
大樹は車の中で、キスをすればよかったのかどうか、そのことばかり考えていた。
しかしそのタイミングが難しい。
こんなに消極的で、はたしてアメリカで暮らしていけるのかどうか心配になってきた。
ジェーンも何も話しかけてこない。
何かまずい空間だ。
彼女の家に着きまたシャワーを取り、その晩は悶々としていたが、いつの間にか眠っていた。
日本にいるときはいつも昼ごろまでゴロゴロしていたけれど、なぜか朝6時に目が覚めた。
大樹はベッドの中で、今後のアメリカ生活のことを色々考えていると、ジェーンがノックをしニコニコしながら部屋に入ってきた。
昨夜のことはジェーンは怒っていなかった。安心した。
朝食の用意ができたので大樹を呼びに来たのだ。
そしてベッドのそばに来て、大樹のほっぺにキスをした。
アメリカで2番目のキッス体験だ。アメリカでのファーストキッスは最悪、おデブさんのおばさんのキッスだ。
朝食のメニューは、白い粉にミルクを入れこね混ぜるとねばねばしてくる食べ物だった。
まずい!でも我慢してハム&エッグと一緒に食べた。
後でわかったけど、オートミールという食べ物らしい。
何事も体験だ。
その日はYMCOに泊ることにした。
またジェーンは夕方まで車で色々なところを案内してくれ、ワイキキから少し離れたYMCAまで送ってくれた。
さてこれから大樹は一人で行動しなければならない、アメリカ生活が待っている。
夕方、大樹は少し腹がすいたので、待望のあの分厚いアメリカン・ハンバーガーを
食べに行きたくなったので、YMCAのラウンジにいる金髪の大学生風の男性に『ハンバーガーを食べに行きたいけど、近くにハンバーガーショップはありますか?』と聞きたく、
また英語が通用するか試したく、『Excuse me?』と話しかけてみた。
すると彼は『yes』と答えた。
うれしい!!通じた。
しかし肝心の次の英語がわからない。
まず《ハンバーガー》の発音が通じない。強調アクセントを《ハ》にしたり《バ》にしたり《が》に強調したり色々試したが通じない。
仕方なく絵とジェスチャーで伝えると、やっとわかってくれた。
そして地図を描いてくれ、それを頼りに無事、夢にまで見たハンバーガーショップにたどり着いた。<br><br>
さて、また問題が生じた。
《ハンバーガー》の発音がまた通じない。
《ハンバーガー》の発音は日本人には、簡単なようだけど難しい。
《ハ》は口を真横に目いっぱい開き《ハ》と言い次の《ン》は舌を上顎にくっつけ
《ガー》はほとんど口を開かないで《ガー》という。
わかるかな?<br>
仕方なくまたジェスチャーで伝えようと一生懸命ジェスチャーをしていると、メニューの写真を出したので、指をさし無事注文できた。
[俺をバカにして・・・写真があるなら最初から出せ!!]<br><br>
次は飲み物の番だ。コカコーラがほしかったので『コーラ・プリーズ』と言うと、また
バカ女店員が『What???』 と言うではないか。また写真を指で示すと、『OH! COKE!!』
と言いやがる。《少しは頭を働かしなよ》と顔はニコニコと心で思った。
しかし勉強になった。コーラはコーク(本当の発音はコウク)て言わなければならない。<br><br>
大樹は、これからのアメリカ生活が心配になってきた。
《俺は、アメリカで生きて行けるのだろうか??と・・》
やっとの思いで、ハンバーガーにありつけた。
《たまげた!!!》バカでかい!!
10cmの厚さはあるだろう。
これを上品に食べることは至難の技が必要だ。
おちょぼ口で少しずつ上品に食べていたが、こんな食べ方では全然うまくない!
周りを見ると、女性もバカでかい口をおっぴろげてむしゃむしゃ食べているではないか。
大樹も顔じゅう、ケチャップで真っ赤にして(想像だが・・ナプキンで口を拭くとケチャップがいっぱいついたので)大口を目いっぱい開け、待望のアメリカンハンバーガーを
平らげることができた。<br><br>
しかしまた、これもバカがつくくらいの大量のポテトフライ(アメリカではフレンチフライと言う)が付いている。
こんなものをアメリカ人は毎日食べているんだ・・。太っているはずだ!
2m近くあるオッパイと3m近くあるおばさんを見た。
これを毎日食べていると、俺もそんなになるのか・・と・・恐ろしくなった。
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これ、このシャツは素敵だ。日本で売れるぞ。
2013/2/12(火) 午前 0:45 [ ぜ ]