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原題:SIR 制作年:2018年 制作国:インド/フランス 上映時間:99分
土曜の午後、柏のキネマ旬報シネマで観たのはダンスのないインド映画.
本年累積131本目の鑑賞. 急速に経済が発展する一方、階級格差が根強く残るインドの社会情勢を背景に、 結婚が破断した御曹司と住み込みのメイドの秘めたる恋の行方を切ない筆致で 描いたドラマ. 主演は「モンスーン・ウェディング」のティロタマ・ショームと「裁き」の ヴィヴェーク・ゴーンバル.監督は本作が長編デビューとなるロヘナ・ゲラ.
結婚してすぐに夫を亡くし、若くして未亡人となったラトナは、貧しい農村を離れ 大都会ムンバイへやって来る.そして建設会社の御曹司アシュヴィンの高級 マンションで住み込みのメイドとして働くことに. 本来なら新婚の家庭となるはずが、婚約者の浮気が原因で結婚は破談、 心の傷を抱えひとりで暮らすアシュヴィン.そんな彼を気遣いながら、メイドの仕事を こなしていくラトナ.彼女にはファッションデザイナーという夢があった. ある日、思い切って裁縫教室に通う許可を求めたところ、アシュヴィンは快く 認めてくれた.心優しいアシュヴィンは自立を目指して一生懸命に生きるラトナに 次第に興味を持つようになり、いつしか心惹かれていくのだったが…. 以上は<allcinema>から転載. ————————————————————— ムンバイ、1995年まではボンベイと呼んでいた街.ポルトガル、イギリスの影響を 受けながら大商業都市と発展して、今や首都ニューデリーよりも大きく、栄えた街. そんな街でも、近代的なビル街もあればスラム街も存在する. そしてヒンドゥー教の社会原理としてカースト制が法律的には禁止されてはいても 依然として人々の中には存在していて、身分や職業が規程され運用されている. そんな街を舞台に、農村出身のメイド、ラトナと建設会社の御曹司アシュヴィンの 愛の物語.裁縫の技術を学び、デザイナーにのし上がりたいラトナと、陰ながら それを応援するアシュヴィン. いつしか、二人の間に微妙な感情…愛と言えるのだろうか、が芽生え始める. 二人だけの場は良いが、第三者の居る場では様々な出来事があり、やはり その立場の差がラトナの心に突き刺さる…. いつしか周囲に二人の仲もうすうす気付かれ、真剣に心配される始末. ひっそりと身を引きメイドの仕事を辞するラトナ….縛りにあがらえず、 後を追えないアシュヴィン.さて、この二人の行方は?? 歌もダンスも無いインド映画.ボリウッド作品ではなく、 欧米系の女性監督だからね. 階級差というあがらえない環境下での秘めたる愛の物語. 原題はラトナがアシュヴィンを呼ぶ時に必ず付ける“サー”の称号から. アシュヴィンからかかってきた電話に、しばしのためらいの後、 サー無しで“アシュヴィン”と呼びかけたオーラスのシーンにこの先の二人の 将来を観た….珍しく余韻を持たせる邦題かな?(笑). . ―――――――――――――――――――――――― 本記事は以下のブログにも掲載しています. そちらでもコメント受付しております. お気軽にお越し下さい. https://ameblo.jp/chakotay17275/ https://chakotay17275.blog.fc2.com/ ―――――――――――――――――――――――― |

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>歌もダンスも無いインド映画.ボリウッド作品ではなく、
欧米系の女性監督だからね.
そうでしたか!俄然鑑賞意欲が起きてきました♪
2019/8/5(月) 午後 5:10
キネ旬で予告を見て気になっていました。
留学先では恋愛できてもインドに帰国したら付き合えない、そんな話を聞いたことがあります。馬鹿らしいと分かっていてもしがらみは簡単には捨てられないのですね。
2019/8/5(月) 午後 5:37
> じゃむとまるこさん
余韻のある作品でした.初監督とは思えない熟練さ?
一見の価値はあるかも.
2019/8/5(月) 午後 6:45
> アンダンテさん
根強い慣習ですよね、宗教が絡むからおいそれとは直らない.
そう解は外国にあるのですよ.描かれないけど、二人はアメリカに飛ぶと思いました….
2019/8/5(月) 午後 6:47
2019/8/6(火) 午後 8:26
> きみちゃんさん
こちらにもナイスありがとうございます.
2019/8/6(火) 午後 9:33
ラトナが外見ごく普通の女性というのも良かったです。
日本でもかつては未亡人という言葉がありましたが、何という残酷な。
TBお願いいたします。
2019/8/14(水) 午後 7:23
> じゃむとまるこさん
死ぬまで未亡人というのもなんだかなぁ…でした.“未亡人”という名の階級なのですよね…、まったく!
トラバありがとうございます.
2019/8/14(水) 午後 8:23