こぶ〜がふらふら

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今年1月に開通した伊良部大橋を渡り、伊良部・下地島をふらふらしています。



何故「伊良部・下地島」と重ねた表記をするのかというと、このふたつの島はくっついていて、上空から見ると(地図上でも)殆どひとつの島のようなのです。
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(2013年 RAC機から撮影)


上下の黄色の矢印の間に、細く亀裂が入っているのが確認出来るでしょうか。
この狭い水道・瀬戸?(海峡? 水路?)を挟み、左が下地島、右が伊良部島です。

「海峡」は、正式には船舶の航行がある場合に用いるようなので、ここは「瀬戸・水道(水路)」になるのかと思われますが、正式名称が分からないので、どう表記して良いのかがよく分かりません。

なので、以下便宜的に「水道」と表記します。
でも、「海峡」のほうが語感が良いような気もします。(なので、タイトルは「海峡}にしてみました。)




上の矢印、北の「佐和田の浜」側の水道入口には、短い橋が架かっています。
橋の左が伊良部島、右が下地島です。
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橋の上から水道側を眺めるとこんな感じです。 まるで川のようですが、一応海。
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水道の中間に架かる橋の上から、水道を眺めています。
ここは比較的幅の広い場所。 左が下地島、右が伊良部島… だったと思います(自信が無い)。
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水道の南一枚目の写真の下矢印)、渡口の浜側から外海(南方向)を見ています。
写真中央奥の短い水平線が外海。 左が伊良部島、右が下地島。
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「♪あぁ〜、川の流れのように〜♪」
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水道の南側、渡口の浜から北を向いています。 伊良部島に立ち、対岸が下地島です。
潮の満ち干で、かなり速い流れが出来る時もありました。


島が隆起した時に切れ目が入ったのかと思いますが、運河のように直線的に島がふたつに分かれているのは、ちょっと不思議な景色なのでした。






「佐和田の浜です。」
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下地島の北東側、島を分ける水道の北側の入口にあたる「佐和田の浜」です。




「潮の引いた島に、上陸ですっ!」
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佐和田の浜は、干潟というか遠浅の海がずっと続き、干潮時にはかなり沖合いまで歩いて行くことが出来ます。




所々に、海水でも生きられるマングローブ林を構成する植物、ヤエヤマヒルギが生えています。
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遠い将来には、この干潟も一面のマングローブ林に変化したりするのでしょうか。




干満の差はかなり大きいようです。 満潮時の様子。 
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こちらは干潮時。 ちょっと分かりにくいのですが、海水がほとんど引いています。 
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この干満の差を利用して魚を獲る、「魚垣(「かつ」または「ながき」)」と呼ばれる仕掛けが設けられています。
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あれ、何も見えません。




潮が引いてくると、水中に伸びる石積みが見えてきます。
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干潟にV字型の石積みを築き、干潮時に中に取り残された魚を獲るという仕掛けです。
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19世中頃に整備されたという石積みのうち、約360mが現在も利用可能な状態で残されているそうです。






「佐和田の浜」に点在する数多くの岩は、1771年の「八重山地震」が引き起こした「明和の大津波」によってここに運ばれてきたものと云われています。
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下地島の西海岸には、やはり「明和の大津波」によってこの場所に運ばれたと云われる、高さ12m、周囲60mに及ぶ「帯岩」が残されています。
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1771年の「明和の大津波」は、12,000人もの犠牲者を出しました。
当時の先島(八重山・宮古)諸島の人口の1/3にも及ぶという、とてつもない被害でした。

この津波の最大「遡上高(津波が到達した最高地点)」は、当時の文献等から石垣島宮良での85mとされてきましたが、最近の研究では石垣島で30数m、多良間島で15m、宮古島で10m程度だったと推定されています。

ただ、「85m」という数字のあまりのインパクトからか、この数字が今も一人歩きしている感があり、また、「津波の高さ」と「遡上高」を区別しない記述等も散見され、事実を後に伝えるという点から考えると、ちょっと残念な感じがします。



気象庁による津波の高さの定義
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(気象庁のHPより)

詳しくは気象庁Q&A 「津波について」





〔参考写真〕

宮古島の東端、東平安名崎にある「マムヤの墓」と呼ばれる岩も、津波によってここに打ち上げられたとの説があります。
イメージ 18


同じく東平安名崎周辺の、津波によって残されたと云われる岩。
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また、石垣島でも「津波石」と呼ばれる巨大な岩の存在が、数多く確認されています。

これらの巨大な岩は、それぞれの岩に付着した化石の年代測定などから、全てが「明和の大津波」で一度に運ばれたのではなく、過去2,000年程度の間に複数回(4から9回!)襲来した津波によっても運ばれたのではないかと、現在では考えられています。

しかし、「明和の大津波」以前の大津波の襲来を示す地層などは見つかっておらず、確定した事実とはされていないようです。

ところが昨年(2014)、「明和の大津波」以前の津波の存在を示すと見られる地層が発見された、との報道があり、今後の研究の進展が期待されます。


「明和の大津波」について詳しくは、

「学際的研究が解き明かす1771年明和大津波」
千葉工大 後藤和、八重山博物館 島袋(2012)
http://www.geocities.jp/tjboundary/PDF/Goto_Shimabukuro_2012_kagaku.pdf

「沖縄で過去に起こった大地震(1771年八重山地震津波)」
琉球大学理学部 中村衛研究室

「堆積物調査が証す琉球列島における歴史及び先史津波」
琉球大学工学部 仲座(2013)



「津波の地割れの下にさらに津波石? 石垣島北部」
八重山毎日新聞(2014/04)

「石垣島の大津波 静岡大など発生年代を特定」
静岡新聞(2014/05)





「お話は、終わりましたか?」
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うん、お待たせ。 でも、言いたい事って色々あるんだよ。





「じゃあ、次のスポットにGOGO!」
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スポットという事で、やって来たのは下地島の西端に近いところにある「通り池」。
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↑こちらが海に近い南西側の池。


↓こちらが陸側よりの北東側の池。
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上から見るとふたつの池が並んでいるだけなのですが、このふたつの池は地下の洞穴でつながっていて、更には海にまで通じています。 そこから「通り池」と呼ばれています。




説明文にあったイメージ図。
という事は、今立っている場所(二つの池の中間)の下は空洞というか、海なんだ。
イメージ 25


ここはかなり有名なダイビングスポットで、海側から洞穴内に入り、「通り池」に浮上する事が出来るそうです。



こんな穴が、海中にぽっかりと口を開けているのでしょうか。
(下地島の南西、中の島ビーチから見える海食洞。)
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「通り池」の周辺は、侵食された石灰岩が露出する、カルスト地形の荒涼とした風景が広がります。

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2002年にボードウォークが整備され歩きやすくなったのですが、’07年、’09年、’11年と三度にわたり台風に吹き飛ばされてしまい、「通り池」から先の区間は基礎と白い路筋だけが残っています。
イメージ 28




以前は、「なべ底」と呼ばれる、もうひとつの海に通じる池のそばまで行く事が出来たようです。
(この穴が多分それだと思われます。)
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これで大体下地島を一周。 え、もうひとつ有名スポットがあるだろうって?


そのあたりは次回に、つづきます。


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タイトルに騙されました(爆)
違う歌を想像しておりました。。

下地島と伊良部島、こんなに近いんですね!!

2015/5/5(火) 午前 1:14 大魔王

一応2島なんですねぇ
全く知りませんでしたよ
すごく勉強になりました

2015/5/5(火) 午前 7:50 [ よっちゃん ]

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最近は地震多いので津波に関しての記事が出てました。そろそろ危ない間隔になっているとも。。。

2015/5/5(火) 午前 10:38 ジョニー

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通り池!青春時代を宮古島でダイバーだった拙僧にはとっても懐かしいダイビングスポットです。東平安名埼のマムヤの墓も懐かしいです、あんな高い所まで津波がきたかと思うと恐ろしいですね。

2015/5/5(火) 午前 11:02 JGC修行僧

こぶ〜さんのブログはいつもとてもお勉強になります!
津波の薀蓄は、まったく知りませんでした。わたしも溯上高と津波高とをごっちゃにしていました(汗)

2015/5/5(火) 午後 1:22 ずんこ

通り池は覗き込むと、吸い込まれそうな感じがするようなしないような(^_^;
深〜い蒼色が魅力的ですね。

2015/5/5(火) 午後 4:00 くぅねる

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行ったことがあっても、ここまでは調べませんので良く分かりました。
私は食べることしか考えていないのが良く分かりました。

2015/5/5(火) 午後 6:28 りかおん

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伊良部・下地島の亀裂、ず〜っと気になっていたんですよ。
こうなっているんですね。
こんな詳しい様子、地図やガイドブックには載ってませんよ!
素晴らしい☆
しろたんが特派員のようです(笑)
こぶ〜さんのおかげに南の島の知識がどんどん詰まってきています(笑)

2015/5/5(火) 午後 6:52 モルシマ

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大魔王さん、おはようございます
ははは(^^ゞ タイトルは適当に思いついたものばかりなので、あまり気にしないでください。
伊良部と下地島間の「海峡」は実際に見ると本当に狭くて、車だと渡った事に気がつかない程でした

2015/5/6(水) 午前 9:03 こぶ〜

小さな海峡ですね〜(^-^ゞ
小豆島にも確かありますよね〜(^-^ゞ
八重山にいつか行きたいなぁ。

2015/5/6(水) 午後 0:45 [ うろつきPLUS ]

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よっちゃんさん、こんにちは
初めてこの島を知ったときに何故ふたつの名前があるのだろうと不思議でした。
今回狭い水道を眺めて、本当に島が割れているんだと実感して帰ってきました(笑)

2015/5/6(水) 午後 3:51 こぶ〜

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ジョニーさん、こんにちは
明和の大津波から240年が過ぎていて、決して次は無いとは言えない自然現象なのだから、
少しでも当時のメカニズムが解明されて、何らかの備えになると良いなと少しだけ真面目になりました(^^ゞ

2015/5/6(水) 午後 3:54 こぶ〜

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JGC修行僧さん、こんにちは
自分は泳ぐ潜る方面が全く駄目なので、通り池に浮上する事は叶いませんが、
洞穴からここに浮かび上がったら、さぞ神秘的な眺めが見られるだろうなと想像してしまいました(^^ゞ

2015/5/6(水) 午後 3:56 こぶ〜

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ずんこさん、こんにちは
明和の大津波に関しては、意外に実態が知られていないみたいで、
大きな岩が大量に動いたって、一体何が起きたのかと興味をひきました(^^ゞ

2015/5/6(水) 午後 4:01 こぶ〜

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くぅねるさん、こんにちは
訪れた日の通り池は曇っていた上に風が強く、水面が波立っていましたが、
晴れた無風の日だと、光が水中に射してより神秘的な色合いになるそうです(^^ゞ

2015/5/6(水) 午後 4:03 こぶ〜

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りかおんさん、こんにちは
今回は夕食はホテル、昼食はかめそばと決まっていたので、好奇心が妙な方向に行きました(笑)
ただ調べてみると、意外に実態が知られていない事に却って気づかされました。

2015/5/6(水) 午後 4:07 こぶ〜

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モルシマさん、こんにちは
伊良部・下地島が割れているのを知った時以来、実際の様子を見てみたかったので、今回念願が果たせました
(ちょっと大げさ(^^ゞ
でも不思議なところって沢山あるなと改めて感じてきました。

2015/5/6(水) 午後 4:14 こぶ〜

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うろつきPLUSさん、こんにちは
そうだ、小豆島には「世界一狭い海峡」があるのですよね。いつか行ってみなくっちゃ(^^ゞ
先島諸島は、島ごとに異なる風景が広がっていて楽しいです。機会があったら是非訪れてください。

2015/5/6(水) 午後 4:19 こぶ〜

先生と呼ばせていただきたいです😉
メチャクチャお勉強になりました。
でも、難しい内容もありましたのでこの後、もう3回程じっくりと読みたいと思います。笑
※1回では頭に入りきらないので・・・
いやぁ、不思議がいっぱいの島ですね。

2015/5/6(水) 午後 7:55 [ michi ]

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michiさん、おはようございます
いやあ、とんでもございません(^^ゞ でも、240年前の津波の痕跡から分かってくる事が多いというのに驚きでした。
先島諸島は風景がそれぞれ個性的で、仰るとおり不思議に満ちていると改めて感じました

2015/5/7(木) 午前 8:38 こぶ〜


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