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英語の音はイキによる気息音であると再三説いてきた。イキが気道から口腔へと流れる時の摩擦・破裂・衝突によって出される無声音が主体である。
イキの音は流れる音である。音節ごとに切って出されるコエの音ではない。コエの音とは、イキの塊を一旦喉の奥で飲み込んで、喉仏の声帯と言われる部分を開閉させて、そこの筋肉を弦のように震わせて出すものである。つまり、一旦イキの流れを止めて声帯を震わせて出すのである。英語のイキの音は声帯をあまり振るわせない。一気に早く流すからである。 このイキを流すというのが日本人には難しいのである。同時にヒアリングができない理由でもある。イキの音は流れる連続音であるから、音節ごとのコエの音として聞こうとしても聞き取れない。コエの音とは音節ごとに一定の音色を持つが、英語にそんなものは存在しない。イキの音は連続した音の流れの中で、音色・音調が変化するのである。その変化も音の大小・長短という強弱リズムを構成するもので、音の高低はあまり変化しない。コエに高低はあるが、イキに高低は無い。強弱だけである。強弱というのは、音楽の音階の如く絶対的な音階・高低ではなく、相対的なものである。強弱とは、ある音に対して強い・弱いということであるから、全体の音の流れ・音脈とも言うべきものの中で決まるのである。強弱のみならず、大小・長短もそうである。音節ごとに区切られた音が絶対的に存在しているのではなく、一本の線・川の流れの如く、全体的な音の流れの中で存在しているのがイキの音である。 したがって、音節の音だけ、単語の音だけをどんなに正確に発音を覚えてもリスニングは絶対に上達しないのである。最低、フレーズ単位の音の流れの中で発音を覚えていかなければならない。hot, hard と言った一音節の単語の発音だけ覚えていても強弱がわからない。この二つは、日本人にとっては、どちらも似通った音に聞こえる時があるかもしれない。音節ごとのコエの音として聞こうする限りそうなるだろう。 だが、イキの音とは、音節(母音)ごとの音色など、ほとんどどうでもいいのである。彼等ネイティヴが聞いているのは、音節のコエではなく、連続したイキの強弱である。 前出の単語も、a little bit hot day, とか such a hard day と言った、最低でもフレーズの中の強弱音の流れの中で覚えていかなければならない。強弱とは言い換えればリズムである。英語はリズムで覚えろとはそういうことである。単語の発音は、全体のイキの流れから便宜的に部分を取り出したものであると思うべきである。全体のイキのリズムの中で、その音色も長短も大小も意味も変わるのである。hotのoは短母音、hardのarは長母音などと覚えていても殆ど意味が無い。勿論、単語の発音は発音としてぶつ切りでも覚えなければならないが、大雑把にでも覚えたら、全体のリズムの中に戻してやらなければならない。そいしなければ、生きた英語の発音も意味もわからない。 英語の発音とはコエによる高低の発音ではなく、イキの強弱によるリズムの発音である。繰り返し言うように、リズムは連続して繋がっているのである。 日本人が発声に強弱リズムを持たせるのは並大抵の事ではない。日本人にイキによる強弱リズムを持たせる為のものが、英会話体操たる英音ボイストレーニングである。 iPhoneから送信 |
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田中泯によると、言語の起源は、身体であり、ダンスだという。
深いコトバだ。
2016/1/1(金) 午後 4:23 [ pqrz8888 ]
> pqrz8888さん
ダンスというものが最初から存在していたのか。あなたの言っている事は観念論なんだよ。
2017/6/23(金) 午後 9:00 [ 東郷國芳 ]