|
この間まで在職していた会社の方から、
「いい柚子が出来たから持って行ってあげるよ!」と電話をいただきました お隣の席だったので、仲良くしていただいたおじちゃんです 翌朝持ってきてくれることになりました ウチは1階が義父母のスペース、2階が私たちのスペースで、玄関は共有してます 翌日インターフォンが鳴り、義母が受話器を取りました 私は咳をゴホゴホしながら階段を降り、そして義母は私がいるともいないとも言わず、呼ぶとも言わずに、物だけ受け取り玄関を閉めてしまいました 狭い家の大して長くない階段で、玄関からの声も私の咳も聞こえてるはずです 私は急いで靴を履き、咳で苦しい胸を押さえながら走りました 非礼を詫び、お礼を言って見送りました そして柚子は義母のもとにあるので、受け取りに行くと、 「あら、酷い咳ね。カリンエキス飲む〜?」と… カリンエキスより、その柚子返して 私、もう頭に血が登ってしまい、 「私の咳は風邪ではありません!がん性のものなのでモルヒネでないと効きません!」と言い放ちました 義母は、 「ああ、そうなの」と… ウチは結婚当初から同居で、時に衝突もありました でも、もう10年です 私は何のわだかまりも消えていると感じていました でも、違っていたみたいです この間の緩和ケア入院中に一度来てくれたんですけど、 「元気そうね。ずいぶんキレイな個室なのね。私の弟は今、何万人かに一人という難病で入院してるのよ」 スイマセン、こんなキレイな病室に入院していて… でも、ここ「緩和ケア病棟」なんですけど… もうね、いわゆる「一般病棟」には残念ながら入院させてもらえない患者なんですけどね 私ががんになったせいで、義母が受けたがっていた胆石の手術が出来なくなったそうです ごめんなさいとしか言えなかったです 脇の辺りが痛いそうで、 「乳がんだったらイヤだなあ…」と言われちゃいました 私だってイヤでしたもん 私、感謝してるんです チビやパパの世話を快く引き受けて下さっていて、お礼のコトバが見つからないくらいです 私の気持ちが伝わりきっていなかったのかな? してもらうことを当たり前に考えていたのかな? 悲しさと虚しさと悔しさでイッパイな心です |
全体表示
[ リスト ]


