〜 元祖 Kalinjin cafe 〜 夏林人の庭

★ ★ ★ ・・・・・・ 咲くも無心、散るも無心 ・・・・・・ ★ ★ ★

脳内の庭

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                                       <photo> by : Kalinjin . K 
 
 
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 
東北南部、台風じみた強風に叩かれた樹林はいよいよ落葉が進み、
 
裸木の姿が目に付くようになりました。   
 
U P した写真は数週間前のものであり、公園の落ち葉もすでに
 
片付けられていました・・・・・・。一抹の寂莫感・・・・・・・・。
 
季節の変わり目には、古い記憶が蘇ったりすることもあろうかと思います。
 
今回はちょっと風変わりなテーマ・・・・・、「デジャヴ」に挑みます。
 
 
                     
 
 
皆様すでにご存知かと思いますが、デジャヴとは・・・・・・・実際に一度も
体験したことのない事柄を、過去にどこかで体験したことがあるように
感じる不思議現象です。
 
 
フランス語で「 D e j a - v u 」と書き、日本語では既視感と訳されています。
 
 
すでに19世紀頃から複数の学者たちが関心を示し、
1917年、フランスの心理学者 エミール・ブワラック( E m i l e B o i r a c )が
シカゴ大学在学中に提唱した概念が決め手となりました。
 
 
たとえば、ある道を歩いているとき、初めて訪れた場所であるにもかかわらず、
昔、同じ場所を歩いたような感覚が湧き起こり、同時に、その記憶が何に由来
するものか思い出せないような・・・・・・、奇妙な違和感が伴います。
 
 
20世紀初頭においては、フロイトの超自我という概念が流行していたのですが、
時を経て、それは脳科学の研究パワーに駆逐されました。
 
 
ピエール・グロア博士、ラリー・L・ジャコヴィ博士、ヨゼフ・スパット博士らの
先駆的な研究により、少しずつその正体が明らかになろうとしています。
 
 
今のところ、まだ定説にいたる段階までは進んでいませんが、
ひとつの考え方としては、脳内における電気信号の誤作動が原因で、
「知覚」「記憶」が逆転するのではないかと考えられています。    
 
 
私たち人間が普通に暮らしているとき、たとえば何かを見た瞬間、
たとえばテーブルの上のリンゴを見た瞬間、今まで見てきたリンゴに関する
情報が記憶から引き出され、検索・検証の結果、目の前にあるものをリンゴ
と判定(識別)します。
 
 
識別に至るまで、わずか1秒にも満たない時間内で、脳が仕事をします。
しかし・・・・・・、
もし、何らかの原因で海馬等の脳内解析システムに誤作動が生じたら・・・・・・。
 
 
つまり、視覚から伝わってきた情報が「知覚〜記憶」のプロセスを辿らずに、
逆転し、「記憶」から「知覚」へ作動してしまったとすれば・・・・・・。     
わずかな時間差ではありますが、
 
   
  どこかで見たような記憶  今日初めて見たのに・・・・
 
 
 
という逆転現象が起きてしまうのです・・・・・・。
 
 
また、一部に、統合失調症や側頭葉てんかん等の症状とリンクさせて言及する
精神科医も存在しますが、一般健常者の多くも同様にデジャヴを経験している
事実をどのように説明するのか、正論を聞いたことがありません。   
 
 
                        
 
 
フフフフフフ・・・・・・・、でも、これはあくまで脳科学的な解釈であり、
これに捉われる必要などないと考える人もいます。
 
 
それがいわゆる「前世肯定派」の方々です。     
 
 
ちなみに、夏林人も「前世肯定派」のひとりであり、
前世の記憶の断片が浮上し、今生において刹那的な回想を行うのが、
いわゆるデジャヴなのではないかと・・・・・・空想を楽しんでいます。    
 
 
生命の記憶を含む時空の成り立ちは、必ずしも一方通行ではなく、
メビウスの輪のように時空を超えてリンクする性質があるのではないか、
つまり・・・・・・、パラレルワールドも存在するのではないか・・・・・、
と考えた方が面白いでしょ? (・ω・)?
 
 
冷徹な科学的検証を進めながらも、その結果には固執せず、
自由な発想を広げていく・・・・・・。
それくらいの気持の余裕があっても良さそうに思うのです。
 
 
卑小な人間に限って、科学を武器にしたがるものです。    
 
 
ちなみに、近頃、若い世代を魅了した文学作品の中に、
デジャヴやパラレルワールドをうまく取り入れた名作がありますネ。
 
 
竜騎士07さんの『 ひぐらしのなく頃に 』がその一例です。       
恥ずかしながら、まだ読んでいないので、近々・・・・と思っています。
 
 
 
                     
 
 
 
【風物詩歌】〜 
 
 
 
 
  
    木枯らしの静まる野辺を彷徨えば
 
 
       未知なる里に 既視の残照
 
 
                                 夏 林 人  
 
 
 
 
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皆様の素敵なデジャヴ体験をお聞かせ下さい。 
 

セロトニンの合成

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                                     <photo> by: Kalinjin. K     
 
 
3月も中旬から下旬にさしかかると、さすがに春の風情が実感されてきます。
南国ではすでに桜が開花しはじめ、いよいよ桜前線が列島を北上します。
 
自然界は百花繚乱の時節へ向かうのですが、この時期、
人間社会では職場環境の変化や対人関係の変化によって、
知らず知らずストレスを抱え込みやすくなる季節でもあります。
 
 
というわけで・・・・、今回は「心のやすらぎ」を科学します!
 
 
         *  *  *
 
 
以前、脳内の神経細胞(ニューロン)の話題を取り上げましたが、
ニューロンとニューロンの接点にはシナプスと呼ばれるカタツムリの角のようなもの
があり、そこから様々な神経伝達物質が放出されています。
 
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどがよく知られていますね。
じっさいは、もっとたくさんの種類があります。
 
現代社会はストレス社会と言われて久しいようですが、
そのストレスを受け取って苦悩するのも、すっきりと解消して爽快に生きるのも、
神経伝達物質の作用が深く関与します。
 
 
たとえば、ある人が給与を受け取って、旅行の計画を立てはじめたとします。
行ってみたい場所を思い浮かべ、好奇心が膨らみます。
このとき脳内では、意欲や快感・行動を司るドーパミンという物質がさかんに
分泌されます。
 
出発の日を迎えました。
気分良く自宅を出たのですが、途中、交通渋滞に巻き込まれ、割り込み車を
めぐってクラクションの嵐が炸裂します。なかなか目的地へたどり着けません。
このとき脳内では、興奮・不快感・恐怖などを司るノルアドレナリンが噴出します。
 
何とか目的の温泉地に到着し、さっそく露天風呂に入ります。
周囲は豊かな自然林に囲まれ、源泉かけ流しの湯が滔々と流れています。
思わず「はあ〜〜〜」と息を吐き、全身の緊張が解かれて、イイ気持ちになります。
このときに出るのが、セロトニンです。
 
 
 
近年、精神を安定させるセロトニンのはたらきに大きな関心が寄せられています。
医学的にも研究が進められています。
 
セロトニンの合成については、かなり具体的な解明がなされ、
脳の中でも、発生学的に最も古い脳幹の正中部(縫線核)において、
さかんに作られている・・・・とされています。
 
 
しかし、セロトニンの合成素材であるトリプトファンは、
人体の中で調達されるものではありません。
 
必ず、食品の中から摂取する必要があります。
 
 
具体例を挙げますネ。
 
  【 トリプトファンを含む食品 】
  
  カツオ、 マグロ、 牛肉、 豚肉、 各レバー、 牛乳、 卵、
  大豆、 バナナ、 など
  
  ☆ チーズやヨーグルトなどの乳製品、納豆や豆腐などの大豆食品も
    トリプトファンを含んでいます。
 
 
ここに列挙した食品のほとんどすべてに、ビタミンB6が含まれているのですが、
トリプトファンとビタミンB6が結びついて、セロトニンが合成されます。
 
ニンニク、ショウガ、玄米、クルミなどにもビタミンB6は含まれています。
 
 
これらを上手に摂取すれば、体内のセロトニンはじゅうぶん満たされるはずです。
その結果、どっしりと安定した精神を獲得できるようになる・・・・・・、
と、一応、医学的には説明することができるようです。
 
 
健全な心を育むのは、やはりバランスの良い食生活なのですね。。。
 
皆様、農と脳を大切にしましょう! O h!N o!・・・・ ん?
 
 

ニューロンの樹海

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                       <illustration>by: Kalinjin. K




ズイコ、ズイコ、ズイコ・・・・・・・・

ん? 硬いな・・・・

ギギギギギ〜〜〜・・・・・

おっ! 開いた、開いた。。。。

なるほど、ここが樹海の入り口ですな〜、フフフフフフ・・・・・

たしかに複雑怪奇で奥が深いようですね。

さあ、皆様、今宵は脳の樹海へご案内いたします。

案内人はわたくし・・・、ブラックジャック・・・・

じゃなくて、いつもの田舎文士・夏林人です。


         
       *  *  *



脳・・・・・。


まず、一般的に、脳という言葉から想起されるのは、霊長類に見られる
高度な情報機能を有する司令塔のようなイメージではないでしょうか?


ところが実際には、カマキリのような昆虫にも、
ザリガニのような無脊椎動物にも脳があります。


ヘビやトカゲのような爬虫類、カエル(両生類)、カラス(鳥類)、
イヌ、ネコ、ブタのような哺乳類、そして、
無論、猿やヒトのような霊長類にも脳があります。


それらの脳のなかに必ずあるのが「ニューロン」です。


え? ユーロ? それは欧州通貨単位です。。。。!



ええと・・・、ニューロンでしたね。ハイ、ハイ。


ニューロンは要するに神経細胞なのですが、図に示したような変な形、
まるで岡本太郎の絵に出てくる抽象生命体を思わせる細胞です。


大きさは個体差があり、ヒト・ニューロンの場合、直径0.01〜0.1mm程度です。


この神経細胞が人間の脳には数百億個も存在しています。
皆さんの頭蓋骨の内部にも、もちろん存在します。( 私は空洞かも..... )


構造的には菱形状の細胞体があり、そこから樹状突起とよばれる植物の根や枝に
よく似た触手が伸びています。


この樹状突起において外部からの電気信号を受け取ります。


たとえば、音・光・熱・匂い・味などの情報が感覚器官を通して
脳へ伝わって来ると、ニューロンの樹状突起が信号を受け取り、
他のニューロンにも情報を伝達します。


わかりやすく言えば、数百億本の樹木たちが枝や根の先を絡め合って、
複雑な樹海をつくり、自分たちの暗号で交信している・・・・・・、
ということになります。


これらのニューロンの働きは、思考・感情・運動に深く関与します。



20世紀初頭....、昔の科学においては、脳の神経細胞は再生しないと
考えられていました。胎児期から生成がはじまり20歳で完成すると、
あとは死滅するばかりだ・・・・と。


しかし、その考え方は・・・・結局、間違っていたのです!!!


最近の脳科学で証明され、すでに公表されていることですが、
脳の神経細胞(ニューロン)は常に新しく生まれているのです。


これは一般に、新生ニューロンと呼ばれています。


何と! 70代の高齢者の脳内でも新生ニューロンは誕生しています。



ただし、注意点があります。



この新生ニューロンは上手に活用しないと、わずか数週間で死滅します。
つまり、好奇心旺盛で活動的な人は、新生ニューロンをネットワーク化して、
生きた状態を保てるのですが、人生に絶望し無気力になった非活動型の人に
おいては、さすがの新生ニューロンも生存できなくなってしまうのです。


新生ニューロンの運命を左右する条件は次の通りです。



【活性条件】 適度な運動  楽しい趣味  好奇心  新しい学習

       ☆ ブルーベリーが良いとの説もあります。


【死滅条件】 タバコの喫煙  過度の飲酒  運動不足  



ひとつ確実に言えることは・・・・、


神は私たちに再生のチャンスを与えている・・・・ということです。


ああ、最近、体力や記憶力が減退したな〜..... と嘆いて何もしなければ、
せっかく与えられた新生ニューロンは次々と死んでいくだけです。


逆に、やりたいことをやっちゃうぞ〜♪ と思って行動すれば、
実際に新生ニューロンが組織化され、人体は新しい活力や可能性を
得ることが出来るのです。


常に脳の中で新しい森が生まれていくイメージを想起してみましょう☆


樹海の案内人は・・・・いつもの夏林人でした。。。。(^^)

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