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ソウルの街をふらふらしています。
地下鉄を乗り継いで、3号線「景福宮(きょんぼっくん)」駅で下車。
かつての朝鮮王朝の王宮、「景福宮(きょんぼっくん)」にやって来ました。
「くぁんふぁむん(光化門)ですっ!」
「光化門(くわんふぁむん」)」は、王宮の正面玄関というか、正門にあたる第一の門です。
1950年に焼失してしまい、18年後の1968年に一旦復元されますが、本来の位置より15m東側に建てられた為、2010年に現在の位置に再復元されました。
「第二の門、『ふんれむん(興礼門)』ですっ」
昔ここから先は、王宮所轄の警備区域だったのだとか。
現在も、この門から内側が有料ゾーンになっています。
今回は間に合いませんでしたが、この門の前では衛兵の交代式が行われます。
この門とその周辺は、2001年に復元が完了しました。
「回廊を速やかに走りますっ! しゅたたたたっ!」
お祭りくんは仮の姿で、実は祭半纏を纏った武官だったとかかい?
「あの門を抜ければ王様にっ! しゃきーん!」
おっ、何か密命でも受けているみたいだねぇ。 三番目の門、「勤政門(くんじょんむん)」までやって来ました。
勤政門をくぐると、正殿前の広場に出ます。
正殿前の広場に立つ石柱は、官位よる立ち位置を示しています。
「ボクはここっ!」
「正一品」って、お祭りくん、実はとっても偉かったんだねぇ。 じゃあこれからは、お祭り「大監(てがむ)」って呼びかけなくっちゃ。
景福宮の正殿にして最大の建造物、「勤政殿(くんじょんじょん)」は、王朝の公式行事の場でした。
1867年に再建され、2001年に復元(修復?)が完了しました。
公式行事の場らしく、勤政殿内部には壮麗な玉座が据えられています。
「丹青(たんちょん)」と呼ばれる彩色が鮮やかです。 基本の五色「青・赤・黄・白・黒」は、陰陽五行思想の「木・火・土・金・水」にそれぞれ対応しているのだとか。
正殿の裏手側は、王族のプライベートスペースが広がるエリアです。
「王様、てーへんでいっ! あ、王様がいない…」
王の居住空間「康寧殿(かんにょんじょん)」は、内部も一部見学できるようになっていました。
ところでお祭りくん、何をそんなにあわてているのさ。
こちらは「万春殿(まんちゅんじょん)」。 王のプライベートスペースのひとつです。
この建物は1950年に焼失、1988年に再建されました。
王の居住スペースは、どうやら用途毎に建物が分かれているようでした。 ちょっと本を読むのにも隣の建物までとか、本日の寝室はこちらという感じだったようです。
周囲を取り囲んでいるのは、お付の人たちの控えの間のようです。
複雑に入り組んでいて、この中で迷子になりそうです。
確かにお祭りくんも、王様を見つけるのは大変そうです。
王宮もかなり奥のほうまでやって来ました。 ここは「緝敬堂(ちっぎょんだん)」。
嬪宮(ぴんぐん)、世子(せじゃ=皇太子)妃が暮らしていたところ。 この建物は、19世紀に再建された当時の面影が残っているのだとか。
「かめが一杯です〜」
こちらは「醤庫(ちゃんこ)」。 味噌、醤油などを保管していました。
広大な王宮の面積は40万㎡。
ちなみに東京ディズニーランドが50万㎡、さすがに歩き疲れてきました。
人工池の中に建つ「香遠亭(ひゃんうぉんじょん)」。
王専用の散歩空間だったといわれる庭園を眺めながら小休止です。
香遠亭に渡るためだけの橋、「酔香橋(ちぃひゃんぎょ)」。 かつては、奥に北岳山(ぷがっさん)を望む景色を独り占めだったのでしょうか。
この池と庭園を造らせたのは、李朝最後の王、高宗(こじょん)。 その高宗が暮らしたのが、景福宮の一番奥に建つ「乾清宮(こんちょんぐん)」。
丹青が施されていない白木造りは、時代の影響なのでしょうか。
1873年に建設されたものの、1895年までのわずか20年しか使われませんでした。 乾清宮は、2007年に復元(修復?)されたものだそうです。
こんな調子で見学していたら、もうきりがありません。 なのでいい加減切り上げて、景福宮のとなりにある「国立民俗博物館」の屋外展示を見に行く事にします。
民俗博物館の入口は観光バスの集合場所にもなっていて、大勢の人たちで賑わっています。
そんな中で、中国からの観光客に大人気のスポットがありました。
十二支像が円形に設置されているのですが、皆さん自分の干支と記念撮影。
お賽銭?を出す人も多数。
自然な信仰の形を垣間見た気がしました。 「うわぁ、へんな顔」
何だか現代彫刻みたいですが、民俗博物館の敷地内には、魔よけとして村の入口などに建てられている「石道祖神」が集められています。
道祖神には木製のものもあるようです。 こちらは「チャンスン(長柱)」と呼ぶのかな?
これらの道祖神たちを見ていると、権力構造とは異なる信心のありようとは等々、色々な事を考えさせられました。
「出発進行〜」
1899年から1968年まで、ソウルの街には路面電車が走っていたのだとか。 開業当時の車両を復元したとされる、レプリカが展示されています。
運転台には、床から伸びる3本の長いレバーにフットブレーキ?(写真左)
レバーの握りはどう見ても機械式。ラチェット機構のリリースレバーか何かのようです。(写真右)
この操作系、動索を掴んだり離したりして走行するサンフランシスコのケーブルカーにそっくりです。
確かにケーブルカーなら、車両側に駆動系も補機も要らないのでこの形に出来そうです。
って、ソウルの町を最初に走ったのは架線から集電して走る、あくまで「路面電車」だった筈。
うーん、考証はもう少しきちんとしたほうが…。
路面電車(ケーブルカー?)の周りには、昔の町並みが再現されています。
1950〜60年代といった雰囲気なのでしょうか。
民俗博物館を後に、古い町並みが今も残る「北村韓屋(ぷっちょんはのっ)マウル」を通り抜けて駅へと戻る事にしました。
このあたりは王宮から近く、古くからの高級住宅街?でした。
なので今も大きな伝統家屋が立ち並んでいます。
ゆっくり散策するのも楽しそうでしたが、王宮で歩き疲れてしまい、通り抜けるだけになってしまいました。
「ところで、私の名前をタイトルに使っておいて、
出番が無いみたいだけど?」
日本でも放映された、2003年のTVドラマ「チャングムの誓い(大長今)」の時代設定は16世紀初頭なので、まさしく景福宮が一番華やかだった頃という事になろうかと思います。
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モルシマさん、おはようございます
ソウル初心者なもので、新鮮さの薄れぬうちに観光に出かけております(^^ゞ
景福宮はとにかく広かったです。あらかじめ回り方を考えておかなかったので歩き疲れてしまいました(笑)
2014/6/8(日) 午前 7:15
やきはまぐりさん、おはようございます
いやぁ、何故か今年は20年ぶりにパスポートを握り締めて国外に出没しております(^^ゞ
何がきっかけになるかは判らないもので、FOP割増がなければこんな事にはならなかったと思います(笑)
鹿児島県の竹島ならば時間さえあれば上陸出来ますが、島根県の方は却って大変そうですよね
2014/6/8(日) 午前 7:24
相当歩いたんじゃないですか!
私みたいに知識がないとただ眺めているだけですが、
こぶ〜さんは違いますね。
歴史は変えられませんが解釈は変わってしまうので、自分の国も含め何が正しいかを考えおかないと!
と路面電車で気づかされました。
2014/6/8(日) 午前 7:34
あの石像は道祖神だったのですね。車で移動しているとよく見かけました。
2014/6/8(日) 午前 7:53
りかおんさん、おはようございます
景福宮の一番奥(乾清宮)まで行ったのは失敗でした(^^ゞ
行った分、戻ってこないとならないのをすっかり忘れておりました(笑)
2014/6/8(日) 午前 7:55
ジョニーさん、おはようございます
民俗博物館の説明によると、村の中に良からぬものが入らぬよう願って境界に建てたのだそうです。
博物館の展示ではなく、実際に建てられている風景を見たいものですが…(^^ゞ
2014/6/8(日) 午前 8:02
200年位前に香遠亭の柱の手紙を
隠しておいたのは探していただけました…(笑)!
お祭り君大監ナウリは相当偉いですね!!
2014/6/8(日) 午前 8:14
飛行貴店長さん、おはようございます
韓流ドラマのタイムスリップものでは様々なメッセージを埋めていましたが、
200年前に埋めた手紙は、140年前の香遠亭の建設に伴って行方不明にならなくて良かったです。きっと親切な人が埋め戻してくれたのでしょうか(笑)
2014/6/8(日) 午前 8:43
なつかしいですねー。(*^_^*)
第一次、第二次のソウル遠征でこの辺は散策しました。
香遠亭の周りの池が凍っていたなあ。と懐かしく思ってみてました(笑)
2014/6/8(日) 午前 10:35 [ kazukun ]
すごい解説ですね!
建物などの解説は、お祭り君がしてくれたのですか?(笑)
今回の旅行のお供は、お祭り君が立候補?(笑)
2014/6/8(日) 午後 0:50 [ a_b_orionis ]
kazukunさん、こんにちは
何しろソウル初心者なもので、あちこち物見遊山しております(^^ゞ
出かけた5月の中旬はかなり暑かったのですが、寒暖の差が大きいソウルの事、冬は寒そうですよね…
2014/6/8(日) 午後 1:15
a_b_orionisさん、こんにちは
何しろお祭りくんは自称「正一品御祭大監ナウリ」なので、建物の由来に詳しかったようです(笑)
ウチのしろたんズは東洋風の陣容に欠けていまして、法被を着ているやつが適任だったようです(^^ゞ
2014/6/8(日) 午後 1:20
凄いですね、ここはいつも大混雑なので写真を撮るタイミングが難しくご苦労されたと思います。
拙僧は行ったことないのですが見所満載ですね。次回ゆっくり行ってみたいです。
2014/6/8(日) 午後 6:06
お祭りしろたん、実は偉かったのですね!
路面電車もどきの適当さに笑ってしまいました(^_^;
2014/6/8(日) 午後 7:05
JGC修行僧さん、こんばんは
いやぁ、景福宮の予想外の広さに加え、アングルを探してウロウロしたら疲労困憊でした(笑)
事前にポイントを絞って効率良く回らなないと、無駄に疲れます(^^ゞ
2014/6/8(日) 午後 7:49
くぅねるさん、こんばんは
まあ、お祭りくんの自称官位なのですが、正一品とは驚きでした(笑)
路面電車はじーっと見ていたら段々と疑問がわいてしまいました(^^ゞ
2014/6/8(日) 午後 8:02
路面電車って日本の置土産と思ったら違ったんですね!景福宮ってかなり広大ですよね。私が行った時は民族衣装の方々が行進していましたよ!
2014/6/9(月) 午後 6:56 [ うろつきPLUS ]
うろつきPLUSさん、こんばんは
路面電車に関してはその後色々あり過ぎて、当時の記録が殆ど残っていないようです。
それにしても景福宮は広すぎました。万歩計を付けてどの位歩いたのか測れば良かったかも(笑)
2014/6/9(月) 午後 9:17
今回のブログは読み応えありましたね〜(^_^ゞ
丁寧な解説ありがとうございました。
チャングムの世界が見れて楽しかったですよ。
本当に建物の影から王様やチャングムが出てきそうな感じがしました。笑
2014/6/10(火) 午後 11:25 [ michi ]
michiさん、おはようございます
景福宮の雰囲気が少しでも伝わったら、広大な王宮をうろついた甲斐があります(笑)
正殿の裏に行くと観光客も少なくなり、角を曲がるとチャングムさんが向こうから走ってきそうでした(^^ゞ
2014/6/11(水) 午前 7:46