切ない昭和生まれ

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5年目のこの日に思う

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/c0/e7/silverarrow_aurinko/folder/933290/img_933290_41650529_0?20060912225403

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/c0/e7/silverarrow_aurinko/folder/933290/img_933290_41650529_1?20060912225403

あれからもう5年も経つなんて早いものだ。
でも、いまだにあの日の映像を見るのはすごく辛いし、話題を聞くのも辛い。
興味本位に聞かれるのも辛い。

当時、私はマンハッタンのワールドトレードセンターから歩いて5分の学校に通っていた。
毎朝7時50分にクイーンズにある家を出て、8時前に地下鉄の駅でFラインに乗り、
隣りの駅でEラインに乗換え、約45分地下鉄に揺られ、8時50分頃にワールドトレードセンターの駅に
着き、歩いて学校に行き、授業を受ける生活だった。
ニューヨークの地下鉄はしょっちゅう停まり、スタックすることもしばしば。
でも5年前の今日は珍しくスタックすることなくワールドトレードセンターに着き、
おまけに朝から快晴だった。

地下鉄がワールドトレードセンターのホームに停車するためにスピードを落していたとき
一人の男性がまだ停まりきっていない地下鉄の窓を外からガンガン叩いた。
彼はExplosion!と何度も叫んでいた。
ニューヨークにはクレイジーな人が多かったから、その人のことも気にならなかった。
誰も気に止めていなかった。
でもいつもの出口が封鎖されていて、なぜか遠回りさせられて地上に出た。

地上に出たらものすごくたくさんの数の警察官、消防隊、人々がいて、
道路には車のものとしては大きすぎる乗り物のパーツが散らばっていた。
でもきっと車か何かの破片だろうと思っていた。

学校に向かいながらツインタワーを見上げると上部が燃えていて、
おびただしい数の書類が舞い落ちてきた。「何で燃えているんだろう?ガス爆発かな?」と思った。
9時から授業が始まるので急いで学校に行き、教室に入ってみたがクラスメートも先生もいなかった。
結局、誰も来なかったので学校のマネージャーにどうしたらよいか聞きに行ったら、
「ワールドトレードセンターに飛行機がぶつかって、今、大変なことになっているから
今日は授業はできない」とのことだった。でもなぜぶつかったのかはわからなかった。

学校に来て早々、家に帰らざるをえなくなってしまった。
友達の携帯電話に公衆電話からかけてみたが全くつながらなかったので、
ミッドタウンで働いている日本人知人の会社に電話をかけた。
彼女は私がワールドトレードセンターの近くの学校に通っていることを知っている人だった。
電話をかけてきたのが私だと知って「大丈夫?!無事だった?!」とビックリした様子で尋ねられた。
「私は平気なんですけど、学校の周りが大変なことになっていて・・・」と話すと、彼女は、
「テロだってニュースで言ってるよ!○○ちゃん(私)、早くそこから逃げて家に帰って!」と言った。
私は何がなんだかさっぱり分からなかった。事故で飛行機がぶつかったんじゃないの?

学校の前の道に出てみると、多くの人が南を向いていて、
すぐ近くにあるワールドトレードセンターを眺めていた。
さきほどより火の勢いが強くなり、書類はひたすら舞い落ち続け、
多くの人がツインタワーから飛び降りてきた。
飛び降りるというよりも「落ちていた」。凄惨な光景だった。
私は「どうか地面にマットがあって、無事にあの人たちを受け止めてくれますように」と願ったが・・・。

近くにいた警官に「Eラインに乗ってクイーンズに戻りたいんですが、どうしたらよいですか?
地下鉄は走ってますか?」と聞いたが、
「ワールドトレードセンターの駅は使えない。
マンハッタンを上にいけばどこかの駅で乗ることが出来るかもしれないけどわからない。
バスの方がいいかもしれない。」といわれた。
お礼を言って、学校方面に戻るとスイス人のクラスメートと会った。
彼は「飛行機が2機、ワールドトレードセンターにぶつかったらしい。テロだと報道されているよ」
と教えてくれた。彼は私に早く家に戻った方がいい、と言った。
でも地下鉄が止まっているみたいだよ、と伝えたら、彼は
「僕はブルックリンに住んでいるけど地下鉄は走る見込みがないみたい。
僕は歩いて帰るよ。君も歩いて早くクイーンズに帰りなよ」と言った。
彼と話をしている間にもツインタワーからは人が飛び降り続けていて、本当に悲惨な光景だった。
その様子をいかにも興味本位でビデオカメラで撮影している人、
写真を撮っている人がたくさんいて、私は憤りを覚えた。

「じゃあね、無事で!」と人ごみの中で彼と別れてしばらくすると、
学校の東側の道から大きな煙がものすごい勢いで流れ出てきて、
その近くにいた人は必死に逃げていた。
煙の勢いがすごく早くて、私は今までにこんなに速く走ったことがないというくらい
一生懸命走って北に逃げた。
しばらく走って立ち止まり、南の方向を振り向くと、ワールドトレードセンターの周りには
煙が立ち込めていて、人々が泣き叫んでいた。本当に起こっていることなのか信じられなかった。

マンハッタンからクイーンズに歩いて戻ったことは一度もなかった。
普段は地下鉄か車だ。
でも「まっすぐ北に行って、東に曲がって橋を渡ればクイーンズに着くはず」と考え、
ひたすら歩き続けた。
ロウアーマンハッタンからミッドタウン、アップタウンへ向かっていったが、
どこもかしこも大混乱だった。マンハッタンから抜け出そうとする車の渋滞がひどく、
クラクションも絶え間なく鳴らされている。バスも全然動かない。歩いた方がよっぽど速い状況だった。
歩いている途中、ドーベルマンを連れたCIAだかFBI(どちらか忘れたがNYPDではなかった)の人が
いたので「一体何が起きたんですか?」と聞いたが「僕らもまだ分からないんだ」と彼は答えた。

ようやくたどり着いたクイーンズブリッジには、クイーンズに向かうものすごく多くの人が歩いていた。
橋から南の方を見ると、あるはずのツインタワーはなく、黒い煙が立ち込めていて嫌な匂いがした。
それからひたすら歩き続けたが、混乱するマンハッタンと違ってクイーンズは静かだった。
もちろん普段よりは慌しかったが。
家に着いたのは3時半過ぎで、私の帰りを心配して待っていてくれていた家の人がハグしてくれた。
とても安心した。日本の友達からも安否を気遣ってくれるメールがたくさん届いていた。

TVで飛行機がツインタワーに突っ込んで、崩れていく様子を見た。
こういうことが起きていたことを初めて知った。
でも平々凡々な自分の普段の生活と、体験してしまったことと、見てしまった悲惨な光景が
リンクできなくて、状況が理解できず、落ち着くまでに数日かかった。

その当時の私は、アメリカ人の友達から911で体験したこと、見たことを聞かれても落ち着いて
話していたし、映像も見ていたし、ニュースもよく見たし、記事もよく読んだ。
友達のアメリカ人が「ニューヨーク市で911に現場にいて、家族をなくした人、知り合いをなくした人、
悲惨な様子を見てショックを受けた人を対象にカウンセリングをしているから、○○(私)も
それを受けてみたら?」と言ってくれたが「私は大丈夫」と受けなかった。大丈夫だと思っていた。

しかし、だんだんと当時のことを話すのがイヤになり、聞かれるのがイヤになり、
映像を見るのも、ニュースを見るのも、記事を読むのも全部イヤになり、
すごく辛くなってきてしまった。
時間が経つごとに見たもの、経験したものの衝撃と、人々が泣き叫んでいる声がありありと
よみがえってきてしまった。

ツインタワーから飛び降りてきた人たちの多くは・・・
地上から何百メートルもの高さにあるオフィスの火の中から飛び降りてきた人々の多くは、
もしかしたら・・・きっと、みんな、亡くなってしまったんだろうなと思うと、本当に辛かった。
その人たちは世界の中心のニューヨークのワールドトレードセンターで働いていて、
故郷の家族、親戚、友達から誇りにされていた人たちで、ワールドトレードセンターで働けることを
喜ばしく思っていただろうな。
その人たちが燃え上がるワールドトレードセンターから火の熱さに耐え切れず、
逃げ場がなくなって飛び降りてきた苦しさを思うと、すごく辛くて、
その時の様子を聞かれるのがすごくイヤになってしまった。
5年経つ今でも当時の様子を思い出すととても暗い気分になる。

先日、ワールドトレードセンターの中に救出のために突入した消防士の映画の予告を映画館で見て、
涙が出てきて止まらなかった。
いまだにすごく感情的になってしまうし、911関係の話題だと気持ちが不安定になってしまうのを
感じた。
あの頃、友達が薦めてくれたとおりにカウンセリングを受けていれば少しはましだったのかな、
と今になって後悔する。

でも私はすごくラッキーだったと思う。
地下鉄がいつもみたいにスタックしていたら、私は二度と地上に出られなかったかもしれないし
現場に長くとどまっていて逃げるのが遅れていたらどうなっていたかわからない。

あの日を境に私の考え方は大きく変わった。
「いってらっしゃい」「またね」と別れたのが永遠の別れになることがある。
それを痛感するようになった。

大切な人を亡くして今でも立ち直れない人がたくさんいると思う。
あの日を境に人生が180度変わってしまった人も、
いまだに調子を取り戻せない人も多くいると思う。

911はドラマでもなく、映画でもなく、実際に起こったことで、
傷ついている人がいまでもたくさんいます。
その人たちの心の傷が一日でも早く癒えるよう、祈ってやみません。

HOPE AND PEACE

転載元転載元: モイモイ!アウリンコのブログ

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