charangeのブログ

事情があって、暫く記事の更新を休みます。

全体表示

[ リスト ]

1mSvでの避難は必要か

 小出裕章氏はたね蒔きジャーナルで年間1mSvの範囲で避難地域を決めるべきという。そうだとすると福島県(人口約200万人)に相当するくらいの広大な面積を無人にしなければいけなくなる」といっているのである。このように福島県全域を避難地域とすると、現在の避難者数は約11万人くらいであるから、およそその約20倍で想像を絶する規模となる。以下は小出氏のその部分の話しである。(末尾に「たね蒔きジャーナル」を掲載)
 
 3月11日を境に世界は変わってしまったと発言してきた。被曝を避けようとすると生活が崩壊してしまう地域が広大にできてしまった。日本は法治国家と言われている。この法律では1年間に1ミリシーベルト以上の被曝をさせない。この法令を守るのは国の義務。この義務に従って国民を守らなくてはいけない。1年間に1ミリシーベルト以上被曝をするところは国がきちっと仕組みを作って人々を避難させなくてはいけない。ところが国は謝罪もなしに1年間に20ミリシーベルトの被曝をさせることを決めた。19.9ミリシーベルトでも許してしまうと言った。法治国家ではないと国が言っている。私は1年間1ミリシーベルトだと思っているが、これをやろうとすると福島県に相当するくらいの広大な面積を無人にしなければいけなくなる。これを国として実行出来るか、その日本を私たちは支えることができるか。そういう選択を迫られる国に変わってしまっているのです。
 
 
 多くの反原発派の専門家達も多くは小出氏と同じような主旨のことをいっていて、これが多くの人の不安をかきたてている。
 
 私は反原発ではあり、放射線は少ないことに越したことはないと思う。福島市などの一部の放射線量の高い地域では避難も必要であり、土地の除染なども必要と思っている。しかし、1mSvを避難地域を決める基準とすることは現在の非常時では非常に過度の放射線規制であると思う。小出氏を尊敬する者であるが、彼のこの発言は適切でなく、風評被害を生む問題発言と思わざるを得ない。
 わが国における癌による死亡が死亡原因の約3割であることを考えると、後で明らかにするようにおよそ2万人の死亡者の中で癌による死亡は6000人であるが、年間1mSvの放射線量による死亡者は1人と推定される。このことを考えると、1mSvを避難の基準として、200万人の福島県人を避難させることはどう考えても不適切というか、そのような発言はいたずらに危険を煽るとしか思えない。 
 
 

閾値が無いという線形仮定

 ブロ友から教わったことですが、2005年「放射線の生物学的影響に関する委員会」が
 
「被爆のリスクは低線量まで直線的に存在していて閾値はない」
という結論を出し、以後この結論が国際的にICRPなどでも採用されたとのことです。これは年間250mSv以上の高放射線領域で示している線形の効果、即ち放射線障害の発症の割合が放射線量に比例する事実を100mSv以下の低放射線領域まで延長したものです。
 
 例えば年間100mSvでは放射線障害についての明らかになっていませんが、この閾値無しの線形仮定によると100mSvでは約0.5%の癌による死亡があるとのことで(癌化率は約1%でおよそその半数が死亡)、わが国で約3割が癌による死亡者であることを考えると1000人の死亡者の中には300人の癌による死亡者がいることになりますが、放射線100mSvによる癌の死亡者は5人となり、20mSvでは癌による死亡者1人となり、 1mSvではその20分の1です。別な見方をすると、
 
 放射線被爆による1人の癌死亡者に対して:
100mSvの場合:癌による全死亡者は60人
20mSvの場合:癌による全死亡者は300人
1mSvの場合:癌による全死亡者は6000人
 
となります。これが閾値なしと言う仮定の結果ですが、1mSvでは6000人の癌死亡者の中で1人が放射能による死亡です。
 
 以上の結果をみれば、1mSvの基準値で200万人を避難させることは、被害の方が大きくなるでしょう。今が原発事故の避難者は約11万人ですから、200万人の避難は想像を絶する大変な事態になるでしょう。
 
 この閾値無しの直線仮説は高濃度領域での疫学的調査の基づき、その低濃度領域への拡張であるが、問題にしているのは平均人数である。その意味では、抵抗力の弱い者、幼児・子供・妊婦などには、この結論以上に注意する必要がある。
 また、閾値無しの直線仮定は専門家の結論といえども、細胞・DNAの修復力を考えると納得はいかない。私自身は、閾値があるという「放射線の恐怖1」の立場だが、ここでは閾値なしの立場に立ってみた。
 因みに自然放射能は1〜10mSvと地域によって変動するが、  疫学的調査によると、ブラジル、中国、インドの放射線量の高い地域と平均的地域で明らかな健康上の差はないとのことです。
 
 

癌に対して強くなろう!

 先に示したように、癌死亡者人の中で1mSvでは6000人に1人(20mSvでは300人に1人)が放射線被爆によるものです。
 この程度の放射線に対しては、怖がるより放射線に対して用心し、適切に対応するのがいいでしょう。
 癌発症の原因はいろいいろあります。タバコ、過度のアルコール、廃棄ガスによる空気汚染、化学物質、疲労・ストレスによる抵抗力の減少・・・・。低量の放射線を怖れるより、癌発症の原因を少なくすることが重要で、効果的と思います。
 
 先の記事で長崎の爆心地より1.4kmの地点で被爆した秋月医師の実話を転載しました。彼は塩・味噌の摂取に心がけて、原爆症を発症することなく、89歳まで生き、博士に従った周りの人も長生きし、このことで本を残しています。彼の実体験に基づいた意見は貴重で、以下は転載記事「1日2杯の味噌汁が効く」からの抜粋をします。
 
 
イメージ 1
 
秋月さんは著書『体質と食物』にこう書いている。
「その時私と一緒に、患者の救助付近の人々の治療に当たった従業員に、いわゆる原爆症出ないのは、その原因のひとつは、「わかめの味噌汁」であったと私は確信している」
 
 
 
 
 こういう非常事態の中では、特に風評や誤った意見に惑わされずに放射能に合理的に対処することが重要と思います。 
 
 
 
 
 

閉じる コメント(6)

顔アイコン

まったく同感です。
傑作ポチ。

避難は、避難することによって得る利益と、失う利益を考慮して決定すべきだ。

1msv以上で避難させれば、あまりに損害が多すぎる。
低線量まですべて高線量と同じ取り扱いと言うのも、あまりに強引すぎます。

不必要に不安を煽っている。
小出氏の善意は理解できるが、行き過ぎです。

2011/7/1(金) 午前 9:59 みずがめ座

顔アイコン

charangeさん、おはようございます。
内部被爆に関しては資料が少なすぎてわからない事だらけですよね。
確かに広島長崎で被爆したけれども長寿で元気な方もいらっしゃる。
肥田医師も内部被爆は個体差が大きいと語られていました。
ただ、チェルノブイリで起こっている様々な事は事実で、
放射能汚染度も大差が無いとすれば、癌だけのリスクでは無いと思うのです。
日本では癌以外の事は まだあまり語られていませんが・・・
私もTBしてみますので是非参考にしてみて下さい。
宜しくお願いします。

2011/7/1(金) 午前 10:06 TARO

顔アイコン

水がめ座さん

東京や横浜で原爆症が子供に発症したという話しを聞くと、首を傾げてしまいます。

癌なども被爆によるものでなく、全体を見て判断するべきと思います。

コメントありがとうございました。

2011/7/1(金) 午前 10:28 charange

顔アイコン

TAROさん

コメント・TBありがとうございます。

染色体異常が被爆で起こるそうで、胎児はの影響など、癌以外のリスクもあると思いますが、全くよく知りません。

私も、知らないことも多く、TB記事勉強させて頂きます。

2011/7/1(金) 午前 10:35 charange

顔アイコン

charengeさん

今回は聞き捨てならないことを沢山言われているようなので、あえて言わせて頂きたいと思います。

まず、小出氏が年1mSvで避難すべきと言っているという話ですが、小出氏は避難をしてほしいと願いつつも、人々の社会生活が崩壊してしまうので、私は立ちすくんでしまうという主旨のことを繰り返し発言しています。

なので、小出氏が1mSv以上なら強制敵に避難させよ、と言っている訳ではないことをご理解頂きたいと思います。

また、福島の汚染レベルは、年1mSvどころの話ではなく、外部被曝だけでも大半の地域で年5mSvを遥かに超えてしまいます。内部被曝を含めたら、優に20mSvは超えてしまう所が大半だと思われます。

低線量被曝の症状は、がんだけでなく、白血病もありますし、その他「ぶらぶら病」や下痢など、因果関係が解明されていない慢性的な体調不良に見舞われている人もいます。

charengeさんは小出氏の意見を風評とか誤った意見と断じていますが、自分に都合の良い部分だけ引っ張り出して批判するやり方は不公正だと思いますし、まさに風評であり誹謗ではないのでしょ

2011/7/3(日) 午後 10:07 [ TOMMY ]

顔アイコン

TOMMYさん

小出氏はいろいろ言っているかもしれませんが、6月29日にここに引用したように言っています。他でも1mSvを守れというようなことを言っているのを聞いたことがあります。小出さんのいうことは傾聴に値することも多いと思いますが、このような発言は問題と思います。

彼は1mSvの法を下に、法治国だかtら、1mSvを守り、福島県全体からの避難を迫られる国とまで言っていると思いますが、違うでしょうか。
白血病は癌の一種で癌に含まれます。また低量被爆では晩発性の癌が典型的症状と思います。低量放射線被爆については、はっきりせず、閾値なしの直線仮定からの推測というのが、多くの放射線医学者の結論だと思います。

私は私なりに、調べ考えをいっているだけで、誹謗中傷をするつもりは全くありません。

良く、小出氏の6月29日の意見をよく聞いてください。

私は、自分が避難するかどうかを迫られ、考えたことを述べています。1mSvが非常に危険という発言に不安を感じ、私なりに調べ、考えた結果を述べているだけです。

よく考えてみてください。

2011/7/3(日) 午後 10:50 charange

開く トラックバック(1)



プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事