Change Nippon 2009

日本は変わります。日本人があきらめない限り。

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8月6日の64回目の広島の原爆忌に臨み、秋葉広島市長は平和宣言の中で、「今年4月には米国のオバマ大統領がプラハで、『核兵器を使った唯一の国として』、『核兵器のない世界』実現のために努力する『道義的責任』があることを明言しました。核兵器の廃絶は、被爆者のみならず世界の大多数の市民並びに国々の声であり、その声にオバマ大統領が耳を傾けたことは、「廃絶されることにしか意味のない核兵器」の位置付けを確固たるものにしました」と述べた(YOMIURI ONLINE)。

また、宣言の最後には、「We have the power. We have the responsibility. And we are the Obamajority. Together, we can abolish nuclear weapons. Yes, we can」と英語で世界に呼び掛けた(同)。

アメリカのオバマ大統領は、4月5日、チェコのプラハで行った演説で、秋葉市長が指摘したように、「核のない、平和で安全な世界を米国が追求していくことを明確に宣言する」とし、その具体的な道筋として、(1)核軍縮(2)核不拡散体制の強化(3)核テロ防止を柱として挙げた(asahi.com)。

手始めとしてオバマ大統領は、7月7日のロシアのメドベージェフ大統領との会談で、「12月5日に失効する第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約について、両国の戦略核弾頭の上限を1500〜1675個とすることで合意した」。これは、両国がモスクワ条約(02年)で定めた戦略核弾頭の上限1700〜2200個を下回るものであり、両国の核削減を前進させたといえる。

とは言え、核廃絶への道のりはあまりにも長い。インド、パキスタン、イラン、北朝鮮のような、NPT(核拡散防止条約)非加盟国やルール違反国へどう対応していくのか。また、中国、イギリス、フランスなどの核軍縮はどうするのか、といった問題もある。それでも、オバマ大統領が「核のない世界の追求」を明言し、それに取り組むために努力を続けることは、核廃絶の機運を高めるためには非常に重要なことだ。今後の更なる尽力を期待したい。

オバマ大統領自身、核廃絶については「自分が生きている間には無理だろう」と語っているらしいが、核についても、そしてもっと言えば戦争についても、人類が地球に生存した状態でなくなるのか、と考え溜息をついてしまう。結局、戦争がない世の中になれば、必然的に核兵器も必要なくなるであろうことは確かなのだが。

戦争のことを考えて、ふとアメリカ留学中にインターンで新聞記者をしていた時、ある教授を取材した時のことを思い出した。彼は大学で「戦争と平和の哲学」という科目を教えていて、第二次世界大戦に従軍していた。彼は戦争について、「少なくとも3つの考え方がある。ひとつは政治的現実、そして平和主義、最後に両者の中間」と説明した。

「政治的現実主義者は戦争を国益のためと割り切って受け入れ、モラルを考えることはない。平和主義者は全ての戦争を悪とみなす。そして中間層は、戦争には正しい戦争と誤った戦争があると考える」と続けた。

彼自身の経験について、「第二次大戦中に海軍にいた時は、その戦争が間違っているなんて全く思っていなかった。みんなが愛国的だったからね。ただ、ベトナム戦争の最中、我々は時には間違いも犯すし、誤ったこともすると分かったんだ」と語ってくれた。

そして彼自身の戦争観について、「私には全ての戦争が正しいとも、あるいは誤っているとも言えない。正直一概には言えないと思うんだ。ただ、少なくともベトナム以降アメリカが起こした戦争は、ほとんどが間違ったものだったのではないかと思う」と正直に述べてくれた。

私も彼同様、全ての戦争が悪だとは言い切れない。例えば、自国が侵略されたとき、その敵と戦うのは主権国家であれば止むを得ない選択であると思うからだ。

ただ核は違う。核兵器を持つことは絶対的な悪だと考える。「核抑止」という考え方があるが、それは核を持つ2国間で成立するだけで、それ以外の戦争の抑止力にはなり得ない。また、「核の傘」についても、実際、例えば日本が核攻撃にさらされた時、アメリカが自国兵を犠牲にしてまで核による報復を行ってくれるかどうかは、起こってみなければ分からない。

核も戦争もなくなることが理想ではあるが、それが10年や20年で達成されるものではないことは誰もが考えるところだろう。ただ、たとえ難しいことではあっても、それらを無くすために地道な努力を続けていくしかない。少しずつでも前進していくことによりいつか変化が生まれ、現在よりは良い状況が訪れ、徐々に理想に近づいていけるのだろう。あきらめなければ必ず世界も日本も変わる。あきらめたら全て終わりなのだ。そんなことを考えながら、8月6日を過ごした。

今も続くベトナム戦争

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上写真:父が枯葉剤を浴びた17歳の少女(JAN JAN)


「ベトちゃんドクちゃん」のことを今も記憶されている方も多いのではないだろうか。彼らはベトナム人で、下半身がつながった結合双生児として産まれた双子の兄弟だ。下半身が結合したまま生まれた理由は、アメリカ軍がベトナム戦争時に大量に散布した枯葉剤の影響だと言われている。ベトちゃんドクちゃん達だけではなく、枯葉剤の影響でベトナムでは多くの奇形児が生まれた。

ベトちゃんドクちゃんは、1988年に分離手術が行われ成功したが、兄のベトさんは重い脳障害を抱えていたため、2007年に亡くなった。

先日テレビで、弟のドクさんの近況を伝えていた。彼は病院の事務員として働き、結婚もしており、現在は奥さんが妊娠中とのこと。奇形児として生まれ、数々の苦労を乗り越えてきた彼がもうすぐ父親になると知り、全く無関係の私も感激した。彼らが赤ちゃんの頃からテレビで見てきたので、身内に抱くような親近感を感じているようだ。

ところで枯葉剤とは、その名のとおり葉を枯れさせるための薬剤だが、ダイオキシン類が含まれ、非常に毒性が強いものである(Wikipedia)。何故アメリカ軍が枯葉剤を使ったかというと、ベトナム戦争でアメリカは北ベトナム軍指揮下にあった南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)のゲリラ攻撃に苦しめられていて、そのゲリラがジャングルに隠れられないように森林を枯死させるためだった。

交戦状態の中での行為とはいえ、枯葉剤の影響はあまりに大きく、被害者は100万人以上で、その半数近くは子供達だという指摘もある(Vietnam News Thd Watch.com:http://www.thewatch.com/news/headline0058-0610.htm)。
枯葉剤を浴びた親から生まれた子供はもちろん、その孫、つまり第3世代の子供達も後遺症で苦しんでいる(Tokyo Web:http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009061402000092.html)。
アメリカが40年も前に行った行為のため、今でも苦しんでいる人々がいることを考えると、その使用がいかに致命的であったか、残虐なものであったかということに慄然とする。

アメリカは太平洋戦争中、日本に2発も原爆を落とした。そしてベトナムでは枯葉剤をばら撒いた。いずれのケースでも、罪もない一般市民が未だに苦しんでいる。そして、イラク戦争では大量の劣化ウラン弾を使用した。劣化ウラン弾の影響を受けた人々も、現実に苦しんでいる人々がいる一方、原爆、枯葉剤同様、これからますます被害者が何十年にも渡って苦しみ続けることになるだろう。アメリカにとっては、戦争を勝利に導くという論理が至上命題であり、戦争に関係ない一般市民の犠牲など一顧だにしないのだろう。アメリカは歴史的教訓を学ぶ気など一切ないのだ。

ドクさんは来年1月に父親になる予定らしい。第3世代にまで枯葉剤の影響があるということを考えると少し不安を感じるが、何とか五体満足なお子さんを授かるよう、心から祈っている。ドクさんだけではなく、枯葉剤の後遺症で苦しんでいるたくさんのベトナムの人々が幸せに生きていけるよう、願わずにはいられない。彼らには何の罪もなく、ただ人生を生きるため、この世に生まれてきただけなのだから。

6月13日の大統領選挙結果発表以降、イランでは改革派が治安部隊等と衝突し、選挙に不正があったかどうかを含めて今に至るまで国際ニュースで大きく報道されている。

一方、お隣のイラクでは、6月30日までにイラク駐留米軍戦闘部隊が都市部からの撤退を完了した。アメリカは、来年8月までに全土の戦闘部隊を撤退させ、2011年末までには非戦闘要員も含めた完全撤退を目指している(TOKYO Web:http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009063002000091.html)。これは、国際テロ組織との主戦場をイラクからアフガニスタンに移すという、オバマ大統領の選挙中の公約に基づいて行われている。

そもそもイラク戦争は、イラクが大量破壊兵器を保持しているとの理由で、2003年3月19日、アメリカが中心となってイギリスなどの有志連合で攻撃を開始した。アメリカ軍による圧倒的なハイテク兵器の使用により、主要な戦闘は40日ほどで終了し、5月1日にはブッシュ大統領が「大規模戦闘終結宣言」を行った。

大規模戦闘終結後、イラクに入ったアメリカ軍、およびUNMOVIC(国際連合監視検証査察委員会)により大量破壊兵器の捜索が行われたが、結局発見されることはなかった。つまり、開戦の大義名分は失われたわけだ。

大規模戦闘終結宣言は行われたものの、イラク国内の反米武装勢力によるアメリカ軍攻撃により、各地で戦闘が勃発。また、イラク国内のシーア派とスンニ派の抗争も激化し、イラクの治安は著しく悪化した。最近でも6月24日、バクダッドで、スンニ派武装勢力がシーア派を狙ったとみられるテロが発生し、少なくとも72人が死亡した(YOMIURI ONLINE:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090625-OYT1T00326.htm)。

結局、このイラク戦争とは何だったのか。ブッシュ大統領がイラクを攻撃したかった本当の理由としては、イラクの石油利権の確保、中東の民主主義化、イスラエルによる謀略、ブッシュの大統領再選戦略など色々語られたが、結局のところ、父ブッシュの暗殺を狙ったサダム・フセインへの個人的復讐ではなかったか。

理不尽な戦争による結果とはいえ、サダム・フセインがイラクから取り除かれたことは、国民にとってのメリットのひとつといえるかもしれない。秘密警察により国民を監視し、恣意的な逮捕・暴行などを行っていた独裁者から開放されたわけだから。

一方で、7月2日現在、Iraq Body Count(http://www.iraqbodycount.org/
によれば、イラク戦争開戦以来、最小で92,485人、最大で100,964人もの市民が戦争、そしてその後のテロの犠牲となっている。これは日本で例えれば、地方の中規模都市のひとつが全滅するほどの数だ。

また、サダム・フセインというたがが外れたことにより、イラク国内は、シーア派、スンニ派、クルド人とに分裂し、6月24日に起きたようなテロが頻発している。アメリカ軍が完全撤退し、治安維持活動がイラク政府に完全移譲された場合、治安維持能力の低下は間違いなく、状況は今以上に悪化し、内戦状態に発展することも懸念される。

ブッシュ政権の思惑で一方的にイラクを攻撃し、オバマ政権の政策で完全撤退する。しかも完全撤退した後のイラクの治安について緻密な戦略を立てているわけでもない。大国アメリカの傲慢さが如実に表れた行動だ。

かつてアフガニスタンは「忘れ去られた国」と呼ばれた。ソ連軍撤退後、西側諸国はアフガニスタンへの興味を完全に失ったためだ。そのアフガニスタンでの武力強化のため、アメリカにとって、今度はイラクが政治的には「忘れ去られた国」になりつつある。石油利権があるので、アメリカは今後もある程度の関与は続けるだろうが、イラク国民の幸福を考えてくれることはないだろう。今後どんな状況が待ちうけていようとも、Iraq Body Countの数をこれ以上増やさないよう、国際社会はイラクへの関心を持ち続けなければならない。人の命は何よりも重い。

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