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中越大地震が起きた時、『ズズゥーン』と一瞬ふわっと浮き上がったような感覚とお尻のしたから震えるような感覚を覚えました。『ズズズズズッー』ってずれていく感じかな?その後は横揺れ、『ユッサ、ユッサ…』
その頃は外に逃げていたので、明かりのついた家が横に揺れる姿を見ていた訳ですよ。怖かったな〜。いつ傾いた瞬間家がそのまま倒れるのかって。足元は相変わらず地鳴りがするし。
なんとか2度の大きい余震を乗り切った私達は家の中に入りました。もうグチャグチャ。2階がひどかったけれど、なんとかなりそうでホッとしました。
家人はケガ一つないし、家は建っている。壁と柱にヒビが入ろうが、本棚が倒れようが、茶碗が割れようがどうでもいいと思いました。だって、とりあえず皆が無事で雨露防げる場所があるもん。って。
近所の方々も各自家の中へ。家もとりあえず玄関で待機。寒いので布団持ってきたり、ラジオ、電話・夕ご飯。ただし塩おにぎり中身無しの簡単なもの。あとは水・かばんとサイフ。居間のTVが無事だったのでそれをつけ、ふすまを開け放して玄関から見れるようにしました。
地震の被害状況が伝えられ、お隣の山古志の被害を聞いて、運が良かった事を痛感しました。実際、もっと酷い被害を受けていた地域もありましたから。
地震から6時間くらいたった頃、寒さに震えていた私達は意を決して居間へ移動。こたつに入って暖をとりました。温まってくるとちょっと余裕もでき、TVに映る新知事の姿。
「大変だよね〜。いきなり作業着で災害対策の長だよ。」
「そうだね、なにもなければ週明けにスーツ着て颯爽と初登丁だったのにね。運が悪いね。」
と雑談する余裕が出てきました。時間はすでに夜中と言ってもいい時間ですが不安で眠るにはかなりの勇気がいりますので、話をして眠気防止をしました。しばらくは他の被災地のことで話をしていましたが、フッと先年亡くなった母の事を思いだしました。
「ねぇ、家ってよく耐えてくれたよね。絶対倒壊すると思った。私。」
「まぁね、頑張ってくれたよ。あちこちヒビが入ったけどね。建ってるし、こたつに入ってられるもんね。ありがたいね。」と姉。
「ねぇ、ばぁちゃんが言ってた事、覚えてる?」
「私、覚えてる!地震がくると頭でっかちだと倒れる。ってヤツでしょ。」とムーミン。
「そう、それ。言ってた通りになったと思わん?わたしはあの時は無茶苦茶な理論だなって思ってたんだけどさ。」
「まぁ、誰が聞いたって古い家の言い訳だったからね。でもホントに言ったとおりになるとは。さすがばぁちゃん、侮りがたし。」とムーミン。
で話っていうのが、当時は笑ってバカにしていたんですが以下の事を言ってたんですよ。
☆2階が重いと重心が狂う。赤ちゃんの歩き始めが何故転びやすいのか分るか?頭でっかちだからだぞ。家も同じ。2階にモノを置き過ぎると地震が来たときダメだから、本みたいな重いものは下へ下ろすか、処分しろ。 ⇒当時、増えていくマンガ本・小説に対して『かたずけろ。』という嫌味に聞こえていた。
☆古い家だから、しなるので地震が来ると他の家より揺れが大きいが、竹と一緒で倒壊はしにくい。
⇒家は杉の木です。竹みたいにってのは無理だって。
☆特に冬は良いぞ。冬囲いが家を補強してつっかえ棒がわりもしてくれる。雪埋まってればもっと補強してくれる。
⇒いや、なんとなくわかるけど。ちょっと違いません?雪の重さで却ってペシャンてつぶれるんじゃ…
以上です。どう思います。実際経験しないと信じられないでしょ。これらの事を方言バリバリで話すんですよ。
結果的に当たってたみたいです。あんなに横揺れしたのに大丈夫だったから。雪が無かったけど囲いはしてあったし…科学的には根拠なしですけど。
これは、近所の方から聞いた話。横引きの窓は地震のときは鍵をかけないこと。かけないと横揺れする動きに合わせて窓が行ったり来たりするので余計なエネルギーを逃がすそうです。鍵をかけると窓枠から直に地震エネルギーを吸収し、でも発散することが出来ない為、ガラスが割れやすいそうです。
防犯の関係もありますから、あまりお勧めできませんけど参考まで。
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