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東北南部、福島では桜が散り始めています。
すでに葉桜に移行しつつあり、時節はこれから初夏へ向かいます。
皆様の地域でも、おそるべき寒暖の差が生じているかと思いますが、
どうか体調管理にはお気をつけ下さい。
え? 体調を崩した・・・・・・? やっぱり・・・・・・・。
というわけで、今回のお題は名医の中の名医、扁鵲のお話です。
紀元前・古代中国に扁鵲(へんじゃく)という名の医師が存在しました。
扁鵲は医師としての尊称であり、本名は秦越人と言います。
今の地理で言えば、河北省出身の人です。
当時の中国は、まだまだ医学が未発達の段階で、
病人が出ると、巫医と呼ばれる呪術師が祈祷的な施術を行っていました。
どの程度の効果があったのか・・・・・、それは不明です。
未開の呪術を脱して、医学の黎明を切り開いたのが扁鵲と言われています。
現在でも東洋医学においては 「望・聞・問・切」 という診断基準があり、
望 診・・・・・・ 顔の表情や歩行などの外観を診る
聞 診・・・・・・ 患者から生じる匂いを嗅ぐ
問 診・・・・・・ 患者に質問して症状を聞く
切 診・・・・・・ 脈や身体の張り具合を確かめる
これらの診断法は扁鵲の時代から受け継がれたものと考えられ、
「脈診を論ずるものはすべて扁鵲の流れを汲む」とさえ言われています。
扁鵲の診断はあまりにも的確で、病魔の根本を探り当て、
最善の治療を施すので、その噂は各地に広がりました。
仙人から透視の術を伝授された・・・・とする逸話もあるほどです。
CTもMRIも無かった時代に、身体の内部にまで言及する医師の姿は、
さながら透視能力者にでも映ったのかもしれません。
各地から往診の依頼が相次ぎ、カササギのように転々とする生活を
余儀なくされたことから「扁鵲」の名がつけられたのだそうです。
ある日、某国の皇太子が急死する騒動が起こりました。
突然の出来事に周囲はたいへん動揺し、棺の準備や弔いの段取りで
バタバタと大混乱していました。
そこへ偶然、扁鵲が通りかかります。
自分が医師であることを伝えたうえで、皇太子が急死へ至る
一部始終の様子を従者から聞き出しました。
「太子はまだ死んでいませんよ〜」
豊富な経験から、それが仮死状態にすぎないと見抜いた扁鵲は、
温熱シップと針治療で太子を目覚めさせ、
その後は薬草を用いた治療に切り替えました。
太子は約20日間でほぼ健康体に回復したと伝えられています。
死人を蘇らせた天才医・扁鵲の名声は各地に響き渡りました。
そして、悲劇が起こります。
扁鵲の実力を妬み、扁鵲に及ばぬことを知った某医師が密かに雇った
暗殺者の手によって、扁鵲は生涯を閉じることになりました。
河北省の薬王廟遺跡には、今も扁鵲の墓があると聞きます。
わが国の内科医も比較的近年まで、「望・聞・問・切」によく似た診察を
行っていました。長い医学の歴史の中で、名医たちは扁鵲の魂を継承しながら、
診断と治療を行ってきたのですね。
皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
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メイ 様
失礼しました〜! 次回はもっとわかりやすく書きます。
要するに、扁鵲というお医者様の話でした。。。(^^)
2010/4/24(土) 午後 10:27
舞 様
おっしゃるとおりです!
心のゆがみを治す医師・・・、その役割は昔も今も必要
とされていますよね〜☆ (^^)
2010/4/24(土) 午後 10:31
名医ですね。 能力があるほどねたまれたんですね!
「望・聞・問・切」 の四文字の意味を考えて見ます。
いつも自分の思考と違う視点を・・ありがとう。ポチ
2010/4/24(土) 午後 10:36 [ 畑の住人 ]
桃農家3世 様
ハイ、鍼灸院の診断法や治療方針は、その源流を遡れば
扁鵲にたどりつくはずです。
モモさんは自然の摂理に合ったお仕事をされているので、
病気にならないのでしょう☆ (^^)
2010/4/24(土) 午後 10:37
Mary Jane 様
ハイ、その通りですね〜。おそらく切診が進化して、触診
になったものと考えられます。
古医学の良さと最新科学が融合すれば、真の医学が完成
する日も近いのではないかと思います。(^^)
2010/4/24(土) 午後 10:42
素敵なアングルの写真ですね〜!!
光が差し込む感じも良いし、見惚れてしまいました。
私も病院通いをしていますが、確かに最近の医療は、コンピューターに頼り過ぎている所があるのかもしれませんね。。
現代の医師たちが、扁鵲の心意気から学ぶところも、多いでしょうね。
2010/4/25(日) 午前 0:03 [ ましまろ ]
写真アングルが素晴らしいと思います




\ε(◕‿◕✿ฺ)з
以前。。。『チャングムの誓い』という人気韓国ドラマに
はまりました。
宮廷料理人から、宮廷の医女(女医)になるお話ですが、復讐や愛の深いお話で。。。3回も見ましたw
その中で。。。医学を復讐に使ってはいけないと、チャングムの師匠は、医女になることに反対し妨害し試練を与えます。。。
ドラマの中で。。脈診というのが頻繁に出てきました!
独特の医術ですね!
この時代の中国の出来事は、ある意味とっても面白いです。
ポチ
2010/4/25(日) 午前 1:24
おはよ〜ございます♪
今、逆に人の顔、表情、兆候を見抜けない、マニュアル的診療が多くなっているんじゃないかしら…
薬をいっぱいだして、お金儲け…
初心忘れるべからずですね(^-^)
2010/4/25(日) 午前 8:34
おはようございます♪ヽ(o^―^o)ノ
素敵な桜もそろそろ葉桜に変わってますね。。。
新緑で又素敵です。目の保養にもなりますからね、、、
医学の進歩もいいですが患者の話にも耳を傾けて貰いたいです
素敵なお話有難うございます ポチ
2010/4/25(日) 午前 9:23 [ - ]
畑の住人 様
ありがとうございます。
実力があればあるほど周囲から妬まれるのは、昔も今も
変わらない人間心理なのかもしれません。。。(^^)
2010/4/25(日) 午前 9:28
ましまろ 様
お褒めの言葉、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、現代医学は検査至上主義の傾向があり
ますね。検査画像や検査データを見ながら、
そのうえで、医師と患者が真正面から向き合う覚悟が
求められていますよネ。(^^)
2010/4/25(日) 午前 9:37
いっこ 様
『チャングムの誓い』! 有名な作品ですね〜。
じつは.....、私はまだ観ていないのです。。。。
近々、じっくりと観るつもりでいます☆
ありがとうございます。(^^)
2010/4/25(日) 午後 0:15
いなみ先生
ハイ、まさにおっしゃるとおりです。
患者の立場になって診察する心得が、完全に欠落した医師
も実在すると思います。
何のために医学部を目指したのか、高級車に乗りたかった
からなのか・・・。んん、困ったものですネ☆ (^^)
2010/4/25(日) 午後 0:22
ひなた様
ありがとうございます。私自身、自然界の写真を撮って
いると、とても心が癒されます。
新緑の季節は、大気も爽やかで過ごしやすいですよね。
患者の話を聞く耳・・・・、この耳が21世紀最大の課題
になっていると思います。(^^)
2010/4/25(日) 午後 0:26
ご無沙汰してます♪
今日のお話も面白かったです。
写真も凄くかっちょいい〜(*^_^*)
地味にカードクターとか呼ばれる仕事についておりましたが、
まさにこのお医者様の方法で故障診断しておりました。
車の場合、問診はお客様にすることになるのですが、
最近では車本人に聞くことも普通になりましたねぇ。
☆mimitamn☆
2010/4/26(月) 午後 1:00
扁鵲さんのような、お医者さんがいるといいですね。
お金儲けに忙しい医者が多い気がします。
でも、嫉妬されて暗殺なんて、かわいそう。
無常です。
ポチ☆
2010/4/26(月) 午後 3:06 [ - ]
Caraway 様
お久しぶりです!
写真、かっちょいいですか? ありがとうございます☆
カードクターのお仕事もやはりどこに不具合があるか、
見つけ出すのに苦心されたかと思います。
医学と車の修理はよく似ていますね〜(^^)
2010/4/26(月) 午後 4:13
choko88 様
ポチ、ありがとうございます。☆
扁鵲タイプのお医者さんがもう少し増えて欲しいですね。
自分の都合で患者を振り回す医師が多いようです。(^^)
2010/4/26(月) 午後 4:17
そんな名医がおられたんですねー。
さすがに暗殺者を防ぐ処方箋がなかったとは残念です。
日本の医療制度改革、色々と憂うことが多いようなので、そんな素晴らしい
名医に大ナタを振って頂きたかったですね。
2010/4/30(金) 午前 10:54
な〜が 様
さすがの扁鵲先生も自分自身を蘇生させることはできな
かったようです・・・・。
私が知る限り、日本にも素晴らしい名医が存在します。
しかし、残念ながら少数派ですね。。。☆(^^)
2010/4/30(金) 午後 0:34