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製作年度:2012年 製作国:日本 上映時間:146分
久々に“1000円で邦画を楽しむ会”のブロ友;めーちゃんと 一緒に観たのは『たそがれ清兵衛』『おとうと』などで知られる、 山田洋次の監督81作目となるドラマ.本年13本目の鑑賞. 小津安二郎監督の傑作「東京物語」をモチーフに、瀬戸内の小島から上京し、 自分の子どもたちと久々の対面を果たした老夫婦の姿を通して、 現代日本における家族の在り方や絆などを見つめていく. 当初予定していたクランクイン直前に東日本大震災が発生したため、撮影を約1年延期し、 その間に改めて震災と原発事故を踏まえた脚本への描き直しが行われた. 出演は橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優. 瀬戸内海の小さな島で生活している夫婦、平山周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子). 東京にやって来た彼らは、個人病院を開く長男・幸一(西村雅彦)、美容院を営む 長女・滋子(中嶋朋子)、舞台美術の仕事に携わる次男・昌次(妻夫木聡)との再会を果たす. しかし、仕事を抱えて忙しい日々を送る彼らは両親の面倒を見られず、二人をホテルに 宿泊させようとする.そんな状況に寂しさを覚えた周吉は、やめていた酒を飲んで騒動を 起こしてしまう. 一方のとみこは、何かと心配していた昌次の住まいを訪ね、 そこで恋人の間宮紀子(蒼井優)を紹介を紹介され、上機嫌になるのだが…. -------------------------------------------- 山田洋次は苦手の部類の監督.だいたい“寅さん”が苦手. 本作品も、出だしから違和感いっぱい…. テンポが古臭いし、セリフも型にはまりきっている. 最後に、“小津安二郎に捧ぐ”なんてオマージュっぽくいっているが、 その実、小津の「東京物語」の全くのリメイクであることに気が付く. 復讐、いや復習の為に(笑)昨年買ったDVD「東京物語」を観直してみた. じつは副長は小津安二郎ファン…DVD買うくらいだからね. 家でDVD観るなんて…よっぽどのことだよね(笑). やはり登場人物の名前も設定もほぼ同じ、違うのは小津版は次男が戦死して、 その残された嫁が原節子で、山田版の次男役;妻夫木と役が入れ替わっているくらい. さすがに平成で戦死という設定は使いようがないからね. 小津版は1953年の作品、時代も環境もすっかり異なるのだけど、 東京の郊外を舞台に選ぶことで差を極少にすることは成功している. が、役者の演技とセリフが小津版(の時代)を引きずり過ぎている. ここが本作品を観た時に感じた違和感の原因と思う. 特に長男役の西村雅彦と長女の夫役の林家三平の演技が浮いて見える. 東京郊外の町医者にしても、両親の面倒を放っぽってまでの往診だの、 妻との会話の端々に昭和中頃、つまり小津版を引きずってしまっている. 役者に責は無い.脚本でもっと現代的に修正すべきだろう. 転じて、妻夫木や蒼井優のエピソードは小津版に無い部分ゆえ 自然だし、現代の中に於いても古風な味付けがされていて 好ましく観られた部分.こういう味付けで全体を見直せば良かったのに…. 小津版の主役は笠智衆と東山千恵子、山田版は橋詰功と吉行和子. どちらもそれぞれの味がある、時代の差を感じさせない名演技. とにかく安心して観ていられる. 蒼井優は少ない出番だけど、拾いモノの役柄. 持ち味が生かせているし、好印象を受ける演技をしている. 長女役の中嶋朋子が一番の功労者、いい演技をしていると見えたがどうだろう? ローアングル、定点撮影など小津版そのものを真似した映像に新味は無い. 結果的には小津と山田の合作と言ってもいいほどの造りに仕上がってしまっている. ひとつだけ、小津版には無くて山田版の優れたところがあった. それは音楽.久石譲の音楽は映像や演技を妨げない、ゆったりとした流れの音楽. しっとりと聴かせてくれるパートもあり、これは素晴らしい…. けっきょく、今回も山田洋次は満足をさせてくれはしなかった. 題を変えるくらいの気持ちがあったなら、脚本をもっと見直してかかるべきだろう. 本作は「東京物語リメイク」でしかない. . |

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母が古い映画と思ったのは、そういう事だったんですね。
確かに音楽は良かったです。
今年はまだ5本目ですが、私にしては、早いペースです。
2013/1/24(木) 午後 10:09
試写会が当たったので観賞しましたが、多分映画館には行かなかったと思います。
私にとっての山田洋次監督はそんな方なので。
でも「たそがれ清兵衛」は良かったな。^^
2013/1/24(木) 午後 11:24
クラゲさん.
2ナイス!ありがとうございます.
2013/1/25(金) 午前 5:37
@ケンさん.
リメイクなら、もっと時代に合わせた脚本の見直しが必要ですよね.中途半端な気がしました.
2013/1/25(金) 午前 5:39
scabiosaさん.
一見古くさく感じますよね、台詞回しや演技が….その実、中身も作り方も古くさかったにに気がついた時はもう遅かったです.お母様と観に行けることが素敵デスね♪
2013/1/25(金) 午前 6:26
こにさん.
激しく同感デス.たしかに「たそがれ清兵衛」は唯一好い作品でしたね.好きな作品でした. トラバありがとうございます.
2013/1/25(金) 午前 6:29
そうそう…ちょっぴり中途半端で…うん。
2013/1/25(金) 午前 9:59
めーちゃん。
もう少しモダナイズした方が良いと思うのです。60年前の作品のセリフそのまんま…は無いよねぇ。
2013/1/25(金) 午後 0:47
予告見ただけで 見た気になりました^^
2013/1/25(金) 午後 0:48
きみちゃん.
あぁ、それは言えてるかも…(笑)。
2013/1/25(金) 午後 1:04
ようやく「東京家族」の感想を書きあげたら、
ちょうどチャコティ副長さんもUPされてたのを発見!
そうなんですよ、古臭いですよね、とても。
せっかく現代版にリメイクしたんだったら、もう少しテンポがほしい…っと、けっこう観てるときは文句たらたらだったんですが…。
観終わって振り返ってみると、じんわ〜りと心が温かくなってきて。
いい映画だったんだな〜って思いました。
私も「東京物語」を観直してみようかな。
2013/1/25(金) 午後 9:54 [ わかめ ]
わかめさん.
ちょっと辛すぎましたかね…なにせアンチ山田洋次派(苦笑).
小津版「東京物語」観て下さいな.60年前の作品とは思えないクオリティ…アングルやカメラポジションやカットが山田監督がそのまんま真似しているという事がくっきりはっきり判っちゃいます….
2013/1/26(土) 午前 0:43
小津版の東京物語はなんとも大好きで
何回も見ているCoCoばぁばです
好きな役者さん達
原節子さんの綺麗な事!
現代版がリメイク?なんですね
DVDになった頃に借りて見ようかな〜
2013/1/26(土) 午前 9:43
cocoさん.
「東京物語」の原節子、ふっくらして綺麗ですよね!上品さの中にも庶民的な親しみも持てる雰囲気を持ってて、とても魅力的に描かれていますね♪「東京家族」の方はDVDで十分デス.
。
2013/1/26(土) 午後 1:26
副長さんのおっしゃるとおりです。脚本を変えたほうがよかったと思います。
親の年齢設定の68歳は、昔は年寄りだったかもしれないが今では若すぎます。それと、長男の言葉がやたら古臭いし、長女の旦那の存在意義がよくわからない。
でも、私は広島弁の懐かしさに感激し、泣きましたが。
2013/1/27(日) 午前 0:31 [ 豊栄のぼる ]
豊栄のぼるさん.
昭和20年代の68歳はああだったんですね.肉体年齢は今の方が+20歳は伸びてますよね.
広島弁でしたか.「東京物語」は尾道の設定でしたが、「東京家族」は瀬戸内の島に設定されてましたね.故郷の言葉って郷愁を誘いますね….
2013/1/27(日) 午前 8:41
こんばんは〜
はじめのうちは、じれったかったのですが、自然体に感じました
吉行和子さんのお話の仕方は、個性がありますね。
ナイス
2014/1/27(月) 午後 9:19
TBしたくてもできないのですが、どのようにしていますか
今まではできたのですが、張り付かないのです。
http://blogs.yahoo.co.jp/asahi010107/69002120.html
ここにURLを貼り付けます。
2014/1/27(月) 午後 9:25
asahiさん.
たしかにテンポに馴染むまでがつらいですよね.
吉行和子の演技はさすがでした.ナイスありがとうございます.
2014/1/27(月) 午後 9:25
asahiさん.
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2014/1/27(月) 午後 9:38