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堅オススメの本、重松清『きみの友だち』を読み終えたところです(あ、私の読書のきっかけなんて |
こんな本
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毎年、年越しには図書館でうーんと本を借りてきます。 ひとり身の気楽さで、お正月はずっと読書漬け。 今年も、一日中パジャマで布団にもぐって読書。お腹がすいたらご飯を食べ、布団に戻って読書。 途中NHKの土方歳三ドラマを見て涙し、また読書…。 そんなこと3日も続けたら、そりゃ日常に戻るのが難しくもなりますわf-_-;) 三箇日で読めたのは、次の3冊。そして、稚拙ながら紹介&感想を。 (長いので端折るなりして、好きに読んで下さい。) ●一冊目は『枕草子REMIX』酒井順子著、新潮社 ご存じ『負け犬の遠吠え』の著者です。酒井節大好き!女子高に通った経験のある著者が 「清少納言も実は似たような環境にあったのでは?」と推測するところから始まります。 女だらけの宮中のサロンで、最初は随筆にまとめることを考えず、面白いことを書き散らしては 仲間内で回覧して「そうそう!」と共感を得たりしていたのではないか…それはまるで女子高のノリ、と書いてのける著者、そのこじつけ方(でも、納得)、スゲェ。 ワタクシ話ですが、日本語だから一応は読める、という程度に国語は点が取れる科目だったのですが、古文は全然ダメで(どういうわけか漢文の方がまだマシだった)問題文も読まず当てずっぽうで 回答を選んでいたくらい…そんな宇宙語のごとく古文も、酒井さんが読み解くと途端にイキイキ! よくある現代語訳ではなく、酒井さんの突飛な意訳が入っていて面白いw 清少納言が宮仕えに出たのは28歳頃で、枕草子を執筆したのは30代中盤というから、意外でした。 昔の人は寿命が短い→早く大人になる→才能が早く開花、と勝手に考えていたので、もっと 若くして書いたのかと。。。 中年女である清少納言は「春は、あけぼの」という超名文を書き記す一方で、「ブスは昼間から 寝顔をさらすんじゃない!ただでさえ見苦しいのにっ」とザックリ。 辛辣な視線と美意識、ユーモア、近しい年齢もあって、清少納言を“人生の先輩”、もしくは 友人のように感じてしまい、まんまと酒井節に乗せられた一冊でした。快感! (あ、表紙イラストはJRのSuicaペンギンでお馴染み、坂崎千春さん。こんなタッチも描くのね) ●二冊目は『フェア・トレードとは何か』デイヴィット・ランサム著、青土社 以前記事にもしたフェア・トレードのことを知ろうと思い、図書館で検索したらこれ1冊でした。 イギリス式ウィットっつーんでしょうか、回りくどい表現や皮肉が多くて、「もちょっと ストレートに言いたいこと言ってくんないかな?」とグッタリしつつ、何とか読破。 ま、経済の仕組みの難しいことは私にゃわからないんで、得たことを少し。 フェア・トレードは生産者の生活を支えるだけでなく、有機栽培などを進め環境保護につながると いうこと。コーヒーやバナナ、チョコレートなどを大手企業が安く大量に売る背景には、 自然を崩して作られた広大なプランテーションがあり、労働者は低賃金のうえ、農薬を浴びる危険を伴っていること。 アンフェア・トレードのものを買うか、フェア・トレードを選ぶかは消費者の意志なので、やはり 消費者一人一人が自覚しないといけないなと、感じ入った次第です。 大手企業が占める巨大な物量を想像すると、細々としたフェア・トレードは到底太刀打ち できないように思えますが、 「フェア・トレードには未来がある。アンフェア・トレードに未来はない。」と名文を刻んでくれて おります。環境先進国ヨーロッパではフェア・トレードも盛んで、世界で一番需要が高いんだそう ですよ。うーん、さすがだ。 ●三冊目は『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー著、扶桑社 平井堅が号泣、というこの本。読み終えて…つらつらといろんなことを考えてしまい、 胸ふさがるというか、いたたまれない心持ちというか、要するにブルーに(-_-;)。 親子、家族、親類、幸せ、不幸、生き方、死に方、東京という場所、人とのつながりの重さと軽さ… ぐるぐるぐるぐる、頭を廻ります。 一番胸に迫るのはオカンの生き方で、一人息子に愛情を注ぐだけでなく、周りの人にも、はたまた 募金をして見知らぬ海外の人にまで、とにかく他人のために働いて尽くしてきた人生。 自分の幸せを考えない、なんて辛い生涯だったんだろうと思うけれど、それでもオカンはどこかしら 幸せを持ち合わせていたのでは。 傍目には裕福で恵まれている家庭があったとしても、内側は壊れているかもしれなくて、その家族 でさえ、それを幸せと感じているか不幸と感じているかは一人一人違う。自宅と呼べる家を持てなく ても、仲良い姉妹とあちこち旅行をして、死ぬ前まで一緒にはしゃぐことができたオカンは 私から見れば羨ましかったりして。 リリーさんが見た桜の時期の東京の雪を、私は小金井で見てました。あの時、オカンは生きていたん だなぁと思うと切ないです。リリーさんの書くオカンのご飯は本当に美味しそうで、オカンの おにぎりや酢豚やぬか漬けを、私もお呼ばれしたかった。見知らぬ私が訪ねていっても、 温かくもてなしてくれるオカンです、きっと。 …して、読めなかった本が、まだ5冊。
考えてみりゃ、3日まるまる使っても、8冊も読めないことは明白f-_-;)厚さ4.5cmの 『太宰治集』は手つかずで返却するハメになりそうな。 あーあ、も一度お正月が欲しい。それか、速読法を身に付けるか、ですね。。。 |
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図書館で植物の本を探していたら、ふと、目に付いたマリモの本。 |
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