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震災後、多くのバレエ公演が中止となっていました。
久々に見る生の全幕公演。
これを渇望していたんだと実感しました。
舞台は、やはりいい。
公演を鑑賞することが出来たことに感謝します。
被災された方の中にもバレエファンがいらっしゃるのではと思います。
早く多くの事象が改善され、バレエを見ることが出来ますように。
ソロル役に予定されていた2人のゲストダンサーは降板。
レオニード・サラファーノフは怪我で、フリーデマン・フォーゲルはドイツ政府の渡航自粛勧告を憂慮したシュツットガルト・バレエ団より許可が下りずということ。
彼ら目当ての観客も多いはずで残念なことでした。
代役としてソロルを演じてくれたのは、イーゴリ・ゼレンスキーとマシュー・ゴールディング。
結果として、ピンチヒッターというには贅沢だったということを舞台で立証したゼレンスキーとゴールディング。
2人に敬意を表します。
4/14(木) 東京文化会館
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
音楽:レオン・ミンクス
編曲:ジョン・ランチベリー
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
ニキヤ(神殿の舞姫):小出領子
ソロル(戦士):イーゴリ・ゼレンスキー
ガムザッティ(ラジャの娘): 田中結子
ハイ・ブラーミン(大僧正): 柄本武尊
ラジャ(国王):木村和夫
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):松下裕次
ブロンズ像:井上良太
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り):西村真由美、乾友子
何から書いたらいいのかなあ。
感動的な舞台でした。
まず、ゼレンスキーの登場でいきなり目頭が熱くなる(汗)
大きな余震が続く中、しかも本拠地での公演後すぐの来日を果たしてくれたと思ったらたまりません。
キャリアの後半とはいえ、美しい立ち姿と存在感は変わらず。
顔は年齢を感じるところはあるし、絶頂期を思えばテクニックに翳りがということになるのでしょう。
しかし、基本ラインが高いからこその話で、舞台に在るには充分なテクニック。
美しいラインのジュテ、高いアントルラセなどが印象に残りました。
影の王国での最初のパ・ド・ドゥの後、背中を反らすことがなかったのは背中の状態のせいかもしれないけれど、
ニキヤに引っ張られてる感じがしてよかったです。
心配していた小出さんとのビジュアル・バランスは微妙だったのですが、それが気になったのは1幕の ほんの最初だけ。
踊り出せばそんなことは全く問題ではなかった。
もともと2人とも音楽的なダンサーですが、その方向での相性が非常にいいと感じました。
共演する予定だったサラファーノフはまだ若く、今後共演する機会もあるかもしれない。
けれどキャリア終盤のゼレンスキーとは最後でしょう。
小出さんにとって素晴らしい経験になったのではないでしょうか。
音楽的なリンクが心地よかったんじゃないかしら。
1幕の最初のパ・ド・ドゥでは、このシーンの美しさを享受しました。
通常は物語の導入部として見てしまっていたので、ここで感動したのは初めて。
美しいだけでなく、愛があり、血がかよっている。
音楽に溢れるって、全てに繋がるんですねえ。
小出さんのニキヤ初役は全くの期待通り。
しつこいようですが、本当に音楽的。
ポール・ド・ブラの緩急のつけ方や、残像が感じられる動きの軌跡など、音楽が溢れます。
若干、腕が逞しくなってるような気がしましたが。
華奢な身体ながら神々しさも放ち、1幕では巫女としての品を保ちながらも女性としての愛に溢れ、人間的。
花籠の踊りのときの視線に使い方が情念を感じさせました。
2幕、3幕は神秘的。
どの幕でもゼレンスキーとのパ・ド・ドゥが本当にステキでした。
ガムザッティは、奈良さんの降板により、田中さんのシングル・キャストに。
ダンス的には勿論何の心配もない。
威厳もあり、ガムザッティらしさがあったと思います。
ただ、ニキヤとの対決シーンにもう少し迫力が欲しかったのと、その最後の表情が、この日は弱く感じました。
後日見たときには、ここの表情がよかったので、役がどんどん身体に入ってきてるのかなあ。
武尊さんのハイ・ブラーミン、ブロンズ・アイドルの井上さん、影の第1Vの岸本さんは、若い。
この役を今からやっていくことで将来が楽しみです。
マグダヴェーヤの松下さん。彼だったらもっとと思う箇所があり、若干残念に感じました。
舞台的には問題ないと思うのですが、彼的に。
コール・ド・バレエはとにかく美しく素晴らしかった。
特に影の王国の30人が整然と踊る美しさには、頑張れ日本な気持ちに。
坂を下りてくるときは、牧版みたいに空間ぶったぎりな振付じゃないし、心から堪能。
花籠の踊りのときに、後ろで座っている川島さんのニキヤを見る表情が素晴らしかった。
彼女を演劇的な役で見てみたいです。
このマカロワ版は、太鼓の踊りがないのが残念。
ソナベントの衣裳は美しいですね。色使いが、らしい。
最初の巫女たちの衣裳の空き具合と、パ・ダクシオンの男性の衣裳はどうかと思いますが、外国人ダンサーだと違うのかしら?
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えええええっっっ!!!
ゼレンスキーが代役〜!?
なんて贅沢な代役なの〜。
そっか、マカロワ版は太鼓の踊りないんだっけ。
2011/4/18(月) 午後 0:43
そう、代役というには贅沢だよね。
もう日本でゼレを見ることはないと思っていただけに、ありがたく拝観しましたよ。
太鼓の踊り、かっこいいよね〜。
ボリショイとかでバヤが見たくなってきた。
2011/4/18(月) 午後 11:16
えードイツ政府が渡航自粛勧告で〜?ほんと風評被害って怖いですね。でもほんとゼレンスキー様様様ですね。
2011/4/23(土) 午前 10:51
やっぱりヨーロッパは厳しいみたいです。
日本は小さいから全て汚染されてるイメージみたい。
そんな中、2人のダンサーが舞台を務めてくれたこと、本当に感謝です。
2011/4/24(日) 午後 0:22
マシュー君を観てきました。3幕の主役二人が素敵でした☆
バレエ記事とはとても言えない記事ですが、TBさせて頂きます。
ダメ出し、お手柔らかにお願いします。(笑)
2011/6/20(月) 午後 11:59 [ vino_seco ]
TBありがとうございます〜。
マシュー王子、見たかったなあ。
2011/6/23(木) 午後 9:50