|
日本人にとって、海の向こうはすっかり身近な存在になった。20年前は、異国で日本人らしき人と遭遇しても「あの人〜〜、日本人かな〜〜、どうかな〜〜、中国人かもなあ〜〜、間違ったら困るし」と“知らんぷり”を決め込んだりもしたものだが、いまでは「こんにちは」と肩の力を抜いてしっかりあいさつできる。外国暮らしを経験した人も全然珍しくない、というのがいまの時代だ。
海外で生活する日本人の数はいったい何人いるのか?と思ってきちんと調べてみた。
2003年時点で、なんと約91万人(1995年は約73万人)。これは日本の総人口のざっと0.7%にも相当する。“100万人都市”がもうひとつ海外にあると考えればイメージしやすい。
この統計は、日本大使館に「在留届」を提出した人数をベースにし、補完調査を加えたもの。ということは単純に考えても、在留届を出さないで暮らす人が少なくないことから、海外在留邦人の実数は、統計上の数字をはるかに上回るといえるだろう。
ここで質問。アジアで日本人が最も多く住んでいる国はどこなのか?
答えは中国(香港、マカオを含む)。約7万7千人と、東京・狛江市の人口とほぼ同じ。ちなみに中国の在留邦人数は1995年には3万8480人だったので、8年でちょうど2倍に増えた計算になる。中国経済のテイクオフを背景に、香港、上海、北京などの都市でいろんな職種の日本人が働いている。もちろん地方でも。
東南アジアで日本人が一番多いのは、いわずと知れたタイだ。統計上は約2万9千人だが、「5万人はいるのでは」との推測も。旅行の延長線上で滞在する人もたくさんいるこの国では、実数は把握しづらい。
2万9千人か5万人かはさておき、そのほとんどがバンコクに集中している。だからバンコクでは日本人を頻繁に見かける。日本人が多いだけに、とりわけスクムビット通り周辺では日本とそん色ない便利な暮らしを送ることも可能だし、むしろ、大企業の駐在員だったら、メイドに運転手付き、コンドミニアムにはプール併設という“セレブな生活”がふつうに待ち受けている。駐在員の奥さんのことを「ちゅうづま(駐妻)」とも呼ぶが、家事から解放され、テニスやお花のおけいこごとに精を出す有閑マダムもいる。
マニラにいるとき、ベテラン駐在員からこんな話を聞かされた。
「ちゅうづまは『2度泣く』って言われるんだよね。まず、夫の赴任先がマニラに決まったとき。なんでヨーロッパやアメリカじゃないのよ! 私、付いて行かないわよ!って。次に、何年か経って日本への帰任が決まっとき。なんで帰るのよ! この生活がいいのよ! 本社に断ってよ! もしくはあなただけ帰ってよ!ってね」
企業の駐在員は、いったん海外に出されると、いろんな国を点々とする傾向がある。最近では、駐在員の数そのものが増えたこともあって、バンコクを経験してマニラへ、インドネシアから中国に、など複数の国を渡り歩く人もずいぶん多くなった。日本に帰ったら“ふつうのサラリーマン”も、駐在員として海を渡れば“プチ・セレブ”だ。
このところ急増中なのが、その国が好きになって、やってきた人たち。いわゆる現地採用組だ。彼(彼女)らは、日系企業に雇ってもらうわけだが、待遇は駐在員と比べれば段違い。シンプルに暮らす分には問題ないものの、先が見えない日常はちょっときついかもしれない。
在留邦人の多いアジアの国・地域ランキング(2003年)
1)中国 7万7184人(2)
2)タイ 2万8776人(8)
3)シンガポール 2万1104人(10)
4)韓国 1万9685人(11)
5)台湾 1万5709人(12)
6)インドネシア 1万1608人(15)
7)マレーシア 1万 769人(16)
8)フィリピン 1万 650人(17)
9)ベトナム 3560人
10)インド 1939人
11)UAE 1449人
12)トルコ 1165人
13)パキスタン 825人
14)スリランカ 797人
15)サウジアラビア 741人
(参考)
・アメリカ 33万1677人(1)
・カナダ 3万7955人(6)
・メキシコ 4510人
・ブラジル 7万 782人(3)
・アルゼンチン 1万1958人(13)
・ペルー 1518人
・ベネズエラ 670人
・イギリス 5万 531人(4)
・フランス 3万2372人(7)
・ドイツ 2万7081人(9)
・イタリア 8590人(18)
・オランダ 6784人(19)
・スイス 6564人(20)
・オーストラリア 4万5128人(5)
・ニュージーランド 1万1924人(14)
*出典:世界の統計(原典は外務省「海外在留邦人数調査統計」)
*海外在留邦人は、長期滞在者と永住者を含む。南米諸国に日本人が意外に多いのは、日本のパスポートを保持する永住者が多いため。たとえばブラジルの場合、長期滞在者2279人に対して、永住者は6万8503人と約30倍にも達する
*カッコの中の数字は、在留邦人数を世界の国・地域別にみたランキング
在留邦人の多いアジアの都市ランキング(2003年)
1)香港 2万5211人(3)
2)上海 2万3527人(4)
3)バンコク 2万1728人(6)
4)シンガポール 2万1104人(7)
5)台北 8873人(15)
6)マニラ 7705人(18)
7)北京 7545人(19)
8)ソウル 7357人(20)
(参考)
・ニューヨーク 6万2279人(1)
・ロサンゼルス 4万2771人(2)
・ロンドン 2万2950人(5)
・シドニー 1万7870人(8)
・バンクーバー 1万7468人(9)
・サンパウロ 1万6331人(10)
*出典は上に同じ
|
たびたび上海に行く機会がありますが、居酒屋の店員や飲み屋のお姉さんが日本語で普通に話しており、また、お会いする日本人も多く、ある意味バンコクより日本的と感じました。(日本語しゃべれる店員はバンコクには居ませんし。。。)
2005/10/28(金) 午前 2:56
そうですね。上海でカラオケクラブに行ったとき、日本語がふつうに話せる女性が出てきたことを思い出しました。バンコクでは、タニヤのあるクラブに、5年ぶりぐらいに出かけたときのこと、以前働いていた女性がまだ残っていて、むかしは日本語がまったくできなかったのに、だいぶ話せるようになっていて驚いたことがあります。いつの間にかチーママに昇進していましたし。
2005/10/28(金) 午後 0:54 [ cas*bon**a202 ]