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私は、小津安二郎の映画が好きです。
最初に観た映画は多分『東京物語』です。(笑)
もちろん、今でも大好きな作品です。
この映画は、今までに何度も観ています。
それなのに、また突然、観たくなる。(笑)
多分、今わの際に聴きたい曲。。と、いう発想に似ています。^^
実は、昨日も観ました。(笑)
それも、
小津自身が「ぼくの映画の中で『東京物語』が一番メロドラマ傾向の
つよい作品です。」と語ったと、ある雑誌で知ったからです。
メロドラマ。。。?
私には耳を疑うような言葉でした。。
『東京物語』は、尾道に暮らす老夫婦が上京して子どもたちを
訪ねるお話です。
メロドラマの意は、メロスとドラマが結合した言葉で、元来は伴奏つきの
簡単な所作劇のことをいいます。
これが転じて、恋愛をテーマとした、感傷的、通俗的な劇、映画、
テレビドラマ、、と、なっています。
。。。。。。。。
ん。
この映画にその意味がどこに込められているのでしょう。
私の観る限りの『東京物語』は最初と最後のシーンが全てです。
尾道の老夫婦の家に始まり、家で終わる。。。
そこに集約されているように私は感じています。
。。。老夫婦が東京の息子に会いに行く用意をしている所を
近所の主婦が窓際で声をかけます。
「気をつけていっておいでなしゃあ」
普段と何も変わらないシーン。
そして東京から帰ってきてから、突然、妻が具合が悪くなり、
亡くなります。
ラストシーンでは、夫・周吉がひとりでぼんやりと外を見ています。
そこにご近所の主婦が冒頭のシーンと同じように窓際で声を
かけます。
「おさびしいこって。。」
「ひとりになると急に日が永ごうなりますわい」
周吉の万感のこもった台詞です。。
『東京物語』を観られたかたはどう思われるでしょう。。
ある本で、紀子と周吉は「擬似的な親近相姦的潜在意識を示している」
と書かれていることも知りました。
やはり、そのような性的な深層心理が働いていたのでしょうか。。。
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