こぶ〜がふらふら

9月からはこちらでぽつぽつ書いていこうかと… https://ameblo.jp/ccobouex

こぶ〜的日常

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表題の「夏の思い出」は、ケツメイシのほうではなく、
往年の「♪夏が来れば 思い出す 遙かな尾瀬〜♪」なのですが、
実は尾瀬は全く出てまいりません。

毎年7月末の風物詩、「土用の丑の日」=鰻の話です。
今年の「土用の丑の日」は7月30日でしょうか。


鰻というといつも思い出されるのが、1960年の古い日本映画、
小津安二郎監督の「秋日和」。


物語の序盤、銀座か日本橋界隈の裏町にあると思しき鰻屋さんが登場します。
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小上がりと、反対側に障子で仕切られた小座敷の、如何にも昭和な店内。
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こちらのお店、日本橋「喜代川」がモデルと云われているようです。




小上がりに原節子演じる、夫の7回忌が過ぎたばかりの「三輪秋子」。
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映画上の設定は40代半ばですが、現在なら50前後という感じでしょうか。

ここに並ぶ器がつい気になります。
左から湯飲み茶碗、低い小鉢はうざくとお新香? 漆塗りの鰻重と茶碗蒸し、
ビールのグラス、右端に煮物かう巻きといった品揃えに思えます。

少し早い時間帯の夕食という設定なので、結構豪華です。




この鰻屋さん、物語の中盤にもう一度登場します。

小座敷に司葉子演じる、「三輪秋子」のひとり娘「アヤ子」、24歳。
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こちらはランチタイムなので、茶碗蒸しにお新香、鰻重とちょっとシンプル。

そういえば、どちらにも吸い物椀が見当たりません。
これはもしかして、吸い物はお重を開けた後というスタイル?




余談ですが、この母娘が自宅でする亡き父(夫)の思い出話が、かなりシュール。
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母 「あなた覚えてる? 修善寺行った時の事。 宿屋の大きな池に鯉がたくさんいて。」
娘 「ああ。 私がバターピーナッツやったら、幾つでもパクパク食べちゃって。」

母 「あくる朝見たら、その鯉が白いお腹出して浮いてて。」
娘 「あの時、本当にびっくりしちゃったわ。 お父さん、笑ってらしたけど。」

母 「でも、あれがお父さんと旅行した最後だったわね。 もみじの若葉が綺麗だった…」

変なもの食べさせて鯉が浮いちゃったのが、ほのぼのエピソード?
しかもこの時、アヤちゃん18歳(^^ゞ

「もみじの若葉」なので春(GW頃?)、父(夫)はすぐ後の初夏に亡くなったようです。




余談ついでにもうひとつ。

物語の後半、「アヤ子」とデート中のラーメン屋さんで、
佐田啓二演じる、彼氏の「後藤庄太郎」が語るというか、諭すというか。
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「アヤ子」はある出来事のせいで、母との関係が気まずくなっています

それを受けた彼氏、「後藤庄太郎」の長セリフ。

「それはいかんなあ。喧嘩しちゃいけないな。
僕なんか早くお袋に死なれちゃったせいか、ああ、あの時あんな事で喧嘩なんかしなきゃ良かったと、思う事がありますよ。
時々ふっと思い出して、嫌な気がする事あるな。

僕んとこ伏見でね。伏見には昔から、泥で作った布袋様の人形があるんですよ。
それがウチの台所の棚に並んでて。

中学3年の時だったけどね。つまんない事でバカに腹が立っちゃってね。
その人形、みんな一遍にぶっ壊しちゃったんだ。
その時のお袋の顔、未だにはっきり覚えてますよ。

それがつまんない事なんだ。
腹減らして家に帰ってきたら、飯が出来て無かったんだ。
その年の秋、お袋死んじゃったんですよ。」

12〜3年前の出来事とはいえ、彼氏が彼女を諭すにしては、いささか重すぎる話。
しかも、ラーメンすすりながら…


小津映画で繰り返し提示される、家族の変化とその受容が端的に表れていると思います。


おっといかん。 小津映画をネタにすると、つい何かを語りたくなってしまいます。

元々は鰻の話でした。






なので唐突に、東京都目黒区にある「目黒不動(泰叡山 瀧泉寺)」。
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創建が9世紀初頭と云われる古刹です。 目黒不動HP


また、目黒不動は桜の名所でもあります。
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目黒不動といえば、「やっぱりさんまは目黒に限る。」と、さんまで有名ですが…
(それは落語「目黒のさんま」だって。)


どうにも話が逸れてばかりです。 今回は鰻、ウナギ。

目黒不動の門前の鰻といえば、珍しい八ツ目ウナギも扱う「八ツ目や にしむら」が知られていますが
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「八ツ目や にしむら」HP から画像をお借りしました。


こちらは興味を持たれた方に取材していただくとして、今回は、タイトルにもあるように個人的な思い出話を。(取材不足のため、この後画像が殆ど出せません)



目黒不動の本堂裏手に佇む「大日如来」。
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目黒不動の隣町といった界隈に、かつて黒塀を巡らす粋なお店がありました。
創業が大正末の老舗の鰻屋さんでした。

余計な事ですが、目黒から品川あたりには、関東大震災後に開発された新興住宅地が多くあります。
そんな地域で大正末に創業したこの鰻屋さんは、一番古いお店となる訳です。




こぶ〜父はかなりの食道楽で、子連れでも結構あちこちのお店に出かけていたのですが、何故か黒塀の粋なお店にだけは連れて行ってくれませんでした。


後年、父の思い出話が家族で出た折に、

「子どもの頃から何でもありだったのに、何故か鰻だけは食べなかったよね。」
「鰻屋さん。何軒かあったのにね。(一軒は上記の「八ツ目や にしむら」)」
「あの黒塀のお店、あそこも確か鰻屋さんだったよね。でも行った覚え無いなあ、何でだろう。」

母は、「父は川魚が嫌いだった」と言うのですが、「それはお母さん、自分の事でしょう」と一発却下。 しかも、その後移り住んだところでは、「美味しい鰻屋さん」を父自身が探したりしているのです。


「もしかして、あの黒塀の鰻屋さんに格別の思い入れがあって、家族とは行きたくなかったとか。」
「『にしむら』は僕とほぼ同い年だから、だったらあっちに行ったんじゃない?」
「うん、そういえば『にしむら』にも行かなかったねえ。」

どうやら父、「子どもに鰻は食べさせない」というポリシーがあったようですが、結局その理由を尋ねないままになってしまいました。



多分1962年。
この写真を撮った祖父と、写る6人のうち3人にはもう会う事が叶いません。
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いい加減に育った子どもは、粋な黒塀の鰻屋さんに、父と一緒に行けば良かったねえと思ったりするのでした。

「ところであのお店、今もあるの?」
「道路拡張だか区画整理で移転しちゃったんだよね。確か今はビルの中みたい。」

そう、黒塀を巡らせた小粋な一軒店のうちに行っておけばよかったと、少し後悔したりするのです。





ここ迄書き連ねていて、唐突に思い出した事がひとつ。

もう27年も昔、こんな指輪を慌てて購入したのが、小粋な鰻屋さんのすぐ傍の宝飾店でした。
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指輪なんてどうせ既製品だろうから、その場でOKとか安易に考えていたら…
「通常は2ヶ月前までのオーダーです。それは絶対間に合いません!」と殆どのお店に断られる中、

結婚式の2週間くらい前に無理矢理頼み込み、当日に何とか間に合わせてもらいました。(しかも、ちゃんと刻印まで入れてもらえました。)
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その後のこぶ〜たちは、住所に「区」が付かない郊外を転々とするのですが、
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都下のデパートの食堂街にあった日本橋の老舗の鰻屋さんの支店が、ちょっとだけ特別な空間になりました。

バブル期の開店だった事もあり、デパートの上層階とは思えない贅沢な空間使いがとても素敵で、特別な日には必ずここで祝杯を上げたものです。

ところが贅沢な空間が仇となったのか、その鰻屋さんはデパートの改装を期に閉店してしまいました…



残念ながらこの写真はそのお店ではなく、隣のビルの飲茶屋さん。
そういえばこのお店も、今はもうありません。
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そんな時代を過ごし、唐突に今に至ります。
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近所のスーパーをウロウロしていると、「うなぎ蒲焼き天」だって。

山椒の小袋が添付されている以外、ごく普通の「さつま揚げ」でした。
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自分にとっては「さつま揚げ」ですが、地域により「揚げ蒲鉾」、「天ぷら」、「つけ揚げ」、「ちきあぎー」など、様々な名前を持っています。

「小骨に注意」、確かに骨っぽいところがありました。
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もうひとつ、カップ焼きそば「蒲焼のたれ味」だって。
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こちらはまだお湯を差していないので、何とも言えません。



鰻の価格が安定していた頃は、土用の丑の日が近づくとスーパーの棚にたくさんの鰻が並びましたが、最近はあまりにも価格が高騰してしまい、近所のスーパーでは一部予約販売となっていました。仕入れリスクが高過ぎるのでしょうか。



つい先日、意味を失ってしまった結婚記念日が過ぎていったからなのか、
何とも取りとめの無い、「夏の思い出」になってしまいました。


閉じる コメント(11)

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私はローソンのからあげクンの蒲焼味でウナギの季節だなぁと感じております(笑)
夏の思い出と言えばケツメイシですね(笑)

2016/7/27(水) 午後 11:30 [ けんたろ ]

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懐かしすぎる写真の数々。新盆ですね

2016/7/28(木) 午前 6:59 JGC修行僧

私も、ふと昔の家族写真を見かえしてみたくなりました。。

2016/7/28(木) 午前 7:35 [ kazukun ]

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結婚式も指輪の交換もしてない我が家は、日々の時間を楽しく過ごすようにしています。楽しくは美味しくでもあります(笑)
昔、贅沢品だった鰻が輸入で安価で食べられるようになりましたが、美味しいものではなかったですね。それからあまり食べなくなりました。かば焼きのタレは好きなので焼きそばを探してみます。

2016/7/28(木) 午前 7:51 りかおん

鰻にまつわる夏の想い出が沢山なのですね。

最近は、うなぎ味の蒲鉾まで出てるのに驚きでした。
食べたら、案外これはこれでイケるかと。
参考までに・・↓
http://blogs.yahoo.co.jp/kashiwa_6688/14664349.html

2016/7/28(木) 午後 7:11 ・柏のLuna・

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けんたろさん、こんばんは
最近はウナギの価格が高騰してしまい、滅多に口に入らなくなってしまいました(涙目)
さつま揚げよりからあげクンのほうが、らしさがあって良かったかも(^^ゞ
「夏の思い出」がケツメイシのほうとは、年齢差を感じてしまいます(笑)

2016/8/4(木) 午後 11:00 こぶ〜

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JGC修行僧さん、こんばんは
夏だとかお盆の時期になると、ついセンチメンタルになってしまいます(^^ゞ
鰻はすっかり高くなってしまい、気軽に食べられなくなってしまいましたが、
自分にとってはどこか懐かしい、東京の下町の風景とセットになっています。

2016/8/4(木) 午後 11:07 こぶ〜

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kazukunさん、こんばんは
ウチは引越しが多く、昔の写真とかがあまり残っていないのですが、
ついつい昔語りをしたくなってしまいました(^^ゞ
自分も年をとったのかなあ、なんて思ってしまいます(笑)

2016/8/4(木) 午後 11:14 こぶ〜

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りかおんさん、こんばんは
日常を楽しむのが、何といっても一番だと思います。
鰻もすっかり高くなってしまい、滅多にお目にかからなくなってしまいました(^^ゞ
蒲焼味の焼きそば、確かに甘めの醤油味で、これもアリだなあと思いました。

2016/8/4(木) 午後 11:17 こぶ〜

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柏のLunaさん、こんばんは
鰻というと、つい昔暮らしていた東京の下町を思い出してしまいます。
蒲焼風のかまぼこ、美味しそうだなあと思ってスーパーで探したのですが、
見つけられませんでした。残念(^^ゞ

2016/8/4(木) 午後 11:20 こぶ〜

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午前 8:24の内緒さん、おはようございます
お盆の時期になると、つい柄にも無く昔語りがしたくなるようです(笑)
時を経て、楽しいだけ事を思い出せるようになろうなんて考えています

2016/8/15(月) 午前 6:59 こぶ〜


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