こぶ〜がふらふら

9月からはこちらでぽつぽつ書いていこうかと… https://ameblo.jp/ccobouex

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延々と、普通は訪れそうも無いソウル市内のマニアックな場所ばかりを巡っておりますが、ベタな観光スポットを訪れる事だって(たまには?)あるのです。



まあそんな訳で訪れたのは、朝鮮王朝時代15世紀初頭に王宮の離宮として建てられた、「昌徳宮(ちゃんどっくん)」です。
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「昌徳宮(ちゃんどっくん)の正門、『敦化門(とんふぁむん)』ですっ!」
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おお、さすがベテランくん。 よく知ってるねえ。

敦化門は、ソウルの宮殿の門の中で最も古いと云われています。
原型が建てられたのは1412年、現在の門は1609年に再建されたものだとか。


昌徳宮は初代正宮「景福宮(きょんぼっくん)」とともに、16世紀末の「文禄・慶長の役」によって大きく損壊してしまいます。
その後再建の進まぬ景福宮に代わり、17世紀初頭から王朝末期に至る約270年の間、正宮として用いられました。


「チャングム」が走り回っていたのが「景福宮」。

「ホ・ジュン」が活躍するのが「景福宮」から「昌徳宮」への移行期。

悲劇の王または暴君「光海君(くぁんへぐん)」の時代以降が「昌徳宮」みたいな感じでしょうか。(またしてもドラマネタになってるし…)

初代正宮「景福宮(きょんぼっくん)」について詳しくはこちらで。
景福宮、光化門前の衛兵交代の様子はこちらで。





「脱線しすぎなので、とっとと進みますっ!」 
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正門、敦化門を入ると右手にある「進善門(じんそんむん)」をくぐります。


進善門を抜けた正面奥が正殿ではなく、左に見える門が正殿への入口です。
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正殿の入口、「仁政門(いんじょんむん)」です。
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昌徳宮は全体としての対称性を取らず、地形や景観、或いは方位を重視したのか、偶々なのか、不規則というか連続しない建物の配列が特徴的です。



仁政門を抜けると奥に正殿、「仁政殿(いんじょんじょん)」が見えてきます。
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「ボクは『正三品』っ!」
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じゃあ、「令監(よんがむ)」って呼びかけなくっちゃだねえ。

仁政殿前の広場には、位階順の立ち位置を示す標識?が並びます。
当然ですが官位が高い程、正殿=玉座に近くなります。




仁政殿は外からは二階建に見えますが、内部は吹き抜けになっています。
中央に玉座。 照明は、王朝末期の20世紀初頭に整備されたものだとか。
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仁政殿はもっぱら、大勢を集める公式行事の場として使われたようです。




仁政殿の右奥に、渡り廊下が巡る「宣政殿(そんじょんじょん)」。
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こちらは王の日常の仕事場だったようです。



なので玉座もぐっとシンプル。
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宣政殿は19世紀初頭に建築されたもののようです。




宣政殿から更に右手奥には、王のプライベート空間「煕政堂(ひじょんだん)」。
(正確にはここは正面玄関。 奥の扁額のところが本当の「煕政堂」です。)
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この辺りの建物群は、王朝末期の20世紀初頭に建築、移築されたものが多いようです。 なので煕政堂の正面玄関は、車が横付け出来る構造になっています。




余談ですが、宮殿の建物の隅棟に並ぶ像さんたちが、前から気になっていました。
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通常、鬼瓦が付く位置ですが、鬼瓦と同じく厄(魔)除けの意味があるようです。


そしてこの像さんたち、「西遊記」がモチーフと云われているのですが…

うーん、右端が三蔵法師、次に孫悟空までは何となく分かりますが、中央やや太め、それとも次の耳ありのどちらが猪八戒? 左端は玉龍でしょうか…
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太めを猪八戒とすると、猫耳を付けた沙悟浄って何か変。
でも、耳付きを猪八戒とすると、太目の沙悟浄がやっぱり変。

手掛かりを探したところ、沙悟浄=河童は日本特有の姿で、元々は流砂で人を惑わす「砂漠の巨漢」のようです。(京劇とかでは色黒の大男として登場します。)
とはいえ、こちらでの沙悟浄イメージが不明なので、結局よく分かりませんでした。

また、基本は五体バージョンのようですが、三体、七体、九体セットもあり、そうなるとキャラクタが更に不明です。
もしかして、モチーフが西遊記とは限らないのかなあ…

王宮で屋根ばっかり見上げる、すっかり変な奴になってしまいました。




すっかり話が逸れてしまいましたが、気を取り直し、

煕政堂の裏手というか奥側に、王妃の生活の場だった「大造殿(でじょじょん)」。
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煕政堂の東側に隣接する、「誠正閣(そんじょんがっ)」。
世子(せじゃ)=皇太子の勤務場所というか勉強部屋?
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楼閣が付属していたりするのは、子ども部屋らしい遊び心だったりして…




これらの建物群の周囲には長屋風に小部屋が並びます。
王の一家お付きの人たちがここに控えたのでしょうか。
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王室の食事を賄う「水刺間(すらっかん)」は、20世紀初頭の近代的仕様です。
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他にも、出入口の一部が洋式の丸型ドアノブだったり、
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オンドル(床暖房)など、20世紀初頭の近代的側面を垣間見る事が出来ます。
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大造殿前の外灯は時代を感じさせますが、これも20世紀初頭のものなのかな?
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王一家の居住空間(まとめて中宮でしょうか)の東側には、昌徳宮の更に東側に建つ離宮「昌慶宮(ちゃんぎょんぐん)」への裏口というか西側の入口。
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昌慶宮に入る小さな門の左、チケットブース左側の柵は、



王専用の庭園、「後苑(ふうぉん)〔秘苑(ぴうぉん)〕」への入口です。
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後苑(秘苑)も見学したいところでしたが、こちらは人数限定のガイドツアー(所要時間約90分)のみとなっており、訪れた時は韓国語ツアーの時間帯だったので、今回はパスしました。

日本語ツアーの設定もあるのですが、スタートが10:30なので、ソウル市内に宿泊した翌朝でないと参加は難しそうです。

詳しくは「昌徳宮HP」 Secret Garden Guided Tours (英語)





後苑(秘苑)への入口を過ぎ、正門から一番奥、昌徳宮の東端まで進むと、それまでの鮮やかな丹青(たんちょん)に彩られた建物とは異なる、質素な佇まいの建物群に行き当たります。
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この建物群は、三軒の母屋を中心に構成されていて、

西側の「楽善斎(なくそんじぇ)」、
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中央の「錫福軒(そくぼっこん)」
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東側の「寿康斎(すがんじぇ)」と並んでいます。
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この一画は19世紀中頃に建てられ、隠居した王族や王の側室が暮らしたり、王の隠れ家としても使われてきたようです。




韓屋風の質素な佇まいとはいえ、階段状の裏庭の奥に「上涼亭(さんりゃんじょん)」という楼閣(望楼?)があったり、
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母屋の周囲を付き人たちの控えの間が取り囲む、王宮らしい雰囲気があります。
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また、「楽善斎(なくそんじぇ)」は、朝鮮王朝(大韓帝国)最後の世子=皇太子となる「昌徳宮 李王 垠(李 垠[り・ぎん/イ・ウン])」“ラスト・プリンス”の許に、日本の皇族からわずか18歳で嫁いだ「梨本宮 方子女王(李 方子[り・まさこ/イ・バンジャ])」“ラスト・プリンセス”夫妻が、歴史に翻弄された末に晩年を過ごした家でもあります。
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歴史の流れの中で、王朝の崩壊から身位のみならず国籍までも失い、闘病の果てに1970年に亡くなられた「李 垠」殿下と、往時は「皇太子 裕仁親王(後の昭和天皇)」のお妃候補とも目された、流転の“ラスト・プリンセス”「李 方子」妃に、この風景はどんな風に見えていたのでしょうか。
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李 方子妃は昭和天皇の崩御と同じ1989年に、この地で最期を迎えました。
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とまあそんな訳で、ここ楽善斎は、14世紀末に「李成桂(い・そんげ)〔太祖(てじょ)〕」によって興された「朝鮮王朝(李氏朝鮮)」の、まさに終焉の地でもあるのでした。
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歴史に「たられば」はありませんが、もし「王の帰還」が実現していたら、現在はどんな風だったのだろうなんて、王宮の片隅でつい空想してしまうのでした。



閉じる コメント(6)

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素敵なお城がしっかりと残っているんですね。

重厚な屋根の瓦と綺麗な壁の色が印象的ですよね

2016/5/29(日) 午前 8:40 JGC修行僧

いや〜、私と違ってしっかりと見学されていますね。
こんな風に、しっかり見ると、色々と勉強になりますね。
どうも、歴史が苦手で(^^;

2016/5/29(日) 午前 10:18 のんちき7

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時代背景は違うと思いますが、 トンイの粛宗王と同伊が今にも現れそうな雰囲気ですね。。
ちゃんと歴史を学ばないといけないとつくづく感じました(汗)

2016/5/29(日) 午前 10:32 大魔王

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JGC修行僧さん、こんばんは
昌徳宮は「後苑」に行かなければ、規模的にも散策に丁度良い広さでした。
王宮のエメラルドグリーンの彩色は、とても印象的な景色だと思います。

2016/5/29(日) 午後 7:46 こぶ〜

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のんちき7さん、こんばんは
いやあ、歴史はからきし弱いので、現物を前にして空想ばかりしています
ただこの調子で観ていると、結構時間がかかります(^^ゞ

2016/5/29(日) 午後 7:48 こぶ〜

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大魔王さん、こんばんは
そうでした、チャン・ヒビンとトンイの暗闘は、まさしく昌徳宮が舞台でした。
最近は撮影許可が得にくいようですが、「後苑」では多くの映画・ドラマが撮影されたとか…

2016/5/29(日) 午後 7:55 こぶ〜


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