的なことでありますから、
男性いなくても私たちこんなに楽しくやって行けてるのよ〜って終わらせてほしかったです。
なんか男性が作った映画だな〜って思ってしまいました。
西川美和監督が撮ったら傑作になったかも。
 
*追記*
この映画の感想、大きく割れてます。
エネルギッシュなデンデラたちを絶賛する声もありますので、他の記事も
お読みになってください。
 
キャストは豪華!
ヨーロッパでは女性にマチュアーさが求められるためおトシ召した女優さんが大活躍されていますが
アメリカも日本もその傾向にはありません。
そんな中、こういう女優さん主演の映画だということは素晴らしいことです。
草笛さんの教祖さまっぽい感じもいいし、片目で人生耐え抜いてきた賠償さんも味わいあります。
そしてなんといってもルリ子さま。
テレビのインタビュー番組で拝見したときにはちょっとシワが気になりましたが、映画で動いていると
身のこなしも抜群だし、まあすごく美しい〜それにやはりひときわオーラがありますね。
他、山本陽子さんのやわらかさはもちろんのこと脇を固める女優さんたちの演技もすごいうまいです。
 
 
 
監督 天願大介 
企画 中沢敏明
遠谷信幸 
脚本 天願大介 
原作 佐藤友哉 
撮影 古谷巧 
美術 稲垣尚夫 
装飾 相田敏春 
照明 高坂俊秀 
音楽 めいなCo

キャスト(役名)
浅丘ルリ子  
倍賞美津子  
山本陽子  
草笛光子  
山口果林  
白川和子  
山口美也子  
角替和枝  
田根楽子  
赤座美代子
 
 
 
 

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