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【西洋菓子店プティ・フール】 千早 茜(著)
「菓子の魅力ってのは
背徳感だからな。
こんな綺麗なものを
食べていいのかって
思わせなきゃなぁ」
じいちゃんの言葉。
本文には、そうした
生クリームのつややかな
輝きを帯びる瞬間を
感じるようなじいちゃんの
言葉が多々あります。
じいちゃんとは、、
主人公、亜紀の祖父。
下町の商店街の中ほどにある
創業四十年を超える洋菓子店
『プティ・フール』を営む
菓子職人です。
亜紀は、小さい頃からじいちゃんに
憧れ、すこし遠回りをしたものの
フランスで菓子作りの修行をし、
今は、じいちゃんのお店を手伝っています。
クロゼイユ(赤スグリ)、
ヴァニーユ(バニラ)
カラメル
ローゼ
ショコラ
クレーム 本書は、
その「プティ・フール」を舞台に織り成す
人間模様を6篇の「菓子素材」や「味」を
テーマにして描かれた連作短編集です。
甘い香りのするタイトルや装丁に惹かれ、
ほのぼのとしたスイートな物語を
想像していましたが、、
読みだすとこれがなかなかのビター。
ですが、
そのほろ苦さが好きです。
もちろん!
食指が動く洋菓子も
たくさん登場します。
なかでも、じいちゃんのシュークリーム。。
「優しい黄色い皮に歯を起てると、生クリームがあふれでてくる。。
吸い付いてクリームを飲む瞬間がたまらない。
甘い幸福感がとろとろと身体に流れ込み、脳を満たしていく。。
クリームと柔らかいシュー皮。。」
ああ、うっとりとしたあまさが身体中をかけめぐるようです。^^
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