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8月30日投開票の総選挙で民主党が300議席を超える圧倒的議席を獲得し、ついに政権交代が実現しました。この議席数は、必ずしも国民の民主党への期待感を反映しているものではないでしょう。「自民が駄目だから、とりあえず民主党」という思いで投票された方も多いと思います。であるからこそ、民主党は着実に実績をあげていかなければならないと思います。 私は選挙権のない頃から自民党支持でした。それは、地元新潟では田中角栄が、それまで全く日の当らなかった日本海側に繁栄をもたらした「ヒーロー」であり、立志伝中の人物であったことと無縁ではなかったと思います。 東大卒でエリート街道を歩んできた官僚政治家と堂々と対峙し、総理にまで登りつめた学歴のない貧しい家庭出身の政治家。その事実は、若き日の僕には輝かしく映りました。同じような経歴を辿った父が田中元首相を尊敬していたことも、僕の思いを強くさせていたと思います。 しかし政治史を学び、田中元首相がやってきたことを知ると、彼が新潟に利益をもたらしたことは事実ですが、同時に日本の政治を大きく歪めた張本人であることが分かってきました。金権政治、特別会計、必要以上の力を官僚に与えたこと。今日に至るまで大きな問題として残っているこれらのことは、全て彼が悪いのではないにしろ、彼に大きな責任があることは事実だと思います。 1990年代半ばになる頃には、特殊法人を中心とした存在意義のない団体を多数設立し、それらへ天下り、渡りを繰り返し、税金の無駄遣いを繰り返す官僚主導の政治を変えないと、日本は大変なことになるという思いが強くなりました。 その後、アメリカ、イギリスへの留学を経験し、日本人の政治への無関心、あるいは政治的行動力の欠如に危機感を抱くに至りました。海外では、政府が自分の思想とは違った政策を行った場合には、どんなに少数でもデモなどの抗議活動をするし、そこを通りかかった人たちも、車からクラクションを鳴らして激励するなど、非常に政治的行動力があります。翻って日本は、「どうせ何も変わらない」と感じている人が多いように感じられ、政治と正面から向き合おうという意識が低いように思えました。 それ以来、日本を変えるため、自民党政治との決別を目指して、自身でウェブサイトを開設したり、いくつかブログでの執筆も行いましたが、それらに割く時間があまりとれなかったため、結局中途半端に終わりました。 ところがここ数年、年金問題に代表される政治システムの制度疲労が露呈され、立て続けに総理が1年で政権を投げ出すなど異常事態が発生し、いよいよ社会的に自民党の政権担当能力に疑問が投げかけられ始めました。そして麻生政権が誕生し、自民党のドタバタぶりはいよいよ政権政党としての末期的症状を呈し始めました。 それを受け、政権交代を成し遂げ、日本を変えるために少しでも何かしたいと、ブログでの活動を再開することとし、2ヶ月半ほど前から様々な意見を述べさせていただきました。自営業に転身したことにより、比較的執筆時間が取れるようになりましたので、何とかここまで続けてくることができ、無事、政権交代を見届けることができました。 私のブログなど、ネットの世界では蟻ほどの大きさもなく、ほとんど影響力などないことは自覚していますが、ブログでの活動を行う中で、tadさん、さんりゅうさん、Yadaさんなど、知識が豊富で、しっかりとした意見を持ち、様々な視点から物事を見ることができる先輩ブロガーと出会えたことにより、自身が持たない視点からの見方を勉強させていただけたことは望外の経験となりました。 当初期待していた政権交代は成し遂げられました。しかしこれは、あくまでようやくスタートラインに立ったに過ぎず、本当により良い日本に変えていけるかどうかに関しては、ひとり民主党の政策にかかっているわけではなく、われわれ国民がどれだけ積極的に政治に関与してけるかということもまた重要な要素であると思います。 今後は、ブログ上で民主党への激励と同時に批判をしていくことも多くなると思います。ただ、批判のための批判ではなく、より建設的な議論を提示していきたいと思っていますので、積極的に異論・反論、ご批判をいただければ幸いです。 引き続き宜しくお願いします。
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民主党に「期待を込めて」投票した方々もいらっしゃれば「自民党がダメだから」民主党に入れたって方々もいるでしょう。
しかし一方これだけ注目されながら投票率70%切るのはなぜ?
「誰がやっても変わらない」と思っている人が選挙権を拒否しているからでしょう。
そういった人が少しでもなくなっていくよう政治家に課せられた責任は大きいのです。
民主党が「数」を使って政策をごり押ししていくのなら何の変化もありません。よく見ていかなければ。
2009/8/31(月) 午後 7:08 [ ひさひさ ]
素晴らしい結果でした。やっと民主主義を取り戻せそうです。
鳩山由紀夫党首の包容力、小沢一郎氏の選挙戦略、議員を鍛え現代政党に育てた菅直人氏の三位一体の取り組みに、国民栄誉賞を与えたいですね。
国民全員で感謝し支えましょう。
しかし、民主党政府は、国民支配のために作られた行政組織を、国民を支援する組織に変えなければなりません。法律違反した国民を逮捕し罰するための公安・司法を、国民を守るための公安・司法に変える必要があります。
官僚や公務員を守る法律や制度を、国民を守る法制度に変えなければなりません。地方議員や首長の利権を排除し、市民の自治体に作り変える必要もあります。
国民を愚民化する学校を、賢明な国民を育てる学校にしなければなりません。「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望日新報道)から、子供を救い出す必要があります。
大変な大仕事です。
国民がしっかり支えて、本当に国民のために働く政府を作りましょう!
2009/8/31(月) 午後 7:17 [ N.M ]
常に思いつきでしか言わない上にブログも一年前に思いつきで始めただけなので、思いっきり後輩なのですが・・・
私の場合、どうも世間的な基準では視点が「変」なようなのでご注意ください。。。
まだまだここからが長い旅路だと思いますが、コメント書いていたら長くなってしまったので、明日あたり私のほうで記事にしようと思います。
2009/8/31(月) 午後 8:10
日本の民主主義は、結果として既存の長い歴史的慣習から来る民族性の上に乗っているものだと思います。およそ1400年も続く官僚支配は、その上に常に責任を取る天皇や、武士階級があったことから、はじめから統治される側としての国民性があり、これが今も連続しているように思います。
すなわちそこには、未だ国民が国家から何かをしてもらう体質にあると言うことです。
方や西洋の民主主義は、自身が勝ち得た権利として、またアメリカのように初期段階で強烈な個人主義があって、そこから発生してきたものとは、根本的に民主主義に対する理解度、その重要性の認識にギャップがあるように思います。
民主党の大勝は1つの契機ではありますが、もっとも大切なのは民主主義の権利とそれに対する責任について、日本人がもっと深く知る、つまり何においてもそれが与えられるものではなく、自身で掴み取るものだと言う意識であるように考えます。
2009/8/31(月) 午後 8:59
田中角栄型政治は小泉政権で見直され初めましたが後継者に、彼の路線は断ち切れませんでした。改革には痛みが伴います、維新後の政治も一日にしては成らず長い歳月を要しました。自民党も小泉政権後をしっかりと見定めてホロ−していればこんな惨敗は無かったかも知れません。
今回の民主党の政変は歴史に残るいわば革命的政変です。それを民主的な選挙で実現出来る日本は捨てた国ではありません。国民は選ぶと同時にそのマニフエスト実現のためには支持し、監視し続けなければ成りませんね。
2009/9/2(水) 午前 7:01
ひさひささん、こんばんは。
メディアなどでは投票率が高いと報道されていましたが、僕もひさひささん同様、「こんな歴史的選挙でも、30%も投票しない人がいるんだなぁ」と感じてしまいました。これは政治の責任はもちろんあると思いますが、有権者側の責任がより重いと思います。
「誰がやっても変わらない」と思っている人たちは、本当に日本という国のことを考えているのか?ベストではなくてもベターな選択をすることはできますし、そうでなければ白票を投じるのもひとつの意見の表明です。投票しない人には政治を批判する資格はない。僕はそう考えています。
済みません、ちょっと熱くなってしまいました…。
2009/9/3(木) 午前 1:16
N.Mさん、こんばんは。
政権交代により、少しでも日本が良い方向性を取り戻せればいいですね。僕は特に霞が関改革に期待しています。今日も駆け込み天下りをした前事務次官の話が報道されていましたが、天下り・渡りの徹底的撲滅。その受け皿となっている各種団体の廃止。これには早々に切り込んでいってほしいですね。
2009/9/3(木) 午前 1:22
Yadaさん、こんばんは。
僕のネット上での活動は常に中途半端で、このブログを始めたのは2カ月半前ですから、Yadaさんはやっぱり「先輩」ですよ。
Yadaさんの仰る「変」な視点が僕には勉強になりますので、今後も様々な角度からコメントをいただければ幸いです。
2009/9/3(木) 午前 1:25
オールドパッションさん、こんばんは。
「根本的に民主主義に対する理解度、その重要性の認識にギャップがあるように思います」とのご指摘、全く同感です。
欧米が自らの血を流して民主主義を勝ち取ったのとは違い、日本の民主主義はあくまでアメリカから与えられたもの。それ故、自ずとその成熟度において欧米と大きな差があるのは否めないですよね。
今回の選挙で国民は、自分たちの1票で政治は大きく変わるのだということを学びました。これが今後、日本人の民主主義に対する意識を変えていく契機となることを期待しています。
2009/9/3(木) 午前 1:32
さんりゅうさん、こんばんは。
確かに今回の選挙は、言葉は矛盾しますが「民主的革命」でしたね。政権交代を選んだ以上、ご指摘のとおり、民主党がマニフェスト実現へと邁進できるよう、温かくも批判的な視点を持って見守っていくのが我々有権者の責任ですよね。
2009/9/3(木) 午前 1:37