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1990年代、『ピアノ・レッスン』でアカデミー賞を受賞し、一世風靡したジェーン・カンピオン監督が
キーツの美しい散文に溢れた叙情的な映画『ブライト・スター(原題)』とともに、久々に戻ってきました。
19世紀を代表するロマン派詩人で、若くして夭折したジョン・キーツの晩年を描いた作品です。
カンピオン監督は、脚本も手がけていますが、
キーツの最愛の人で婚約者だったファニー・ブーロンの目を通して、
25歳という若さで亡くなる前のキーツを、カンピオン監督独特の感性で、
情緒的に、そして深い洞察力で見事に描き出しています。
ファニーを演じたアビー・コーニッシュ(『プロヴァンスの贈りもの』)と、
キーツを演じたベン・ウィショー(『パフューム ある人殺しの物語』)の名演技にも、
支えられて、今年のカンヌ映画祭でも上映されたこの映画は、とても評判がいいようです。
特に、この映画のアビー・コーニッシュの演技は素晴らしく、
今度のアカデミー女優賞にからんでくるかも?という噂しきりです。
映画会社のパテ、スクリーン・オーストラリア、BBCフィルム、UK・フィルム・カウンシル他の合作。
BBCドラマシリーズなど、英国19世紀の時代を描いた映画やドラマは数々あり、
私の好きなジャンルでありますが、DVDが出たら私の永久保存版になりそうです。
1821年に25歳の若さで亡くなったキーツですが、
数々の愛の詩をささげたファニーとの大恋愛を経験した後の晩年の作品は、
燃え盛るような創造性に溢れています。
キーツは、1818年にファニー・ブーロンと旅先のスコットランドで出会い、
翌年二人は婚約を交わしています。
しかし、この頃から結核という病魔に蝕まれ、母と弟を結核で亡くしている経験のあるキーツは、
自分の健康と死へ不安から、ファニーとの関係に一定の距離を置いていたのかもしれません。
今までのカンピオン監督の作品では、大胆であからさまな愛情表現が多かったのですが、
この映画のキーツとファニーの関係は、控えめで禁欲的だそうです。
カンピオン監督の映画に出てくる女性は、芯の強い複雑な女性が多いのですが、
この映画のアビー・コーニッシュが演じるファニーもまた、
カンピオン監督の女性キャラクターとして印象に残る存在のようです。
ちなみに、結核をわずらっていたキーツは、友人の勧めで、
最後は療養のために暖かい気候のイタリアへ行きます。
ローマのスペイン広場にあるカフェ・グレコは、キーツをはじめ、
ゲーテ、バイロン、リスト、ワグナーなど、詩人や音楽家がたむろしたカフェとして有名です。
当時のカフェは、コーヒーや紅茶は高価で、裕福で高貴な人や文化人達が集う場所でした。
キーツは、このカフェの近くに住み、
『秋に寄せて』、『ギリシャの古壷のオード』など精力的に作品を発表しています。
9月のトロント映画祭に出品予定。アメリカでは、9月18日から限定公開です。
『ブライト・スター(原題)』トレーラー
http://www.youtube.com/watch?v=gJOg7w1K1B8&feature=related
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ベン・ウィショーでキーツ!それは見たいですね。
トレーラーもいいですね。イギリスのこう何と云うか、明るすぎない自然や、衣装などもすばらしいですね。
ジェーン・カンピオンなのでこちらでも公開されるでしょうか?
DVDスルーでもいいので見たいですね。
2009/9/1(火) 午後 0:44 [ miskatonic_mgs_b ]
私はこういう繊細な映画には向いていないようです・・・
トレーラーを見ていて、「あ〜〜〜!結核がうつっちゃうよぉ〜」
と変な心配をしてしまい、気が気ではありませんでした。
ビデオで見ていたら、何度もポーズボタンを押してドキドキしてしまう
典型的なパターンのような気がしてなりません。
結構途中で止めて、何日か後に、思い出したように恐る恐る続きを
見るってこと結構あるんです。それもホラーとかアクションものではなく、
正にこの映画のようなせつなさや危うさ漂う恋愛もの・・・
2009/9/1(火) 午後 10:23 [ - ]
miskatonicさん、映像はかなりいい感じですよね。英国系時代物映画の好きな人必見の映画ですね。今回のカンピオン監督は、どういうわけか、出演者の恋愛を禁欲的に描いているようです。時間がちょっと長すぎるのも、少々欠点ではあるようです。DVDスルーでは、日本に入ってくるとは思いますが・・。観てみたいですね。
2009/9/2(水) 午後 11:53 [ nomad ]
zombieさん、繊細なんですね〜(笑)今と違って、昔は多くの人が結核(最近は、結核菌も耐性菌がでてきて、予後の悪いケースもあるようですが)や、今では簡単に治る病気で死んでいきました。キーツも死ぬ前は貧乏で、ビクトリア時代も評価が低く、その後、彼の詩が評価されました。私も切ない映画『つぐない』は辛すぎて、映画館で1回観たきりで、あまり観る気になれないかな・・。好きな世界ではあるのですが、なんだか登場人物が可哀想すぎるのです(T_T)
2009/9/2(水) 午後 11:59 [ nomad ]
カフェ・グレコは人が一杯で入るのを断念して写真を撮っただけで帰ってきた覚えが(^_^;)
ローマの休日のペックのアパートの場所へは行ったな〜(^^ゞ
久しぶりのカンピオン監督は楽しみです!
2009/9/6(日) 午後 8:03
ご無沙汰しています。うわ〜ジェーン・カンピオンの最新作ですか
女流監督さんの先駆け的存在ですね。
キーツって25歳の若さで亡くなっているのですか。
これを機会に彼について勉強しておきたいです。
ローマのスペイン広場にあるカフェ・グレコもでてくるのですね!
と〜っても楽しみです。
2009/9/10(木) 午後 8:08
もくれんさん、カフェ・グレコに行かれたのですね!
カンピオン監督の久々の話題作、楽しみです。
2009/9/14(月) 午前 0:46 [ nomad ]
scartoucheさん、お久しぶりです!そうですよね。カンピオン監督はおっしゃるとおり、女流監督の灯台的な存在ですね。
女性監督の作品が近年、少しづつですが増えてきて、細かい部分で男性の監督には描けないところまで、描いている監督さんが多いので、今後期待していきたいです。キーツなど英国には素晴らしい詩人が沢山いるので、いろいろ勉強したいです。
映画で実際にカフェ・グレコが出るかどうかわかりませんが、当時のローマのカフェグレコはすごかったでしょうね。
2009/9/14(月) 午前 0:54 [ nomad ]
あ!すみません!↑cartoucheさんでした!失礼^^;
2009/9/15(火) 午後 0:48 [ nomad ]
アビー・コーニッシュって、オーストラリア出身の女優なんですね。そうなると応援したくなります・・・(^^)
もちろん、ロマン派詩人のジョン・キーツも素晴らしい詩人ですから・・・。
2009/9/22(火) 午後 3:29
nzさん、そーなんですよ。なにげに最近いろいろ出てます。
キーツは知ってましたが、こんな若くして亡くなってたとは知りませんでした。
2009/10/7(水) 午前 0:25 [ nomad ]
キーツが映画化されるんですね、興味津々です。
キーツの恋人役のアビー・コーニッシュって、『キャンディ』でヒースの、『ゴールデンエイジ』でクライヴの相手役をしていた女優さんなのね。
ってか、ライアン・フィリップの彼女? はぁ〜、ライアンって女性の趣味がいいのね〜 (あげ○○??笑)
2009/11/8(日) 午後 5:19
Kimさん、ええ〜〜!アビーは、ライアンの彼女だったんですか!確かに、ライアンは女性の趣味がいいですね(笑)でも、一節によると、この映画のアビーは、ちょっと太りぎみでイケてないという噂も^^;
ベン・ウィショーが線が細すぎなのかも・・。
2009/11/19(木) 午前 0:46 [ nomad ]
はじめまして!
最近UPした、この映画の記事から関連で飛んできました(笑)
とっても映画にお詳しいんですね?是非お気に入り登録させてください〜!
のちほどゲストブックでご挨拶しますので。。
2010/12/17(金) 午後 6:34
あ、それとトラバもよろしくです!
2010/12/17(金) 午後 6:34