車が手に入ったので、これからは行動範囲が広くなる。
何か仕事を探したい。朝3時起きはかなりきつい。
でもこれがあるので、無料で切れ端のビーフジャーキーも食べられ、
肉だから栄養もとれ、そして生活ができる。
やはり、このバイトはやめられない。
百科事典のセールスの仕事の面接に行ったが、英語の喋りがネイティブのように
あまりできないので断られた。
ヒアリングは最近すべてわかるようになったけど。
色々考えていたら、頭の中にひらめきがわいた。
そうだ!掃除屋をしよう。
ビバリーヒルズ・ベルエアー等々高級住宅地を専門でやれば面白いかも。
普通の会話ができれば問題ない。
早速、大樹はダウンタウンにあるLA TIMESと言う、ロスアンゼルスで代表的な
新聞社に出かけた。
それは、クラシファイドと言うカテゴリーに、求人とか小さな広告を出す欄がある。
広告費も安い。
《当方、日本人留学生、ハウスクリーニングまた庭の手入れなど行っています。
ご希望の方は、電話でご連絡ください。》
という内容で(もちろん英文です。)出すことにした。
掲載日に学校を休んでアパートで電話を待っていると、電話がかかるは、かかるは、
ジャンジャン電話がかかってくる。
地域を決めてアポイントを取ると、休む日がない。
ハワイのマイクに、そのことを話すと、彼もやりたいと言う。
よし!二人でやろう。儲けは半々という約束で、掃除屋を始めた。
道具など一切必要ない。その家々にある道具を使えばいい。
ある日、マイクとウエストウッドの大きな家に行くと、日本式に広さを言えば
リビングが50畳ほどあり、一面びっしりシャギーの絨毯が敷き詰められている。
そこを隅から隅まで掃除機をかける。
端から端まで行きまた折り返して掃除機をかけていると、
そこの奥さんが、飛んできて怒りだした。
理由はシャギーの毛を、同じ方向にそろえてないといけないらしい。
要するに、端から端まで掃除機をかけると、折り返さないで、
反対側まで掃除機を持ち上げて持っていき、またそこから掃除機をかけなければ、
同じ方向にシャギーの毛がそろわない。
これは大変だった。重労働だ。マイクはバスルームなどの掃除をしていた。
掃除が終わりバイト代をもらうと、外でマイクと話し、この家はもう断ろうと言うことになった。
奥さんも小うるさいので。
その後、電話でまた掃除屋のオッファーがあり、話を聞くと、
すごく遠いニューポートビーチと言う。
LAからフリーウエーで1時間ほどだ。しかしよく聞くとそこは、
映画俳優のスティーブ・マックイーンの家らしい。
すげー!!!即OK!!
マイクに話すと、マイクも賛同し、決められた日に二人で行ってみた。
大きな鉄の門があり、車でその門をくぐり、車寄せに車を止めた。
門の中はだだっ広い一面の芝生だ。いたるところでスプリンクラーから芝生に放水している。
玄関ドアーは、大きな木製の(鉄道の枕木程の厚さで、高さは3mくらいはあろうか、)
ドアーで、鐘が付いている。その鐘を鳴らすと、しばらくして黒人のハウスキーパーが
出てきたので、要件を話すと中に入れてくれた。
しばらく待っていると、奥さんらしい人が出てきて、いろいろ我々にしてもらいたい
仕事の説明をした。
主な仕事は、車とオートバイのクリーニングの仕事で、常にぴかぴかにしておきたいらしい。
スティーブ・マックイーンの趣味の車らしい。
別棟に置いているので案内してくれ、別棟に入ると、タマゲタ!!ビックリした〜
車は約100台ほど(それもクラシックカーから色々)オートバイは50台ほどあったと思う。
すげ〜!!! Oh NO!!! だ。
ハウスキーパーの黒人のおばさんに、車の磨き方などを教わり、その日から始めた。
もちろん一日ではできない。
奥さんと、バイト代などの話しをし、二人で1カ月$600で話がまとまった。
マイクと半々で毎月$300が安定収入になった。
(1967年当時では大変な額です。$1=¥360の時代)
もうビーフジャーキーのバイトも掃除屋のバイトも止めて、それ一本に絞った。
学校でその話をするとみんな羨ましがって、サインをもらってほしいとか殺到した。
それからの生活は、朝はゆっくり7時まで寝て8時から3時まで学校、
それからニューポートビーチまでフリーウエーを飛ばし、夜9時まで車磨きの仕事。
一週間に4日働き(火、水、木、金)食事も食べさせてくれる。
最高のバイトだ。マイクも喜んでいた。死体洗いよりず〜といい。
最初磨いた車が、30台目くらいまで来ると、また最初の車が埃をかぶるので、
仕事が常にある状態だ。
しかし、スティーブ・マックイーン本人と会ったことがない。
母屋に行かないで、常にハウスキーパーの棟と巨大なガレージが行動範囲だから。
食事も、ハウスキーパーのおばさんが作ってくれた物をおばさんと一緒に食べる。
このような状態だ。
- te be continued – See you again!!
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電車ブログご訪問ありがとうございました!
マックイーンの時代のお話なんですね。
古き良きアメリカですね。
続きを拝見させていただくのを楽しみにしてます♪
2009/8/20(木) 午前 0:35 [ sasachini ]
いいね、こういうじだい。
おいらも。こうすりゃ、よかった。
2013/2/12(火) 午前 0:54 [ ぜ ]