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制作年:2014年 製作国:日本 上映時間:113分
天皇誕生日の“邦画を1100円で楽しむ友の会”は単館上映作品を探訪. 超満員の熱気あふれるテアトル新宿で観たのは本年154本目. 今や日本を代表する実力派女優の一人となった「かぞくのくに」「0.5ミリ」の安藤サクラが、 渾身の体当たり演技で各方面から絶賛された闘う女の人生再生ドラマ. 故・松田優作の出身地・山口県で開催されている周南映画祭で創設された脚本賞 “松田優作賞”の第1回グランプリに輝いた足立紳のオリジナル脚本を、 「イン・ザ・ヒーロー」の武正晴監督が映画化. 自堕落な生活を送るダメダメな三十路女が、中年ボクサーとの出会いをきっかけに、 自らもボクシングに目覚め、次第に肉体とともに心もシェイプしていく姿を描く. 共演は「アウトレイジ ビヨンド」「愛の渦」の新井浩文. 他の共演に、稲川美代子、早織、宇野祥平、坂田聡、根岸敏江. 実家にひきこもり、自堕落な毎日を送る32歳の一子. ある日、離婚して子連れで出戻ってきた妹と衝突して家を飛び出し、一人暮らしをするハメに. 仕方なく、100円ショップで深夜のバイトを始めた一子は、そこで同じように社会からこぼれ落ちた 不器用な人間たちと出会っていく. そんな中、近所のボクシングジムでストイックに練習を続ける引退間近の中年ボクサー・狩野と 付き合い始める.一子は、やがて自分もボクシングのトレーニングを始めるようになるのだったが…. 以上は<allcinema>から転載. -------------------------------------- 作品コピーの “呆れる程に、痛かった。”に同感. そう観るのも、痛かった. 最初の頃の一子;安藤サクラのタプタプの体型、その自堕落さがかなり、痛かった. 切れやすい出戻りの妹二三子;早織との争いも醜く、救いようがない. 母親がくれた金をひったくるようにして始めたアパートでの独り生活も痛々しい. 常識では考えられないような生活.そして通いの百均ショップで働き始める. この百均ショップでの店員、店長、顧客とのやりとり、その生活が面白く描かれる. ここに出てくる脇役が魅力的、というか活力に溢れているのが観て楽しい. しゃべりまくりのうるさい店員、神経質そうな腺病質の店長、元店員で廃却品ばかりを 盗みに来る老婆…根岸敏江が熱演!.そんな客の一人、狩野と一子はつきあい始める. この狩野の駄目さも痛々しい.37歳という引退直前のボクサー、最後にデビュー戦を迎えるが あえなくノックアウト負けしてしまう.百均ショップでも買ったバナナを忘れていったり、 冴えないことしきり.その後も職を転々としたりする. そんな駄目男狩野にも逃げられ、一子は一心不乱にボクシングに打ち込む. ここからが女優安藤サクラの今回の真骨頂.見せ所. 自堕落な体をギリギリと絞り込んでいく. ひ弱なパンチが鋭く切れのいいパンチに変わっていく. 飛べなかった縄跳びが、二重跳び、三重跳びをこなすようになる. その劣等感を跳ね返すような、力の発散を見せる、魅せる…. プロ試験の合格から最初のプロ試合を迎える頃には、目はギラギラで、 まるで猛獣のよう.長かった髪も自らハサミでバッサバッサ切っちゃってしまう. そして最初のプロの試合で、相手と初めて殴り合う. そしてその結果は…. ボクシングジムのオーナーおっちゃんが終始、一子に言うセリフ、 「ネーちゃん、そんなに甘くないよ〜」 その通りの結果、ボコボコにされてマットに沈む. 痛い結果なのだが、ある種の爽快感が漂う. 血だらけになりながら、涙にまみれて一子は叫ぶ. 「一度くらいは勝ちを味わいたかったっ!」 負け続けの人生の一子. だけど、やることはやった一子. 最後によりそったのは、負け仲間の狩野…. 痛い想いがヒリヒリのエンディング. 流れるエンディング曲はクリープハイプ 「百八円の恋」. ちゃんと作品タイトルより消費税考慮してあった(笑). 東京では1館のみの上映. 数少ないフィルムはこれから順次地方巡回するようだ. 何処でも満員になって欲しい作品. . |

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これは大阪ではやはりテアトル系、シネリーブル梅田で1月3日からです、お正月にはふさわしくない痛い映画のようでが初日観賞の予定です、早い目に行かないと席がなくなりそうですね。
2014/12/24(水) 午後 11:33
> じゃむとまるこさん
凄い熱気のある満員単館でした.お正月にはふさわしくない荒削りな作品ですが、楽しみました.ナイスありがとうございます.
2014/12/24(水) 午後 11:36
2・・・(*゚▽゚*)
2014/12/25(木) 午前 0:12
> クラゲさん
2ナイス!ありがとうございます.
2014/12/25(木) 午前 5:26
やっと観て参りました(^^)
いや〜、エンディングの曲そのもので、本当に痛い作品でしたが、人って些細なことから成長できるチャンスがあるのだよねぇ〜と思わせてくれる作品でもありました。
安藤サクラなくては成り立たない作品でしたね。
先日の『アゲイン・・・』ではないですが、きちんと負けることが大切だと思います。
2015/1/29(木) 午後 10:29
> やっくるママさん
安藤サクラ、凄いですよね.痛さの中からの再生ですよね.勝ち続けの人には決して判らぬ苦しみと喜び?ですよね.ナイスありがとうございます.
2015/1/29(木) 午後 11:52
この映画がよかったです。生身の痛い、生きている痛さがジンジン伝わってきて、ストレートに感動しました。ラストの歌が「百八円の恋」とは気が付かなかったです。TBしますね。
2015/2/28(土) 午後 10:17
> shi_rakansuさん
安藤サクラ、圧倒的に良いですよね!。心ある映画賞を総なめしているのも当然です。
トラバありがとうございます。
2015/2/28(土) 午後 10:38
流れる歌も「イタイ、イタイ、イタイ・・・」でしたね(笑)。
「愛のむきだし」で注目した女優さんでしたが、この映画ですっかり魅せられました。
TBさせてください。
2015/7/25(土) 午前 9:28 [ あきりん ]
> あきりんさん
安藤サクラ、凄い女優ですよね.一気にノックアウトされちゃいました(笑).トラバありがとうございます.
2015/7/25(土) 午後 9:00