〜 元祖 Kalinjin cafe 〜 夏林人の庭

★ ★ ★ ・・・・・・ 咲くも無心、散るも無心 ・・・・・・ ★ ★ ★

漢字の庭

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

不思議の国の楢奇譚

イメージ 1
                                         <photo> by : Kalinjin .K
 
 
東北南部、地域によっては雪がちらつく季節になりました。
 
平地はまだ路面が乾いた状態ですが、そろそろ寒波の到来とともに
 
どかっ〜!っと雪が降り積もる日もやってくるでしょう。
 
雪の季節に入る直前に相応しい話題・・・・・・・、
 
本日のテーマは「楢(ナラ)」です・・・・・・。      
 
 
                         
 
 
晩秋から初冬にかけて、平地の雑木林を散策すると、
樹木の種類によって落葉のタイミングが違うことに気がつきます。
 
 
ほとんど多くの落葉樹は気温の低下とともに変色し、
風の作用を受けて自然に葉を落すのですが、初冬になっても
まだ木の枝に葉を残したままの樹木群があります。
 
 
それは・・・・・・、コナラ属の樹木たちです。
コナラの葉はふつうの落葉樹よりもずっと遅い時期まで
落葉せずに葉を残しています。
 
 
イメージ 2
 
 
落葉樹の葉の付け根・・・・・、つまり葉柄の一部に形成される離層の
メカニズムによってエネルギーの伝達が遮断され、一般の落葉樹は程なく
葉が落ちるのですが、この仕組みがコナラの場合は特異な働きを示し、
その結果、いつまでも葉が残っているとの事です・・・・。
 
 
晩秋から初冬の里山が赤茶色に見えるのは、コナラの葉の色なのです。
この葉が寒風を受けてカサカサ鳴るので・・・・・、
「鳴る」「ナル」転じて「ナラ」と呼ばれるようになったと伝えられています。
 
 
古くから人間の生活に密着した有用樹であり、
建材、舟、家具、薪、炭、シイタケの原木に至るまで、
人間の暮らしを支える樹木として重宝されてきました・・・・・。    
 
 
さて、ここで今回の話題の核心に入ります。
皆さん、楢(なら)という漢字について不思議に思われたことはありませんか?
 
 
木へんに酋と書くのですが・・・・・。
 
 
「酋」(しゅう)という字はもともと長時間かけて醸された古酒を表わし、
同時に酒を管理する神職・官職の意味もあったことから、
転じて群集を司る「おさ」の意味が生じたと言われています。
 
 
イメージ 3
      【 中国の古代文字 】 左から 「酋」 「尊」 「楢」  書 : 夏林人
        
 
 
ちなみに尊敬の「尊」(そん)という字もお神酒を捧げている描写から
神事・祭祀に深く関わる文字であることは歴然としています。
 
 
ところが・・・・・、「楢」(ナラ)はどのような意味があるのか・・・・・、
これがどうも釈然としないのですネ・・・・・。     
 
 
中国の醸造文化は壺(甕)が主流であり、必ずしも樽を用いません。
日本では樽を使いますが、材料となる樹木は「杉」です。     
 
 
少なくとも中国や日本などの東洋文化圏においては、
ナラという樹木が酒や酋の概念に結びつく要素が希薄なのです・・・・・。
 
 
しかし、これに反して西洋文化圏において「楢」は酒に深く関わっています。  
 
 
ワインやウイスキーを醸す樽は「楢(ナラ)」で造られています!
アメリカのホワイト・オーク、ヨーロッパのコモン・オークなど・・・・、
コナラ属の樹木が見事な役割を果たしているのです。
 
 
コナラに含まれるタンニン等の成分がうまく作用して、ワインやウイスキーの
芳醇な香りと深い琥珀色を生み出しているのです。    
 
 
東洋で生れた文字の中に、西洋の酒文化が隠されていた・・・・・!
 
 
これは不思議の国の楢奇譚ですネ〜♪    (・ω・)! 
 
 
 
                       
 
 
 
イメージ 4
 
 
 
皆様の御言葉をお待ちしています。 
イメージ 1
                                   <photo> by : Kalinjin . K
 
 
 
先日、年末の恒例行事、「世相を表わす漢字一文字」が発表されました。
 
今年は夏の猛暑を反映して「暑」という字が選ばれたようです。    
 
清水寺の奥の院舞台にて揮毫された書を見て、今年1年を振り返る
 
方々も多いのではないでしょうか・・・・・。    
 
今日のお題は・・・・・・、「世相と漢字」です。
 
       
                  
 
 
この漢字一文字の揮毫は(財)日本漢字能力検定協会が主催する行事で、
1995年から毎年、1年を締めくくる師走に公表が行われてきました。
 
 
ちなみに1995年から今年までの漢字を列挙してみます。
 
 
 
 
         世相を表わす漢字一文字
 
 
 
   年    文字           背 景
 
 1995  「震」・・・・・・・・・阪神・淡路大震災
 
 1996  「食」・・・・・・・・・O157、狂牛病
 
 1997  「倒」・・・・・・・・・山一證券の倒産
 
 1998  「毒」・・・・・・・・・和歌山カレー事件
 
 1999  「末」・・・・・・・・・世紀末の空気感
 
 2000  「金」・・・・・・・・・シドニーオリンピック、マラソン・柔道で金
 
 2001  「戦」・・・・・・・・・アメリカ同時多発テロ
 
 2002  「帰」・・・・・・・・・北朝鮮に拉致された日本人の帰国
 
 2003  「虎」・・・・・・・・・阪神タイガース18年ぶりのリーグ優勝
 
 2004  「災」・・・・・・・・・新潟県中越地震 
 
 2005  「愛」・・・・・・・・・卓球の福原愛、大活躍。 愛・地球博開催
 
 2006  「命」・・・・・・・・・悠仁親王の御誕生
 
 2007  「偽」・・・・・・・・・食品表示偽装。 年金記録問題
 
 2008  「変」・・・・・・・・・米・オバマ大統領「チェンジ」旋風
 
 2009  「新」・・・・・・・・・民主党・新政権発足
 
 2010  「暑」・・・・・・・・・夏の記録的な猛暑
 
 2011  「?」・・・・・・・・・どうなるの〜?
 
 
 
振り返ってみますと、印象としては嫌な漢字が目立つような気がします。
しかし、これらは国民から寄せられた声を反映させたものなのです・・・・。    
 
 
来年は印象の良い漢字が選ばれるような1年になれば良いと思います!
 
 
たとえば「喜」「花」「友」「爽」「麗」「育」「夢」など・・・・・・。    
 
 
 
プププププ・・・・・  (・ω・) (・ω・) (・ω・) (・ω・) 
 
 
 
                  
          
 
 
【風物詩歌】〜 
 
 
 
 
 
    すみ かお       きごう
    墨香る 揮毫の寺の 奥の院
 
 
         世相宿りて 師走深まる
 
 
                                夏 林 人  
 
 
 
皆様の師走の生活をお聞かせ下さい。 
 

風の種類

イメージ 1

イメージ 1

              <photo> by: Caveman 9223( flickr )



秋の深まりとともに、季節の風も吹きはじめます。

風.....  ひとことで括れば、それでおしまいですが、

じつは地域により時節により、その名は多種多様です。

今回のお題は「 風 」。

風のつく言葉、すなわち風の種類について、ご紹介したいと思います。





     。。。。。。 風 の 種 類 。。。。。。

                
               * 


(1)磯松風(いそまつかぜ)...... 磯辺の松林を吹き抜ける風。


(2)丑寅風(うしとらかぜ)...... 方位学由来、北東の風。


(3)祖風(おやかぜ)...... 青森県東津軽郡で陸から海へ向かう風。


(4)潮追風(しおおいかぜ)..... 潮の干満にしたがって吹く風。


(5)少女風(しょうじょふう)..... 雨が降る直前に漂う微風。


(6)浚風(さらいのかぜ)...... 降り積もった雪を吹き払う風。


(7)鎌風(かまかぜ)...... にわかに起こる暴風。かまいたちに関連。


(8)葉風(はかぜ)...... かさこそと樹の葉を吹き鳴らす風。


(9)鷹風(ようふう)...... 天高く飛ぶタカを運ぶ秋風。


(10)裂葉風(れつようふう)...... 葉を切り裂くほどの烈風。

 

                *  




いかがでしょうか。ごく一部をご紹介したに過ぎませんが、

皆様の地域では、何か土着的な風の呼称はありますか?

私が住む福島市には「吾妻颪(あづまおろし)」という西風があります。

冬に発生する厳しい季節風です。

私は慣れていますが、他の地域から来た方々はやはり寒いと語ります。




秋から冬にかけて、各地で季節風が吹くかと思いますが、

どうか自然の神々と上手にお付き合い下さい(^^)



皆様の風生活をお聞かせ下さい。

紅の漢字

イメージ 1

イメージ 1

            <photo> by: ionushi ( flickr )





秋が深まると、自然界の中に「 赤い色彩 」を見かける

機会が増えるかと思います。

植物の葉の紅葉や果実の紅熟などが、その典型例です。

そこで今回のお題は「 紅 」を選んでみました。

「 紅 」のつく言葉をご紹介しながら、秋の風情を楽しみましょう。






     ***    紅 の 言 葉   ***

               


(1)紅小町(べにこまち)........... 唇・爪などをぬるときの化粧色素。


(2)紅雲(こううん)............... レイシ(果物)の別称。


(3)紅玉(こうぎょく)............. ruby 7月の誕生石。


(4)紅塵(こうじん)............... 繁華街、俗世間。


(5)紅涙(こうるい)............... 美人の涙。


(6)紅楼(こうろう)............... 朱塗りの立派な建物。


(7)紅殻(べんがら)............... 酸化第二鉄由来の赤い色素。


(8)紅隈(べにくま)............... 歌舞伎の隈取のひとつ。赤く縁取る。


(9)紅鮭(べにざけ)............... ベニマスの別称。


(10)紅筆(べにふで)............... 口紅をつけるときに使う筆。



             ******



紅色(赤色)について、面白い話があります。


心理学の分野では、赤色は視覚から自律神経へ作用し、
食欲や性欲を刺激すると考えられています。

また、購買欲を刺激することから、企業では昔から
商品パッケージや広告の色に赤を使うことは、
普通に行われています。



医学分野でも古い時代から赤の効果が注目され、
江戸時代においては痘瘡神が嫌う色とされ、
天然痘の治療に用いられました。(科学的根拠は無いと思われます)

おそらく赤の色素が血や炎をイメージさせるので、
熱的エネルギーで闘病しようと考えたのでしょう。
赤い達磨、赤い衣服、赤い布団、赤い玩具...........
それらが病を封じてくれるという魔除け的な発想であった
と考えられます。

    * 痘瘡(とうそう)= 天然痘 全身の膿疱が特徴で死亡率40%


じつはヨーロッパでも似たような話があり、
16世紀、神聖ローマ帝国カール5世が幼少の頃、
痘瘡にかかり、これを治癒するために赤い色素を
多く用いたというのです。
病人に赤い服を着せ、部屋の内装も赤く染めたと伝えられています。

じゅうぶんに医学が進んでいなかった当時は、
苦肉の策で、魔除け的(呪術的)な発想で闘病するしか
方法が見い出せなかったのかもしれません。



ただし、これらの古い治療法が全て間違いである
とは必ずしも言い切れないと思います。

色彩がもたらす心理作用はすでに数多くの研究例があり、
たとえば、青い部屋にいると体感温度が低く感じるとか、
やわらかい茶系の色彩は精神的な落ち着きをもたらす
と言われています。




好きな色彩を見つけて、うまく生活に取り入れることができれば、
かなり心理的な改善効果が期待できるかもしれません。

皆さんの色彩ライフをお聞かせ下さい。

雨の漢字

イメージ 1

イメージ 1

                 <写真> by: be_khe( GATAG FREE )



秋空も突き抜けるような蒼天のあとは、

やがて全景が雨雲に包まれるのが自然のリズムです。

お出かけの際には不都合な雨ですが、

草木や土壌に潤いを与えてくれる命の水でもあります。

今回のお題は「 雨 」。

雨という字がつく言葉を集めてみました。




  雨花(ウカ)...........雨の中に咲く花

  雨脚(ウキャク).......長く筋をひいて落ちる雨

  雨打(ユタ)...........建物の軒下壁面に造られる庇状の差掛

  甘雨(カンウ).........草木を潤す良い雨

  祈雨(キウ)...........雨乞い

  糸雨(シウ)...........小雨、霧雨

  慈雨(ジウ)...........日照りのあとに大地を潤す恵みの雨

  白雨(ハクウ).........夕立、にわか雨

  沐雨(モクウ).........雨で身を洗うこと、苦労すること

  霖雨(リンウ).........幾日も降り続く雨




雨が降る....... 降雨という自然現象をよく観察し、

その特徴を捉えながら、複数の意味を見出してきた

先人の感受性には驚かされます。

むしろ現代人のほうが風流を失っているのかもしれません。





雨はいつの時代も、作家や芸術家の美意識を刺激するものです。

雨をテーマにした音楽や詩を挙げ始めたら枚挙に暇がありません。

今回は代表的な3作品(断片)のみ御紹介します。 





。。。。。 山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 。。。。。

     ( 種田山頭火 1882 〜 1940 俳人 )



。。。。。 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 。。。。。

     ( 宮沢賢治 1896 〜 1933 詩人・作家 )



。。。。。 雨はひとりだけに降り注ぐわけではない 。。。。。

     ( ヘンリー・W・ロングフェロー 1807 〜 1882 詩人 )




雨をどのように捉えるか.......

その解釈は個人の価値観によって異なるようです。

皆さんのご意見・ご感想をお聞かせ下さい。
   

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事