サンフランシスコの製薬会社研究所に勤める神経化学者ウィル(ジェームズ・フランコ)が実験用に観察していた一匹のチンパンジーに驚くべき知能が示された。そのチンパンジーには開発中のアルツハイマー病の新薬が投与されていたが、突如暴れ出し、警備員に射殺されてしまう。だがそのチンパンジーは妊娠しており、ウィルは生まれたばかりの赤ん坊猿を自宅に連れ帰り“シーザー”と名付けて育てることにする。3年後、ウィルのもとですくすくと育ったシーザーは、家の中を縦横無尽に駆け回るようになった。 gooより 1968年に発表され、全5作のシリーズとなった「猿の惑星」シリーズ。
このシリーズの原点を描いたのが、本作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』だ。
虐げられてきた弱者が、知恵と力を得て、自らを虐げてきた強者たちに復讐を挑む姿を、
エモーショナルに描き出す。
<『猿の惑星』は、フランスの小説家ピエール・ブールによるSF小説が元になっているのですが
ブールが仏領インドシナにて現地の有色人種を使役していたところ、同じ有色人種である日本人の
率いる軍の捕虜となった「立場の逆転」の経験を基に描かれたとされる 〜wikipediaより
うわ・・そうだったのですか。
このころのことがひとつの原点になっていたのですね。
さて今回、シーザーの誕生から幼少期?を経て、オトナになっていくところから始まります。
毛布に包まれてやってきた子供時代はほんとかわいい〜〜
でも成長していくと家の中では飽き足りなくなるし、お父さんのことをいじめた隣家の人に
襲いかかったことがきっかけで騒ぎになり、霊長類保護施設に入れられてしまいます。
あ・このお父さんですが、アルツハイマーを患っていますが、ウィルが研究中の新薬を
持ちかえって、お父さんに試したところ、劇的な効果があり、元に戻ります。
現実にもこういう薬は開発を待たれてることですが新薬の開発のためにはどうしても
臨床実験が必要。
そのたび猿くんたちが使われることになりますが、考えたらこれは大変失礼な話。
たまたま人間の知能の方が少々上回ってるだけの話で、あくまでもこれはたまたま・・なのですよね。
犬だって人間の言葉はかなりわかっているけれど、たまたまワン!としか言えないだけで
これもたまたま・・
この映画のように何かの拍子にそれが逆転しないとも限りません。
そんな人間の奢りに警鐘を鳴らすような作品で、後半アクションが大目に感じたけれど
話の展開もわかりやすく、楽しめる作品でした。
モーションキャプチャー
現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術。
モーキャプ(mocap)と略され、演じる人はモーションアクター(アクトレス)と呼ばれ、
専門職になっています。
今回素晴らしい活躍をしているのがアンディ・サーキスさん。
彼は通常の役者さんでもありながら、モーションアクターとしても、第一人者です。
「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム、「キング・コング」ではコング
「タンタンの冒険」でのハドック船長役も演じています。
そして今回ですが、技術の進歩により、体の動きだけではなく、その表情までをも取り入れ
ることができるようになったので、シーザーはあんなに表情豊かだったのですね。
まったく違和感ないどころか、本当に生きてるかのようでした。
そのメイキングの様子を下に貼っておきます。
手順として猿くんたちを
*デザイン *生物制作課に送り筋肉や骨格の動きなどを肉付けする
*テクスチャー課でしわなどを入れる *模型課で形を整えてを入れる *映像課が合成 なるほど。こうして作られていたのでした。
監督 ルパート・ワイアット
脚本 リック・ジャファ アマンダ・シルヴァー ジェームズ・フランコ (Will Rodman) フリーダ・ピント (Caroline Aranha) ジョン・リスゴー (Charles Rodman) ブライアン・コックス (John Landon) トム・フェルトン (Dodge Landon) アンディ・サーキス (Caesar) |
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