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原題『SURROGATES』 代行者という意味。 近未来、テクノロジーの進化により
“サロゲート”と呼ばれる身代わりロボットが開発され 人間は自宅から外に出ることもなく、遠隔操作するだけで 自分の理想の姿をしたサロゲートにすべての生活を代行させるようになった。 事故に遭ったり、犯罪に巻き込まれたりしても サロゲートが壊れるだけで使用者本人には、何の影響もない。 理想の容姿、性別など、サロゲートで「なりたい自分」になることが出来て 事故も犯罪もないというユートピア。 しかし、そんな安全なはずの世界で15年ぶりに殺人事件が起こった。 青年と若い女性がクラブ前で殺された。 その二人は実はサロゲートで、眼球を破壊され、IDチップも黒こげになっている。 FBI捜査官のトム・グリアー(ブルース・ウィリス)とピータース(ラダ・ミッチェル)が 女性のサロゲートの持ち主を訪ねると、太った男が目から血を流し死んでいた。 そして、青年はサロゲートの生みの親、キャンター博士(ジェームズ・クロムウェル)の ひとり息子であった。 捜査を開始したグリアーは、サロゲートを開発したVSI社が事件とかかわりがあるのではと推理する。 しかしそれは、サロゲートシステムへ秘められた陰謀への入口だった・・・。 ブルース・ウィリス主演のSFサスペンス。 人間とロボットが一体化した近未来のストーリー。 『アバター』とはちょっと目的も概念も違っていて 実際、将来的にも起こり得る世界だと思う。 そう考えたら、とっつきやすくとてもリアルに出来てたという気がする。 最初登場した人々が、みんなどこかしらぎこちないと思ってみてたら、全員“サロゲート” 街中すべて、美しい男女のサロゲートで埋め尽くされてた。 “サロゲート”は、肌もつるつるで、髪もふさふさ、スタイルもみんなモデル並み。 人間に限りなく近いのだけれど、表情が人工的で、どことなくロボットに見えるような動き。 腕がもげてもまったく関係ないし、超人的な動きで、走ってる車をどんどん飛び越えてみたり。 このサロゲート、すべて生身の人間が演じてるっていうのが凄い。 出てくる生身の人間役の人は、どこかわざとわかりやすくするためか あまり整ってはいない人が多かったのは、ちょっと疑問だけど とにかくサロゲートは、誰も彼もが整ってる。 ブルース・ウィリスは、生身の人間役でもサロゲート役でも どちらもそれなりにアクションもあって、体張ってて、どちらも不死身。 妻マギー役のロザムンド・パイク、同僚ピータース役のラダ・ミッチェル 作り物のようにホントに見えるほど、表情が素晴らしかった。 目を奪われるほどにとにかくキレイ。 人間は、たとえサロゲートであっても“美”を追求するってことにこだわるんだなぁって いうことにも、やっぱりリアリティ。 テクノロジーの進化は、無限にこの先もとどまることはないだろうし 進化によって、必ずしもよい結果をもたらすということにも、ならないと思う。 本来の目的でなく、一部のサロゲートに反対する人権擁護団体の居住区以外では サロゲートだけの社会になってしまったことに疑問を感じる開発者。 そこに大きな秘密が隠されている。 現代は、ネット社会で、人間同士での付き合いも希薄になりがち。 ひきこもりな人も多いという現実。 電話やメールでは普通に話せるのに、面と向かってはうまく話せない。 思い当たる節はあるので、そういう意味でも考えさせられる。 現代社会がこのサロゲート社会になってしまうのでは…って不安もあり 警鐘を鳴らしてくれてるのかもって感じた。 サロゲートでは、とても若々しいトムと妻のマギー。 スキンヘッドですっかり中年のトムと、シワもシミもあるマギー 中身のままで向き合いたいと願うトム、一方で老いた自分に自信がなく 部屋から出ず、トムと会うのもいつもサロゲートのマギー。 でもラストに「人間」同士として向き合う場面は感動的。 生身の「人間」としての関係があってこそ、心が満たされるのだと思う。 サロゲートあったらとっても便利だし、思いのままな外見になれるっていうのは ものすごい魅力的ではあるけど 人間関係が偽りの関係になってしまわないようにって、改めて思う。 サロゲートの使用や仕様に、よくよく考えたらいろいろ疑問点もあるけれど
そういうのをざっくり無視して観たら、それなりにおもしろかった。 |

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