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「百合子、ダスヴィダーニャ」公式サイト→ http://yycompany.net/
たまたま時間が出来て、京都シネマで映画観ようと思って、HPで確認したところ、
たまたま最終日で、たまたま上映時間に間に合った・・・という・・・。
観に行く前に、ちょっと「どうしようかなあ・・・」と躊躇したのが、
メインキャストの湯浅芳子役の人も、中条百合子役の人も全然知らん人やし、
っていうか、
どっちも、めっちゃ美人やし、
百合子役の人なんか首とか肩とか細くて、「百合子」とイメージちゃうやん。
どんなイメージやねん。
ゆいいつ、
百合子の夫が、大杉蓮で・・・。
これがものすごく気になる。
大杉蓮が出ていて、面白くないわけないやん!!
と、思ったわけです。
というわけで、
映画観る前の予備知識でわかっていることは、
大杉蓮が「百合子」の夫で、
「百合子」って言うのは、
のちに、日本共産党の宮本顕治と結婚する
プロレタリア文学の女流作家「宮本百合子」
わたし、
高校時代は、
文芸部と図書委員会に所属する「文学少女」で、
SF・ファンタジー・ライトノベル・近代古典・プロレタリア文学・・・・
っていう流れに乗っていたのです。
まあ、言うたら、「乱読」・・・
受験のせいで、ここから先「耽美」にいかなかったのは幸か不幸か・・・?
なので、
宮本百合子は「貧しき人々の群れ」「伸子」「播州平野」「十二年の手紙」って言うのを読んでいました。
で、
映画です。
映画の中での百合子と芳子の会話は、
二人の書簡でのやり取りが元になっているらしいので、
なんとも、
文学的というか、「書いたものを言葉にして語って」いるような・・・
詩的で、理論的で、・・・ちょっと変。
でも、
出てくる人が、
ロシア文学者と、女流作家と、研究者(百合子の夫)なので、
そういう世界もありかな・・・。
そういう世界観にハマッて行く感じ。
百合子と芳子の生活については、
いろいろと、
驚くこともあるけれど、
百合子の超ポジティブシンキングに、
まわりの人たちが
メロメロになってしまうのは仕方ない。
百合子は決して現状にはとどまらない人だから。
百合子が、
恋人である芳子を裏切る形になってしまうのは、
百合子のポジティブな生き方故やはり仕方ない。
のちの百合子があるのは芳子のおかげで、
そのせいで、
百合子は芳子を裏切り、
顕治のもとへ行くことになるのも・・・
やっぱり仕方がないことなんやなあ。
で、
この映画を観た後に、
家に帰って、
湯浅芳子について調べてみたら、
なんと・・・
「森は生きている」(マルシャークの「十二月の物語」)の翻訳をしていた!!
あの、
「森は生きている
風だって雲だって
小川のせせらぎだって生きている・・・」
の、あの戯曲です。
すっごくロマンチックで、詩的で、優しい、
魅力的な人です。
実は、
外見とは逆で、
百合子の方が大胆でたくましく、男っぽくて、
芳子は、華奢で、繊細で、優しく、傷つきやすい、
なのかもしれないなあ・・・。
京都の上映は終わってしまったのですが、
全国ではどんどん上映が広がっているようなので、
お近くでもし見る機会がありましたら、
うん、
ちょっと変わってるけど、いい映画です。
あ、
大杉蓮のこと書かなくっちゃ
まったく、観る者の期待を裏切らない
素晴らしい怪優です。
いちずで不器用な中年研究者・・・ばっちり。
奔放な百合子に食らいついていきながらの振り回されっぷりが見事です。
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