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特亜と軍事の時事問題
北朝鮮がミサイル撃つとアクセス数が激増する不思議

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弾道ミサイルと言っても、よくわからない方も多くいらっしゃると思います。
北朝鮮が持ってるヤヴァいやつという認識から一歩踏み込んでやさしく解説してみます。

弾道ミサイルって何?

ミサイルを日本語に訳すと「誘導ロケット」とか「誘導弾」になります。
つまり、自分で目標に向かって方向を修整できて、推進力を持つ爆弾ということです。
普通、ミサイルの前には「巡航」とか「対空」とか「弾道」と種別を表す名称がつきますが、
じゃあ弾道ミサイルの「弾道」ってなんだよ!?となります。
弾道を簡単に言うと「放物線」です。斜め上に弾が打ち出されると、あるところまでは上昇します。
しかし重力があるので途中で下向きに落下し始めます。
その時、真下に落ちるのではなくて曲線を描きながら落ちるので
イメージ 1

というふうな形で飛ぶことになります。
弾道ミサイルはこの放物線を描いて飛ぶミサイルなので、その名がつきました。

弾道ミサイルの起源

弾道ミサイルを世界で始めて開発・使用したのはドイツです。
第二次大戦の末期、ドイツはA4(連合軍はV2と呼びました)という世界初の弾道ミサイルを
イギリスに向けて使用しました。結果的に悪化していた戦局を挽回できずにドイツは無条件降伏しますが、
ドイツからその資料や実物を持ち帰ったアメリカ・ソ連が戦後数年で実用化しています。
折しも米ソは冷戦という、何万発の核兵器を向け合う状態の真っ只中でしたから、
最大射程が1万km以上にもなった弾道ミサイルは、核兵器を運ぶ手段として最適でした。
射程によって「ICBM(大陸間弾道ミサイル Inter Continental Ballistic Missile)」
「IRBM(中距離弾道ミサイル Intermediate Range Ballistic Missile」など、
数種類に分別されています。
現在は米ロだけではなく、先進諸国のほとんど、発展途上国の一部も保有するに至っています。
推定ですが、40〜50ヶ国が保有しています。

弾道ミサイルの仕組み

弾道ミサイルは、大型のものは地下に掘られた発射サイロや弾道弾搭載原子力潜水艦から、
小型のものは固定式やトレーラーに搭載された発射機から、垂直に発射されます。
そこからやや斜め上の角度で大気圏外まで推進ロケットをつかって上昇します。
大気圏を突破すると弾頭部分を切り離し、その部分だけを「再突入体」として大気圏に再突入させます。
そこからは推進エンジンはありませんので、重力に頼って曲線を描きながら
目標に向かって落下していきます。
比較的新型で大型のものは弾頭を複数搭載していて、迎撃されるのを困難にするものもあります。
弾頭に搭載されるものは、大きく分けて4種類あります。
1.通常弾頭(普通の高性能炸薬を搭載し、爆発の熱、衝撃、破片で破壊効果を得る)
2.生物弾頭(細菌を弾頭に搭載し、目標付近に細菌兵器を散布する。炭素菌やボツリヌス菌など)
3.化学弾頭(毒ガスを弾頭に搭載し、目標付近に散布する。サリン、VX、マスタードなど)
4.核弾頭(核分裂、核融合反応による熱波、衝撃波、放射線などで目標を広範囲に破壊)

弾道ミサイルの命中率

命中率は巡航ミサイルや精密誘導爆弾に比べて、格段に悪くなります。
が、他のミサイルなどに比べて大きな弾頭を搭載するので破壊力でそれをカバーしているのですね。
一般にミサイルや誘導爆弾の命中率はCEP(半数必中界 Circular Error Probability)で表します。
例えばCEPが20mなら、100発撃ったらそのうちの50発が目標の半径20m以内に命中しますという意味になります。
北朝鮮が保有していると言われているノドンやテポドンは最大射程が1300〜2000kmらしく、CEPは諸説ありますが、だいたい3000m前後といわれています。
10発撃てば、5発は半径3km以内に着弾しますよっていうぐらいの命中率です。
これは各国の同クラスの弾道ミサイルと比べて、だいぶ悪い数値です。
ま、国民の大部分に満足にメシも食わせられない国の性能としては当たり前でしょう。
ちなみにアメリカの大陸間弾道ミサイル(射程1万km以上)だと、CEPは100m以下です。

弾道ミサイルの被害

1.通常弾頭
被害を受ける範囲は命中した場所にもよりますが、1kmぐらいだと思われます。
山林や海に命中した場合は被害は皆無の可能性が高くなります。
都会のビル街などに命中した場合は、着弾の衝撃波、弾頭炸裂の衝撃などで、爆心地付近のビルは倒壊するものも出ると思われます。そして人的被害としては、建物が壊れた破片、衝撃で割れたガラス破片などで多くの死傷者は避けられないでしょう。
しかし北朝鮮の弾道ミサイルの命中率では、たとえば国会議事堂など狙った建物の破壊は難しいですね。

2.生物弾頭
弾頭を地面に衝突させるのではなく、上空数十〜数百mで起爆させ、弾頭に詰めた細菌を目標付近へ広範囲に拡散させる目的で使われます。現在実戦で使われた公式な発表はありません。
思い浮かぶ生物兵器といえば、炭素菌やボツリヌス菌ですが、
大気圏への再突入時に、弾頭(再突入体)が空気との摩擦で2000度にまで加熱されます。細菌はそのような高熱に耐えられるはずもなく、よほど高性能な断熱装置がないと細菌は弾頭内で死滅してしまいます。
しかも目標付近の風向きによっても、見当違いな方向に拡散してしまうことになり、効果が減じられることもあります。あまり実用的な弾頭とは言えませんが、使用された場合は非常に対処が困難な弾頭です。

3.化学弾頭
生物弾頭と同じく空中爆発で広範囲に化学兵器(まあ毒ガスのことです)を撒き散らします。
これも風向きや再突入時の高熱などがネックになりますが、迎撃ミサイルで撃墜した際に高度が低すぎたりすると弾頭から漏れ出したりする可能性も無いとは言えません。それはそれは恐ろしい大量殺戮兵器ですが、実戦での使用が公式に発表されていないのでどうなんでしょう?的な弾頭です。

4.核弾頭
現在のところ、人類が手にした最も破壊力のある弾頭です。
弾道ミサイルの弾頭としての使用実績はありませんが、日本は過去に2発の核爆弾を被爆しています。
ウラニウム爆弾やプルトニウム爆弾は核分裂反応を利用したもので、俗に言う「原爆」と呼ばれているものです。現在では比較的爆発威力の小さい核兵器として運用されています。
爆発威力は1キロトン(スーツケース大の超小型原子爆弾)から100キロトン程度です。
北朝鮮の弾道ミサイルに搭載されるのは、この核分裂型核弾頭になるでしょうが、今のところそこまで核弾頭の小型化に成功したという情報はありません。
「原爆」に対して「水爆」と呼ばれているものは、核融合反応を利用した、核分裂反応より大きい威力を有する核兵器です。威力は最大で50〜60メガトン(50000〜60000キロトン)に達します。
日本は3発で灰になるとどこかで聞きましたが、十分にありえる威力をもっています。
もし広島型と同程度の核弾頭を搭載した弾道ミサイルが大都市の上空500mで炸裂すると、半径数百m以内では蒸発するほどの高熱と衝撃波に見舞われます。たとえ建物の中にいたとしても生き残れる人間は皆無に近いと思われます。
爆発の衝撃波や引き戻し風は半径10km以上に広がり、放射線の照射も相まって、数日中に命を落とす人間が多く発生します。また、風向きにもよりますが、風下数百キロに放射能汚染が及び、半減期の長い放射能汚染に長期間悩まされることになりますね。
また、空中爆発させずに地表で爆発させ、地下深くの目標を破壊する用途も想定されています。
もし東京のど真ん中で炸裂したなら、時間帯によっては100万人以上が死亡し、負傷者や後遺症が残る人も1000万人近くになると予想することもできます。


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