Cartouche

肺炎で入院中。リコメ・ご訪問遅れております。

ロードショー*2011

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
イメージ 1
ロシアのクレムリンで爆破事件が発生。その容疑がIMF(極秘スパイ組織・不可能作戦班)のイーサン・ハント(トム・クルーズ)とそのチームにかけられる。米大統領は政府が事件に関与した疑いを避けるため、「ゴースト・プロトコル(架空任務)」を発令。イーサンチームはIMFから登録を抹消されてしまう。国や組織という後ろ盾を失ったまま、クレムリン爆破の黒幕を追い、さらなる核テロを未然に防ぐというミッションの遂行を余儀なくされるイーサンたち。 gooより
そもそもこのシリーズは日本でも人気だったアメリカのテレビドラマ『スパイ大作戦』の映画化作品。
1996年に第1回作品を撮り、好評だったので2000年には続編『M:I-2』。
2006年には『M:i:III』が公開されました。
 
主演のトム・クルーズがこの作品で初めて映画プロデューサーに挑戦し、毎回監督さんを選んでいます。
こういうのって面白いですよね。
タイプの違う監督さん抜てきすることによってシリーズ化してもマンネリしないわけです。
 
そして今回選ばれたのは、「Mr.インクレディブル」、「レミーのおいしいレストラン」で
2度アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞しているクリエイター、ブラッド・バード監督。
彼にとっては初めての実写映画でもあります。
え〜実写が初めてなのにいきなりこんな大作を?と思いますが、でも結局のところ
アニメだろうと実写だろうと同じなのでしょうね。
そしてまたレミー〜は好きな作品ですがあの作品に通じる何かがあったように思います。
 
さて物語は刑務所からの脱走から始まってブタペスト、ロシア、ドバイ、インド・・と
まさに息つく間もない展開なのですが最近ありがちのバリバリのCGじゃなくて色々ちゃんと
アナログで撮ってるし、どこかレトロ感があってなかなかいい感じです。
 
また今回はイーサンだけでなく、ほか3人のキャラも立っているのも見所。
ジェーンは恋人の復讐をかけてそれは見事なアクションを見せてくれて完璧なのですが
ふたりの男性はけっこう怖がりでジャンプするところでは腰が引けてたりするシーンもあり
ユーモアセンスもあります。
 
そして007でも一番面白いのは最新鋭の、そしてカラクリっぽい武器たち。
今回スポンサーになってるのかアップルのものがメインだあったせいか、妙に現実味もありました。
しかしリアルの世界でこの分野が進んでくると、未来の新兵器のネタってなくなってきてしまうでしょうね。
そういう意味で今回一番面白かったのはまばたきカメラでした。
 
ところで今回の悪者の声明文に
広島・長崎に原爆が投下されたのに見事に復活したから、地球も同じようにリセットしたい
(大体ですが)っていうようなセリフがありました。
むむ?これはちょっと・・
もちろん素晴らしい復活を遂げました。でもその痛みを思うとこれは辛いですよね。
 
アクションの最大の見せ場は予告でも何度も見たドバイの世界一高いブルジュ・ハリファビルのシーン。
実際トムはワイヤーで吊るされていたそうですから、さぞかし怖かったでしょうね。
あとラスト近くのクルマのプールでのシーンも相当な迫力でした。
そしてそしてラストには
ちょっとじーんとくるような・・ある人の登場が・・
それは見てのお楽しみですね。
 
トムはもちろんですが、今回すごいアクションを見せてくれたのは
デンゼル・ワシントン主演「デジャヴ」で、ヒロインをつかんだ女優ポーラ・パットン。
ゴージャスなドレスもお似合いですが、ひとたびアクションシーンになるとその迫力たるや・・
まだ出産後間もないのに毎日2時間以上空手やボクシングの練習と武器のトレーニングを
積んだそうです。
 
監督 ブラッド・バード 
脚本 ジョシュ・アッペルバウム
アンドレ・ネメック
クリストファー・マッカリー 
原作 ブルース・ゲラー 
製作 J・J・エイブラムス
ブライアン・バーク
トム・クルーズ 
音楽 マイケル・ジアッチーノ
トム・クルーズ (Ethan Hunt)
ジェレミー・レナー (Brandt)
ポーラ・パットン (Jane Carter)
サイモン・ペッグ (Benji Dunn)
ジョシュ・ホロウェイ (Trevor Hanaway)
ヴィング・レイムズ (Luther Stickell)



開く トラックバック(34)

*源氏物語 千年の謎*

イメージ 1
 
 
絢爛豪華な平安王朝の時代。一条帝の心を娘の彰子(蓮佛美沙子)に向けさせようと企む時の権力者・藤原道長(東山紀之)は、紫式部(中谷美紀)に物語を書くよう命じる。その物語の題名は『源氏物語』。主人公は今上帝と桐壺更衣(真木よう子)の間に生まれた光源氏(生田斗真)。だが、帝の寵愛を受ける桐壺更衣は、嫉妬心に燃える帝の正妻・弘徽殿女御(室井滋)によって殺害される。          gooより
 
有名な『源氏物語』を、大胆な解釈で映像化したもので、主人公・光源氏と
作者・紫式部の執筆する様子を並行して描いた歴史絵巻。
 
女優さんが多く登場する歴史モノというとどうしても『大奥』を思い出してしまうし、
前半、ホラーチックなシーンが多かったのでむむ・・と思っていたのですが
中盤以降、静かなシーンが多く、それぞれの人たちの内面に迫る作りに・・
見ごたえある、素敵な作品でした。
 
誰もが知ってる源氏物語ですが、紫式部についてはいつ生まれたかも本名もわかっていません。
物語を書くきっかけになったのはダンナさんである藤原宣孝が結婚後、3年で病死してしまったことで
それをきっかけに人の生死や世のはかなさを和歌に詠んでいました。
彼女が若いときにお母さんを亡くしたので光源氏も同じ人物設定にしたようで、
その母の面影を追うように霧壺に似てる藤壺に、そして六条御息所に・・と追い求めていったのです。
 
しかし源氏のお相手はその二人だけだったのではありません。
移動中、籠の中から見た真っ白か昼顔を観たのがきっかけで知り合った、その名も夕顔。
そしてまたそのころ、彼は葵の上と正式に結婚しました。
 
もう〜。こういう人、困りますよね。
でも本人としては悪気はなくて女性に根っからやさしいだけのようで、自分の足の爪が伸びていて
痛くありませんでしたか?とかお会いしない時もひたすらあなたのことを想っておりました
なんていくらでも言えちゃう人なんですね。
ところが言われた相手はどんどん彼にのめりこんでいってしまいます。
 
特に六条の怨念はすさまじく、ホラー映画かと思うほど迫力ありました。
でもただホラーチックで終わらなかったのは、年上の彼女の哀しみが丁寧に描かれていたから。
老いも自覚しつつ、若い女性に嫉妬してしまう・・
自分でもコントロールができなかったのでしょうね。
 
ところでこんな物語を書いてるうちに、紫式部にもそんなドロドロとしたものが乗り移って
いってしまいます。彼女が想いを寄せるのは藤原道長。
このあたりは新解釈ですが、なるほどこれも面白いですよね。
またそこに陰陽師も絡んできて膨らみをもたせています。
 
遠い時代のことでありながら、女の嫉妬には共感できるし、美しい男性の宿命みたいなものも
わかります。だからこそいつまでも色あせず、それどころか益々の人気を誇っているのでしょうね。
 
この作品が好みであったのは、映像によるところが大きかったと思います。
春のさくらに梅雨時の雨や嵐の日、秋の紅葉シーンなど季節感たっぷり。
また当時の建物は板戸やすだれがあったものの、それらを取り払えば外と一体化して
自然をすぐそばに感じることができます。
コオロギの鳴き声ややちょろちょろと流れる川の音
ろうそくの時代だからこそ愛でられた月の夜。
外と室内があいまいで、自然と一体化したこういう建物ってもしかしたら
今最先端の建築の考え方であるかもしれませんね。
室内の屏風やしつらい、衣装に至る美術全般が素晴らしかったです。
 
中谷美紀さんの紫式部は上品で知的で・・でもふとしたときに道長に見せる複雑な表情は
彼女ならでは・・ですね。
桐壺と藤壺の二役は真木よう子。彼に対してはお母さん的存在なのに、でも恋してしまう・・
そういう戸惑いがとってもお上手。
怖ろしい六条御息所は田中麗奈さん。かなりホラーなシーンがあるのですが
丸顔の彼女だから怖くなりすぎないので良かったです。
・・と女優陣は完璧なのですが、私、肝心の源氏役の生田斗真 さんがどうも・・
美しいのでそういう意味ではぴったりですが、ちょっと頼りないかも・・。
でのその分、藤原道長の東山さんがクールにきりりと締めてくれました。
 
監督 鶴橋康夫 
監修 朧谷寿 
脚本 川崎いづみ
高山由紀子 
原作 高山由紀子 
製作総指揮 角川歴彦 
撮影 藤石修 
美術 今村力 
音楽 住友紀人 

生田斗真 (光源氏)
中谷美紀 (紫式部)
窪塚洋介 (安倍晴明)
東山紀之 (藤原道長)
真木よう子 (桐壺/藤壺)
多部未華子 (葵の上)
芦名星 (夕顔の君)
蓮佛美沙子 (中宮彰子)
室井滋 (弘徽殿)
田中麗奈 (六条御息所)

開く トラックバック(2)

 
『人間大砲』 L'uomo proiettile
1995年/イタリア/カラー・86分
監督・脚本・撮影・編集:シルヴァーノ・アゴスティ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ブルーノ・ウォルコヴィッチ/パオラ・アゴスティ/ジュリア・ボスキ

文明観、愛と嫉妬、映画へのオマージュがぎゅっと詰まった作品。
「芸術としての映画」を発明したとされるジョルジュ・メリエス(1861-1938)に捧げられている。
引用されている映画作品は以下の通り。タルコフスキー『鏡』、エイゼンシュテイン『イワン雷帝』
『アレクサンドル・ネフスキー』『ストライキ』、ウエルズ『審判』、ポンテコルヴォ『アルジェの戦い』
レッジョ『コヤニスカッツィ/平衡を失った世界』、メリエス『トルコの死刑執行人』『マジック・ランタン』、
ラング『メトロポリス』。                         〜ドーナツフィルムより
 
吉祥寺バウスシアターで上映されているアゴスティの世界特集で見きました。
80年代ミニシアター全盛時代からずっとマイナー作品を観てきたのに
なんで今まで彼の作品に出会わなかったのでしょう。
あーー残念。
 
ヴィスコンティ+タルコフスキー+ソクーロフ・・
しかもそれらのいいとこばかりを取ったような映像で,
これ以上好みの映像はないと思われるほどでした。
そのうえ音楽がエンニオ・モリコーネなものだから映像と共鳴するかのよう。
そのまま映像だけぼ^−−と何時間でも見てられるのですが
ちゃんとストーリーもあり、しかも切ないものでした。
 
冒頭暗闇に浮かぶちょっとマイナーなネオンの光る移動サーカスのシーンからしてたまりません。
主人公は毎晩そのサーカスで人間大砲として打ち上げられる砲弾男です。
彼のポリシーは仕事に縛られず、自由に生きること
この仕事は一日に1時間だけ働けばいいので彼にとって理想の仕事でした。
つまり彼は家族や恋人も持たない孤独な生活も望んでいたのでしょうね。
 
ところがその砲弾に火をつける役であるイヴリンと恋に落ちてしまいます。
仕事上で知り合うなんて彼として御法度だったのですが、彼女に首ったけです。
最初のころ、ふたりでいつもの砲弾に入るのですが、これがまた中がシルバーで
キラキラしていてきれい〜〜
万華鏡の中のようです。
 
そしてその後、毎日のように愛をかわし一緒に住むようになりますが、
どうも彼女には別の人もいるらしく・・
 
これはきっと彼にとっては計算外のことだったのでしょう。
仕事にも女性にも縛られたくなかったのに、こんな風に嫉妬に苦しむなんて・・
 
恋愛だけでなく、途中、マルクスと思われる人が出てきて資本主義、大量生産への批判の
ようなシーンも挿入されています。
冒頭にも出てきますが、これはきっと『メトロポリス』へのオマージュなのでしょうね。
 
この映画についてはいくら書いても魅力は伝えられません。
きっと私のようにハマる人も多いと思うのでもっともっと公開されてほしいですね。
 
この特集は3日から始まっていて、ああ・もう残りあと3日です。
6作品あるのに・・あと何本見られるでしょうか
 
 
 
イメージ 1
 
 
チャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)はかつて将来を嘱望された期待のボクサーだった。チャンピオンを目指してトレーニングに打ち込んできたものの、時代は高性能のロボットたちが死闘を繰り広げる“ロボット格闘技”の時代に突入。もはや人間のボクサーは生きる場所を失い、チャーリーは人生の敗残者も同然だった。辛うじてロボット格闘技のプロモーターとして生計を立てているものの、乏しい資金力で手に入れられるロボットは、リングの上であっという間にスクラップ状態。人生のどん底にも関わらず、さらなる災難がチャーリーに舞い込んでくる。 gooより
2020年という近未来を舞台に、ロボット・ボクシングを通して心を通わせていく父と息子、
少年とロボットの物語。
 
時代設定は2020年。すごい未来のことのように思っていたけれど、あ・あと8年ちょっとのことですね。
そこでは人間の代わりにロボットくんたちが格闘技をする時代でした。
 
思えば人間って古代ローマ時代から円形競技場で格闘技をしてましたから
その歴史は古く闘いを観るのが好きなのでしょうね。
私もバイオレンスは苦手ながら、年に2回ほど、THE OUTSIDER を見に行っているので
わかるのですが、選手たちが一生懸命戦う姿は精神世界でもあります。
特にどう見てもかなわぬ相手と闘って勝ったりしたらそれはもうすごいことですよね。
 
さてこの映画では資金不足で弱めのロボットしか手に入れられないチャーリーは
対戦しても負けるばかり。
彼の人生も負け犬になっていくばかりでした。
そんなとき現れたのが彼の本当の息子=マックスで、ある夏、ふたりで組んで
試合に挑んでいくことになります。
 
最近映画でよくあるように子供がオトナより何倍もしっかりとしていて、冷静です。
このふたりも同じで逆転状態なのですが、でもそこはやはりオトナと子供。
中盤以降になると力でオトナが彼を救うこともありますし、やはりちゃんと二人で補い合いながら
勝利に向かってがんばっていく様子は思い切りベタではありますが、やはり感動的でした。
 
それにしても最近の映像技術の進歩には目をみはるばかりです。
この映画では19台のアニマトロニクス・ロボットを組立てて、戦う場面のために、
モーションキャプチャ技術が使われました。
シャドウという技法を使って人間とロボットの動きが一体化して闘っていく様子は
ほんと迫力モノ。
リングの奥行き、応援するたくさんの人たち・・
自分もその中のひとりになった気分です。
また映像センスが良くて、っちょっとアンティークがかったジムの正面入り口
雲の多い平原の様子など、好みの感じ。
そしてまたこれは音響効果も大きいので、劇場で見るべき映画ですね。
 
しかし・・よく出来ているし、エンタメと割り切って楽しみましたが、なんだか今までの
映画の観念からどんどんと外れていって別ものになっていってます。
否定はしませんが、同時に最新技術を使わず人間ドラマだけを掘り下げるような
作品もきちんと残っていってほしいと切に思います。
 
原作はリチャード・マシスンの短編小説『四角い墓場』ですが、『ある日どこかで 』 の脚本に参加したり
 奇蹟の輝き 、アイ・アム・レジェンド 、 運命のボタン の原作者でもあります。
どれも素晴らしい発想ですよね。
 
監督 ショーン・レヴィ 
脚本 ジョン・ゲイティンス 
原作 リチャード・マシスン 
撮影 マウロ・フィオーレ 
美術 トム・マイヤー 
音楽 ダニー・エルフマン
ヒュー・ジャックマン (Charlie Kenton)
エヴァンジェリン・リリー (Bailey Tallet)
ダコタ・ゴヨ (Max Kenton)
アンソニー・マッキー (Finn)
ケヴィン・デュランド (Ricky)
 
 
 
1929年。ソルボンヌ大学に通うシモーヌ・ド・ボーヴォワール(アナ・ムグラリス)は、学内で天才と噂される有名人ジャン=ポール・サルトル(ロラン・ドイチェ)に出会う。ボーヴォワールの美しさと聡明さに一瞬にして恋に落ちたサルトルは“理想の女性だ”と宣言。最初は警戒していたボーヴォワールも、サルトルの中に自分と似たものを見出し、やがて2人は1級教員資格を目指して一緒に勉強するようになる。試験の結果は、サルトルが首席でボーヴォワールが次席。                                               gooより
実存主義を標榜した20世紀の“知の巨人”ジャン=ポール・サルトルと、『第二の性』を著し女性の
生き方に変革をもたらしたシモーヌ・ド・ボーヴォワール。
彼らの若き日の出会いから、因習を打破するパートナーシップの選択と、それに伴う苦悩の年月を、
モンパルナスやサンジェルマン・デ・プレのカフェで生まれた文化と共に描いた作品。
 
題材が題材なので最初からう〜んむずかしそうってパスの気分の人がほとんどでしょう。
でもこれ、”ふたりのことを知ってる”くらいの人でも大丈夫。
特にボーヴォワール側の新しい女性の生き方が主で、全編に渡って、ロマンティックな音楽に
彩られていてとっても見やすいです。
 
 
 
ジャン=ポール・サルトル・・“実存主義”を世に広め、60年代には“知の巨人”として
世界中の若者に大きな影響を与えた作家であり哲学界のスーパースター。
シモーヌ・ド・ボーヴォワール・・「第二の性」でジェンダー論の基礎を作り、女性の幸福のために
社会通念や偏見と闘い、自由恋愛から同性愛までを実践した作家であり哲学界のミューズ。
 
1929年、学生だった二人は、ソルボンヌ大学で運命的な出会いを果たします。
この冒頭の部分、図書館のグリーンのランプが並ぶ室内が写しだされたとき、心臓ドキドキ。
あ〜美しい!久々劇場で見るフランス映画です。
1級教員資格でそれぞれ主席と次席でした。
そんなふたりが恋に落ちるのは早く、それが永遠に続くかに思われましたが・・
 
しかしもう〜サルトルったら女好きなんです。
そんな彼はお互いに将来も束縛せず、愛し合いながらも、他の人との関係も認め合うという
自由恋愛をし、しかもそれを報告し合うという案を出しました。
なんか都合いいなと思いつつも、今までの、特にブルジョアの結婚制度に大きな疑問を持っていた
彼女は、この“契約結婚”という形に応じます。
 
学生時代、ボーヴォワールの作品などほんの少しですが読んでいたのでこのことについては
知っていてなんて合理的な・・と思っていました。
ところがこでやはり実行するとなると・・
今まで本には書かれていなかったボーヴォワールの苦しみがリアルに描かれていって
すごく共感できます。
やはりこれは辛いですよね。
でも彼女にも”女性の”恋人が次々とできるし、アメリカ人の恋人も・・
 
ふたりの関係は行き違いしつつも、でも結局はいつもどこかでつながっていて
決して切り離せないものでした。
まあサルトルの立場になれば、こんな関係だったからこそ自由な人生を送れて
哲学者としても成功できたのでしょうし、結果的にそんなふたりだったからこそボーヴォワールも
執筆できたのだと思います。
 
また当時はまだまだ封建的で男性優位の社会。
結婚についての考え方の世代間の違いやボーヴォワールの御両親、特にお父さんの
威圧的な態度なども描かれていてそういう意味でも時代の変わり目に生きたのですね。
 
そして結局、世界的に有名になった二人は“理想のカップル”と称されるようになりました。
 
またすごく面白い時代背景で20年代モンパルナスを中心に興った“狂騒の時代”末期。
ヒトラーがオランダ、ポーランド、そしてづランスに迫ってきて・・と第二次世界大戦中のこと
また終戦以降はサン・ジェルマン・デ・プレを中心に戦後の新しい文化が生まれた時代でした。
戦争中を除いてみんな華やかなファッションで、アパルトマンも豪華ではないけれど素敵なインテリア。
またその時代を彼らと共に生きたカミュ、ジュネ、アンドレ・マルロー、ジッドなどの著名人たちも
続々と登場。そのあたりも見所です。
あ〜もうずっとうっとり。好みの映画だったわ〜
 
監督 イラン・デュラン=コーエン 
脚本 シャンタル・ドリュデール
エブリーヌ・ピジエ 
エグゼクティブプロデューサー ソフィー・ラヴァール 
プロデューサー ニコラス・トラウベ 
撮影 クリストフ・グライヨ 
美術 シャンタル・ジュリアーニ 
音楽 グレゴワール・エッツェル 
アナ・ムグラリス  
ロラン・ドイチェ  
カール・ウェーバー  
カロリーヌ・シホール  
ディディエ・サンドル
 
 
 

開く トラックバック(1)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事