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タイトルとはつながり無く、どんどんと細かいネタに走っております。
ソウル地下鉄5号線、西大門駅から近い西の離宮「慶煕宮(きょんひぐん)」。
訪れた10月下旬、紅葉にはまだ少し早いようでした。
慶煕宮の正門にあたる「興化門(ふんふぁむん)」は、廃宮となった際に払い下げられ、新羅ホテルの正門となっていましたが、1988年、この場所に戻ってきました。
慶煕宮の奥に、「瑞巌(そあむ)」と呼ばれる岩の隙間があります。
昔から「王の気」が湧くなどと云われ、この地の争奪戦の謂れとなってきました。 前回の記事と重複しますが、慶煕宮の西側、松月洞の「月岩近隣公園(うぉるあむくんりんこんうぉん)」付近は、ドラマ「屋根部屋のプリンス(皇太子)」の舞台でした。
「パク・ハの屋根部屋」は、再開発に呑み込まれ跡形もありません。
入居はまだのようですが、こんな高層アパートがずらりと建ち並ぶ風景に一変していました。本当にソウルの再開発のスピードは早いなあと思います。
そんな月岩近隣公園の上に建つのが、「旧;京城測候所(現;ソウル気象観測所)。
1933年に建てられ、今も現役。
写真だと分かりにくいのですが、レンガの上から白モルタルを塗った造りです。
百葉箱って、今でも現役なのかなあ。
ソウルの花の開花宣言などは、今でもここが基準なのだそうです。
ソウル気象観測所に行く方(いるのかなあ)のために、インフォメーション。
気象観測所は月岩近隣公園に隣接していますが、公園との間に通路等は無く直接行き来する事は出来ません(強引に…すればまあ…)。
公園の東側、「서울시복지재단(ソウル市福祉財団」(左)、「기상청(気象庁)」(右)と掲げられた門柱の間の道路から向かいます。
このあたりは高台なのでソウルの西衛、仁王山(338m)に向かう西の城壁が見通せます。案内図によると、山頂まで1時間位で行けるらしいのですが…。
月岩近隣公園の一角に建つ、蔦の絡まる洋館は「洪蘭坡(ほんなんぱ)」の家。
洪蘭坡(1897〜1941)は、東京音楽学校(現;東京藝大音楽学部)出身の音楽家。
民族的歌謡「鳳仙花(봉선화 ぽんそんふぁ)」を作ったとして時の官憲に睨まれ、後年には「愛国的」活動をしたとして「親日派」のレッテルを貼られるという、不遇の音楽家でした。
この家は、1930年頃にドイツ人宣教師が建てたとされ、洪蘭坡が晩年までここで暮らしました。
2004年にソウル市の所有となり、現在は「洪蘭坡記念館」として公開されています。
「鳳仙花」、You Tubeで探してみました。
超絶意訳の歌詞を載せてみます。あんまり信用しないでくださいね(^^ゞ
洪蘭坡のもうひとつの代表曲「故郷の春 고향의 봄 こひゃんうぃぽむ」は、2016年公開の映画「오빠생각(兄への想い 邦題;戦場のメロディ)」で取り上げられました。
またしても超絶意訳。あんまり信用しないでくださいね(^^ゞ
歌の力に、本来方向性は無いのでしょう。
そこに過剰な意味付けをしてしまうと、歌の力はあらぬ方向へと向いてしまう。
そんな苦さを、洪蘭坡の歌が奏で続けているように思います(それもまた、ある種の意味付けなのですが)。
洪蘭坡の家から、更に尾根沿いを西に進むと行き会う大きな銀杏の木。
1/14の記事、文禄・慶長の役の最前線と敗走を目の当たりにした権慄はここで何を思い、銀杏を植えたのでしょうか。
そんな銀杏の向かい側に建つ洋館は「ディルクシャ(Dilkusha)」。
1923年に米国人技術者が建てた家と云われています。
その後は所有者が転々とし、現在も居住している方々がいます。
近年、この建物の文化財的価値が見出され、所有権を国に移し、自治体と住民との間で立ち退き交渉が行われているようなのですが、
正直なところ、あまり進展があるようには見受けられません。
原型がちょっと分からない位、増築もされているようです。
遠慮しながら写真を撮っていると、ソウル市鍾路区主催の「路地観光ツアー」の方々がやってきました。
解説を聞こうにも言葉がさっぱりなので、そそくさと退散する事にしました。
洪蘭坡の家やディルクシャは、コース7のようです。
路地観光の案内は、韓国語ページにのみ記載されています。
ディルクシャの下を通る「社稷(さじっ)トンネル」を抜け、
石垣に沿って坂道を上ると、
とても立派な門構え。
この、いかにも財閥っぽい門は、数多のドラマの舞台となっています。
「ジャイアント」ペクパの屋敷とか、「欲望の炎」キム会長の家。
「芙蓉閣の女たち」、「私はチャン・ボリ」、「サンショウウオ導師と恋まじない」等々。
「財閥の門」の前からは、陰謀を秘めた車がしょっちゅう出入りしていました。
「財閥の門」の東側に広がる、「紅箭門(ほんさるむん)」で区切られた領域は、
「社稷壇(さじっだん)」。
王朝時代に、地の神「社(さ)」と作物の神「稷(じっ)」を祀りました。
時代劇によく登場する、雨乞いの儀式などが執り行われました。
今回もよく歩いたので、そろそろ帰る事にしましょう。
この帰り道に続いています。
こうして毎回、細かいところばかり見てしまいます。
この項は、ここまでにしたいと思います。しかし我ながら毎回ぐだぐだ(^^ゞ
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よく考えてみればソウルで食べてばっかでまともに観光したことありません(笑)
参考にさせていただきます。
2017/1/27(金) 午後 11:31 [ よっちゃん ]
ソウルの歴史を振り返りながらじっくりと市内を散策してみたいです。
温かくなってから(笑)
2017/1/28(土) 午前 6:47
煉瓦造りの建物も多く残っているのですね!
気候が良い季節に散歩するもの楽しそうです。
モルタルを塗られちゃうのは残念ですが。
2017/1/28(土) 午前 8:06
細かい所を観光されていますね。
私は食べ歩きと、スポーツ観戦がメインとおります。歴史を知るのは大切な事だと思いながらも。。。食い気には勝てません(笑)
2017/1/28(土) 午前 8:36
よっちゃんさん、こんばんは
もう何処に行っても、細かいところばかり見て歩く癖が抜けません(笑)
ソウルは再開発が進む一方で妙に古いものが残るので、つい見に行ってしまいます(^^ゞ
2017/2/2(木) 午後 10:28
JGC修行僧さん、こんばんは
ソウルの古い建物を眺めに、ついつい長い散歩をしてしまいます(^^ゞ
ただ、こういう行動をしているとあまりのアップダウンの多さに、脚がとても疲れます(笑)
2017/2/2(木) 午後 10:30
りかおんさん、こんばんは
ソウルの再開発が盛んに続いていますが、その一方古い建物もまだまだ残されているようです。
ただ、保存状況は実に様々で、その辺もこの国らしいのかも(^^ゞ
2017/2/2(木) 午後 10:34
のんちき7さん、こんばんは
何だかこのところ、路地ばかり歩いているような気がしてしまいます(^^ゞ
近代の古い建築が好物なもので、ついこんな行動ばかりになってしまいます(笑)
2017/2/2(木) 午後 10:37