元米国駐在員の生活密着レポ

日本に戻ってきて早2年。アメリカで生活していたなんて遠い昔のこと

痛たな歯医者

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普段通っている歯医者は治療中に器具が破損、
そのかけらが歯の神経の中に残り、自分では
取れなくなって歯根治療の専門医を紹介された。


先方もなかなか忙しい上、こちらも忙しく、
なかなかアポが取れず、引っ張りに引っ張られて
ここまできた。最初の治療からとうに2ヶ月は
過ぎている。


普段の歯医者はアポの45分前に会社を出発し、
高速を飛ばしていくのだが、今回の専門医は
初めて行くところ。道路の混み具合もわからない。
遅刻してキャンセルされるのもバカらしい。


で、午後4時のアポのところ、念のために1時間前の
午後3時に会社を後にした。


高速ではなく、ずっと下道だったが、あまり混んでなく、
30分ほどで到着した。見たところ普通のビル。
どうやらこの中の一室を治療室にしているようだ。


ビルの案内板に専門医の名前があるのを確認し、
「さすがに30分前じゃ早かろう」
ということで、車の中で待つことにした。


すると妻から電話。
「さっきも電話したんだけど・・・」
確かに運転中にぶるぶる震えとった。
「歯医者さん、遅れてるんだって。4時20分ごろ
来てくださいだって」


「えっ、もうこっちに来てんねんで・・・しゃあないね。
待っとくわ」


おいおい、今から30分どうしようかと思っていた
のに、50分になるわけ!?今から会社に戻るのも
バカらしいし、そんなことなら何か持ってくればよかった・・・


仕方がないので、車の中においてある地図を眺める
ことにする。実は私は地図が大好きである。この血は
次女にきちんと受け継がれているのだ。


地図を見ているうちに、
「カーナビがあったら、おもろいやろうなぁ。
レストランとか教えてくれるんだよな。ちょっと高い
かもしれないけど、よし、本格的にリサーチするか」
とか、いろいろ思いをめぐらせていた。あっという間に
45分経っていた。


で、車を後にして、例のビルに入った。
中はちょっとシックなマンションあるいはホテルといった
いでたちで、向かうべき「専門医」はその中のある一室だ。


ところどころよそのドアが開いていたので、チラッと
のぞきながら、「ふむふむ、中はこうなっているわけね」と
情報収集しながら、目的地に向かった。が、目的地の
ドアは閉まっていた。


(そろそろ、続く、にしたいんだけど、ダメ?)


呼吸を整えて、ノックをしてドアを開けた。
中は病院とは思えない落ち着いた感じの待合室。
病院は病院らしくタイル張りの待合室の方が
わたし的には落ち着くのだが。


おばさまの先客が一人雑誌を読みながら待っていた。
受付に名前を告げて、経緯を説明した。もちろん
この段階で、
「わたしの保険は使わずに、例の歯医者がすべて支払う
ことになっている」
ということも忘れずに伝えた。(偉い!!)


しばらくするとかなり高齢のおじいさまが奥さまに
連れられてやってきた。


「大繁盛だなぁ」


なかなか名前が呼ばれない・・・
先客おばさんが呼ばれ、やがておじいさんも呼ばれ、
いつになったら私は呼ばれるのやら・・・
緊張の糸が切れてきて、睡魔が襲ってきた。Zzz・・・


(もう、続く、にしたいんだけど、まだダメ?)


ガクンとくるのと、名前が呼ばれるのとどちらが
先だったかわからないが、こちらを向いて手招きして
いる。時計を見るともう5時。
(めちゃめちゃ、遅いやんけぇ)


治療室に案内される。普通の歯医者と同じ、あるいは
それよりもっと普通っぽい。


アシスタントはちょっと若めに見えるロシア人の
お姉さん or おばさん。(子供は二十歳だとか)
ドクターが来るまで、世間話をしたのだが、
わたしはその昔、ロシア語の端っこのひとかけらを
ペロッとなめたことがあるので、ロシア語ネタでも十分
盛り上がれる。


「日本語では何ていうの?紙に書いて!」
とか盛り上がっていると、ドクターが
「いやぁ、遅くなってすまん、すまん」
と謝りながら入ってきて、我々の楽しい会話は中断された。


「レントゲンを撮りたいのですが・・・」


「あっれぇ〜、例の歯医者でも撮ってて、あなたに送って
おくと言ってましたで!」


「あっそう?でも、もらってないですよ。」


(ないんやったらしゃないなぁ。どうせ私が払うわけでもなし)


で、レントゲン撮影。終わると、


「うまく行くかどうかはわからない。でも全力は尽くすからね」


(やっぱ、そんな大事だったわけね・・・)


「痛くないように治療しますんで、麻酔を打ちます」


「OK」


「ハイ、口あけて。ダメダメダメ、もっと力抜いて!そうそうそう
そんな感じ(口半開き)」


そっかぁ、とポンと手を打つセフォ。
腕に注射するときも、ぐっと痛みをこらえて緊張すると
余計に痛い。力を抜かなけりゃダメなのだ。


口内注射も同じ。先生のためと思って大きな口を開けるのは、
最初だけでいいのだ。口を開け続けているとそれだけで力が
入っている。だから今まで麻酔注射が痛かったのだ。


(うん、ここに来た甲斐があったぞ)


ドクターはガリガリ、キーンをしつつ、掃除機様なもので吸い
取っている。


(おうおう、やってるやってる。しっかりたのんまっせ!)


一時間ほどして、


「セフォ、あなたは今日は非常にラッキーないい日だった。
なぜならちゃんと取れたからだ!」


そのときはこの回りくどい表現の意味するところがわからなく、
単に、
「そうだね、サンキュー」
と言ったのだが、実は
「私がラッキーだったのではなく、あなたの腕が良かったのです。」
と言って欲しかったのかもしれない。


ともかく終わった。
「もうここには来る必要はないよ」
と言われ、ほっとした。


ただ、この歯の治療自体は終わっていないのだ。
単に残骸を除いただけ。後はきっちり穴埋めして、
きっちりカバーしてもらわないといけないのだ。
その後もいろいろあって、締めて60万コースが
控えているのだ。



(やーい、やーい、小出しのセフォ、引っ張りのセフォと
揶揄されていましたので、途中くじけそうになったけど
完投しました。まだ、息が荒いですxxx)

歯の神経に残った針先を専門医に除去してもらうまでは、
この歯医者ではすることがないので、結局歯石取りを
することになった。

歯石除去は会社で行う「歯の健康診断」でも行っていたので、
高をくくっていたのだが、意外や結構本格的。

「今日は右半分だけします。で、麻酔を3本打ちます」

「おいおい、片側の歯石取りで麻酔3本??」

しかも、この麻酔打ちが何故かしらやたら痛い・・・xx
3本も打たれりゃ、右半分は完全に麻痺状態。
酔っ払い親父状態になってしまった。

歯茎をかなり押し下げて、がりがりやっているのがわかる。
一時間ほど口を開けてがりがりやって、やっと終了。
ふぅ。

来週はいよいよ専門医だ。
でもその前に精算の件をきっちりしておかなくちゃ。

「あのぁ、来週、例の専門医に行くんですが・・・、
支払いはどうしたら・・・」

「あぁ、それでしたら、一旦払っておいて下さい。」

「えっ?私が払うんですか??あれっていわば先生の
ミスですよね」

「あっ、え、えぇ、そ、そうですね。ですから、多分
払わなくてもいいと思います・・・」

「保険も使わなくていいんですよね?」

「見せてくれって言われるかもしれませんが・・・」

「私の保険を使うっていうのも変ですものねぇ」

「そ、そうですね」


よっしゃぁ〜。


で、専門医なるところに心置きなく行けることになった。

でも、一体どんなところなんだろう。この歯医者では
取れない微細な針先を除去してやろうって言うんだから、
きっと最新設備に囲まれているんだろうなぁ・・・


(続く)

[これまでのあらすじ]

急に虫歯が痛み出し、慌てて歯医者に電話するものの、
予約はだいぶ先。その間何とか痛みをこらえて、やっと
治療してもらったが、治療機器の針先が折れて、歯の
神経の中に残ってしまった・・・専門医のところに行って
くれとのこと・・・

・・・・・・

一旦は、「専門医なんて面倒臭いし、このまま蓋をして
しまおう」と思い、歯医者にもそう伝えていたのだが、
回りの猛反対に会い、前言撤回。歯医者にその旨連絡した。

さぁ、この歯医者ではすることがなくなったぞ。
でも、アポはとってあるぞ。何をするんだろう?

専門医の治療費を誰が負担するかの交渉もしないと
いけないし、気が重いなぁ。(当然そっち持ちでしょう!)

で、結局歯医者でおこなったのは、全口腔のレントゲン撮影。
すると出るは出るはの虫歯、歯周病予備軍の
オンパレード。

結局、詰め物では済まない程度の虫歯が3本あり、
金属冠(かぶせ)が必要、さらに歯周病予防に
歯石除去の必要性を説かれた。治療総額は$5,500に
なる見込みとの明細をもらい、目は点になり、足取りは
重くなり、歯医者を後にした。

結局、専門医治療費負担の話はせずじまい。とほほ。

(続く)

やっと2時間の治療が終わった。
前回の治療では歯が痛かったけど、今回は長時間の無理な姿勢でくびが痛い。
診察台から下りて、クビを動かしていると、先生がなにやら気まずそうに
話し始めた。英語でだ。


前振りなしで、しかも英語で話し出したので、きょとんとしていた。
英語が通じないと思ったのだろう。いつの間にか、受付のおばちゃんも
部屋に入ってきた。通訳をするつもりのようだ。


なんだかまずそうなことを言っているなということが、先生の表情からも
伺い取れた。


「歯の神経の穴の中に針先が残ってます。レントゲンにも映ってました」

確かに前回撮っていた筈のレントゲンを今日は2回も撮っていたなぁ。
ん?でも針の先って、どういうこと?


「ドリル機器の針先が折れてしまって、神経の穴に残ってしまいました」

えっ、それって・・・、


「取ろうと努力はしましたが、無理にすると奥に押し込むことになってしまい、
取れませんでした」

いつまでたってもかぶせをしなかったのはそのせいね。


「神経の穴を大きく削れば取れますが、それをすると歯がもろくなって
欠けやすくなってしまいます」

それはまずいなぁ・・・でもどうすれば・・・



先生が紙に絵を描いて説明してくれたので、状況はわかった。


「ですから、わたしではもう処理できませんので、『専門医』のところに行ってください」

えっ、『専門家』って、大学病院か何かの??
え〜、ただの虫歯だったのにぃ〜。
めんどくさそー。


「したがって、本来金属の冠をかぶせるのですが、それを行うと針先が
取り出せなくなってしまうので、今回はとりあえずセメントで埋めただけです」

はぁ。。。




ところで、ほっておいたらどうなるの?何かまずいことが起こるのだろうか?
歯の中とはいえ、異物を体内に残しておいていいはずはなさそうだけど、
あえて聞いてみた。起こるとすれば、いつ頃なのかも知りたい。


「それはわかりません。1週間後に『変なこと』が起こるかもしれませんし、
死ぬまで何も起こらないかもしれません」


・・・


さてと困った。


痛くなるのは嫌だし、異物が残っているのも嫌だ。
かといって面倒くさいのももっといやだ。


で、導き出した結論は、

「とりあえず、このままにして置いてください。今は痛くないですし。
また何か変なことが起こってから対処してください」


このいい加減な、あいまいな回答が周囲の猛反発を買うことになるとは、
このときのセフォには思うよしもなかった。

2回目の歯医者。この日は朝6時から日欧と電話会議が
あったので、なんとなく眠い。からすこさんの息子さんが
診察台の上で寝てしまったという話を思い出す。
つい寝てしまって、気がついたら終わってた、っていうのが
ベストなんだけどなぁ。

前回は神経を1本だけしか抜かなかったので、今回は残り3本を
処理するために2時間コース。
いやだなぁ、でも仕方ないなぁ。


今日は早速麻酔から。前回効きが悪かったので少し不安になる。
が、とりあえず大丈夫そう。前回詰めたセメントを取り除く。

今回はなぜか喉奥に痰が絡む。頭が若干下になって、口を大きく
開けたまんまなので、いかにも気持ち悪い。
おばちゃん助手がバキュームで口の中のセメントの削りかすを
吸い取っていくのだが、
やはり「おぇ〜」となった。

吐きこそしなかったが、かなりむせて一時中断。口をゆすいで
再度仕切りなおし。


治療に関して言えば、やはり前回を経験しているので、明らかに、
「同じことを3回繰り返しているなぁ」
というのがわかって、安心感。

麻酔の効きが神経ごとに異なって、効き忘れの衝撃の痛みは
やはり起こったが・・・
前回に比べて、痛みの許容度も増し、
「これくらいなら、我慢したれ」
と思えるようになった。


が、そんなことより何より途中から私を悩ませたのは「おなら」(*^^*)
なぜかしら、プゥとおならがしたくなって、我慢するのに苦労した。
普段なら自分のオフィスでプゥなのだが、今はなんせ密室。
しかも犯人バレバレ。臭すぎて先生の手元が狂わないとも限らない。
ぐっと我慢していたら、便意ならぬプゥ意が何故か引っ込んだ。
「今、口あけてるけど、息がおなら臭かったりして・・・」
などとバカなことを考える。


その間も先生の治療は続く。


今度はだんだん首の後ろが疲れてくる。口もずっとあけっぱなし
なのだが、なにより痛いのは首の後ろだ。
先生が針を変えている間に頭を横に動かしたり、上体を半分
起こしたり、といろいろ工夫する。
が、限界が近づいてきた。


ちらっと時計が見えた。もう1時間半が経過している。あと30分だ。
がんばれ、先生!ラストスパートをかけてくれ!


ただ、おならプゥやクビ痛でそれどころではなかったのだが、
実は途中からあることが気になっていた。


「3つの神経を抜いたということはわかった。その後、先生は一体何を
しているのだ?」
「抜いた後はかぶせをしておしまいなんじゃないの?」


そして丁度2時間。治療が終わった。ずっと口をあけていたので
口が渇いている。それより変な重力から解放されたクビがうれしい。
と、喜びに浸っている間もなく、先生が気まずそうに話しかけてきた。


ん?


なぜか受付のおばちゃんが入ってきて。
先生の通訳を始めた。


んん?と思っているうちに衝撃の事実を告げられることになる。

(続く)

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