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今日は、2002年秋に、関西ニュービジネス協議会から頂いたビジネスプラン大賞の受賞コメントから抜粋して、私が、この事業をどんな思いではじめて、何を目指しているか話します。 情報の巨人 英ロイター通信
1999年9月27日の日経新聞に、「ロイターが個人投資家向けの情報サービスに注力する」という記事が載った。私は、何か引っかかるものを感じた。プロ向けに情報配信する会社が、個人向け配信の分野で成功するか?職業的投資家(プロ)は、市場が低迷しても投資をやめたりしない。しかし、個人はそうでない。また、個人への情報課金は単価が低く、しかも収益は市場の変動リスクに直接さらされる。高コストの大手が、そんな不安定な個人の市場で安定した収益を上げられるか? ここに手付かずの巨大市場を見つけたような気がした。 ネット証券の登場 -1999年10年 売買手数料自由化-
ネット専業証券が営業を開始し、個人による株式投資は将来ネットへ移行するとの見通しがでる。証券会社の営業マンに煩わされず、自ら情報を収集し、自らの判断で株式投資を行いたい個人は、ネット証券の登場で増加すると予想された。1400兆円の個人資産のうち株式の占める割合は10数%で、外国に比べてその割合は低く、拡大余地は十分ある市場であった。これで決まった、「個人投資家向け金融情報サービス」、これが私が起こそうとする事業である。競争相手は、英ロイター・米ブルームバーグ、相手にとって不足はない。 ビジネスモデルの必要条件 -ゴリアテ対ダビデ-
国際市場で巨人に打ち勝つ方法は?不安定な市場で安定した収益モデルは?たった1人で挑む。「できるかどうかより、やるかやらないか」である。私の武器は、パソコン1台。情報収集能力では、大手に負けるので、米ブルームバーグの創業時のように市場分析ツールでスタートすることにした。対象顧客は、自立した個人投資家。自らネットで情報を収集し投資判断をする、自立した個人投資向けに、推奨銘柄情報よりも、「わかりやすい、使いやすい」情報分析ツールに対するニーズは高まると考えられる。そして、自立した個人投資家にアピールできるデファクトスタンダードを確立した投資情報ツールは、今だ登場していない。つまり、投資情報サービスとは、「古くて新しいテーマ」である。投資情報ツールのデファクトスタンダードを確立できれば、巨大な個人資産運用ビジネスにおいて、高いブランドシェアを構築できる。また、「儲かる情報よりも、不可欠な情報」を提供することで、収益の安定性を確保する。つまり、必要不可欠で、デファクトスタンダードな情報ツールが、個人投資家向けサービスを行うにあたっての必要条件である。 宝探しのような面白さ
株式投資とは、「株を買って、値上がりしたら売る」行為である。「買う」という行為は、すべての投資家が最初に行う行為なので、その部分に特化したツールができれば、全ての投資行為の入り口に立てることができる。銘柄を探すときの自然な思考の流れを実現できる銘柄検索ツールであれば、個人投資家に使ってもらえるのではないか?例えば、「株価が下げとまっている銘柄のうち、売上が上がっているサービス業の会社は?」この思考の流れをそのまま実現できないか?すなわち、株価チャートの形から銘柄を絞り込んでいく。「有望な投資先を見つけるよりも、探しているものを手軽に見つけ出せる」検索手法は、全ての自立した個人投資家にアピールできるのではないか?現在、株価チャートの形、そのものを検索できるツールは、広く一般には知られてないので、個人が手軽に使えるツールであれば、株式投資の入り口に立てる銘柄選びのデファクトスタンダードになる可能性を秘めている。全く予備知識を必要とせず、コーヒーを飲みながら、宝探しのような気分で、銘柄探しができれば、きっと楽しいのではないか?「宝探しのような面白さ」、これが、チャートフォリオの基本コンセプトである。 小売のようなサービスを目指して -「投資」を楽しむ-
投資情報サービスを、小売のようなサービスにしたい。買い物をするかのように商品(投資先)を選び、気に入ったら買う(投資する)。消費者は、買い物に2つの喜びを感じる。商品を選ぶ楽しさと、買った後の満足感である。これは、投資にも当てはまる。投資先の選択と投資の成功。投資情報サービスとは、投資先の選択を楽しくさせるサービスである。結局買わなかったけど、買い物は楽しかったのと同じである。商品が手にしやすいように、きれいに整頓されたお店での買い物は楽しいものである。情報もしかり、情報とは、整理されて始めて情報になる。情報の付加価値とは、「わかりやすさと選びやすさ」である。これが、チャートフォリオの設計思想である。 ネット時代の新しい国際通信社
株価チャートの形を検索できるサービスは、国柄を問わないユニバーサルサービスとしての可能性がある。国外でも、株価データを入れ替えれば、そのまま使えるので、積極的に海外に進出するつもりである。例えば、米国市場版をアメリカ国内向けに提供し、それを日本語化して、日本国内で、チャートフォリオという同じプラットフォームで提供する。この手法を世界規模で展開して、世界中の株式市場をこのプラットフォームに載せる事によって、国際ネットワークを構築する。このネットワークが出来さえすれば、そこにニュースなどの情報を載せることで、様々なビジネスが可能になる。19世紀半ば、ロイターは伝書鳩を使った株価の速報で創業した。20世紀後半、卓越した債券分析端末で創業したブルームバーグは、今日ロイターを脅かす存在になった。私は、この株価検索エンジンで、ネット時代の新しい国際通信社を打ち立てたい。「事実を追う、そして、世界を見る」。
これが、私の事業である。(2002年秋)
つづく....チャートフォリオや、このブログに関するご質問がございましたら、大変お手数なのですが、 メールにて、お願いします。 chartfolio@yahoo.co.jp |
開発秘話
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