チャコティの副長日誌

いよいよヤフーブログお別れです….

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原題:Green Book 
制作年:2018年 制作国:アメリカ 上映時間:130分


土曜のお昼は日比谷で映画.話題の作品をTOHO日比谷で本年41本目の鑑賞.

人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニスト
とイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、
実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ.

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、
粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた.

クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまった
トニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストの
ドクター・シャーリーに運転手として雇われる.

黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・
シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、
その旅に同行することになったトニー.

出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に
友情を築いていく.

トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、
ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ.

トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・
バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の
物語を映画化した.

監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきた
ファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー.アカデミー賞では全5部門で
ノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞した.

以上は≪映画.COM≫から転載.
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さて、アカデミー作品賞を受賞したにもかかわらず、上から目線だの、
ホワイト・ブラック作品だの、“ぬるい差別批判”だの、批判かまびすしい
のが現ハリウッドのカルチャー(笑).

確かに前年受賞の「ムーンライト」に比すれば訴求力は弱いのかもしれないが、
実話を基にした脚本は無理が無く、自然な白人と黒人の友情を描いていて、
観ていくうちに、段々と心の温度が上昇していき、ラストでほっこり感を
味わえるように出来ている仕上がりは見事と思う.

がさつだけど、細やかな気配りも出来るイタリア系白人をビゴ・モーテンセン
が演ずるのがなんとも不似合いな気もするのだが、熱演している.

転じて、黒人なのに生まれも育ちも良い博士号を幾つも持っている黒人
ピアニストにマハーシャラ・アリ.これは当たりの役柄だね.ピッタリだ.
演奏するのはポップJAZZというか、クラシックJAZZの親しみやすい、誰にでも
うけやすい演奏だ.指使いもうまく演じている.

礼儀正しくモラル意識も高い黒人と、粗野で下品な白人との二人旅.
ロードムービーに使われるのはブルーのハードトップのキャデラック.
十二分に金持ちの車だよね.でも、後席にふんぞり返る黒人、運転手は白人
の様子を見て、南部人は奇異の目で睨む….

そう、60年代の南部ディープサウスは黒人差別の宝庫?なのだ.その南部に
威厳と誇りを持って演奏旅行に行こうとする心意気がドクター・シャーリー
にはある.その心意気に協調するトニー・リップにも、イタリア系という、
白人系の中に潜む被差別感を持っている.

お互いの生まれ、資質、モラル感、そして肌の色と決定的な違いを持つ
この二人が旅する間に、お互いの影響を受け合い人間的に変化していく様の
描写がしっかりしているのが気持ちよい.

ケンタッキーでのフライドチキンの食べ方の指南や遠くに残した愛する妻への
手紙の書き方指南はお互いへの理解と歩み寄りが顕著に表れる事例.
最後に、トニー・リップの妻がドクター・シャーリーに抱きついて、
「手紙をありがとう!」だなんて、ホロっとさせられちゃった.

作品全体の完成度の高さはやはり作品賞にふさわしいと感じた.
上から目線であろうと、差別の実情と矛盾はきちんと伝わる佳作.





閉じる コメント(26)

あまり目くじらを立てると芸術は後退しますね〜それに黒人差別を主眼とする映画ではないのですからとんがりすぎだとも思います。
文句なく楽しめるという映画を作るのもとても難しいです。

2019/3/5(火) 午前 9:14 じゃむとまるこ

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ロードムービーでバディものでヒューマンドラマ、音楽も道具立も良い…これ以上 何をお望みですか?ですね。ラストの妻の一言が効いてました。彼女は冒頭の修理工への対応からナイスでしたね。
TBさせて下さいね。

2019/3/5(火) 午後 4:20 アンダンテ

これは観る予定です(^^♪
観られたら再び参ります!(`・ω・´)ゞ

2019/3/5(火) 午後 5:19 風森湛

> Jokerさん
おはようございます.
みんな言いたい放題でしたね(笑).
良い脚本、上手い演技、ほっこりの大団円.申し分の無い作品でした.
ナイスありがとうございます.

2019/3/5(火) 午後 8:49 チャコティ副長

> otori (オトリ)さん
これは観ておかないと♪(笑)
ナイスありがとうございます.

2019/3/5(火) 午後 8:50 チャコティ副長

> じゃむとまるこさん
私には文句なしで楽しめる作品でしたよ♪
ナイスありがとうございます.

2019/3/5(火) 午後 8:52 チャコティ副長

> アンダンテさん
そうそう冒頭では、あの夫も強烈な差別主義者だったのですよね(笑)
徐々に打ち解け、わかり合える様子の描写が秀逸でした.
ナイスとトラバありがとうございます.

2019/3/5(火) 午後 8:54 チャコティ副長

> 風森湛さん
これは是非とも…ですね♪
感想楽しみにしてますね.
ナイスありがとうございます.

2019/3/5(火) 午後 8:55 チャコティ副長

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これも観たい作品です

2019/3/5(火) 午後 9:21 きみちゃん

> きみちゃんさん
これは心がホッコリする作品、お勧めです♪
ナイスありがとうございます.

2019/3/5(火) 午後 9:40 チャコティ副長

ところでコパカバーナっていうのはバリー・マ二ロウの曲で有名なクラブですね♪
楽しめる、というのは映画の原点ですので、そこのところ重要ですね〜。
TBお願いいたします。

2019/3/5(火) 午後 11:21 じゃむとまるこ

> じゃむとまるこさん
オォ、そっちで来ましたか(笑)。
懐かしい曲ですねぇ。
この後、トニーはコパの支配人まで務めたそうですね。やはりひとかどの人物だったのでしょう。
トラバありがとうございます。

2019/3/6(水) 午前 7:30 チャコティ副長

アバター

どストレートな映画でしたね。
昨年は癖のあるのが多かっただけに、ちょっと拍子抜けしましたが、素直に笑える良い映画でした。
TBさせてくださいね。

2019/3/6(水) 午後 10:51 木蓮

> 木蓮さん
こういうストレートに楽しめる作品のテイストが好きだったりします.
根が単純だからなぁ…(笑).
ナイスとトラバありがとうございます.

2019/3/6(水) 午後 11:26 チャコティ副長

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ロードムービーらしく、車の中での会話の変化が良かったです。くすくす笑いながら、ケンタッキー・フライド・チキンのところでは大笑いしました。
黒人差別もとりあげながら、人と人のつながりをきちんと描いたさくひんでしたね。
TBお願いします。

2019/3/11(月) 午後 10:41 やっくるママ

> やっくるママさん
差別もあるんだけど、やはり人と人の心のつながり、そこに焦点が当たっているからブレない作品になってますよね。トラバありがとうございます。

2019/3/12(火) 午前 0:25 チャコティ副長

観てきました。
「手紙をありがとう」にはグッときますね〜。
マハーシャラ・アリからは表情に動きが少ないのに熱いものが伝わってきます。
トラバお願いします♪

2019/3/15(金) 午前 8:24 こに

> こにさん
今、貴殿のブログにトラバに行ってました(笑).
最後にホロッと、そして温かい気持ちにさせられますよね.映画はこうでなくっちゃ!
トラバありがとうございます.

2019/3/15(金) 午前 8:28 チャコティ副長

そんな批判的な意見があったのは全く知りませんでした。
私は単純に感動でき、疲れた心身に良い癒しとなりました。

こちらにもTBさせてください♪

2019/4/22(月) 午後 0:15 風森湛

> 風森湛さん
いやいや、作品賞を取り損ねたスパイク・リーの負け犬遠吠えですね(笑)。
トラバありがとうございます。今出先なので、帰宅後トラバ返しさせていただきますね。

2019/4/22(月) 午後 3:01 チャコティ副長

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