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<photo> by : Kalinjin . K
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
東北南部、台風じみた強風に叩かれた樹林はいよいよ落葉が進み、
裸木の姿が目に付くようになりました。
U P した写真は数週間前のものであり、公園の落ち葉もすでに
片付けられていました・・・・・・。一抹の寂莫感・・・・・・・・。
季節の変わり目には、古い記憶が蘇ったりすることもあろうかと思います。
今回はちょっと風変わりなテーマ・・・・・、「デジャヴ」に挑みます。
皆様すでにご存知かと思いますが、デジャヴとは・・・・・・・実際に一度も
体験したことのない事柄を、過去にどこかで体験したことがあるように
感じる不思議現象です。
フランス語で「 D e j a - v u 」と書き、日本語では既視感と訳されています。
すでに19世紀頃から複数の学者たちが関心を示し、
1917年、フランスの心理学者 エミール・ブワラック( E m i l e B o i r a c )が
シカゴ大学在学中に提唱した概念が決め手となりました。
たとえば、ある道を歩いているとき、初めて訪れた場所であるにもかかわらず、
昔、同じ場所を歩いたような感覚が湧き起こり、同時に、その記憶が何に由来
するものか思い出せないような・・・・・・、奇妙な違和感が伴います。
20世紀初頭においては、フロイトの超自我という概念が流行していたのですが、
時を経て、それは脳科学の研究パワーに駆逐されました。
ピエール・グロア博士、ラリー・L・ジャコヴィ博士、ヨゼフ・スパット博士らの
先駆的な研究により、少しずつその正体が明らかになろうとしています。
今のところ、まだ定説にいたる段階までは進んでいませんが、
ひとつの考え方としては、脳内における電気信号の誤作動が原因で、
「知覚」「記憶」が逆転するのではないかと考えられています。
私たち人間が普通に暮らしているとき、たとえば何かを見た瞬間、
たとえばテーブルの上のリンゴを見た瞬間、今まで見てきたリンゴに関する
情報が記憶から引き出され、検索・検証の結果、目の前にあるものをリンゴ
と判定(識別)します。
識別に至るまで、わずか1秒にも満たない時間内で、脳が仕事をします。
しかし・・・・・・、
もし、何らかの原因で海馬等の脳内解析システムに誤作動が生じたら・・・・・・。
つまり、視覚から伝わってきた情報が「知覚〜記憶」のプロセスを辿らずに、
逆転し、「記憶」から「知覚」へ作動してしまったとすれば・・・・・・。
わずかな時間差ではありますが、
どこかで見たような記憶 → 今日初めて見たのに・・・・
という逆転現象が起きてしまうのです・・・・・・。
また、一部に、統合失調症や側頭葉てんかん等の症状とリンクさせて言及する
精神科医も存在しますが、一般健常者の多くも同様にデジャヴを経験している
事実をどのように説明するのか、正論を聞いたことがありません。
フフフフフフ・・・・・・・、でも、これはあくまで脳科学的な解釈であり、
これに捉われる必要などないと考える人もいます。
それがいわゆる「前世肯定派」の方々です。
ちなみに、夏林人も「前世肯定派」のひとりであり、
前世の記憶の断片が浮上し、今生において刹那的な回想を行うのが、
いわゆるデジャヴなのではないかと・・・・・・空想を楽しんでいます。
生命の記憶を含む時空の成り立ちは、必ずしも一方通行ではなく、
メビウスの輪のように時空を超えてリンクする性質があるのではないか、
つまり・・・・・・、パラレルワールドも存在するのではないか・・・・・、
と考えた方が面白いでしょ? (・ω・)?
冷徹な科学的検証を進めながらも、その結果には固執せず、
自由な発想を広げていく・・・・・・。
それくらいの気持の余裕があっても良さそうに思うのです。
卑小な人間に限って、科学を武器にしたがるものです。
ちなみに、近頃、若い世代を魅了した文学作品の中に、
デジャヴやパラレルワールドをうまく取り入れた名作がありますネ。
竜騎士07さんの『 ひぐらしのなく頃に 』がその一例です。
恥ずかしながら、まだ読んでいないので、近々・・・・と思っています。
【風物詩歌】〜
木枯らしの静まる野辺を彷徨えば
未知なる里に 既視の残照
夏 林 人
皆様の素敵なデジャヴ体験をお聞かせ下さい。
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脳内の庭
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<photo> by: Kalinjin. K
3月も中旬から下旬にさしかかると、さすがに春の風情が実感されてきます。
南国ではすでに桜が開花しはじめ、いよいよ桜前線が列島を北上します。
自然界は百花繚乱の時節へ向かうのですが、この時期、
人間社会では職場環境の変化や対人関係の変化によって、
知らず知らずストレスを抱え込みやすくなる季節でもあります。
というわけで・・・・、今回は「心のやすらぎ」を科学します!
* * *
以前、脳内の神経細胞(ニューロン)の話題を取り上げましたが、
ニューロンとニューロンの接点にはシナプスと呼ばれるカタツムリの角のようなもの
があり、そこから様々な神経伝達物質が放出されています。
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどがよく知られていますね。
じっさいは、もっとたくさんの種類があります。
現代社会はストレス社会と言われて久しいようですが、
そのストレスを受け取って苦悩するのも、すっきりと解消して爽快に生きるのも、
神経伝達物質の作用が深く関与します。
たとえば、ある人が給与を受け取って、旅行の計画を立てはじめたとします。
行ってみたい場所を思い浮かべ、好奇心が膨らみます。
このとき脳内では、意欲や快感・行動を司るドーパミンという物質がさかんに
分泌されます。
出発の日を迎えました。
気分良く自宅を出たのですが、途中、交通渋滞に巻き込まれ、割り込み車を
めぐってクラクションの嵐が炸裂します。なかなか目的地へたどり着けません。
このとき脳内では、興奮・不快感・恐怖などを司るノルアドレナリンが噴出します。
何とか目的の温泉地に到着し、さっそく露天風呂に入ります。
周囲は豊かな自然林に囲まれ、源泉かけ流しの湯が滔々と流れています。
思わず「はあ〜〜〜」と息を吐き、全身の緊張が解かれて、イイ気持ちになります。
このときに出るのが、セロトニンです。
近年、精神を安定させるセロトニンのはたらきに大きな関心が寄せられています。
医学的にも研究が進められています。
セロトニンの合成については、かなり具体的な解明がなされ、
脳の中でも、発生学的に最も古い脳幹の正中部(縫線核)において、
さかんに作られている・・・・とされています。
しかし、セロトニンの合成素材であるトリプトファンは、
人体の中で調達されるものではありません。
必ず、食品の中から摂取する必要があります。
具体例を挙げますネ。
【 トリプトファンを含む食品 】
カツオ、 マグロ、 牛肉、 豚肉、 各レバー、 牛乳、 卵、
大豆、 バナナ、 など
☆ チーズやヨーグルトなどの乳製品、納豆や豆腐などの大豆食品も
トリプトファンを含んでいます。
ここに列挙した食品のほとんどすべてに、ビタミンB6が含まれているのですが、
トリプトファンとビタミンB6が結びついて、セロトニンが合成されます。
ニンニク、ショウガ、玄米、クルミなどにもビタミンB6は含まれています。
これらを上手に摂取すれば、体内のセロトニンはじゅうぶん満たされるはずです。
その結果、どっしりと安定した精神を獲得できるようになる・・・・・・、
と、一応、医学的には説明することができるようです。
健全な心を育むのは、やはりバランスの良い食生活なのですね。。。
皆様、農と脳を大切にしましょう! O h!N o!・・・・ ん?
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<illustration>by: Kalinjin. K |
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