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原題: BLUE JASMINE 製作年度:2013年 製作国:アメリカ 上映時間:98分
土曜のお昼、つくばのシネコンで観たのは久々のウディ・アレン作品. 本年累積53本目の鑑賞. ウディ・アレン監督が初顔合わせとなるケイト・ブラン シェットを主演に 迎えて贈るシニカル・ドラマ. 富豪との結婚生活が破綻し、妹のアパートに身を寄せどん底からの再出発を図る 中年女性が、セレブ生活が忘れられず惨めな悪あがきを重ねては 身も心もすり減らせていくさまを辛辣に描き出す. 共演はアレック・ボールドウィン、サリー・ホーキンス、ピーター・サース ガード. ニューヨークでのセレブ生活が崩壊し、妹の住むサンフランシスコへとやって来たジャスミン. 質素な生活を送る妹の厄介になりながらも、 虚栄心が捨てられずに 周囲にまるで馴染めない.おのずと精神もますます疲弊していく. それでも華やかな生活を諦めることができず、再びセレブな舞台への 返り咲きを期して躍起になるジャスミンだったが…. 以上は<allcinema>から転載. -------------------------------------- ここ数作の作品とはずいぶん趣が違うウディ・アレン作品. とにかく辛口であることは変わりないが、“痛い”のだ. ジャネットという本名を「パッとしない」からとジャスミンと名を変えてしまう主人公を ケイト・ブランシェットが熱演.一文無しなのに、根拠のないプライドと過去の虚名のみ に糧に生きる、その愚かさと可笑しさを終始味合わせてくれる. 最初の飛行機内のシーンが実に痛い.となりに居合わせた老婦人に自分の生い立ち経歴を ずっとしゃべり続けのジャスミン.相手が聴いていようといまいと関係なし. なにか自分の身近にも(父親だ)この手合いが居るがゆえに、これは観るに忍びなかった. かつての栄光の経歴披露と自己紹介としては上手い造り.その中にもジャスミンの異常さも ちらりと紹介していることが憎い.元夫ハル(アレック・ボールドウィン)とのセレブな生活が 次々と披露されるとともに、その夫は詐欺師の容疑でFBIに逮捕された事も判る. 夫の仕事上の所業は一切知らずに目をつぶってきたように振る舞っていたが、 後半にその実際はそうでなかったこと事が判り、ジャスミンの狡猾さ?と愚かさが また一層際立つこととなる.もうここまで来ると見る者の共感は完璧に拒まれる. 過去の栄光のシーンと現在の生活で悪戦苦闘するシーンが交互に、ランダムに描かれ 少し混乱気味ではあるが、好く観ていくとジャスミンのその表情に差が感じられるようになり 慣れてくるのだ.現実のジャスミンはやはり病的な、追いつめられたような雰囲気を身にまとう. 相手が居る時の一方的な話しだけでなく、しまいには相手が居なくても 独り言をいうようになるジャスミン.そんな精神崩壊の様を冷徹さで淡々と定点観測する ウディ・アレンの手腕が光る.辛辣さが従来の作品とは倍くらい違うのだ. ジャスミンとハルが出逢うきっかけとなった「ブルームーン」をはじめ シックな音楽使いも好ましく、好作品の添え物として光っていた. そんなアレン監督の手法とケイトの熱演が光る秀作. . |

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7コメ目です。
奈良市・依水園に3コメ目をありがとうございます。・(*゚▽゚*)
2014/5/11(日) 午後 10:13
アンダンテさん.
これは力作です。役者たちも選りすぐりで達者な演技をみせてくれます。ナイス!ありがとうございます。
2014/5/11(日) 午後 10:21
じゃむとまるこさん.
そうそう、無駄な部分がなく、研ぎすまれてきた感が有りますよね♪。ありがとうございます。
2014/5/11(日) 午後 10:23
クラゲさん.
こんばんは。いつも思うのですが、奈良地区は景勝の宝庫ですねぇ♪。再度の訪問ありがとうございます(´ω`)。
2014/5/11(日) 午後 10:25
来週観ようと思ってます。観たらアップしてまたお邪魔しますね。
2014/5/12(月) 午前 8:40
atts1964さん.
これは結構感動しちゃいました♪再訪問楽しみにしてますね.
2014/5/12(月) 午後 7:54
副長さんのレビューに突き動かされて見てきました。
ウディ・アレンは結構好きな監督。彼のくすりと笑わせるユーモアのセンスが好みだったのですが、これはいつもと違うテイストの映画で、でも決して嫌いじゃない。
ケイト・ブランシェットも怪演だったけど、ワキのみなさんもなかなかでした。
2014/5/16(金) 午後 8:50
まんちさん.
ありがとうございます.私もアレンの辛口が好きでしたが、この作品はいつものテイストを通り越してしまってますよね.しかも上手いっ!
次はどんな作品で楽しませてくれるやら…!?
2014/5/16(金) 午後 9:33
ブランシェットはあの微妙な役、上手かったです!
セレブな小物・ファッションのチョイスも素敵だけれどイヤミ?でバッチリでしたねぇ。
最後にどんでん返し風に彼女が夫を売ったことも判明して脚本も上手い!音楽もセンス抜群でした、流石アレン!
TBさせてくださいね。
2014/5/19(月) 午後 0:24
アンダンテさん.
壊れていくブランシェット、上手かったですねぇ.良い演技でした.
それを使いこなしたアレンも流石ですよね.満足の一作でした.
トラバありがとうございます.
2014/5/19(月) 午後 8:30
人間の滑稽さをシニカルに描ききっていて、ブランシェットの演技力もあり、ここ数年のアレン監督作品の中では一押しの作品になっていましたね。
余韻もあり、良く出来ておりました〜(^^)
2014/5/20(火) 午後 10:56
やっくるママさん.
アレン監督冴えてますよね〜.今さっき小屋で見た予告編でなんとアレンが役者で出ている作品が…ありました.これは見ないと…(笑).
2014/5/20(火) 午後 11:25
再訪問遅くなりました(^^)ケイトの演技に脱帽でしたね。天国から地獄へ、でも自ら地獄への引き金を引いたことが最後に明かされる。壊れるのも無理はないですかね。
最後のすっぴんの顔が衝撃的でした。
TBお願いします。
2014/5/22(木) 午後 5:21
atts1964さん.
アカデミー賞を取るのも無理はない演技でしたね.
スッピンでも内面の演技が出来るところがさすが、です.
トラバありがとうございます.
2014/5/22(木) 午後 8:14
お気に召されたようですね。
洒脱なコメディではない作品は、「マッチポイント」や「ウディアレンの夢と犯罪」なんかでも最近は見ているのですが、個人的な精神崩壊をここまで描いたのは初めてかもしれませんね。
見ていくと、ヒロインに憐憫の情ももたせてもらえないような作品なので、かなり痛いですよね。
こちらからもTBお願いします。
2014/10/11(土) 午後 10:53
Onemuさん.
この痛さとそれをクールに撮るアレンの手腕に感心しちゃいました.
アレンのこのテイストは好きだなぁ…、おちゃらけが無いのが好い♪
トラバありがとうございます.
2014/10/11(土) 午後 11:41
ケイト・ブランシェットという女優さんは凄い人ですね、圧倒されました。虚栄とか孤独とかウディ・アレンの映画は面白いですね。TBさせてくださいね。
2014/10/13(月) 午後 10:29
シーラカンスさん.
本作のブランシェットは怪演かつ快演でしたね.幽鬼せまるものを感じさせる演技でした.アレンの作品はシニカルで好きであります.
トラバありがとうございます.
2014/10/13(月) 午後 11:06
日曜日にやっと観て来ました♪
強烈なまでの辛口でしたね。これを観て爆笑するというアメリカ人は・・・(以下自粛)。
自業自得とはいうものの、情け容赦ない突き落とし方にアレンの闇を見ました(笑)。
ブランシェットが上手いものだから「病み」も凄かったです。笑えませんでした。
TBさせてください♪
2014/10/14(火) 午後 4:24
風森 湛さん.
そうなんですね、ブランシェットの鬼気迫る演技.アレンの乾いた演出、闇のような脚本….今年の印象残る作品です.ナイスありがとうございます.
2014/10/14(火) 午後 11:25